Special
BiS 『FiNAL DANCE / nerve』インタビュー
プー・ルイ(BiSリーダー)最後の単独インタビュー
脱退した全歴代メンバーへのFiNAL MESSAGE。 解散ライブ@横アリのチケット残10000枚。
2011年 全裸MVで話題となった『My Ixxx』時以降、リリースの度に特集インタビューを敢行してきたBiS。その最多登場者であるプー・ルイ(BiSリーダー兼ヨゴレ担当)へ最後の単独インタビューを敢行した。ここに記したのは、全歴代メンバーへのFiNAL MESSAGE。彼女と共に戦ってきた孤独なアイドルたちへの伝言だ。
7月8日 BiS解散LIVE【BiSなりの武道館】@横浜アリーナでは11人並んで「nerve」を歌い踊る光景が見れるのか?その前にお客さんはちゃんと集まるのか?ラストシングル『FiNAL DANCE / nerve』と合わせてご覧頂きたい。#残10000
残された時間~全歴代メンバー召集~
初めての脱退者りなはむ
--BiS解散まで残り40日。
プー・ルイ:早っ!
--今の心境は?
プー・ルイ:今「40日」って聞いてビックリしました。この前、あと「47日」とか言ってて、それからまだ3日ぐらいしか経ってない感覚なんですけど……ということは、体感日数で言ったらあと12日で終わるんですね。1週間を3日ぐらいに感じていたから。あと2週間もないじゃん! やば!
--寂しい?
プー・ルイ:寂しいですよ。今、BiSが楽しいですからね。昨日も碧いうさぎが私の部屋に来て(※BiSは現在ラストツアーで全国各地に遠征している)、サキちゃん(サキ様/ハンサム担当)も来て、狭いベッドで3人で寝ました。
--碧いうさぎって何なんですか? 酒井法子?
▲LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN『感じたいよ ソバにいたいよ 新しい風と切り裂く光を』Music Video
プー・ルイ:先日、LUI◇ FRONTiC◇松隈JAPAN(※プー・ルイ率いる新人ロックバンド。BiSラストツアーのオープニングアクトを務めている)のメンバーと親交を深めようと思って、普段行かない打ち上げに行ったんですけど、コショージ(味付け担当)も「お腹すいた」って来て。それで一緒にホテルへ帰ったら私の部屋に入ってきたんですよ。もう深夜2時半ぐらいだったんで「帰んなよ」って言ったら、「コショージ、碧いうさぎなんです……」とか言ってて。ヤバイじゃないですか(笑)。それで「とりあえず化粧だけ落としてから来て」って言ったら、満面の笑顔で「うん!」って。
--なんでそんなにプー・ルイさんに甘えてるんですか(笑)?
プー・ルイ:寂しいらしいですよ。「コショージ、碧いうさぎなんです……泊めてくれないとどっか行っちゃうよ?」みたいな感じで。
--先日、クイックジャパン用にコショージさんにインタビューしたんですが、プー・ルイは寂しがっているけど、自分はそこまでじゃない感出してましたよ。
プー・ルイ:嘘つきですよ! あいつ、最近のチェキ会、泣かない日ないですからね。毎日泣かされてますよ。最後だから泣いちゃうの、我慢できなくて。それで碧いうさぎになってんですよ、人の部屋来て。
--今、どんな気持ちでラストツアーは廻ってるんですか?
プー・ルイ:毎日楽しいですよ。でも地方を廻ってると「今日でBiS観るの、最後なんだよ」って泣き出すおじさんもいる訳ですよ。まぁそういう人には「くそ食らえ」ってとりあえず言ってますけど、やっぱり寂しくはなりますよね。そういう別れを経験すると、ぐんと。「あ、マジで解散すんだ……」みたいな。でも私はそういう人たちに新興宗教を勧めてるんで。“世界を変えるおばさん”っていう人が最近よくライブに登場するんです。
--知らない人の為に説明をお願いします。
プー・ルイ:そうやって泣く人たちがいるので、「おまえら、ウザいぞ」と。「来ねぇのは、今日最後なのは、あなたたちの都合でしょ。私たちはあと40日間存在し続けるんだから、来るか来ないか、決めるのは君次第だよ。会社を休むか休まないか、決めるのは君次第だよ。自分で自分の世界を変えてごらんよ」って云うおばさんです。それは毎回言ってるんです。だって、1日ね、仕事休んだところで怒られるだけですよ。もしかしたらそれで仕事無くす人もいるかもしれないけど、最後の横アリに来ないほうが後悔すると思うんで。
--それで結局横アリまで付き合ってしまうと。
プー・ルイ:結構いるんですよ、そういう人。世界を変えるおばさんの登場によって。チェキ会とか来て「世界を変えるおばさん! 俺、変わったよ。横アリのチケット買っちゃったから、どうにかする!」みたいな人もいるんで。
--押せば来るんですね(笑)。
プー・ルイ:そう! だから世界を変えるおばさんは結構重要なんです!
--ラストツアーの寂しさで頭がぶっ飛んだりはしてない?(※プー・ルイは、肉体的/精神的負荷が大きくなると、自分が自分じゃないような感覚となり、冷静な判断や状況把握ができなくなる)
プー・ルイ:最近は気をつけてる。
--少しコントロールできるようになってきたの?
プー・ルイ:そんなんじゃないですけど、ぽわぽわしてきたら気合い。「解散までのあと1か月ちょっとをそんな感じで過ごしてたまるか!」っていう気持ちがあるから。一時期、声が出なくなって薬漬けになっていたときは危なかったんですけど、「ふんっ!」って気合い入れて。
--ぶっ飛んだらどれぐらい治らないんでしたっけ?
プー・ルイ:10日ぐらいですかね。
--最後の10日間にそうならないといいですね。横アリのこと、何にも覚えてないとか寂しすぎるから。
プー・ルイ:それは嫌だから、絶対! でもなくない。一回持ちこたえちゃったから、その煽りが……今のうちにぶっ飛んじゃったほうがよかったかもしれない(笑)。上手いことやらないと。
--横浜アリーナでの解散ライブ、全歴代メンバーへの召集を決意しましたよね。まず初期メンバーのユケ(※2011年12月31日に脱退)とりなはむ(※2011年6月24日に脱退)の出演を発表しましたが、彼女たちと再びステージに立つことを決意するまでは、どんな気持ちの動きがありましたか? 今のメンバー6人だけで立ちたい気持ちもあったと思うんですが。
プー・ルイ:それはありましたよ。私たちが売れてて、横浜アリーナのチケットが完売しているような余裕の状態で、過去のメンバーを召喚するのとはまた違うじゃないですか。「最後だからさ、全部水に流して来ちゃいなよ!」みたいな感じでもなかったから。あと、もちろんみんなBiSではあるけど、BiSを捨てて出ていった人たちでもあるのは事実だから、今いるメンバーを大事にしなきゃいけないところもあるし、どうしても微妙な気持ちにはなりますよね。
--ユケとりなはむを招聘したトークイベント【アイドルのかっこわるい終わり方】@新宿ロフトプラスワンは、それが如実に出てましたよね。頭を下げて出演交渉しておきながら「6人で立てれるんだったら立ちたかったよね!」となり、収拾がつかなくなりました。
プー・ルイ:複雑な気持ちでした。悔しい想いもあるし、ユケとりなはむとステージに立ちたい気持ちも本物なんですけど……。歴代メンバー全員揃ったところで集客は100や200増えるぐらいだと思うんですけど、でも周りからはそういう風に見られないし、「結局そこに頼るの?」っていう風に受け取られるのも悔しいし。
--でも召集を決意しました。他のメンバーはどう思ってるんですかね?
プー・ルイ:そんなにもう嫌だとは思ってないと思う。最初からいるのぞしゃん(※マイペース担当。プー・ルイ以外では唯一最初から在籍し続けているメンバー)は悔しいみたいですけど、他のメンバーは自分たちは後から入ってきたからって逆に思ってるので、だから同じ感じなのかな?
--途中で抜けたメンバーと、途中で入ったメンバーという意味で?
プー・ルイ:うん。
--では、召集かけた過去メンバーのことをよく知らない人もいると思うので、ひとりずつ話を伺わせてください。まずりなはむ。BiSを最初に脱退したメンバーですが、プー・ルイにとってはどんな存在だったの?
プー・ルイ:うーん…………理解できない(笑)。今でこそそんなことはないですけど、やることやること理解できないことが多かった。あと、BiSに入る前からお客さんを持ってたし、ライバルっていう認識もしてた。最初から私と同じぐらい推している人がいたので。で、私のファンはおじさんばっかりで、りなはむは読者モデルやってたから若い子が多かったりして、渡辺さん(BiSマネージャー)からもそれを引き合いに出されて「おまえ、頑張れよ」って言われてました。その一方で「なんでやらないの?」っていう気持ちもあった。
--練習に来なかったりとか?
プー・ルイ:うん。遅刻したりとか。けど、今は理解できる。嫌だったからやらなかったんだろうなって。
--どんな気持ちでりなはむのことは見送ったんでしょうか?(※りなはむ脱退ライブの記事)
プー・ルイ:最後は……別に嫌いだった訳じゃないので、最後は寂しかったですけどね。やっぱり「4人でやりたい」っていう気持ちが大きかったので……「行っちゃうの?」って。最初は「もう勝手にしろ。辞めたいなら辞めろよ」って思っていたけど…………。
--後にBiSはメンバーの入れ替わりが激しいグループとして認知されていきましたけど、あの時点では、あの4人で最後までやるつもりでいたんですもんね。
プー・ルイ:そう! だから一大事ですよ。りなはむが辞めるって言い出したときは、深夜にここで会議したし。私と渡辺さんと松隈さん(松隈ケンタ/BiSサウンドプロデューサー)と福原さん(渡辺さんの上司)もいたかな? 丹羽さん(BiSのミュージックビデオ監督)は……とにかく最初からBiSに関わっている大人が集まって「りなはむが辞めるって言ってる」っていうので、朝まで「この事態をどうするか?」って話し合いました。
--それだけ最初の脱退は衝撃だったんですね。
プー・ルイ:衝撃でしたよ。最初で最後です。脱退に対してそこまでの大会議が行われたのは。辞めさせるか、辞めさせないかっていうところから話し合って、まだ契約中だったんで、在籍させることはできるじゃないですか。『My Ixxx』(※りなはむ脱退後初となるリリース作品。全裸で樹海を走るMVでお馴染みのナンバー)にいるかいないか、まずみんなで話し合いました。やる気がない状態のメンバーを残すのが最善なのかどうなのか、みたいな。
リリース情報
FiNAL DANCE / nerve
- 2014/05/28 RELEASE
- LIVE盤[AVCD-83015(CD+DVD)]
- 定価:¥3,672(tax in.)
- ≪試聴可能≫
- 詳細・購入はこちらから>>
- MUSIC VIDEO盤の詳細・購入はこちらから>>
- CD盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
相棒ユケとの別離~わっきーからの返事~
ミッチェルは出演決定!?
--りなはむは「“正統派のアイドルグループ”になるのが、すっごい昔からの夢だったんですよ。今やらないと出来ないんです。その後、ファッションリーダーみたいな感じで、自分のブランドを全国展開できるような人になりたい。絶対叶えます」と言い残し、BiSを去っていきましたが、あの脱退理由は真意ですよね。
プー・ルイ:真意ですね。今思えば、一番正当な理由で抜けてるし、その理由を一度も曲げてないのが彼女なので。
--辞めた後もその夢だけに向かって活動してましたもんね。
プー・ルイ:うん。
--でもりなはむはBiS脱退後に結成したアキシブprojectを卒業(※りなはむ卒業ライブの記事)してしまいました。知ったときはどんな気持ちになりました?
プー・ルイ:ビックリしました! 永遠にアイドルをやる娘だと思っていたので、「いいの?」って思いましたね。「辞めちゃうの?」って。
--では、りなはむに向けてのメッセージをお願いします。
プー・ルイ:負けるな!
--おー。
プー・ルイ:いいの? 裏方やりたかったの? 本当に。諦めないで。……諦めないで! 真矢みきです。
--2011年の大晦日に脱退したユケ。彼女はプー・ルイにとってはどんな存在だったの?(※ユケ脱退ライブの記事)
プー・ルイ:相棒。……だったのに! っていうところもありましたけどね(笑)。
--この脱退も揉めに揉めました。(※ユケ脱退発表直前のプー・ルイ単独インタビュー ※ユケ脱退発表ライブの記事 ※脱退発表ライブ直後のユケ単独インタビュー)
プー・ルイ:ケンカしましたからね。ユケもBiSに対して思うところがあったし、私もユケに対して思うところがあったんですけど、それをお互いに言えなくなってしまった…………。なんて言うんだろう? 難しいんだけど、そこは。
--相棒と呼べるメンバーを失ったことは、プー・ルイにとっては大きな挫折だったと思うんですが。
プー・ルイ:そのあとはつまらなかったですね、BiSにいるのが。振り付けに関してもユケと2人でやったりとか、一緒にフライヤー作ったりとか、無駄に話し合いもよくしてたんで(笑)。みんなで集まる前に2人で近くのエクセルシオールとかで。3.11の地震のときも居ても立ってもいられなくなって「今、どこにいんの!?」って連絡したら、2人とも渋谷にいたりとか。っていうメンバーでした。
--何でもぶつけ合えるパートナー。最初で最後だったかもしれませんね、プー・ルイにとってそういうメンバーは。
プー・ルイ:うん。
--ユケの脱退発表から脱退する日まで気丈に振る舞い続けていたプー・ルイが、最後の最後に「なんで辞めるのぉ……!」と泣き出してしまった瞬間は、今思い出しても涙が出ます。どんな気持ちでユケのことは見送ったんでしょうか?
プー・ルイ:うーん……「辞めないで」とは思いましたけどね。なんだろうなぁ~、どうやって見送ったんだろうなぁ? 納得はしてなかった。
--納得できないまま見送らなきゃいけない日がやってきてしまった。
プー・ルイ:ですね。悲しかった。……悲しかったし、一緒にやりたいって気持ちもあるし、逆に裏切られたって気持ちも人一倍強かった。それだけ仲間意識が強かったから。
--今の彼女にはどんな印象を?
プー・ルイ:今は……良いんじゃないですか、楽しそうで(笑)。バンド(モルヒネ東京)やってて。私もバンドやることになって、ユケはライバルみたいに思ってるみたいですけど。ただ、私は負けず嫌いなんで。無駄に一番先頭を走っていないと気が済まないので。それは言っておきます。
--では、ユケに向けてのメッセージをお願いします。
プー・ルイ:負けないぞ!
--「負けるな!」の次は「負けないぞ!」(笑)。ちなみにユケとりなはむはかつて「いつか大きい会場で「nerve」を一緒にやりたい」と言っていました。結局それが実現するのは見事なストーリーだと思うんですが、2人と横アリのステージに立てること自体にはどんな感慨を?
プー・ルイ:それ自体は全然嬉しいですよ。集客面とかそういうことを全部取っ払ったら、歴代メンバーが揃うのは嬉しい。特にりなとユケは。
--今思えば、ユケの脱退劇からBiS界隈では“エモい”という言葉が多用されるようになり、そのヒリヒリしたストーリーは各メンバーの精神を徐々に疲弊させていきました。
プー・ルイ:ゴールデン期ですね。エモ・ゴールデン期。
--それでも最後まで「武道館に共に立ちたい」と泣きながら言っていた女の子がいました。わっきー(2013年3月16日脱退)はプー・ルイにとってどんな存在だったんでしょうか?
プー・ルイ:妹。とりあえず可愛い! あと、面白い。
--どんな気持ちでわっきーのことは見送ったんでしょうか?(※わっきー脱退直前のプー・ルイ単独インタビュー ※わっきー脱退ライブの記事)
▲BiS / Hide out cut (ROAD TO BUDOKAN KOKUGIKAN 「WHO KiLLED IDOL?」)
プー・ルイ:時期が時期ですからねー。ヒリヒリしてたじゃないですか。内紛を経て。(※トークバトル【BiSメンバー内抗争「アイドルってなんだろね?」】の記事 ※赤坂BLITZワンマンライブ【IDOL is DEAD Repetition】の記事)ギリギリで保ってたんですよ。5人いるからまだやれてた。誰か1人抜けたらそれが崩れるのは目に見えて分かっていたんで。しかもみんなが大好きなわっきーが抜けちゃったから、大変でしたね。
--ひとまず先方の状況は考えず、純粋な気持ちだけで言ったら再び彼女とステージに立ちたい想いは強い?
プー・ルイ:それはもう超強いですよ。出てほしい! だから誘ってる。
--出てくれそうなんですか?
▲BiS / "hitoribochi" Music Video
プー・ルイ:LINEとかで誘ってます。それの返事も来てるけど、現状難しい。
--そこで諦めるか諦めないか、みたいな話に今なってる?
プー・ルイ:うん。とりあえず様子見。最終的には世界を変えるおばさんの手法でいこうかな(笑)。押す!
--では、わっきーに向けてのメッセージをお願いします。
プー・ルイ:感情のままにたまには動いてみなよ。人のことを考えすぎちゃうから、感情のままに。
--元々野生児だしね。(※BiS【SUMMER SONIC】初参戦ライブの記事 ※プー・ルイ&わっきー24時間100kmマラソンの記事)
プー・ルイ:そうですね。サキちゃんと一緒に暴れたらいいんじゃないですかね。サキちゃんも人間じゃないから。
--わっきーが来てくれたら何してあげます?
プー・ルイ:私がうどん打ってあげる!
--(笑)。続いて、そのわっきーとの同期で、最終的にのぞしゃんや後輩たちにとって面倒見の良いお姉さんとなっていたミッチェル。彼女はプー・ルイにとってどんな存在だったんでしょうか?
プー・ルイ:友達! 初めて対等な接し方をしたメンバーかも。ユケとは最後にこじれちゃいましたけど、ミッチェルは辞めるまでずっと関係性は崩れなかったから。今も仲良いですよ。オタクの悪口をいきなりLINEで送ったりしますよ。「うざいよねぇ~、オタク」って返してくれるんで安心して愚痴を言える。ミッチェルも今は社会に出てウザい上司とかいると思うんで、その愚痴とか聞いたり。
--OL同士みたいですね。どんな気持ちでミッチェルのことは見送ったんでしょうか?(※ミッチェル脱退インタビュー ※ミッチェル脱退ライブの記事)
▲BiS / "Fly (Special Edit)" Music Video
プー・ルイ:寂しい。ただ寂しい。わっきーが辞めることになったときから無理して居るのは分かっていたので、来るべきときが来ちゃったかって。中期メンバーのバランスを取ってくれていたのはミッチェルだったし、私は人と打ち解けるまで時間がかかるから、彼女がいなくなったのもツラかったですよ。
--ミッチェルは解散ライブ出るんですか?
プー・ルイ:出る、出る!
--そんなあっさり発表しちゃって(笑)。
プー・ルイ:ミッチェルは一応一般の方なので、歴代メンバーをツイッターで解散ライブに誘ったときも、実はLINEで先に「ツイッターで誘っていい?」って聞いて了解もらってからリプ飛ばしたんですよ。そしたらもう気持ち的には「出る」って言ってくれて。あとは7月8日に会社を休めるかどうかなんですけど、もう「横アリって入り何時?」っていうメールも来てるので(笑)。「ギリギリでも大丈夫かな? リハ出なくても大丈夫?」って来たから「大丈夫だよ」って。だから午後休取ってくるかもしれない。
リリース情報
FiNAL DANCE / nerve
- 2014/05/28 RELEASE
- LIVE盤[AVCD-83015(CD+DVD)]
- 定価:¥3,672(tax in.)
- ≪試聴可能≫
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
ライバルだったゆっふぃーへの想い~
メンバーは誰ひとり悪くない
--会社早退して横浜アリーナのステージ立つって格好良いね(笑)。あ、一応、ミッチェルに向けてもメッセージをお願いします。
プー・ルイ:午後休と言わず、1日休みなよ。せっかくなんだから。ミッチェルは今のメンバーとも近いですからね。だから会いたがってるし、みんなも。
--そしてもうひとり。彼女について語ってもらうのは、彼女の脱退後初めてかもしれませんね。プー・ルイにとってゆっふぃー(2013年5月26日脱退)はどんな存在だったんでしょう?
プー・ルイ:なんだろうなぁ…………りなはむと違う意味で、それまで接したことがないタイプの人間。りなは学校で会ってたら友達になってたと思うんですけど、ユフちゃんとは同じ教室にいても喋らないと思いますね。だからお互いに理解できなかったし、分かり合えなかった。最後まで。
--今、彼女と過ごした日々を振り返るとどんなことを思ったりしますか?
プー・ルイ:でもやっぱり居なきゃいけなかった存在だったと思いますよ、BiSに。いろんなものをBiSにくれたし、そこは感謝してます。
--いろんなものというのは?
プー・ルイ:振り付けのバリエーションとか、アイドルファンの獲得とか、いろんなもの。それでライバル的な立ち位置も担ってくれたので。人気は全然ユフちゃんのほうがあったけど、いろんなところで取り沙汰される2人だったので。やっぱりグループにそういうのはあったほうがいいと思うから。
--プー・ルイとゆっふぃーは名コンビでしたよね。お互いに言えることかもしれませんが、あれだけ並んでいて絵になる、しっかりと対になる相手もいなかったんじゃないですか?
プー・ルイ:いないですよね。私もそう思います。
--どんな気持ちでゆっふぃーのことは見送ったんでしょうか?(※ゆっふぃー脱退ライブの記事)
プー・ルイ:うーん……あのときは1年前でまだ子供だったところもあって、ユフちゃんのことより正直言って新メンバー(ウイぽん(太鼓持ち担当)、サキ様、テンテン(殺し屋担当)のことしか、次のことしか考えてなかった。ユフちゃんは「辞めたい」って言いながらも長いこと頑張ってくれていたので、それに対して感謝はあったけど、やっぱり「BiSやりたい、BiS面白い」って言って入ってきてくれる3人のことを考えてましたね。ツラい時期でもあったので、それを考えてなきゃ自分もやっていけなかった。
--そのゆっふぃーにも解散ライブへの出演交渉を敢行。動悸を激しくさせながらリプしたそうですが(笑)。
プー・ルイ:本当に死ぬかと思いましたよ(笑)。口からなんか出るかと思いました! 本当に心臓の鼓動が速くなって、ツイッター打ちながら。でもやっぱりね、みんなに送ってるので、それを彼女にだけ送らないのは違うし。BiSはBiSだったので。やっぱりそこはやり方はどうであれ……でも私にはあれしか手段がなかったんです。DMも送れないし、連絡先ももう知らないので、リプを送るしかなかった。
--でも見事な返事がかえってきましたよね?(※ゆっふぃーは事務所に相談する旨を綴りながら、その日出演するイベントの情報とソロデビュー曲のMVへのリンクも盛り込むという140文字で界隈を驚かせた)
プー・ルイ:そうですね。逞しくなったなと思いました(笑)! まぁ今回の件に関してはいろんなこと言う人いると思うんですけど、例えばユケは「BiSとは関わらない」宣言をしていた訳じゃないですか。モルヒネ東京として。なのに出てくれるっていうことに関してはこっちも敬意を払わなきゃいけないし……
--ゆっふぃーから返事は届いたんですか?
プー・ルイ:来てないです。「事務所に確認します」以来来てない。あの、どっちの気持ちもあるんですよ! ユフちゃんが今すごく楽しそうっていうのはいろんな人から聞いてるし、やりたいことをやってるから、今更BiSが絡むべきなのかなって思うし。でもビジネス的な目で見ると、私は出たほうがいいと思うんですよ。このあと芸能をやる娘は。ミッチェルとかは別に「出ない」を選択したってよかっただろうし、それはわっきーにも言える。出てほしいけど。ただ、芸能をやっていくんだったら、プライドも大事なんですけど……プライドを大事にしたんだったら私は今の6人で立ったと思うんですけど、時にはそういうもんでもないのかなって。そう思えるようになったのはここ最近ですけど。
--逞しくなりましたね。
プー・ルイ:はい。だって、獲れるもんは獲ったほうがいいよ! どんなに嫌でも得があると判断したら、それはもうビジネスなんだがら出るのが最善の策かなって……こういう言い方したら上から目線になっちゃうし、そこは個人個人の考えがあると思うんですけど、私がユフちゃんだったら出る。そこには凄いいろんな想いがあるけれど、飲み込んで……出る! まぁでも決めるのは各々だし、例えば出なかったからって周りの人が批判するのも違うと思うんで、オタクは黙ってろっていうのは言いたいですね(笑)。騒ぐのはいいですけど、その娘に対して批判したりとか……私に対して言うのはいいけど。「性格が悪い」とか「やり方が悪い」とか言われても、そうやって生きてきたから今更変えるつもりもないし。でもそういった言葉をユケやユフちゃんにかけるのは違う。
--そんなゆっふぃーが横アリに来てくれたら何してあげますか?
プー・ルイ:今後関わらないって誓ってあげる(笑)。
--悲しい公約(笑)。以上5人の脱退メンバーについて語ってもらいましたが、コシノジュンコを除けば歴代11人のうち5人が脱退ってなかなか凄いことですよね。それだけ激しい活動をしてきた結果とも言えると思うんですが、どう思いますか?
プー・ルイ:激しいことしたっけなぁー? 何なんですかね。普通の女の子なんで……私も辞めたいときありましたよ。本気で。
--それはいつ?
プー・ルイ:やっぱり内紛、TRASH-UP(※TRASH-UPは大々的にBiS特集を展開。そこでプー・ルイは弱気な発言を連発。当時のBiSの内情を話し、界隈に衝撃を与えた。)のときとか。今のメンバーになってからも「もう嫌だな」ってなった時期はありました。
--これはプー・ルイのことを美化し過ぎた想像かもしれないんですけど、プー・ルイはできればどのメンバーとも仲良く楽しくアイドルグループをやりたかったと思うんですが、そこはどう?
プー・ルイ:やりたかったです。ただ、BiSがそうさせなかった。
--具体的に言うと?
プー・ルイ:BiSを観てる人もそうだし、今も幸せそうなBiSがムカつくって人もいる訳じゃないですか。まぁあれだけのことをしてきたグループだから、今更そういうのもどうかと思う部分は自分にもあったりしますけど、でも今は開き直っている。
--本来、プー・ルイは仲間だと思った人には愛情深いというか、どんどん仲良くなりたい人じゃないですか。だから事件さえ起きなければどのメンバーとも手を繋いで歩けた可能性はあったのかなって。
プー・ルイ:うん。あったと思います。そういう意味では、今の6人は奇跡は起こしたんです。実は今の6人でも事件を起こされかけたんですよね。もう一度、内紛騒動を。現に2月のツアーのときに私とウイぽんに別々のメールが来てて。大人からの指示。それは仲違いさせる内容だったんですけど、そこで私たちは反乱を起こした。で、結果、丹羽さんがお亡くなりになったんですけど(笑)。(※車中泊全国ツアー千秋楽の記事)
--反乱を起こしたということは、届いたメールを見せ合ったってこと?
プー・ルイ:はい。
--それもあって余計に「大人は信用できない」ってなってたんだ?
プー・ルイ:そうですよ。最初、ウイぽんが見せてくれたんですけど、「こんなん届いてるんだけど、プーちゃんにも届いてない?」って。もう2月だったんで、ウイぽんの闇期(※詳細はウイぽん単独インタビュー)も終わりつつあった時期だったから。
--今の6人がどれだけ凄いことをしたかは、また後で掘り下げさせて下さい。一度話を戻しますが、プー・ルイはゆっふぃーのことだって完全に修復不可能だと悟る瞬間までは何とかしようと思っていましたよね。必死に冷静を装って、共に歩ける形を探してた。結果どれも空回りしちゃったけど、TRASH-UPであんなインタビューしなかったらどうにかなっていたかもしれないし。
プー・ルイ:なってなかったと思います。TRASH-UPの件があろうがなかろうが、お互いに我が強いから。私、別にユフちゃんが全裸にならないことを怒っていた訳じゃないし、それを今とやかく言うつもりもないけど(※BiS内紛時のプー・ルイ単独インタビュー)、ユフちゃんとのことに関しては何もされなくても同じ結果になっていたと思いますよ。
--いや、内紛騒動がなかったら、そんなことないでしょ。
プー・ルイ:昔から意見の対立はしてた部分はありましたけどねー……でも上手いこと回避できていたかもしれない。内紛がなければ。それこそ2人で話す機会があったかもしれないし、大人を抜きにして。そしたら考えてることがちゃんと伝わったかもしれない、お互いに。そしたら確かに同じ結果ではなかったかもしれないですね。
--だから悪いのはプー・ルイじゃないんだよってことを、歴代メンバーが全員集結するにせよ、しないにせよ、最後にハッキリさせておきたくて。すべてはセンセーションや話題作りに憑りつかれた大人の判断ミスで起きたことだから、BiSで戦ってたメンバーは誰ひとり悪くない。
プー・ルイ:それは思いますよ。辞めたメンバーが悪いことをしたとは思ってない。ユフちゃんと私もやり方次第では逆に深まっていたかもしれないですよね。上手にできてたら。大人も含め。私も含め。でもみんなが怖がっちゃったから。悪者になることを怖がったから……凄いことになってしまった。私がもっと大人で、ちゃんと悪者になりきれてたら変わっていたかもしれない。
--本当は誰にも辞めてほしくなかったでしょ?
プー・ルイ:そうですね。
--でも茨の道を歩くしかなくなってしまった。
▲BiS / "FiNAL DANCE(Special Edit)
プー・ルイ:そうですね……でもそうじゃなかったら(BiSラストシングル『FiNAL DANCE』のジャケットを眺めながら)これがないですからね。だからこそのこのハッピー感ですよ。
--だからもし歴代メンバー全員でステージに立つ瞬間があるのなら、11人揃ってBiSを苦しめてきた大人全員に対しての中指。「もうおまえらの思い通りにはならねーぞ!」って中指立ててほしいなって。で、11人でゲラゲラ笑ってほしい。
プー・ルイ:(笑)。でもなんか……渡辺さんを庇う訳じゃないけど、渡辺さんすら悪くなかったんじゃないかなって思いますね。
リリース情報
FiNAL DANCE / nerve
- 2014/05/28 RELEASE
- LIVE盤[AVCD-83015(CD+DVD)]
- 定価:¥3,672(tax in.)
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関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
抗えないうねり~現メンが起こした革命~
横アリ残10000枚
--深い話になってきましたね。じゃあ、何が悪かったんですかね?
プー・ルイ:悪い霊がいたんですよ、きっと! 渡辺さんも最後まで悩んでいたと思いますよ。やり方として辞めたメンバーに対して皮肉感を出してきたから、悪者みたいになったけど、どれもその状況下ではそれしかなかった最善策を取ってきたと思うんですよね、多分。それでだんだん舵が取れなくなって……
--抗えないうねりはありましたよね。
プー・ルイ:そうですね。いろんな人の魂かな。だから渡辺さんだけがどうこうじゃないと思うし、そそのかす大人もいたし、内紛騒動のときも。渡辺さんは中にいたから、ちゃんと考えてくれていたのは分かったんですけど、そうじゃなくて単純に面白がって寄ってくる大人もいたんですよね。当時、そういう責任を取らない人の意見が一番邪魔だったと思います。
--不思議なもので、それがひとつのうねりを生むじゃないですか。責任を取らない人の意見も100とか1000とか10000とかになると、さもそれが真実かのような顔をして「こうじゃないと、BiSじゃない」と脅迫してくる。
プー・ルイ:だから結局は渡辺さんを信じるしかなかった。辞める辞めないの判断基準はそこにあったと思う。
--何にしても最後は「FiNAL DANCE」みたいに痛快な感じがいいですよね。7/8は研究員(BiSファンの総称)含め、BiSメンバーを苦しめてきた人は何をされても文句言えない法律を作っていただいて。
プー・ルイ:アハハ! まぁでもBiSを苦しめたのは研究員でもあると思いますから。辞めさせたのは研究員のせいもあると思いますよ。それはどのアイドルにも言えると思う。ファンがアイドルを殺すっていうのはあると思う、今の時代。
--でも面白いのは、BiSはBiSを苦しめた人も全員引き連れたままここまで来ました(笑)。
プー・ルイ:意外と残ってるんですよ(笑)。嬉しいですけどね。
--誰が何をやっても結局は許容しましたもんね。出禁もなければ、古参切りもないアイドルが横浜アリーナでゴールでしょ。前代未聞ですよ。
プー・ルイ:だからぐちゃぐちゃなんですよね、怨念が(笑)。多分、他の現場じゃ出禁になってる人もいっぱいいると思うんですけどね。
--最後に、今の現役6人についての話。どうですか、BiSちゃんファイナルモードの仕上がりは?
プー・ルイ:今の6人でしか出来ないことばかりやってる気がしますけどね。ライブにしろ、何にしろ。
--ウイぽん/サキ様/テンテン加入後のBiSは、BiSというアイドルを偶像から「私たちは血も感情も通った人間なんだよ」っていう。もっと言えば、ただただ大人の思い通りになるんじゃなく、アイドルが自身の意思のもとに進んでいくという、大きな革命を起こしたと思ってます。これは驚きだったんじゃないですか?
プー・ルイ:そうですね。あの3人は分かって入ってきてるので、BiSがどういうものか、BiSならどうすればいいか。その違いは大きかったかもしれない。加入前から経験もある人たちだったから。ディアステージでしょ(テンテン)、ひとりでちゃんと芸能活動していた人でしょ(ウイぽん)、フリコピユニットでグループ生活をしていた人でしょ(サキ様)。
--でも分かっているから「つまらない」と言われていた時間も長かった3人です。
▲BiS / "MURA-MURA (Special Edit)" Music Video
プー・ルイ:やることやることに対して意味を考えてしまうから、スカしてる風に取られますよね。前は分からずにやってるメンバーが起こす事故が「面白い」とされていたけど、事故起きないから。「坊主、面白いっしょ?」みたいな感じが透けて見えていたので。でも今思えばツラかったと思いますよ。何をやっても「つまらない」って言われちゃってたから。
--それでも100kmマラソンで絶対苦しい顔見せないとか、仙台公演を自分たちの意思とアイデアでやりきるとか、内紛騒動再び企画を粉砕したりとか、その結果、ラストツアーもメンバーのアイデアがふんだんに生かされるようになりました。
プー・ルイ:初期とはまた違うんですけど、基本は大人が動かして、ライブは自分たちで考える。部活やってるみたいで楽しいですよ、ラストツアーは。SE考えるにしろ、何にしろ。適当に言ったことでも面白ければ「それ、いいじゃん!」みたいな感じでやったりとかしてるんで。で、やっとファンの人も認めつつある。このハッピーな雰囲気を認めざるを得ないぐらいのハッピー感が出てるんで。前は負けちゃってたんですよ。「何、勝手にハッピーしてんの。ムカつくんだけど」みたいな感じだったのが、貫き通したらついてきた!
--それは3人の功績ですよね。3人にもメッセージをお願いします。
プー・ルイ:「一緒にやりたい」って入ってきてくれて、いろいろ上手くいかない時期も経て、私も「一緒にやりたい」って入ってきたのになんで?って思っちゃった時期もあって……。でも今思えば大変な時期だったんだなと思って。プー・ルイとのぞしゃんからしたら普通のことも普通じゃなかったりするから。金銭面とかスケジュール面とか。でも仙台公演以降、結束は深まりましたよね。私の為に泣いてくれたりして。「そんなことやらなくていいよ!」って怒って泣いてくれたので…………。
--今までそんなことなかったもんね。
プー・ルイ:ないですよ! でも今のメンバーは違った…………。あと、あの3人はバランスがいいですよね。理論派なんですよ、テンコとウイぽんは。で、もうひとりは動物。わっきー以来の動物だし、性格の良い娘だから。ただ怒りやすいけど(笑)。
--ウイぽんも意外とエモーショナルじゃないですか。というか、泣き虫。
プー・ルイ:ウイぽん? ウイぽんの涙はちょっと信じられないところがある!
一同:(笑)
プー・ルイ:女優なんで! すごく良いタイミングで泣くから「本当に!?」みたいな。最高のタイミングで泣くんですよ。そういう意味で信じられない(笑)。で、同じ理論派でもテンコは分かりやすいんですよ。全部顔に出る。嫌なもんは嫌な娘だから嘘つけない。
--テンテンの理論って「やりたいか、やりたくないか」「面白かったら何でもオッケー」ぐらいのもんだよね(笑)?
プー・ルイ:そう! ワガママなんですよ! ワガママな私が言うレベルのワガママなんで、テンコさんは。私を超えてる。
--そしてコショージ。個人的には彼女も革命を起こしたと思っていて、BiS特有のヒリヒリさをすべて浄化してしまった(笑)。
プー・ルイ:アハハハ!
--彼女がいなかったら再びBiSがボロボロになっていく未来もあったと思うけど、そういうことをすべてバカバカしく思わせてしまいましたよね。結果、BiSを救ったのかなって。どう思います?
プー・ルイ:バカと天才は紙一重、その象徴と言える人だと思いますよ。だって、バカですからね。ただの。本当に。
--でもただのバカってなかなかいないんですよね。
プー・ルイ:いない、いない。私、嫌いでしたからね。余裕がない時期は「なんなの?」って思ってたし。今でも「仕事ナメんなよ」って思うときはありますけど(笑)、それすらどうでもよくさせる愛嬌がありますよね。だから一番生きていけるんじゃない、この先。
--でも占い師には、BiS解散後は「ずっと寝てなさい」って言われたんですよね(笑)?
プー・ルイ:だから寝てても生きていけるんですよ、こいつは! 誰かが助けてくれるんですよ。そういう意味でも天才だと思う。作詞とかも凄い言葉を見つけてくるし、そこはわっきーに近いのかもしれない。ブログも恐怖を感じますからね。「コショージは魔法が前使えたんですけど、最近は使えません。でも頑張ればまだ使えると思うんです」みたいな。「は?」って感じじゃないですか。碧いうさぎ然りですよ。ヤバイと思う、この人。最近、耳を舐めてくるんですよ。ガチで。
--まぁ相変わらず変な人の集まりではありますが、ようやく辿り着けたんじゃないですか。
プー・ルイ:そう!
--ちょっとイメージしていたものとは違うかもしれないけど、プー・ルイの理想郷。みんなで大人を困らせてワイワイやりたかったっていう、元々目指していたBiSに。本当に最後の最後でしたが。
プー・ルイ:そういうBiSにやっとなれたのに、解散っていう。それもまたBiSだなって。……でも本当にこれを目指してたんですかね? 私。何を目指して頑張ってたんですかねー。
--(笑)。まぁでも今の話を聞いて『FiNAL DANCE』のジャケット写真を見ると感慨深いですね。
プー・ルイ:そうですね。このブスね。すごくブス。まぁ元々誰一人そんなに可愛くないですけどね。それがまた良いんじゃないでしょうかね。でもこれ嫌がらせだと思いますよ、スタッフからの、最後の。だって、望んでないですもん、可愛いアイドルなんて。5人時代はやりたかったメンバー多かったかもしれないけど、今は誰ひとり望んでないですから。今一番「キス顔やれ」って言われて「は?」って思うメンバーですからね。
--皮肉ですよね、これもまた。
プー・ルイ:自分たちで好き勝手やった仙台公演に対する皮肉ですよ。嫌がらせですよ!
--仕返しされてんだ?
プー・ルイ:うん! 仕返しですよ!「おまえら、大人ナメんなよ!」っていう(笑)。
--まぁでもBiSはその大人と子供のぶつかり合いが面白かったのかもしれませんね。笑えないこともありましたけど。
プー・ルイ:私は今が一番ラクですよ。肩の荷が下りた感じ。
--と、美談で終わらせたいところなんですが、横浜アリーナでの解散ライブの件。チケット、あとどれぐらい余ってるんですか?
プー・ルイ:10000まーい。
一同:(笑)
--開催40日前にチケット10000枚残す公演、打っちゃダメ(笑)。日本武道館ひとつ分丸々売れてないってことじゃないですか。
プー・ルイ:逆にこのまま10000枚残してほうがいいですかね?
--いやいや、どれだけ赤字背負いたがってるんですか。まぁでも「残り10000枚か、よしみんなで助けよう!」とはならないよね。数字がデカすぎる(笑)。
プー・ルイ:アハハハ! じゃあ、最後の仕返し。この会社潰してやる。
一同:(爆笑)
プー・ルイ:まぁとにかく頑張るしかないんだよ。頑張るよ、返済を。
Music Video
ライブ情報
BiS解散LIVE【BiSなりの武道館】
07月08日(火)横浜アリーナ
OPEN 15:30 / START 17:30
チケット好評(?)発売中
インタビュー写真
リリース情報
FiNAL DANCE / nerve
- 2014/05/28 RELEASE
- LIVE盤[AVCD-83015(CD+DVD)]
- 定価:¥3,672(tax in.)
- ≪試聴可能≫
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関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
FiNAL DANCE/nerve
2014/05/28 RELEASE
AVCD-83015 ¥ 3,740(税込)
Disc01
- 01.FiNAL DANCE
- 02.nerve
- 03.FiNAL DANCE -Acappella-
- 04.nerve -Acappella-
- 05.FiNAL DANCE -Instrumental-
- 06.nerve -Instrumental-
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