シーナ・イーストン来日記念特集

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シーナ・イーストン

シーナ・イーストンMV特集

　6月に来日を果たす80年代のポップ・クイーン、シーナ・イーストン。1980年、『モダン・ガール』でのデビュー以後、ビルボードチャート1位獲得、映画『007』への主題歌起用、グラミー賞最優秀新人賞受賞、プリンスとの共演など一気にスターダムに上り詰め、日本でも東京音楽祭やTVCMにも出演を果たした彼女の魅惑の来日公演を前に、彼女がポップ・シーンに残した名曲を本人のコメント共に振り返ってみる。
【シーナ・イーストン　来日公演/Sheena Easton - Billboard Live Tour 2014】
2014年6月9日（月）　ビルボードライブ大阪　>>公演詳細はこちら
2014年6月11日（水）～12日（木）　ビルボードライブ東京　>>公演詳細はこちら

シーナ・イーストン

　イギリスのBBCの『Big Time』というドキュメンタリー番組がシーナのEMIレコードのオーディションから楽曲制作までに密着。そこでできたデビュー曲がこの「Modern Girl」である。ドキュメンタリーが大きなプロモーションとなり、彼女の華々しいアーティスト生活がスタートした。

シーナ・イーストン

　シーナの代表曲であり、ナンバー・ワンヒットソング。ミッド・テンポの軽快なトラックに、彼女の透明感のある歌声が印象的な一曲。2000年代に入ってからも何度かTVCMに起用されていることもあり、耳に残っている人も多いだろう。ビルボード・チャートで1位を獲得し、正真正銘、ポップ・クイーンに成り上がった。フレンチ・ポップスの大スター、シルヴィ・ヴァルタンも先日の来日公演でカバーを披露した。

シーナ・イーストン

　「Morning Train(9 to 5)」のヒットから間もなく、彼女の名声はさらなる高みに達することになる。世界で絶大な人気を誇る映画『007 ユア・アイズ・オンリー』の主題歌に抜擢され、映画のオープニングにも彼女が登場している。なお、『007』シリーズの中でも歌手自身がオープニングに登場することはとても稀である。そして彼女は、グラミー賞最優秀新人賞を獲得した。

　なお、彼女の方向性を変えたと言われ、日本でも人気のある「Telefone (Long Distance Love Affair)」だが、そのことを聞いてみたところ、「私の方向性を変えたわけではないわ、これまでと同じ、楽しいアップ・ビートな曲よ」と否定している。

シーナ・イーストン

　当時マドンナやダイアナ・ロス、ジェフ・ベックなどのプロデュースを手掛けていた売れっ子プロデューサーであり、シックのメンバーとして活躍していたナイル・ロジャースを迎えアルバム『Do You』を制作。本曲は同アルバムの中で唯一ナイルが作曲した一曲。

シーナ・イーストン

　彼女の人気と実力は、当時絶頂を極めていたプリンスとの共演でも証明される。1985年に「Sugar Walls」でプリンスから楽曲提供を受け、全米でも好セールスを記録。そして1987年にプリンスの「U Got the Look」で再び共演を果たした。

シーナ・イーストン

　さらに、シーナのキャリアの中でもNo.1セールスを記録したアルバム『A Private Heaven』に収録されている「Strut」、は日本のTVCMにも起用され、シーナ自身も出演している。近年においてはなかなか見ることのできない演出が、逆に新鮮に思える。

　CMへの起用など日本でも高い知名度と人気を誇るシーナ・イーストンは、1984年に夜のヒットスタジオにも出演、その後1989年の東京音楽祭の世界大会でゲストとしてパフォーマンスを披露。世界的にはセールスが落ち込んでいたシーナも、日本では根強い人気を誇り、デビューから30年以上経った今もその歌声を日本に届けてくれている。