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大原櫻子 『頑張ったっていいんじゃない』インタビュー
6月25日 映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』からのスピンオフシングル『頑張ったっていいんじゃない』をリリースする大原櫻子(from MUSH&Co.)。彼女を“稀代のポップスター候補”として追いかけている当サイトは、その可能性と魅力を日本中の人々に知ってもらいたくロングインタビューを敢行。「私はポップでいたいです!」と語る大原櫻子の言葉たち。ぜひご覧頂きたい。
「えっ! 私ってこんな演技してたんだ?」と思って、悔しさも
--前回はMUSH&Co.の3人揃い踏みで、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』公開前にインタビューさせて頂きましたが、最近はひとりでの活動が続いていますよね。寂しくないですか?
▲MUSH&Co. - 明日も(MUSIC VIDEO)<映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』>
大原櫻子:ちょっと寂しい!
--(笑)
大原櫻子:ちょっと寂しいですねー。やっぱりリーダー(君嶋祐一役の吉沢 亮)がいて、蒼ちゃん(山崎蒼太役の森永悠希)がいると、安心感がありますからね。でもひとりでも楽しくやらせてもらってます!
--そんなMUSH&Co.と大原櫻子のデビュー作品となった『カノジョは嘘を愛しすぎてる』。あの映画に出演できたこと、たくさんの人に観てもらえたことには、今振り返るとどんな気持ちになりますか?
大原櫻子:こうやってまた新曲が出せるのは、あの映画があったからこその結果だと思うので、本当に嬉しい。あと、私は音楽プロデューサーの亀田誠治さんがずっと大好きだったので、また亀田さんの歌でメッセージを伝えられるのも嬉しいなって思います。
--今回、大原櫻子(from MUSH&Co.)としてスピンオフシングル『頑張ったっていいんじゃない』を出すことになったのは、どういう経緯があって?
大原櫻子:実は2月に亀田さんのラジオ番組に出させて頂いたんですけど、その放送中に「亀田さん、新しい曲を作ってください!」って頼んじゃったら(笑)すぐに作って下さって。それまではこうしてCDが出せるなんて想像もしてなかったんですけど。
--その嬉しさの一方で、大原櫻子の場合は“小枝理子”を演じたことで、デビューから一気に注目を集めてしまった訳で、そういう世間の目や期待に対するプレッシャーはなかったんですか?
大原櫻子:全然ないって言うとアレかもしれないんですけど、あまり意識してないんです。周りのスタッフの方のサポートが凄いというか……本当にいつも支えていただいているんです。なので、私も頑張らなきゃと思うんですけど、期待に応えようっていうよりも、いろんなチャンスの場を作って下さるので、楽しんでやっていますね。半年前、映画の公開が終わってからも全国各地でフリーライブやキャンペーンをやらせてもらっていて、生演奏でギター弾いたりする中で「うわぁー!できなーい!」って悔しい想いをすることはあるんですけど、それがツラいかと言うとそんなことはなくって。やっぱり出来たときの達成感が大きいので、本当に楽しいなって毎回感じます。
--個人的には、大原櫻子演じる“小枝理子”を観て以降、あれ以上の“小枝理子”はないし、あの歌声を聴いて何にも感じない人はどうかしてると思うぐらい絶賛していて。
大原櫻子:いやいやいや!
--でもそういう肯定や絶賛の声もたくさんあったでしょ?
大原櫻子:映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のオーディションを受けたきっかけは友達が「理子に似てる」って言ってくれたからなんですけど、あの映画を観てくれた身近な人は「今までの櫻子を見てるみたいで感動した」って言ってくれていて。あとは「良い曲だねー」とか、率直な感想は聞きましたね。
--自分的にはどうだったんですか? 原作も知っている中で“小枝理子”を演じている自分を観てみて。自分でも「我ながら“小枝理子”を演じ切れてるな」って思ったり?
大原櫻子:全くそれは思わなくて! むしろ「まだまだだな」っていう風にすっごい思いましたね。撮影の3ヵ月後くらいに初めて仕上がったものを観させて頂いたんですけど、「えっ! 私ってこんな演技してたんだ?」と思って、悔しさもありました。私の中ではオーディションが終わってから「よし、やるぞ!」と思って頑張ってきたし、映画の撮影中もガムシャラにやっていたんですけど……いやぁー、これからもっともっと頑張らなきゃなってすごく思ってます。
リリース情報
頑張ったっていいんじゃない
- 2014/06/25 RELEASE
- 初回限定盤[VIZL-687(CD+DVD)]
- 定価:¥1,620(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!」って叫び続けてます
--具体的にはどんなところが気になったりしました?
大原櫻子:表情に怯えてる感じがすごく出てまっていた気がするんです。でもそれってきっと理子もデビューが決まったときは同じように、怯えていたと思うんですよ。だから感情的には合ってると言えば合ってるけれど、どうなんだろうなぁ?っていう。本当にガムシャラにやっていたからそれはそれで良いのかなと思う部分もあるけれども、私自身としてはすごく悔しかったです。
--ただ、その怯えてる感も含めて皆さんは評価していたんだと思いますよ。そんな女の子が歌い出したら「うっそー!めちゃくちゃ上手いじゃないですかー!」ってなった。だって、最近まで素人だった女の子が“小枝理子”みたいに周囲を振り向かせられる歌なんかうたえるはずないって、少なくとも俺は思ってましたもん。
大原櫻子:(笑)
--多分、あの歌で度肝を抜かれた人は多いと思います。それが今回の新曲リリースにも繋がってるんじゃないかと。
大原櫻子:小枝理子って“天性の声を持つ女の子”だったじゃないですか。でも“天性の声”ってなんだろう?って凄く考えていました。ただ、私と理子の共通点って、難しいテクニック云々じゃなくて「歌が好きだー!」っていう。その歌に対する思いは似てるのかなって。やっぱり歌が好きだし、「私は歌いたいんだ!」っていう部分を映画の中でも出したくて。その思いは本当に精一杯込められたので、その瞬間は一生懸命やり切ったなとは思います。
--今は現実世界でもライブを重ねている訳ですが、ステージに上がる前は緊張するタイプ?
大原櫻子:めっちゃくちゃします!
--どうなっちゃうの?
大原櫻子:いや、もう「ヤバイ」しか言ってないです! 何がヤバイのか分からないんですけど(笑)、とりあえず「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!」って叫び続けてます。ステージに出て行っても緊張はしてるんですけど、でもやるしかないな!と思って一歩踏み出してます。
--今の大原櫻子の場合ってまだ初めてライブを観に来る人が多いから、最初は様子を伺う感じで観てるじゃないですか。でもいざ歌い出したらお客さんの表情が変わっていったり、会場の空気が一変したりする。
大原櫻子:えー! 本当ですか? 私、歌が始まって数十秒間ぐらいは何にも見えなくなっちゃうんですよね。今、自分がその場にいることさえも忘れちゃう感覚に一瞬襲われるので、それはまだ感じられてはいないんですけど……でもそうなっていたら嬉しいですね!
--そうなってますよ。毎回映画っぽいです。
大原櫻子:えー! それは嬉しい!
--あれこそが大原櫻子の歌の力ですよ。めちゃくちゃ自信持ってください。
大原櫻子:自信ないんですよ(笑)。ただ、本当に楽しいです。映画に出る前までは全く踏み入れたことのない場所だったので……いやぁー、本当に、ライブは天国ですよ!
--天国なんですね。ステージ出る前は喚き散らしてるのに。
大原櫻子:アハハハ!「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!」って言ってるのに、気付いたらファーって天国へ行ってる(笑)。
--5月14日 渋谷WWWで行われたプレミアムお披露目ライブ。「ちっぽけな愛のうた」をエモーションの限りに歌い上げてる姿を見て、めちゃくちゃ目頭熱くなりました。あの曲は櫻子ちゃんの中でどんな存在になってるんだろう?
▲大原櫻子 as 小枝理子 - ちっぽけな愛のうた(Short ver.)
大原櫻子:あの曲は最初に亀田さんから聴かせて頂いたときに……なんだろうなー? 特別と言ってしまえば特別なんですけど、なんて言ったらいいんだろう? 「ちっぽけな愛のうた」の世界観は本当に大好きで、歌っているんですけど、話しかけているんですよ。で、話しかけやすい曲だし、あの曲は歌であり、メッセージがすごく強いなって思います。だからひとりひとりに歌おうって思うんですよね。聴いてもらうっていうよりもお客さんひとりひとりに言葉を伝えてる。そういう意識はあるかもしれないです。
リリース情報
頑張ったっていいんじゃない
- 2014/06/25 RELEASE
- 初回限定盤[VIZL-687(CD+DVD)]
- 定価:¥1,620(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
大原櫻子は“稀代のポップスター”になり得るか
--歌ってて込み上げるものがある曲でもありますか?
大原櫻子:結構……ほぼ……
--(笑)
大原櫻子:「ちっぽけな愛のうた」は何なんですかね? 本当に不思議な曲です。
--ちなみに僕は大原櫻子の記事を書くときは、決まって“稀代のポップスター候補”と書いてるんですけど、本人的にもポップスターになりたい、自分のファンが何万人も集まった会場で歌ってみたい願望はありますか?
大原櫻子:あります。もしかしたらどんな場所で歌ってもモチベーション的には同じかもしれないんですけど、多くの人と同じ時間を共有してライブを楽しんでもらう。それは本当に嬉しいし、それは人数が多ければ多いほど嬉しい。しかもその時のライブはその一瞬でしか無くて。DVDで振り返ることは出来たとしても、ライブはやっぱりその場だけのものだから、DVDとはもう全然違うと思うし。多くの人とその場限りの時間で一緒に歌いたいし、聴いてほしい。
--そこまで行ける可能性は自分でも感じますか?
大原櫻子:うーん……「やってみせる」って思います。
--そして、新しいシングル『頑張ったっていいんじゃない』が6/25にリリースされます。自身では仕上がりにどんな印象や感想を?
大原櫻子:これが完成じゃなくて、これからもっともっとライブで成長していくと思うので、このシングルを聴いてくれた人にはぜひライブに足を運んでほしいですね。私はこの曲を聴いたときに「ライブしたい!」って思ったので、『頑張ったっていいんじゃない』を聴いたらぜひライブへ来てください。
--「頑張らなくてもいいんだよ」という言葉が蔓延している今の時代に「頑張ったっていいんじゃない」って歌うのってどんな気分ですか?
大原櫻子:「頑張ったっていいんじゃない」って言ってるけど、他人事じゃなくて「一緒に頑張ろう」っていう気持ちの入ったフレーズが多いので、曲のエネルギーみたいなものを「届け!いぇーい!」って歌ってる感覚。ただの爆発じゃなくて、そこからエネルギーを受け取ってほしいってすごく思います。一方的じゃないエールというか。
--大原櫻子っていつも笑顔のイメージがあるんですが、笑顔であることは心掛けてるの? それとも自然体?
大原櫻子:本当に楽しいときは笑ってます。まぁ気分が乗らないからってブスっとして人前に出て行くことはないですけど(笑)、でもあんまり無理して笑うのは好きじゃないですね。ただ、ステージに出てお客さんの顔を見たら、自然にニコってなるんですよ。それはお客さんからもらえるエネルギー。あと、ドリフターズとか好きなので……
--想定外の名前が出てきました(笑)。
大原櫻子:ちっちゃい頃からドリフとか好きなんですよ。それで面白いことが大好きなので、面白いことばかりやってるのかもしれない。だからよく笑ってるのかな……。
--自分を観てくれている人に何を届けたい?
大原櫻子:…………やっぱり笑ってほしい。心が笑っててほしい。すっごい泣いてても「あーなんかちょっと頑張ろうかな」って思ってくれたら嬉しい。
--もちろん無邪気じゃいられないときもあると思うんですけど、それでもポップであり続けようとしたら、誰もが知るポップアイコンに大原櫻子はなれると思いますよ。自分でもそうなりたいと思う?
大原櫻子:なりたいです。私はポップでいたいです! 私の周りの友達とかスタッフさんとか、みんなポップなんですよ。だから私もポップが好きだし、ポップでいたいです。
--誰かを笑顔にする為の表現というのは、自分の中ですでに譲れないものになってるんですね。それこそ一生続けて生きたいというか。
大原櫻子:それはすごく思います。自信はないけど、そういう気持ちは負けないです。まぁでも楽しければいいのかなー!って。
--最後、すげぇライトになった!
一同:(爆笑)
大原櫻子:でも基本はそうです! 楽しいのが一番!
Music Video
リリース情報
頑張ったっていいんじゃない
- 2014/06/25 RELEASE
- 初回限定盤[VIZL-687(CD+DVD)]
- 定価:¥1,620(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
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