出演:
<NOW PLAYING ARTIST>[ALEXANDROS] / 平井 大 / Little Glee Monster
<STARTERS ARTIST>電波少女
MC: 千葉 雄大
【NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.2】が、2018年10月30日(火)東京・新木場STUDIO COASTにて開催された。
<NOW PLAYING JAPAN>は、Billboard JAPAN、SPACE SHOWER TV、音楽ストリーミングサービス各社がタッグを組み、新しい音楽のヒットやムーブメントを作るプロジェクトだ。2回目の開催となった今回の【NOW PLAYING JAPAN LIVE】には、ストリーミングサービス11社が参加。各サービスでは、出演アーティストが自身の楽曲のプレイリストを公開するなど、イベントと連動した企画が展開された。
ライブには、音楽ストリーミングサービスでリアルに聞かれ、Billboard JAPANチャートを賑わせたアーティスト<NOW PLAYING ARTIST>として、[ALEXANDROS]、平井 大、Little Glee Monsterが出演。また、新人応援企画<STARTERS MATCH>からは電波少女が選出され、ライブの出演権を獲得した。MCは、前回に引き続き俳優の千葉雄大が担当。音楽好きな千葉ならではの、親近感溢れるMCは今回も健在。オーディエンスに負けない熱さで、会場のムードを牽引していった。
トップバッターを務めたのは、Little Glee Monster。オープニングに相応しい爽やかなナンバー「好きだ。」から、持ち前の気持ち良いコーラスワークを遺憾なく発揮。「初めましての方も、いつも来ている方も、最後まで盛り上がっていきましょう!」と続く「OVER」でも、それぞれ魅力の異なる5人の歌声が壮快なハーモニーを生み出し、オーディエンスの心を次々と掴んでいく。
MCを挟んだ後は、2018年1月にリリースされたアルバム『juice』より「Gift」を披露。この曲は、各ストリーミングサービスで展開されたリトグリのプレイリストの中で、最もストリーミング数が多かった曲を披露するという企画で選ばれた楽曲だ。さっきまでの活発的なイメージとはまた違った大人っぽいナンバーに、彼女達のポテンシャルがありありと感じられるパートとなった。ラストスパートでは、元気なコール&レスポンスが印象的な「SAY!!!」、そして、彼女たちの代表曲の一つとも言える「世界はあなたに笑いかけている」を立て続けに披露。多幸感に溢れた楽曲達を笑顔で歌い上げ、この日のステージに幕を下ろした。
続いて、<STARTERS MATCH>より選出された3人組ヒップホップクルー・電波少女が登場。パフォーマンス&ボタンを押す係ことnicecreamのアクロバティックな登場でオーディエンスの度肝を抜くと、間髪入れずに「GXXD MEDICINE」を投下。等身大のリリックと新人枠とは思えない堂々とした佇まいで、さらに観客の耳と目を引き付けていく。
「ファンの皆さんからいただいたチケットを無駄にはしたくない。醜態でもなんでもいいんで、覚えて帰ってもらえれば嬉しいです」と、一人一人の心に刻み付けるようにパフォーマンスする3人。その思いが届いたのか、ラストソング「Munchii Bear Cookiis」の頃には、フロアにはたくさんの手が上がっていた。演奏終了後のトークコーナーでは、MC・千葉も「ホント大好き。絶対ライブ行こう」と、その感動を語っていた。
<NOW PLAYING ARTIST>2組目は、平井 大が登場。オープニング・ナンバーは、Billboard JAPANの総合アルバム・チャート“HOT ALBUMS”で高ランクを獲得した最新アルバム『WAVE on WAVES』収録の「はじまりの歌」だ。まるで太陽のような温かさを纏ったスモーキーな歌声に、会場はじんわりと平井色に染まっていく。
「今日は短い時間だけど楽しんで」と軽く挨拶をし、エレクトリックピアノの音色が心地良い「Life is Beautiful」、内に秘めたエモーショナルがひしひしと伝わる「tonight」をそれぞれ披露。曲ごとにエレキギター、アコースティックギター、そしてウクレレを器用に使い分け、その世界観をさらに深く濃いものにしていく。最後は、「みんなと歌いたいなって思った曲があるので」と、自身選曲のプレイリスト内でストリーミング数1位となった「Slow & Easy」を披露。MCは最低限に、音楽で伝えきった濃厚な30分間となった。
【ナウプレvol.2】トリを飾るのは、アメリカツアーを終えたばかりの[ALEXANDROS]だ。待ちきれないファン達がフロア前方に押し寄せる中、メンバーが登場。まもなくキラーチューン「ワタリドリ」を投下すると、あっという間に会場は熱狂の渦と化す。その勢いは「Kick & Spin」で益々ヒートアップ。「調子はどうですか新木場!」と叫ぶ川上(Vo./Gt.)にオーディエンスは絶叫に似た歓声で答えた。
MCでは、「サブスクで[ALEXANDROS]、パッと調べることできるじゃないですか。そうやって曲を聴いて、気になった人がライブに来てくれることも今後は増えてくると思うので、これからも良い関係性を築き上げたいなと思っています」と、ストリーミングサービスへの期待と心意気を語った川上。また、先週まで行われていたアメリカツアーを振り返り、「ワシントンD.C.とニューヨークでライブやってすごい楽しかったんですけど、やっぱり日本が最高です」と、日本のオーディエンスに感謝を述べた。
「それでは、新曲やっていいでしょうか!」と、国内のライブでは初披露となる新曲「アルペジオ」を投下。嬉しいサプライズに、さっそくシンガロングも巻き起こり、初披露とは思えぬほどの盛り上がりを見せた。ラストは、映画『BLEACH』の主題歌としても話題となった「Mosquito Bite」。フロント3人がステージ中央に集まり頭を振り回す光景はまさに圧巻。日本のロックバンドとしての芯の太さを見せつけたステージとなった。
終演後には、ストリーミングサービス各社で全出演者のセットリストをプレイリスト形式で公開。来場した人は余韻を、来られなかった人も当日のセットリストを楽しめる仕組みとなっている。また、この日の模様は、12月7日(金)にSPACE SHOWER TVでオンエアされる。Text:Mika Fuchii/Photo:AZUSA TAKADA