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マイク・ピーターズ The Alarm『Declaration』30周年記念来日公演 直前インタビュー

Mike Peters

 アイルランド生まれのU2と常に比較されながら、80年代からオルタナティブ・シーンをリードしたウェールズ生まれのロックバンドThe Alarmのヴォーカリスト、マイク・ピーターズが8月にビルボードライブに初登場する。90年代前半まで活動したのちに、一時活動を休止。その後ガンを克服し2000年代に見事復活。偽名を使ってヒット曲を生み出したり、チャリティー団体を設立し、福祉活動にも力を入れ、富士山にも登頂。常にチャレンジする姿勢を崩さない彼が、『Declaration』30周年の年にどんなステージを見せてくれるのか、来日前にインタビューを敢行。『Declaration』への想いや公演への意気込みをたっぷりと語ってくれた。

ロックンロールの恩恵を受けていると感じているよ。

インタビュー写真
▲The Alarm『Declaration』

??まず初めに、子供のころはどんな音楽を聴いていましたか。

Mike Peters: 70年代のグラム・ロックはずっと好きだったよ。マーク・ボランやT・レックス、あと学生時代はデヴィッド・ボウイに夢中だったね。

??これまでの活動のハイライトは?また自身のキャリアにとって一番重要なターニング・ポイントとなった出来事は?

Mike Peters: 1983年のU2のWar Tourでアメリカを回ったことは俺にとってもジ・アラームにとっても大きな出来事だった。
コロラド州にあるレッドロック野外劇場で、ブラッド・レッド・スカイのイベントをやったときに、「The Stand」を演奏したんだ。そのツアーで学んだことが世界でツアーをするときのお手本になってるよ。あと、1988年のボブ・ディランとのツアーで、彼と一緒に「天国への扉」を歌ったこと、1989年にニューヨークでニール・ヤングと「Rocking In The Freeworld」をやったことも思い出深いな。最近だと、ブルース・スプリングスティーンと「One Guitar」を一緒に演奏したり、今回の日本ツアーのあとすぐにカリフォルニアに行って、「デッド・マン・ウォーキング」というコラボレーション企画に参加するよ。ストレイ・キャッツのスリム・ジム・ファントムや、ダムドのキャプテン・センシブル、ガンズ・アンド・ローゼズのダフ・マッケイガン、あとリヴィング・エンドのクリス・チェニーも参加するんだ。人生は常にサプライズがいっぱいだよ。ロックンロールの恩恵を受けていると感じているよ。

メッセージはこのタイトルそのままさ。

??『Declaration』30周年ということですが、制作時の思い出はありますか?

Mike Peters: このアルバムは、ビートルズなんかも使ってたアビー・ロード・スタジオで作ったんだ。ジョン・レノンがセッションをする時の雰囲気作りのために付けた赤い照明をいくつか点けて歌ったよ。あれはいい経験だったね。

「Let's Get It On」
▲The Alarm「The Stand」

??『Declaration』にはどんなメッセージを込めたのですか?このアルバムができた背景もあれば教えてください。

Mike Peters: メッセージはこのタイトルそのままさ。俺が、そしてジ・アラームというバンドが何者なのかというのを宣言している。歌詞は、自分自身を奮い立たせたり、運命をコントロールすること、そしてリスクや挑戦を恐れないことなんかについて書いている。俺がこれまで関わってきたすべての音楽の礎となっている。ジ・アラームのサウンドは、ウディ・ガスリーやピート・シーガーみたいな20世紀前半のフォーク・ミュージシャンと、俺が若い時に流行っていたエレクトロニックな音楽に影響を受けているんだ。バンドの原動力となったのはセックス・ピストルズやクラッシュといったパンクバンドさ。

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