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 オープニングのSEが鳴り、「こんばんは!僕たち、THE SUPER FRUITです!」と元気よく挨拶をしながらメンバーが登場する。そのまま流れるように始まったのは、デビュー前に限定盤でリリースされたミニアルバム『THE SUPER FRUIT』から「Seven Fruits」。ポップで軽快なリズムで出だしからスタジオが明るい空気感で満たされる。サビに登場するファルセット歌唱がキャッチーなアクセントとして耳に残る。そこから立て続けにフィンガー5 「学園天国」のカバーへ。笑顔で画面の向こうのオーディエンスにクラップとシンガロングを促すメンバーの姿に、こちらも自ずと笑顔になる。間奏のダンスのキレの良さも目を引く。

 メンバーの自己紹介を経て披露されたのは歌詞やメロディーのキュートさが際立つ「君はリアコ製造機」。サビのダンスはついつい真似したくなる。コメント欄の盛り上がりも着々と増していて、「可愛い!」などの応援の声で溢れていた。続く「ボクらの夜明け」はピアノを軸としたバラードバージョンのパフォーマンスで、若々しくて感情的な歌唱に胸を打たれた視聴者のコメントも見受けられた。

 「生放送で5曲やるというのは今日が初めて」「いつもリリースイベントでは3曲くらいなので、素敵な体験をさせてもらえてるなって思います」と初々しさも感じる謙虚なMCを経て、TikTokの人気楽曲チャート【TikTok Weekly Top 20】で6連覇を果たしたデビューシングル表題曲 「チグハグ」がラストに披露された。ポジティブな歌詞と可愛らしく楽しげなダンスが絶妙にマッチしていて、TikTokとの親和性の高さも頷ける。

 「チグハグ」の最後のダンスを終えると、そのポーズをキープしたまま配信はフェードアウトし、余韻を残すようにTHE SUPER FRUITのステージは終了となった。まだ結成して1年しか経っていないグループのフレッシュさや勢いを感じさせるパフォーマンスだった。



Text: Haruki Saito
Photo: Masanori Naruse

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