広瀬香美インタビュー

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広瀬香美

広瀬香美

　1992年デビュー。翌年の「ロマンスの神様」のビッグ・ヒット以降、「幸せをつかみたい」「ゲレンデがとけるほど恋したい」など数々のヒットを放ち、『THE BEST “Love Winters”』はダブルミリオンを記録するなど、輝きを放ち続けているスーパー・ヴォーカリスト。また歌手活動に留まらず、楽曲提供やミュージカル・映画の音楽監督、ヴォーカル・レッスンを行う広瀬香美音楽学校を開校するなど各方面にて活躍。現在はLos Angelsに拠点を置き、在留邦人向けのフリーペーパー「QOLA」でレギュラー寄稿者として執筆している。
　デビューしてからのこれまでの音楽生活や、毎年リリースされる最新の冬ソング、そして6～7月にかけて開催されるビルボードライブ公演に向けて、“夏”の準備を始めた広瀬香美に話を訊いた。

夏のツアーでは記憶に強い歌をうたう

??約一年ぶりの新曲「ストレートに好きと言おう」を、昨年12月に配信限定ソングとしてリリースされましたが、聞きどころをお願いします。

広瀬香美：毎年恒例のアルペンのCMソングに起用されている曲です。冬をわくわくして過ごせるようなアップテンポナンバーを、とのことだったので、楽しく、聞いて下さる皆様が”元気に”過ごせるようにと願いを込めて制作しました。毎年制作するということは、”毎年新しい広瀬香美を打ち出す”こと。なので、少々大変ですが、とてもやりがいがあります。新曲「ストレートに好きといおう」では、“新しい私の一面”として、早口ではなく、朗々と、伝えたいことをゆっくり歌うことを重要視して制作してみました。

??広瀬さんは、LAと東京を行ったり来たりしながらお仕事されていらっしゃいますが、音楽活動や音楽性に影響を与えたことはありますか。

広瀬香美：LA東京を行ったり来たりし始めてからもうずいぶんと年月が経ったので、人生の半分は行ったり来たりの生活です。自分にとってはそれが当たり前の人生のようになってきました。今となっては、一カ所で生きるという感覚を忘れてしまい、学生以来一カ所にとどまるということがないので、移動していることが普通になってきています。なので、音楽活動や音楽性に、特別、影響はないです（笑）

??ロサンゼルス在住の邦人として、歌手活動以外でも多方面で創作活動に励んでおられるなかで、ロサンゼルスで発行されている在留邦人向けのフリーペーパー「QOLA」では、「ココばなニッポン」を執筆されておられますが、どのような理由で始められたのでしょうか。また、他にもこのような音楽以外での活動など予定されていることなどありますか。

広瀬香美：最近は徐々にLAでも、現地在住の皆様に向けてのお仕事もするようになってきました。元々、LAにいる間は仕事（楽曲制作・歌の練習）に集中したいと思っていたので、現地在住の皆様のためのお仕事はしていなかったのですが、長く住んでいると、いろいろなところで「広瀬香美だ！」といわれたり、お友達も増えるので皆様に貢献したくなり、その一つとしてQOLAの連載をしております。現在は、ハワイのフリーペーパー「LaniLani」にも連載をしていたりと、いろいろな地域・国の方の生活が潤っていくような活動ができればと思っています。

??1992年にデビューされ22年とりますが、広瀬香美さんご自身にとって歌を続けるために、日ごろ気をつけていること（生活や喉など体のケア―）などあれば、教えて下さい。

広瀬香美：22年にもなっているので、できる限り、アップダウンを激しくしないように気をつけています。コンサートに興奮しすぎたり、終わった後にがくっと疲れたりということも多い仕事なので、30代なのに四十肩になったり、病気にもなりました。アップダウンによって楽しい生活が崩れないように、できる限り「均して」生きています（笑）

??夏のツアーでは、様々な洋楽カバーを唄われてますが、人生を変えた楽曲などありますか。

広瀬香美：もちろん、「音楽で」人生が変わっています。人生の節々で、記憶に残る歌に出会っています。LAで、まだまだ下手だったときに出会った曲で何度励まされたか、やめようと思っても、思いとどまったことが何度あったかわかりません。冬のツアーではなかなかそういった歌は歌えないので、夏のツアーでは、記憶に強い歌を歌うことにしています。今回もLAで貧乏だった頃や、心が折れそうなとき、励みになった名曲たちを歌います。ぜひ、楽しみにお越し下さい?

??ビルボードライブ東京＆大阪それぞれ、どのようなステージ内容となるか、また各地のお客様への印象などもあれば教えて下さい。最後に、今回の公演を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします。

広瀬香美：もちろん今回の夏のツアーでは、冬の有名な曲たちも歌いますが、やっぱり“夏”は特別です。私が愛した洋楽や、私を育ててくれた楽曲のカバーを、様々なアレンジ、様々なジャンルにわたって歌います。盛りだくさんで、私自身も楽しみ内容です。

そして、毎年、東京も大阪も、どちらも最高なお客様です。接近戦で皆様と視線を合わせながら歌える唯一のライブなので、私の毛穴・肌の調子を見るようなつもりで（笑）ぜひ、観察しにきてくださいね?皆様にお会いできるのが、今から、本当に楽しみにしております♪