BiS解散まであと僅か。最後こそ未来の話をしようじゃないか。

－－BiS解散まであと2週間を切りました。（※このインタビューは、6/25異端児フェス本番前の空き時間に強行したもの）

▲プー・ルイ

サキ様：わー！やばーい！

のぞしゃん：あと13日ですね。

テンテン：え？え？え？え？

コショージ：え、13日？

ウイぽん：今日で13日。

プー・ルイ：やばくない？

テンテン：やばいよー！！！！

－－今、BiSの状態はどんな感じですか？

▲テンテン

プー・ルイ：忙しい。

テンテン：今日も名古屋から朝帰ってきて。5時ぐらい。

ウイぽん：なので、横アリでの解散ライブに向けて話はしてるけど、まだがっつりは準備できてない感じ。

プー・ルイ：明日から。

テンテン：実際にどう動くか、みたいな。

－－リハをやりつつ、他の仕事もビッチリで。じゃあ、休みは全くなし？

プー・ルイ：ないですねー。

ウイぽん：解散直前にギリギリ半日あるかないか、じゃないですか。

プー・ルイ：体調整える為に1日もらえる予定だったんですけど、私、ニコ生が入っちゃった……ヒドい。

－－13日後には元BiSになっている、今の個々の心境を聞かせて下さい。

▲プー・ルイ

プー・ルイ：実感がない、終わるという。最後のなんとかで「もう会えないね」って言われる度に寂しくなったり、最後の収録で最初の頃のことを思い出してエモい気持ちになったりはあるんですけど、だからと言って終わりに対する実感があるか？って言ったら、別にそんなにないから変な感じ。だって、あと13日で終わるんですよ。あの地獄の日々が（笑）。

－－頭の状態はどうなんですか？（※プー・ルイは、肉体的/精神的負荷が大きくなると、自分が自分じゃないような感覚となり、冷静な判断や状況把握ができなくなる）

プー・ルイ：もう大丈夫！ 1週間前にぶっ飛んだらゴメンね（笑）。

－－テンテンは？

テンテン：私も全然実感なくて……今までもBiSってライブが多かったじゃないですか。だからラストツアーもそれをまたやってる感覚だし、終わることが信じられなくて。でもお客さんは結構実感してるっぽくて、なんかライブ中とかに泣くんですよ、みんな。それを見て「え？ 泣いてる」みたいな。

－－でもテンテン自身も金沢公演で泣いてませんでした？

▲プー・ルイ

テンテン：あれはなんか……

プー・ルイ：もらい泣きしちゃうよね？

テンテン：そう、もらい泣きするんです！ 泣いてるから「泣かないで」って思って笑おうとするんですけど、どうしてもなんか…………。いや、なんだろう？ 実感は全くないんですけど……想像するんですよ、最後のライブとか。でも実際に立ってみないと…………終わっちゃうんですかね？ 本当に。

－－殺し屋担当としてこのまま横アリで終わってもいいの？

テンテン：ねー！ 嫌ですよね！？

プー・ルイ：殺そうよ。

テンテン：殺すかぁ！ どうしよっかな、誰がいいかな？

プー・ルイ：その後のことは保証しないけど（笑）。

サキ様：私も寂しいんですけど、横アリが楽しみっていうのもあります。あと、最近ライブやってても1曲1曲、特に自分が入る前の曲をやるときは、今までのBiSのことをイメージしたりして。例えば、私が大好きな「歩行者天国の雑踏で叫んでみたかったんだ」はわっきー（2013年3月16日脱退）のことを思い出して踊ったりしてます。

ウイぽん：私は明日から違う気がするんですよねー。ラストツアーは今まで積み重ねてきたことをやってるんですけど、横アリに関してはやったことがないことをイチから始めるんですよ。それを数日でやる訳じゃないですか。そのときに「あ、やばい！」とかなるかもしれないなって。

－－センチメンタルになったりはしていない？

ウイぽん：これからニコ生とかもあって、きっと周りがそういう風に持っていくから、それに飲まれてはいくと思うんですけど……今はそこまで。どっちかって言うと、足挫いたりしたくないなとか（笑）。

－－横アリでひとりだけ座ってるパターン。

▲ウイぽん

ウイぽん：余計にババア感が出ますよ（笑）。

－－のぞしゃんは？

のぞしゃん：今までインタビューとか収録とかで「BiS終わったら？ え、どうしよう？ 何しよっかなぁ～」ってよく冗談めかして言ってたんですけど、そのBiSが終わって何もない日々が2週間で訪れるのかと思うと、ちょっと恐怖が……今、恐怖が一番大きいかもしれないですね。

－－また秋田時代に戻ってしまうんじゃないかと？

のぞしゃん：どうしよう？ 頑張ります。あの頃の自分に戻らないように……頑張ります。

コショージ：コショージはね、7/8ってすごく大切な日みたいな感じじゃないですか。でも、そうでもない気がしてきた。別に普段と何ら変わらず、BiSを知らない人には何でもない日だし、BiSにとっても今までやってきた中のそのひとつみたいな。いろんなことやってきた中のそのひとつの日。そんな感じがしてきた。

ウイぽん：……ってことは、遅刻する可能性あります。

一同：（笑）

プー・ルイ：遅刻はするでしょ？

ウイぽん：何曲目に来るかな？

－－横浜アリーナのチケットはあとどれぐらい残ってるの？ ハグ会とかで結構売れたと聞いてますけど。

▲のぞしゃん

プー・ルイ：9000枚ぐらい。

－－本当に会社潰して終わりそうだね（笑）。

テンテン：責任負えないぞー。

プー・ルイ：みんな辞めるから大丈夫です。

－－（笑）。解散後も6人の生き様を見届けたいファンはいると思うんですけど、元BiSになってからはどんな展開を考えているの？

サキ様：私は芸能界に残ります。自分で結構動き出した系なんですけど、人に言われて「じゃあ、やりましょう」っていう感じではなく、自分から「こういうのがやりたいんですけど」みたいな感じで進めていって。コンセプトも自分で決めてやっていく感じですね。

－－それはウイぽんと手繋いで2人でデビューとか、そういうことではない？

サキ様：アハハハ！

ウイぽん：分かんないですよー。レズ界を席巻するべく……

▲サキ様

－－ニーズはありそうだけど（笑）。ウイぽんは？

ウイぽん：私はね、具体的には決まってないんですけど、コラムとか書かせてもらったりとか、今まで仕事させてもらった人たちから「解散後、もしよかったら書いてよ」みたいな話もあるんで、そこで執筆したり。あと、お芝居の筋も途絶えてないので、そこに復活したりとか、何かしら「面白そうだな」と思うことはやっていきたい。あと、起業したいっすね。だから女手ひとつで起業した人の話とかをよく聞いてます、最近。

－－そのうちセミナーとかも開いて？

ウイぽん：起業したら公民館とかで開きたいですね。「元アイドルが……」みたいな。それでもう十分キャッチーなんで！

－－よく見るやつだ。ギャル社長的な（笑）。

ウイぽん：そうそう！「私が証明です！」みたいな。

－－では、表舞台に立つ機会は……

ウイぽん：多分、常に、おばあちゃんになっても何らかはやってると思うんですけど、今はまだ「これで行く！」っていうのを決めてはないですね。

「BiSで出来なかったことを絶対やりたいね」＝武道館

▲テンテン

－－テンテンは？

テンテン：テンコは！ ……そうですねー、いろいろ考えたんですけど、やっぱりやりたいことをやりたいと思って。不安ももちろんあるけど、うーん、なんて言えばいいのかな？ あのね！

ウイぽん：あのね（笑）。

のぞしゃん：アハハ！

テンテン：すみません、すみません。あのね！

一同：（笑）

－－もういいよ、タメ口で（笑）。

テンテン：アハハハハ！ 自分の気持ちの中で転機になったことがあって、私、ブログに「安定を欲してはならない！」って書いてて（笑）。あれは一瞬不安に陥って、安定を欲しそうになったときに「あ、やべぇ！」って思って自分に書いてるんですよ。「今、安定に走ろうとした。私は何がしたいんだっけ？」っていうのを一回問い詰めて、やっぱり安定は欲さなくてよろしいのではないかと思って。私はね。

－－ということは、BiS解散後も不安定な日々を過ごしていく？

テンテン：まぁそうなりますね。それはやりたいことをやりたいからだし、すごくシンプルな発想。

－－センセーショナルなことをやっていく？

テンテン：まぁ何かしら、ひとりでやっていきます。

－－のぞしゃんは先程「どうしよう？」って言ってましたけど。

▲のぞしゃん

のぞしゃん：歌とお芝居を両立したいですね。いろんなところで言ってるんですけど、星野源みたいになりたくて。女でああいう人はいないじゃないですか。だから誰かに獲られる前になってやろうかなって。そこを狙っている状態ではあります。

－－占い師とかによく「故郷に帰ったほうが」って言われていますけど……

のぞしゃん：絶対嫌です！ 秋田にいたら……本当に自分の人生このまま終わってしまうので、ドカン！と一発当てたいですね。

ウイぽん：らこっとの経営してほしい。

のぞしゃん：アハハハ！ らこっとっていう洋服屋さんがあって、そこでウイぽんがね。

ウイぽん：あ、今日着てるわ！ 500円で買ったんですけど。

のぞしゃん：そう、激安なんです。

テンテン：秋田のらこっとで買ったんだよね。

のぞしゃん：らこっとか、いいなぁ。

ウイぽん：そういう繋げ方もあるじゃん。帰らなくても、繋がれば。

のぞしゃん：あ、秋田と東京の何かを繋げるお手伝いを将来的に……

▲ウイぽん

ウイぽん：ゆるキャラ！？

コショージ：新幹線……

テンテン：のぞみだ！

ウイぽん：まさにのぞみ。

コショージ：の運転手。

のぞしゃん：運転手に？

プー・ルイ：のぞみはもうあるからヒラノにしよう。

のぞしゃん：秋田新幹線ヒラノ。

－－何の話かよく分からなくなってきましたが（笑）、映画観てたら「あれ、のぞしゃん？ なんかヤバい役やってる」みたいな瞬間に出逢えること、期待しております。プー・ルイさんは？

▲BiS / "FiNAL DANCE(Special Edit)"

プー・ルイ：LUI◇FRONTiC◆松隈JAPANというバンドを続けていく感じですね。本当にメンバーもすごく良い人たちで、BiSラストツアーの前座として廻らせてもらったんですけど、最後に出る公演の「FiNAL DANCE」でうぇーい！って出てきたんですよ。あれ、ノリで出てきたっぽく映ってるんですけど、実は後ろでダンスの練習をずっとしていたらしく（笑）。とにかく真面目なんですよ！ どうやったらみんなと仲間になれるのかってすごく考えてて。で、私は逆に適当だから面白いなって。

－－LUI◇FRONTiC◆松隈JAPANとしての目標は？

プー・ルイ：あります。「BiSで出来なかったことを絶対やりたいね」っていうのは話してます。

－－武道館？

プー・ルイ：武道館。

－－それはまた苦しいストーリーになりそうですね（笑）。まぁでもそれぞれに見据えてる未来があって安心しました。

プー・ルイ：コショージ、聞きました？

－－あ、ごめんなさい。

▲コショージ

一同：（笑）

コショージ：がーん。

－－コショージさんはどうしましょう？

コショージ：コショージはとりあえず休んでから決めようと思っています。どうやってお金を稼ごうか。生きる為のお金をどうやって稼ぐか。

プー・ルイ：彼女の場合、お金を稼ぐ規模が小さいですからね。生活費をどう稼ぐかっていう。昨日もいきなり「薬局の受付ってどうなんだろう？」って聞いてきて。

ウイぽん：それ、薬剤師じゃん。

コショージ：薬剤師じゃない受付があって。でもそれも資格が必要なんですって。でもその資格を取る学校はタダで行けるらしくて、そしたら最終的に薬剤師と結婚できるかもしれないじゃないですか。

プー・ルイ：薬剤師、給料いいからね。

コショージ：簡単に玉の輿に乗れる。

サキ様：その前に学校に行かなくなる、絶対に。

－－じゃあ、コショージさんは芸能には行かない？

コショージ：それも一回寝てから決めようかなって。頭を冷やしてから。

－－BiS解散後、誰かひとりだけガツン！と売れたりするのかな？

▲ウイぽん

ウイぽん：そうならないとダメなんです！

プー・ルイ：そうしないとダメだよね。

－－全員それぞれに売れようとかじゃないんだ？

ウイぽん：だから平賀さんは満遍なく6人を追ったりしなくていいので……

プー・ルイ：ひとりでいいよね！

ウイぽん：ちゃんと見定めて「こいつだ！」って思った人をポーン！って盛り上げてください。

－－で、どうすんの？ 他のメンバーは。

ウイぽん：その娘が永遠に頑張れば、私は「あのBiSの○○ちゃん、ご存知ですよね？ はい、私もいましたー」ってセミナーやれるんで。

サキ様：アハハハ！

テンテン：完全に起業してるじゃん（笑）！

ウイぽん：誰か売れてもらわないとセミナーできないから。

プー・ルイ：それはBiSを辞めた人でもいいんだよね？

テンテン：そうね。

－－いや、でもこの6人の中から出てこないと……

ウイぽん：「途中で辞めて正解だった」みたいな感じになられるのはね、悔しいですからね！

－－あと、解散して半年もしたら、メンバー同士、偶然街ですれ違っても気付かないフリしちゃったりするのかな？

▲コショージ

テンテン：それはない！

ウイぽん：コショージはまずない。一番「あー！」って言うタイプだから。

プー・ルイ：誰かが避けても追ってきそう。テンコとかが無視しても。

ウイぽん：「テンさん？ テンさん！ テンさん!」って（笑）。

テンテン：まぁ無視はしないと思うけど……でもコショージはちょっと。

コショージ：なーんで！？

ウイぽん：でも同じフィールドでしょっちゅうかち合うことはなさそうですよね、同じ芸能界であっても。

プー・ルイ：別々って感じ。歌は歌でもおそらく別々。

テンテン：だから面白そう。

BiSは仲間＝麦わらの一味？～
すしお/劇団ひとり/園子温への伝言

－－今の6人にとってのBiSってどんな場所だったの？

▲テンテン

プー・ルイ：メンバーが変わったからってそんなに変わることは……居やすくはなりましたよ。かつてはヒリヒリし過ぎていたので。

－－でも今は良い6人組じゃないですか。

プー・ルイ：うん。でも私とのぞしゃんは前を知っているからで、他の4人がどう思ってるかは分かんない。

－－分かんないなら聞いてみよう。

テンテン：テンコは……この6人になって、だんだんみんなで居場所を作っていった感じがしていて。自分たちで。車中泊ツアーが終わったぐらいからだんだん……なんて言うんですかね？ あんまり言いたくないんですけど…………やっぱり言いたくない。

－－何？

テンテン：（小さい声で）仲間感みたいな……。

一同：…………。

プー・ルイ：安定してんじゃないの、安定（笑）。

ウイぽん：フゥーーーーーーーー！！

テンテン：いや、違う。そういうことじゃない！

コショージ：ハハハ！

プー・ルイ：照れ屋さん。

テンテン：なんか……BiSが対内側じゃなく外になった感じがすごくしてて、だんだん。だから戦友みたい……。

プー・ルイ：ンフフ。

－－ウイぽんは？

▲BiS / "IDOL is DEAD" Music Video (Special Edit)"

ウイぽん：私、BiSを知った最初のアルバムが牢屋に入ってるやつ（メジャー1stアルバム『IDOL is DEAD』。2012年10月リリース）だったんですよ。そのジャケット写真がそのときのBiSの状況を表してるんだなって、勝手にヲタ的な深読みをしていて。一間しかない中にそれぞれのテリトリーがあって、たまに交わる。でも出れない、みたいな。ただ、私が入ってからBiSに抱いたイメージは船で、プー・ルイがキャプテンで、私は航海図を見ながら「あっちのほうがいいんじゃないかな？」とか言ってて、他にもキッチンでずっと飯食ってる奴がいたりとか、『ワンピース』のイメージなんですけど。

－－よく分かります。

ウイぽん：「仲間」って言うと、ピースフル感があって「だせぇ」と思われるかもしれないんですけど、でも船って降りれないじゃないですか。港がないと。しかも安全な港なんてほとんどない訳ですよね。ずっと海を廻っていたら難破しちゃうし、お互いが助け合わないと。で、今はもう本当に最後のエンジンを使って最後の港を目指すみたいな“船”感がすごくあるなって。あ、サンジみたい！（コショージを見て）

－－髪の色だけじゃん。キャラクターはウソップでしょ？

▲コショージ

ウイぽん：アハハハハ！

プー・ルイ：あ、ウソップだ！

テンテン：超ウソップだ！

のぞしゃん：ウソップ！

サキ様：ウソップにも失礼！

一同：（笑）

ウイぽん：でもなんかたまに頼もしいところあったりして。

－－いつもは良いところ見せないんだけど、新潟公演ではみんなを感動させてみせたりする。

テンテン：アハハハ！

－－やっとウソップ主役の回がやってきた、みたいな（笑）。

ウイぽん：なんかそういうストーリーがいっぱいあるところもね、『ワンピース』っぽいなって思う。

プー・ルイ：ルフィは安全な島を選ばないですからね。

ウイぽん：そうね（笑）。

－－サキ様にとってのBiSは？

▲サキ様

サキ様：BiSのメンバーに対してじゃなく、BiSの外にいる大人たちに対して自分の感情が出るようになった場所。

－－その感情、基本的に喜怒哀楽の怒でしょ？

サキ様：だからここにいるメンバーに対して牙を剥こうとか、何かしてやろうとか、そういうことを思ったことはなくて。コショージとかに「おい、おまえ。これ、出来てないぞ」みたいなやつはありますけど（笑）、結局、大人たちが何かしたときに守りたくなる場所ではありました。

－－実際、守ってきたもんね。

サキ様：………たまに殺め。

ウイぽん：殺め……殺めたのかよ！

一同：（笑）

テンテン：殺めたのー？

－－生きてるよ！「ただ泣いて」のPVにも名前出てた。

ウイぽん：享年○○歳みたいに？

－－だから生きてるって！

サキ様：なんかこう……自分なりに感情をそういう風に出してでも「ここで負けたら終わる」って思えるような場所ではありました。

－－そこまで戦いながら大事にしてきたBiSを伝説にする為にも、7/8の横浜アリーナは「あの日のライブ観ておきたかった。なんでリアルタイムで追いかけてなかったんだ」って今のファンの何十倍、何百倍の人を悔しがらせなきゃいけないと思うんですよ。

プー・ルイ：うん。

－－その為には語り継ぐ人は多いほうがいい訳で。特に著名人のほうがいいじゃないですか。「え、あの人も行ってたの？」って驚くぐらい影響力あるほうが。という訳で各メンバーから一組ずつ著名な方々への招待メッセージを頂いて、ここに記したいんです。

一同：おー！

サキ様：すしおさんをぜひお呼びしたい！

－－存じない方の為に説明を（笑）。

▲TVアニメ「キルラキル」最新PV"

サキ様：すしおさんはアニメのキャラクターデザインとかやっている方なんですけど、私の好きな『キルラキル』のキャラクターデザインと総作画監督をやられていて、ももいろクローバーＺさんのTシャツをデザインされたりとか、結構アイドルがお好きで、『キルラキル』の中にも“BiS”っていう文字を入れ込んでくれたりしていたので、そういった意味でもぜひ来て頂きたく。すしおさん、ブルーレイの制作で忙しいと思うんですけど、ぜひ遊びに来てください。あの……DMも送ります！

－－続いてテンテン、劇団ひとりさんにメッセージを。（※BiSは『ゴッドタン』でハグ会のデモンストレーションを敢行。テンテンは駅弁スタイルのハグを劇団ひとりにしかけたところ、容赦なく腰を振られて返り討ちにあった）

テンテン：抱いた責任取れ！

ウイぽん：もうハメた仲だもんなー。

テンテン：あと、私、園子温さんに来てほしいです。前にラブレター書いたら読んでくれて、連絡をくれまして。すごく律儀な方だなと……すげぇ良い奴だな！と思って。

－－無理にキャラ作らなくていいよ（笑）。

▲映画『恋の罪』予告編

テンテン：多分、BiSのことを好きになってくれると思うんですよ。横アリのライブ観たら。監督してる映画も基本がふざけてるし、だから多分「面白い」って言ってくれるから、ぜひ、最後だし。最後は園子温さんが好きそうなバカバカしさが出ると思うんです。なんか映画っぽいと思うし、すでに「全然チケットが売れてない！」みたいな状況も映画っぽいし（笑）、ぜひBiSの映画を作りに来てください。

椎名林檎＆aiko/ももクロ/エビ中/
ハロプロ/ガガ＆BABYMETALへの伝言

－－続いてウイぽん、BUBKA最新号では「横アリ、AKB48出ます！」と言ってましたけど、改めて秋元康さんへメッセージを。

▲椎名林檎 - ありあまる富

ウイぽん：秋元さん？ 秋元さんはこの間も麻布で呑んだもんなー。

－－その話、一番ヤバイよ（笑）。

ウイぽん：「えー、こないだ、だってー！」みたいな。嘘です、嘘！ まぁでも真面目な話、BiSをアイドルとして評価する人はもう必要ないと思うんですよ。もうだって実体がないんだから。で、音楽を評価する人がいないと、もう残るのは音楽だけだから、そこをフックアップして生き続けさせてくれる人がいいんじゃないかと思うんですけど、私が個人的にお呼びしたいのは椎名林檎さん。前衛的なところから来て音楽の道で10年15年やってきた方が評価してくれたらいいなって。バンドさんはもう縁が深いけど、ジ・アーティストみたいな人たち。それこそaikoさんがBiSをここに来てピックアップしてくれたじゃないですか。あれはすごく嬉しかったし、その界隈もざわついたんで、そういうところに根を張りたい。で、aikoさんと林檎さんは仲良しみたいだし。

－－じゃあ、aikoさんが椎名林檎さんを誘って来てくれたら万々歳？

▲aiko-『明日の歌』music video

ウイぽん：そうですね！ なので、aikoさんも林檎さんももしお暇だったら横浜アリーナへぜひ遊びに来てください。秋元のやっさんは大丈夫です。やっさんは次また空いている夜にでも（笑）。

－－続いてのぞしゃん、因縁のももいろクローバーＺとモノノフの皆さんにメッセージをお願いします。

のぞしゃん：前に襲撃したりして、まぁ今も雲の上のアイドルさんではあるんですけど、この前『ミュージャック』の収録でご一緒できたのが本当に夢みたいで。それこそMCはたかみなさん（高橋みなみ/AKB48グループ総監督）だったし、AKB48と交わることなんて絶対に一生ないと思っていたので……あ、たかみなさん、もう一回宣伝してくんないかな？（※一回目の宣伝はこちら）

一同：（笑）

のぞしゃん：ももクロちゃんとも写真撮りたかったなー。あと、モノノフの皆さん、多分、BiSのことは良くも悪くもいろいろ印象あると思うんで、7月8日の解散ライブは騙されたと思って来てみればいいと思う。「あ、俺、その解散ライブ、観たぜ」って言えるから。

▲ももいろクローバー「ピンキージョーンズ」Music Video

テンテン：そういうこと言いたそうな人たち。

のぞしゃん：言いたそうだよね。「俺、言ったぜ」って。

－－来てほしいのに若干バカにしちゃってませんか（笑）？

のぞしゃん：いえいえ、ぜひ来てください！

サキ様：（突然手を挙げる）

－－どうした？

サキ様：やっぱりね、無理と言われても、一番はやっぱりエビ中（私立恵比寿中学）さんに来てほしいです！

－－いや、すでに「予定が入ってしまっておりました。申し訳ございません」って超丁寧な返信メール届いてますから（笑）。

▲私立恵比寿中学　『バタフライエフェクト』

サキ様：それでも来てほしいんです。

－－何とかして来いと？

サキ様：そう！ 何とかして、何とかして来てほしい！ 最後の10分でも5分でもいいから！ ツイッターで「真山りかちゃんが“BiSの曲を聴くと魂が震える”って言ってましたよ」って研究員（BiSファンの通称）の方がリプライをくれたんです。「じゃあ、聴きに来てくれよ」って思うじゃないですか！

－－真山さんだけでも何とか来てあげて下さい（笑）。さて、続いてプー・ルイさん、大好きなハロー！プロジェクトとハロヲタの皆さんにメッセージを。

▲モーニング娘。'14 『時空を超え 宇宙を超え』(Morning Musume）

プー・ルイ：同じだよ！

一同：（笑）

プー・ルイ：BiSもハロプロみたいなもんだよ。

－－そうですよね。前から僕もそう思ってました。

プー・ルイ：アハハ！

－－「高橋愛にそっくりだなぁー」と思って追いかけてきました。

プー・ルイ：生き写し。

－－逆光で真っ暗になっちゃいましたけどね。

プー・ルイ：こんなアイドルもいたっていうことをね、最後の最後に知っておくのはいいんじゃないでしょうか。

－－個人的にはモーニング娘。とBiSは対の関係だと思っていて、だからこそこの2組を中心にアイドルシーンを観てきたんです。永遠と刹那、王道と邪道、白と黒……まぁいくらでも例えられるんですけど、モーニング娘。のファンには何とか真逆を生きるしかなかったBiSの最後を観てもらいたい。じゃあ、最後にコショージさん。レディー・ガガとBABYMETALにメッセージを。

▲Lady Gaga - Applause (Official)

コショージ：…………。

－－完全に持っていかれちゃいましたね。（※コショージはガガとの共演を夢見て彼女にリプを送り続けていたのだが、その甲斐虚しくガガはライバル（？）であるBABYMETALをアメリカツアーのサポートアクトに抜擢してしまった。詳細）

コショージ：おまえら、終わってんな。

一同：（笑）

－－それ、誰に向かって言ってるの？ レディー・ガガとBABYMETAL含めて？

コショージ：まぁ……

プー・ルイ：自分に対してだろ（笑）？

テンテン：毎日リプ送るって言ってて、3日しか送らなかった。

ウイぽん：7月8日 横浜アリーナで解散ライブやるって伝えた？

コショージ：伝えてないっす。じゃあ、伝えなきゃ。

▲【異端児フェス】リハーサル中

－－もしくはBABYMETALって名乗ってみる（笑）。

テンテン：「I'm BABYMETAL!!」それ、やんなよ！

コショージ：コショメタルです！

ウイぽん：コショメタル（笑）。

サキ様：うざさある！

－－そろそろ締め括りに入っていきたいんですが、結成当時から伝説になることを目指してきたBiS。ちょっとは世界を変えられたかなと思う？

プー・ルイ：どうですかね？ ここからじゃないですか。死ぬのか、生きるのか、DEAD OR ALIVE。

－－（笑）。ウイぽんはどう思いますか？

ウイぽん：私、お手紙でよくもらうのが、「アイドルなんか全く興味なかったのに、BiSで初めてファンレター書く」とか「BiSで初めてアイドル現場来たよ」みたいな内容のもので、それを途中で入った私ですら目の当たりにしたんで、BiSの3年半の間にはそういう人がもっとたくさんいたはずで。そういう意味では彼らの世界を変えた。1人でも世界を変えたんだったら、それは「BiSが世界を変えた」って言えるんだろうなって。だって、私もBiSに入ったことで人生が変わった1人であって、なんか、すごくちっぽけですけどね……

－－そんなことないよ。

▲【異端児フェス】リハーサル中

ウイぽん：なんて言うんだろう？ ももクロとかそういうのにはもちろん匹敵しないかもしれないけど！ 誰か1人……離婚させたりとか、職を失わせたりとか、それだけでも十分、彼の、その1人の人生を変えるっていうのはすごく責任の大きいことだと思う。知らねーけど、責任は私にはないけど（笑）。そこは過去で歴史だから揺るぎない、もう事実で動かないから、そういう力はあったんだと思って。でもこれが今後何かのプラスになるかって言ったら、別になんないですから。それで食える訳じゃないですから。でもそういう力があったんだっていうことは憶えてる。忘れないだろうなとは思います。

－－BiSがいくなくなった世界……って言うと話が大きいかもしれないけど、アイドルシーンってどうなると思う？

プー・ルイ：何か打撃を与えられたら嬉しいとは思うけど、別にね、そんなね、変わんない。

サキ様：研究員にとっては……

プー・ルイ：好きな人にとっては、そりゃ好きなものがなくなるから……でもそいつらだってすぐに……。憶えてはいると思うけど、そんな、死んだりしないし、大丈夫だよ。生きていけるよ。そんなもんだと思った。みんなの脱退を見てきて。

ウイぽん：地道に違う現場へちゃんと行ってさ、違う推しを探している人はいっぱいいるからね。

プー・ルイ：今、のめり込んでて「BiSが無くなったら……」っていう人ほど早く立ち直る！ そんなものだなと思うし、それぐらいしかないと思う。

ウチらはバカだから本当に世界を変えようと思っていて

▲オフショット

テンテン：でもテンコは、BiSじゃないときに「あ、このアイドルは面白そうだ！」って思ったのがBiSだったんだけど、同じようなアイドルが今ないから。良い具合に外にも広がってるし、でもインディーズの心を忘れず面白いことやってるし……みたいな人ってそうそういないから。だからちょっと狭まる感じはあるんじゃないかなと思うんですよ。だって、私、アイドルのこと全然知らなかったし、でもBiSの情報は目に入ってたんですよ。特に自分で検索しなくても。だからね、アイドル面白いなっていう人が……うーん、どうなんだろうなぁ！

プー・ルイ：今、そんな影響がなくても、何年後とかに影響が出たら、それはやっててよかったなと思う。

テンテン：なるほどね。

プー・ルイ：なんか“世界を変える”みたいな……BiSはたしかに1人1人の世界は変えたかもしれないけど、多分「レリビ」を歌い出した頃は、ウチらはバカだから本当に世界を変えようと思っていて。そういう意味じゃ全然変わってないし、全然届いてない、夢半ばでの解散なので。そのウチらが望んでいたぐらいの“世界を変える”があるとしたら、解散後だと思います。それはみんなが語り継ぐのか、どっかで凄い人が「終わってから気付いて後悔してる」ってテレビとかで言ってくれて、そこでもうBiSはいないのにファンが増えたりとか、そういうことにならなきゃ「レリビ」は超えられない。「レリビ」で歌っていたことが実現したとは言えない。

テンテン：私たちがいないBiSのライブとか、いっぱい行われたりしたら面白いですよね？

のぞしゃん：面白い。やってほしいですね。曲だけ流して、みんな踊って歌ってる。

プー・ルイ：宗教みたいに（笑）。そういう風になったら本当に……

テンテン：それがどんどんデカくなっていって、最後、武道館でやるとか。

一同：（笑）

のぞしゃん：それ、ヤバい！

テンテン：ヤバくない？（BiS BEST ALBUM『うりゃおい!!!』のジャケット写真に写るダッチワイフを指差しながら）コイツらが頑張るの！

ウイぽん：それはヤバイね。

－－スポットCMだかMVだかで爆発してなかったっけ？

プー・ルイ：いや、だって、まだありますから。

ウイぽん：ダッチワイフは大量生産なんでねー。

テンテン：いっくらでも出来るんですよー（笑）。

プー・ルイ：そうなったら成功。

－－まぁ伝説になってるバンドってみんな解散してから伝説になってますからねー。

▲BiS"うりゃおい!!!" 60sec SPOT

のぞしゃん：そうですよ！

ウイぽん：あと、死ぬと伝説になりやすい。27歳とか……あ、渡辺さん（BiSマネージャー）、越えちゃってるよ。

－－では、最後に。この先もアイドルを続けていく人たちへのメッセージを。

ウイぽん：「アイドルとは何ぞや」ということを語れるアイドルがいないとお聞きしたので、そういう……あのね、おばさんのアイドルとかはいいです。興味ない（笑）。まだ芽が出ていない状態のアイドルで、ニュータイプがこれから出てくるのをみんな待ってるし、みんな出ないとも思ってるし、なりたいと思っている人ももしかしたら少ないかもしれない。アイドルの枠組みを超えたとBiSは言われるけど、でもBiSはアイドルだったと思いますよ。だからそれこそ本当に世界を変えるアイドルが出てくるといいなと、面白いなと。で、それを取り上げてセミナーしたいので。

－－またセミナーの話（笑）？

ウイぽん：アハハハ！ 私たちがそれで食えるような、また凄いアイドルブームが来てくれないと、私たち“元アイドル”を使えないので。

－－そうなんだよね。後継者が出てくると前の人たちは伝説になるから。

▲楽屋にて

ウイぽん：そうそう！「私たちが作ったのよ、その道を」って偉そうにできるから！

－－続いて、のぞしゃん。

のぞしゃん：もうバンドの誰々さんが楽曲提供みたいなやつは飽きたんで。なんか、みんなロックやりすぎなんですよ。しかも決してロックじゃないし。もっと新しい音楽ジャンルで攻めていったほうが面白いなって思いますけどね。ツイッターでオタクのリツイートで流れてきたPVとか観るんですけど、なんかこれじゃない感？ なんか楽しくないんですよ。やっぱりBiSは新しいことをやってるんだなって思います。自分たちのやってきたことを「凄い！」って言う訳じゃなくて、純粋に面白かったなーって（笑）。よかったなって思います、BiS。なので、これからもアイドルを続けていく人たちは頑張って下さい、なんかいろいろ。

プー・ルイ：（笑）

－－コショージさん、お願いします。

コショージ：金髪ショートはニーズがあるよ。

－－貴女がさもその先駆者かのように……

一同：（笑）

ウイぽん：パクりでもニーズがあるよ。

プー・ルイ：金髪ショートにはちょっと物申したい。もがちゃん（最上もが/でんぱ組.inc）より先に愛ちゃん（高橋愛）だと思いません？ なんか、もがちゃんが始まりみたいな。

▲モーニング娘。 『Only you』 (MV)

－－ここに来てでんぱ組.incディスですか？

プー・ルイ：いやいや、そういう訳じゃないんですけど（笑）、愛ちゃんリスペクトですよ。やぐっちゃん（矢口真里）やゴマキ（後藤真希）も金髪だったけど、本物の金髪は愛ちゃんから。

－－完全にコショージの話、どっか行っちゃいましたね。

コショージ：すみません、トイレ行っていいですかね？

プー・ルイ：もう終わるよ？

コショージ：我慢できない。（※コショージ、退場）

▲ライブ終了直後

－－では、サキ様！ アイドルを続けていく人たちへのメッセージを

サキ様：私を癒してください。

テンテン：そっちか！

－－そうだ、そもそもそっちの方ですもんね（笑）。

サキ様：特定のグループさんが私を癒して下さい。

－－エビ中への私信になってますけど。テンテン、お願いします。

テンテン：自分の意思を持て！

－－（笑）。格好過ぎるよ！

▲ライブ終了直後

テンテン：安定を欲するな！ 自分の意思を持て！

－－では、プー・ルイさん、締め括りをお願いします。

プー・ルイ：アイドルへのメッセージですよね。……凄いですね、君たちは。尊敬してます。頑張らなくてええんやで。適当にやりなさいよー、若いんだから。あと、私は相談のおばさんになるから、アドバイスはできないけど、話は聞きますよ。1時間300円で。

のぞしゃん：アハハ！

テンテン：カネ（笑）。

プー・ルイ：あと、何故か私を神のように言ってくれる人がいるんですけど、マネはしないほうがいい。事故るから。まぁでも本当に凄いと思うよ、アイドルとアイドルオタクは。だから頑張ってほしいと思う。本当に衝撃だったから、初めてアイドルのライブを観たときは。

のぞしゃん：うんうん。

プー・ルイ：こんな凄い人たちが……アイドルとオタクが地下にはいるんだと思って。本当に衝撃ですごーい楽しいと思ったから、そういうのはみんな残していってほしいです。

レリビ

▲【異端児フェス】リハーサル中

みんな考えたことある？
私たちが本気でそれに立ち向かってるってことを
みんなホントに気がついてる？
私たちが世界を変えるんだってことを
みんないつも笑ってバカにするだけだけど

たくさんの時間が経っちゃったけど
今ほんの少しだけあれこれ言うのをやめて
どうやったら私たちがそこに向かっていけるか
あなたの意見を聞かせて
わたしたちはそれを叶えるためにやってみるわ

他の人のことなんか気にしてられなかった
だって世界を変えるなんて普通じゃできるわけない
結局世の中なんてほとんどなるようにしかならないし
楽しいことばかりじゃないのもわかってる…
それでも私たちはやってみせるから！

▲楽屋にて

でも映画のようには上手くいかないか…
傷つくことがあってもお互い慰めあったらあとは
ひたすら楽しくやるしかないじゃない

私たちにできることなんて
前に進むことしかないんだから

他の人のことなんか気にしてられなかった
だって世界を変えるなんて普通じゃできるわけない
結局世の中なんてほとんどなるようにしかならないし
楽しいことばかりじゃないのもわかってる…
それでも私たちはやってみせるから！

私たちについて来てくれたら世界は変わるわ
それだけは自信を持ってあなたに言える

他の人のことなんか気にしてられなかった
だって世界を変えるなんて普通じゃできるわけない
結局世の中なんてほとんどなるようにしかならないし
楽しいことばかりじゃないのもわかってる…
それでも私たちはやってみせるから！