Special
BiS 『WHO KiLLED IDOL?』インタビュー
解散まで残り4ヵ月。BiSを救う(殺す)鍵は、この3人!?
BiS最終章突入のタイミングで加入した4期生3人(ウイぽん/サキ様/テンテン)は、BiSの全裸PVやメンバー間抗争など、それまでの過激なアクションを知った上でデビューしたこともあり、初めから周囲の期待値は高かった。しかし気付けば、「前のBiSの方が面白かった」「つまらない」「残念」等の心ない言葉をマネージャーからも浴びせられ、歴代メンバーで最も“評価されない”日々に翻弄されながら活動することになる。
このインタビューは、それでもBiSを最終地点:日本武道館(※諸事情により7月8日 横浜アリーナでの解散に変更)へと連れて行こうとしたアイドルの生き様。そして“WHO KiLLED IDOL?”に対する3人それぞれの答えを浮かび上がらせる為に敢行した。
UiKA KiLL IDOL?(ウイぽんはアイドルを殺す?)
BiSは概念~ゆっふぃー脱退は大失敗~辞めなかった理由
--BiSにとってどんなメンバーになっていると思いますか?
ウイぽん:内面の話は置いておいて、BiSってグループとして見たときに被ってるキャラクターがいないんですよね。で、私は身を削って収穫しにいく実働部隊みたいな感じ。司令塔ではなく、自分の足で取りにいく。みんなの為に働けているかと言ったら、それはあんまり出来ていないとは思うけど、他の誰にも持てない柱を支えているとは思います。
--そんなウイぽんから見てBiSってどんなグループだと思いますか?
ウイぽん:概念(笑)。先日の車中泊ツアーの最終公演ってメンバーは団結しているんだけど、周囲は崖になってて「大人は信用できない」みたいな状態で。で、お客さんはお客さんで「もっと面白いもん、見せろや」みたいになってて、四面楚歌だったんですよ。そのときに「誰がBiSなんだろう?」って思ったんです。
--なるほど。
ウイぽん:私たちは自分のことをBiSだと思ってるけど、BiSのことを喋るときには、自分たちの外にBiSというものがあるような気持ちで喋るんですよ。で、私はBiS≒プー・ルイ(リーダー兼ヨゴレ担当)ってよく言ってるんですけど、それはそれでずっと変わらないんです。嫌味とかでは全くなく。でも私がBiSのことを喋るときは、プーちゃんに対しても喋ってないんですよ。他にあるんですよ! じゃあ、BiS=研究員(BiSファンの総称)? BiS=渡辺淳之介(BiSマネージャー)? どれも違うんですよ。で、気付いたんです。「ないんだ!」って。
--(笑)
ウイぽん:思い思いに「BiSはこうあってほしい」と押しつけたりとか、メンバーが「こうあろう」としたりとか、でもそれを払拭したいと思ったりとか……いろんなものがあるから、最近「概念だな」って。だから“解散する”ってどういう感覚なんだろうって思いますね。私たちは離れ離れになっても、元々全然違うところにいた人たちを寄せ集めただけの集団だから、BiSそのものが解散するってどういう感覚に近いんだろうなと思いました。
--概念として捉えるなら“解散”って言葉は当てはまらないですからね。
ウイぽん:そうそう。だから“BiS”という言葉だけが暴走して在り続けるような気もするし。
--それはすごく面倒くさいね(笑)。
ウイぽん:中二病みたいな話なんですけど。「BiS現象」とかってよく言うけど、言い得て妙な感じだなと思って。みんな被害者な気もするし、みんな首謀者な感じもするから、気持ち悪いなって思う。
--今回はラストアルバム『WHO KiLLED IDOL?』タイミングのインタビューなんで、そのBiSが概念になるまでの歴史を振り返りたいんですけど、ユケ(※結成~2011年12月31日)やりなはむ(※結成~2011年6月24日)が在籍していた初期のBiSにはどんな印象を持たれていますか?
▲BiS nerve PV バレットタイム Bullet Time
ウイぽん:うーん、なんだろうな? 私の中でBiSって言うと、意外と3人の時代のイメージがあるんですよ。ユフちゃん(※ゆっふぃー/2011年7月9日~2013年5月26日)が入って、ユケさんが抜けた後。BiS感……BiSのいわゆる嫌な感じとか(笑)脆さみたいなものを一番表しているのが、あの3人時代のような気がして、好奇心がすごく駆り立てられる。だからその前の初期の4人時代は、立ち上げた創立者みたいな感じですごくポジティブな印象。「頑張っていこう!」みたいな感じで溢れてる。
--では、ゆっふぃーのBiSでの在り方にはどんな印象を?
ウイぽん:素晴らしいと思います。みんながどう思うか分かんないけど、ユフちゃんのことはすごく好きだから。キャラも、立ち振る舞いも。で、これはプーちゃんにも直接喋ったけど、ユフちゃん脱退はBiSにとって大きな失敗だなって思ってます。彼女が辞めなければ私たち3人は入れなかったから、私たちは「入れてよかった」なんですけど、単純にBiSとしては痛手だったなと思うし、ユフちゃんが居続けるBiSも面白かったと思うんですよ。精神衛生上のことを考えると、仕方なかったと思いますけど、BiSの理想形は彼女を含む5人時代(プー・ルイ/のぞしゃん/ゆっふぃー/ミッチェル(※2012年4月15日~2013年9月22日)/わっきー(※2012年4月15日~2013年3月16日))。永遠に。
--言い切りましたね。
▲BiS / Hide out cut (ROAD TO BUDOKAN KOKUGIKAN「WHO KiLLED IDOL?」)
ウイぽん:それは私が国技館ライブの映像を観て練習してるからかもしれないけど。そのBiSをずっとなぞってるから。あと、戦隊モノとか、プリキュアとか、チームで戦うアニメってあるじゃないですか。番組の人気が出ると、どんどん新キャラが増えていって、それで密度は濃くなるかもしれないんですけど、一体感とか、一丸になってる感ってどんどん薄れていくんですよ。だからどんどん薄まってると思います、BiSは。やっぱり最初が一番濃いはずだし。だんだん面白くなっていってるはずなんだけど、BiSっていうものはどんどん薄まって、だから概念みたいになっちゃう。
--(笑)
ウイぽん:私、全部、抽象的にしか喋れないんですけど、BiSって「これがあったからこうなった!」みたいな決定打がないんですよ。いろんなことがありすぎているから。で、今、中にいてすごく分かるけど、揉め事だったりとか、事件が起きても、それが用意されていたことだったり、大人が仕掛けたことのようにされたり、歴史的にはぽん!って一言で語られちゃうけど、いや、多分、すっごい偶然が偶然を呼んでこういう風になっちゃったとか、意図せずにこうなってこの娘が辞めることになってしまったとか、みんなが知らない真実とかがいっぱい裏側にはある訳じゃないですか。だから「このときああしてりゃよかったんだよ」とか「これがあったからダメになったんでしょ」とか、私は言えなくなった。そんな単純なもんじゃない。
--そうした歴史を経て、最終章を盛り上げる要員として自分たちが入ってきたあとのBiSは、どんなグループになってると感じますか?
ウイぽん:柔軟せ……あー、難しいな。以前のBiSが食べやすくて、今のBiSが食べづらいとは思わないんですけど、今は味が多すぎるかな。「BiSって名前は知っているけど、誰が誰だか分かんないし……」みたいな。情報が多すぎて「ん?」ってなる。歴史も含めて。でも上手いことすれば……それこそでんぱ組.incさんとかね、これはディスじゃないけど、要素としてはやかましさの詰め合わせじゃないですか。
--それが売りでもありますよね。
ウイぽん:そうそう。その賑やかさに惹かれていってる訳じゃないですか。だからBiSも上手いことすれば……全然面白さはあるはずなんですよね。それこそ今のほうが。ちゃんと個人で頑張って仕事してたりもするから。けど、解散まであと4か月っていうタイムリミットがあって、やりたくてもできないことがたくさんあるからモヤモヤしてるのかなって。
--なぜ在籍する前からのBiSの歴史を辿ってもらったかと言うと、個人的にウイぽんをプレイングマネージャーとして見てきたからなんですけど。少なくともウチの最初のインタビューには、その役割を担う宣言がありました。自分ではどう思います?
ウイぽん:その感覚はもちろんずっとあるんですよね。でも、私はすごく……あの、病んでたから(笑)。簡単に言うとね。今はすごく明るいですけれども、どうしようもできない力の大きさとかを感じたときは、外からの視点云々の話じゃなくなるんですよ。
--本体が危うくなれば、そうなりますよね。
ウイぽん:だから結局は我慢というか、耐える。今は耐える時期だって。その選択は間違っていなかったと思ってるし、結局動けなくなったときは退くか耐えるかしかない訳じゃないですか。でも耐えたから、事は良くなってると思いますね。自分自身もだし、BiSとしても結構耐えた瞬間があったんじゃないかと思います。でも耐えてばっかりではね。上手く交わしたりとか、その力を利用したりとか、アクティブな部分が必要だから。そういう風になれるようになってきましたね。だんだん本体が回復してきた(笑)。
--プレイングマネージャーどころか、プレイヤーとしても冷静に立ち回れなくなっていった要因は何だったんですか?
ウイぽん:要因はひとつじゃないですね。いろんなものの積み重ねなんで、コレって云うものはないけれども、すごく簡単に言うとコミュニケーション不足があったんですよ。それこそツアーファイナルのときに「大人は信用できない」って言ってメンバーは一丸になった瞬間。最後に大人と和解みたいなことをしたときに「結局、コミュニケーションが足りなかったんだね」って。人間、耐えているときは動かないから、向こうとの会話を避けようとするし。だからお互い腹に何か抱えてるんじゃないかってモヤモヤしていた。
--でもそれで「退く」を選ぼうとは思わなかったと。
ウイぽん:もちろん。辞めたほうが面白ければ、辞めるっていう選択肢はあったかもしれないですけど、「辞めたい」って気持ちが出たとしても「今は面白くない! 何の意味もない!」ってなるんですよ。自分が辞める瞬間まで「BiSである」っていう誇りがあるなら、みんな面白い辞め方してきたんだから、面白く辞めなきゃ仕事務まんない!って思う。それこそ脱退商法で最後ドーン!って売上でも何でも上げられるなら辞めてもいいと思うんですけど、病んでる時期は全然そんなことしても面白くない時期だったから……「今じゃない」って思った(笑)。
--ちょっと待って。病んでる状態でもそんなに冷静でいられたの?
ウイぽん:もちろん! 自暴自棄になって「もうマジ死んじゃいたいな」って思うのは、それは感情の面であって。でも生きていたら歯も磨くし、お風呂も入るし、トイレも行くじゃないですか。そういう感覚と一緒で「まだ辞める時期じゃないな」みたいな思考はちゃんとあります。全く別次元ですね。
--では、加入当時の「みんながやりたいことを全部実現させたい」「私に出来ることがあるならドサ回りでも何でもするし……というか、何でもやりたい」と言っていたウイぽんは、今もいるの?
ウイぽん:います。というか、今までの人生ずっとそうですね。結局、私はスーパーサブでありたいんですよ。秘書だったりとか、永遠の二番手がいいんですよね。トップに立てない、トップの存在ではないなとも思うし、私は誰かの右腕のときが一番輝いているし、一番仕事ができる。ということは、トップのやりたいことを聞いて、それをサポートすることになるし、みんなの力を集めてやりたいことを実現させる要になると思うし、それがしたいからやってる。だから自分の言いたいことを我慢するのも無理して我慢している訳じゃなくて、私のしたいことはそれだから、いやいや耐える訳じゃないんですよ。耐えたい、むしろ。
--(笑)
ウイぽん:ハハハ! 言いたいことが言いたい訳じゃないんですよ。言わないでみんなの思っていることを実現させたいというか。だから「いつも我慢してさ、苦しくないの?」とか「言いたいこと言えばいいじゃん」ってなるけど、言いたいこと言うよりもそれを飲み込んで、みんなのやりたいことを形にしていくほうが、私のやりたいことだから。
リリース情報
WHO KiLLED IDOL?
- 2014/03/05 RELEASE
- 初回限定盤[AVCD-38910(CD+DVD)]
- 定価:¥5,250(tax in.)
- ≪試聴可能≫
- 映画盤の詳細・購入はこちらから>>
- MUSIC VIDEO盤の詳細・購入はこちらから>>
- CD盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
UiKA KiLL IDOL?(ウイぽんはアイドルを殺す?)
プー・ルイを支える~ユケ+ユフ÷2=私~「BiSを殺す」
--だから何があっても「プー・ルイを武道館に連れていきたい」って言っていた?
ウイぽん:そうそう! プーちゃんはみんなが協力したくなるような人なんですよ。それはひとつの才能だと思うし、彼女自身は自分は普通だというか、何もないみたいに言うけど(笑)。私も「普通の女の子だな」って思うときもあるけど、人に興味引かせたりとか、「やってやる」「絶対こうなりたいんだ」っていう志がある人だから、そういう人を支えたいと私は思うし、その人のやりたいと思うことを実現させられたら面白いじゃん!って。その面白いことを私はやりたい。クイックジャパンのインタビューでも、今日でも「BiS≒プー・ルイ」の話を出す度にプーちゃんに申し訳ないなって……言われて気持ち良いことないと思うから、言われてカチンと来るかもしれないけど、そこに対して私はモチベーションをずっと持ってるから、私の中ではすごく良いことなんですよ。だから支えて……私だったら支えていけるっていう気はしていたから…………なんて言うんだろうな? 私がいなくてもやっていけると思うんですけど、全然。
--いやいや。
ウイぽん:会って出来ること…………なんだろうなぁ。さっき言ったように、今のBiSで私が支えてる柱は他の誰にも任せられないと思うから。……って感じですかね。
--それってBiSのリーダーがプー・ルイだったから支えたいと思ったのか、プー・ルイがああいう存在だったから支えたいと思ったのか、どっちなんでしょうね?
ウイぽん:それはBiSに入ったからですよね。BiSのリーダーだったからです。プーちゃんに「ねぇ、これやって~」って頼まれたら「はい、やるよやるよ」って人として助けてあげることはあるけど(笑)、やっぱり、うーん……今のすごく良い質問ですね。多分ね、プーちゃんをずっと追い掛けてる人って、BiSに興味があるというよりかは、プーちゃんに興味があるんだろうなって思うんですよ。でも表裏一体じゃないですか。BiSってものを必死に支えて何とか形にしようとしている、奮闘しているプーちゃんの姿を追いたいのも分かるし。BiSというものを持ってしまったが故にプー・ルイという存在が膨れていって、それにみんな興味を示したんだろうし。私もそのひとりだと思うんですよ。だから私の中でBiS≒プー・ルイになってしまうのは仕方がないことで。
--よく解ります。
ウイぽん:だから本人が一番不愉快なのは、BiSが切り離したくても切り離せない大きな存在になってることで。プーちゃんが自分を語る上で、BiSは永遠についてくる訳じゃないですか。でもBiSもBiSを語る上でプー・ルイが永遠についてくるから。それを私は面白いなって思うから、支えたいなって思う。じゃないと、BiSに入る必要はなかったし。
--ズバリ言うと、ウイぽんにとってプー・ルイってどんな存在なんだろう?
ウイぽん:プーちゃんは上司であり、先輩でもあるし、よく外では「ビジネスパートナーだから」とか言ってますけど、私は友達だと思ってるし、多分これから長い人生の中で会うこともあるだろうし、BiSを辞めたらもっと仲良くなれるかもしれないなとも思うから……なんだろうね? 今は私、BiSしかないから。でもBiSが無くなった後のプーちゃんのほうが興味ありますね。今より。それこそみんなそうだけど、何してるか分かんないから。プーちゃんは……外れクジとか引きそうじゃないですか(笑)。でも幸せになってほしいから、ドン!って売れたりとかして、めっちゃ良い男を掴まえてもらって、私はその家に遊びに行きたい。
--今“友達”というワードが出ましたけど、「本当はもっと解り合いたい」みたいなことを思ったりもする?
ウイぽん:コショージとかにプーちゃんとハモって同じツッコミしたりとか、もちろん反対するときもあるけど、同じ意見になることもよくあるから、似通ってるところは似てるんですよ。特に人の悪口を言うときとか、すごく波長が合う(笑)。そういう意味では息が合うところもあるし、居心地も良い人だから。「解り合いたい」って言うほど、遠いところにはいない。と、私は思ってる。
--ウイぽんってこれまでのBiSの立ち位置で言うと、ユケとゆっふぃーと同じラインだと思うんですよ。プー・ルイと名コンビにもなれる存在だし、同時にいくらでも衝突する可能性を秘めてる。自分ではどう思う?
ウイぽん:そうですね! ユケさんとユフちゃんを足して2で割った感じじゃないかなって、私は勝手に思ってますね。だから「良い人、入れたな」って!
--自己評価、高ぇーな(笑)。
ウイぽん:「そうそう、ちょうど欲しかったとこ!」って。もちろんどっちにも劣るところはありますよ! 悪いところばっかり引いてるかもしれないし(笑)。分かんないけど、他のメンバーにはとりあえず無いし、これを引っ張ってくるのは難しいですよ、多分。
--いや、良い話なんだけど、自分で言っちゃってるから。
ウイぽん:ハハハハ! だって、それこそ客観的な視点でしょ? だから私以外の誰にも支えられないと思うのも、そういうところだし。「オールマイティー」って言うのも、そういう意味で言ってる。
--よく現れたね! このタイミングで!
ウイぽん:うん。それが吉と出るか凶と出るかは……(笑)
--まだ分かんない(笑)。まだゴールしてないからね。あと、BiS運営の要である渡辺マネージャーの存在についてなんですが、彼をなんだかんだで圧倒的に信頼するプー・ルイ。この関係性についてはどんな風に思っていますか?
ウイぽん:関係性ですか? それこそ紆余曲折あったと思いますよ。これは全部ね、仮定ですよ。例えば、彼らがヤってるヤってないでまたひとつ話は変わるでしょ?
--それは変わるね(笑)。
ウイぽん:ヤってないとしても、オフィスでちょっと手をキュッと握ったことがあるとか、酔った勢いでキスしたことがある人とは、次の日から関係変わっちゃうでしょ、きっと。もしかしたらプーちゃんは一番最初に渡辺さんに恋心を抱いていたのかもしれないなとか、それがちょっとダメになって「もう嫌い! 嫌いよ!」ってなって、「アイドルやる!」ってなったのかもしれない(笑)! 裏側は誰も知らないから! 今見えてる関係性だって、みんなの前で「渡辺さん、信用できない……」って言ってるプーちゃんも、実は帰ったあと「じゅんじゅん? さっきのごめん。演技、下手くそだったねー」みたいな話をしてるかもしれないじゃないですか。分かんない!
--裏打ち合わせをしている可能性もあると。
ウイぽん:世の中は全部裏でどうなってるか分かんない。だから私が目に見えていることだけで言うと……分かんない!
--なんだよ(笑)! 今の前置き、なんだよ!
ウイぽん:ハハハハハ! 要するにその関係性で成り立っていたのか、ということですよね。一瞬脆くなった時期があったのかもしれないし、『BiStory~アイドルを殺したのは誰?』(※プー・ルイが日々の本音を綴ってきた2010年~2013年までの報告メールを収録した単行本)がどこまで改変されてるとか知らないけど、もう本当に嫌だった時期もあれば、根底では絶対的な信頼があったとかっていうのは、2人にしか分からないから。だからその2人のことは私には何も言えない。
--じゃあ、ウイぽんと渡辺さんは?
ウイぽん:私と渡辺さん? なんだろう。
--ウイぽんは渡辺さんとも上手く渡り合える存在だよね、本来。だからプレイングマネージャーとして成立すると思ったんだけど、気付いたら渡辺さんから「つまらない」と言われる存在になってしまった。なんでなんだろう?
ウイぽん:それは火を付けようとしてくれたんだと思います。プライド高そうじゃないですか、ファーストサマーウイカって。実際はそんなにプライドみたいなものもなくて、面白いことをしたいし、ちょっとだけ目立てればいいかな?ぐらいの気持ちだから、そこに火を付けられても「それでややこしいことになるんだったらいいや」とか思っちゃうけど、結局それが一番つまんない訳じゃないですか。渡辺さんはそれに油を注ぎたい人だから、きっと(笑)。でも違う方向に……というか、私がちょっと凹んじゃったりしたから上手くいかなかったけど。なんだろうな。渡辺さんが描いているものがどういうものかは正直分からないですけど、私は私なりのやりたいこととか、上手くできることがあるだろうと思うから、言いなりにはなりたくないなって思ってる。もちろんね。
--なるほど。
ウイぽん:でも私は渡辺さんが「これやったら面白いんじゃね?」って言うことは、全力でやりたいと思います。でも何でか分かんないけど、最近そういうのが無くなってきた。自発的なものをすごく求められるから、気持ちと噛み合わないところがあるから……。でもツアー後に焼肉に連れていってもらったんですよね。その席でも渡辺さんは「何かしなくちゃダメだよなぁ~」って悩んでいたんですけど、それよりも先にこなさきゃいけない業務とかがある訳じゃないですか、きっと。そうなったときに、起爆剤みたいなものをすべて渡辺さんに頼っても、それは無茶というか、至極の一案みたいなものは出てこないだろうなって思っちゃうんですよね。横浜アリーナまであと4か月しかないのは、痛いほど渡辺さんは分かっているだろうから。
--その中でウイぽんはどうしたいんでしょう?
ウイぽん:渡辺さんの右腕になることは不可能なんですけど、渡辺さんがやりたいと思ったことをアシスト……って言うと偉そうだけど、私は生み出すことがあんまりできないから。何かをブラッシュアップしたり、アシストするほうが得意だから、結局は頼りたい。渡辺さんが「やーめた」って言うのが一番怖いこと。
--では、最後に。単刀直入に聞きますけど、BiSをどう殺したいですか?
ウイぽん:死に方について考えるときって「眠るようにベッドで老衰死したいな」とか「愛する人の横で死にたい」とか、そういう幸せな終わり方を願うじゃないですか。でもBiSに関してはそれを一番やっちゃいけないことって感じるんですよね。如何にみんなが「もう二度と観たくない」って思うぐらい壮絶なものを残すか。もしくは「なんであんなに解散しろとか言っちゃってたんだろう? 本当にいなくなっちゃうのか」ってみんながカタルシスを感じるものにするのか。どっちかかなって思ってます。ただ、それを言葉にするのは簡単だけど、それをするとなったときには生半可な準備じゃできないから。……っていうか、本当に横アリで終わるんですかね?
--そこすらも懐疑的になるグループですからね(笑)。
ウイぽん:「ごめん、補填ライブ」とか言って、「赤字だったから一週間だけシェルターで連チャンでライブ……するわ!」って言われたらするし(笑)。宴会とか打ち上げとかって終わり際のグダグダ感って毎回あるでしょ? 綺麗に「はい、終わり! おつかれー!」ってならない。
--個人的には、ウイぽんの手でBiSを殺してほしかったんですけどね。
ウイぽん:そうなると、私は最後までBiSじゃなかったということですよね。あと、私はBiSを概念だと思ってるから、概念を殺すっていうことはちょっと意味が分からない……。
--『まどかマギカ』みたいな話になってきましたね(笑)。
ウイぽん:好きそうだなぁ、もう!
--概念から引き戻そう、BiSを。
ウイぽん:もしかしたら「BiSを殺す」ということは、自分が新しいBiSになるということかもしれない。
一同:(爆笑)
SAKi KiLL IDOL?(サキ様(ハンサム担当)はアイドルを殺す?)
--最近まで右腕に包帯していましたけど、よくなった?
▲BiS / "primal.2(Special Edit)"
サキ様:大丈夫です。もう包帯は取れたんで……。骨が折れたりした訳じゃなかったんで、全然。
--自分はBiSにとってどんなメンバーになっていると思いますか?
サキ様:えっ? どうだろう。前より気持ち悪がられるようになりました。
--どういうこと(笑)?
サキ様:加入当初はちょっと大人しめというか、BiSにいながら普通っぽい娘。でも今はある意味、一番変態かも知れないって言われることが増えました(笑)。会話しててもテンコとかに「え、サキちゃん。それ、普通言わないよ」とか「今のすごくオタクっぽいと思った」ってよく言われます。
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WHO KiLLED IDOL?
- 2014/03/05 RELEASE
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
SAKi KiLL IDOL?(サキ様(ハンサム担当)はアイドルを殺す?)
BiS内レズ疑惑「性的に見てる」~最後にメンバーを救う人
--ファンからはどう見られてると思いますか?
サキ様:今日、研究員さんとの3分トーク会があったんですけど、そこでは「本当に良い人だよね」って言われたんですけど、そんなことないって思いました。多分、良い人だって思われるのは、あんまり感情を表に出さないからかもしれない。ただ、その分、爆発するととんでもないことになるので(笑)、そこはちゃんと普通の人間というか……
--あんまり良い人だと思われたくない、みたいな気持ちもあるの?
サキ様:いや、そう思われていたほうが得になるので。でも心配されたくないっていうのはあります。心配されると、有り難いんですけど、すごく弱い人間だと思われているみたいで嫌です。小さいときから「可愛い」って言われるのも嫌いだったりして、ウチのお母さんは「可愛いって言うと、この娘、喜ばないんです。格好良いとか、そっちのほうが嬉しいみたいです」って説明していたみたいなんですけど(笑)。で、それからサッカーとか始めたりしていたから。それもあってあんまり心配されたくないのかも。
--男らしさ、みたいなものなんですかね?
サキ様:どうなんですかね。心配されると出来ない気がしてきちゃう。例えば、100kmマラソンでも「大丈夫?」とか「無理しないで、ヤバイと思ったら諦めていいんだよ」とか言われるのは、もちろん優しさとか善意で言ってくれているのは分かるけど、それによって「できないかも? そんなにヤバいことなのかも?」ってなっちゃうから、心配されたくないのかもしれない。
--じゃあ、100kmマラソン完走翌日、普通に歩いてましたけど、あれも心配されたくないから実は無理して……
サキ様:全然! 本当に痛くなかった。
--(笑)
サキ様:あのときは謎のパワーが出ていたので。今またやったら肉離れとか起こしちゃうかもしれない。
--サキ様から見てBiSってどんなグループだと思いますか?
サキ様:前よりメンバー間でいろいろ言えるようになったと思います。険悪とまでいかないかもしれないけど、よくない雰囲気のときがあったとしても、そのムードを持ち越さないというか、前よりみんなで話す機会が多くなったと思います。だから前より全然居心地がいい。
--サキちゃんってBiSのメンバーのこと、好きだよね。
サキ様:え? どういう……好きですけど。
--“けど”付いちゃったね(笑)。
サキ様:好きですけど、なんだろう。なんだろうなぁ。なんだろう。でも好きですね、うん。好きだけど、友達ではない、みたいな。でも一緒にいる時間がめっちゃ長いじゃないですか。だから友達と一緒にいるより、その日の気分によって「今日はこいつ、すげぇムカつく」とか「今日はこいつといるの、楽しい」とかあるから、そこは友達とは違うなって。
--でも友達より深いんじゃないですか?
サキ様:学校とかの友達と険悪なムードになったら、謝るまで一生それが続く気がするんですけど、BiSのメンバーはそうなっても、翌日には元に戻れる。知らず知らずのうちに「昨日、ちょっと悪かったね」みたいな感じになってる。あと、コショージが入ったことで、コショージに怒りの刃が向きやすくなって、みんないろいろ言いやすくなったのかも(笑)。コショージに言うついでに誰かにも思っていたこと言う!みたいな。
--コショージ効果、凄いじゃないですか。
サキ様:そうですね。
--各メンバーについて触れていきたいんですが、サキちゃんにとってウイぽんってどんな存在なんだろう?
サキ様:ウイぽん!ウイぽんは……あの、あのですね、すごくドキドキします。なんか、ウイぽんはアレなんですよ、よく、パフォーマンス中にチューをする機会が多いんですよ。そのあと、すっごい動揺してフリを間違います。
--ウイぽんにチューされると?
サキ様:そう! だからウイぽんは、すごい、なんか、あの、み、魅力的というか、何て言うんですかね?
--どうした(笑)?
サキ様:なんか、なんて言うの? なんか、女性から見ても、なんか、わぁ~!ってなる。
--なるほど。もう性的に見てるってことじゃないですか。
サキ様:あ、そうそう。
--そうそうって言っちゃったよ(笑)。
サキ様:私、昨日、BiSの振り付けをしてくれている二丁ハロのミキティーさんから「サキ様は、レズだと思う」って言われて!
--もう決定じゃないですか。
サキ様:いや、でもそんな……それはないと思って。たしかに男の人はあんまり得意じゃないけど、それはないと思って。でも、なんか、そのあとにウイぽんが「マグマト」の振り付けで、ちょっと色っぽいところがあるんですけど、私、そこでウイぽんとペアなんですよ。そこで凄くドキドキしちゃって!「ミキティーさんがあんなこと言うから……」と思って。
--「私、好きなのかな」みたいな。
サキ様:だからさっきも、平賀さんから「サキちゃんってBiSのメンバーのこと、好きだよね」って言われたたときに「え?」って思って。
--(笑)。それでちょっと言葉詰まったんだ?
▲BiS / "MURA-MURA (Special Edit)" Music Video
サキ様:「あれ?」って思って(笑)。だから今すごく恥ずかしいんです。顔が多分、今、熱くて。
--ウイぽんのどんなところに魅力を感じるんですか?
サキ様:なんですかね。なんだろう? でもなんか、エロスがあるじゃないですか。凄い。それな気がします。
--でも最近ですよね。前からウイぽんに対してそこまでメロメロでした?
サキ様:どうだろう? でも最近なんですかね。あ、多分、あれです。いつだったっけな? あれだ、新宿のルミネか何かの屋上で、「Fly」か「MURA-MURA」でパフォーマンス上初チューをしたんですよ。多分、そこで「ふわぁ!」って思って。こんな近くで同性を見ることなんてないじゃないですか! それですごくビックリしちゃって、間違えたんですけど、そのあとにフリを。
--それをキッカケに変に意識するようになったと。いやぁー、完全に想定外の方向へ話が進んでしまいましたが、続いてテンテンは?
サキ様:テンコは年上ですけど、赤ちゃんみたいな。この前、テレ朝動画さんの野球のロケのときに、野球終わった後にシャワー室で足だけ洗ってたんですよ。そしたら裸足のテンコがピタピタって歩いてきて、足を出してきたんですよ。それがすっごい子供の足みたいで、洗ってあげたんです。そしたらなんか赤ちゃんをお風呂に入れてあげたような気分になって(笑)。
--コショージは? なんだかんだでいつも構ってあげてますけど。
サキ様:コショージは……好きとは違いますね。「本当にこいつは何度言っても出来ないな」っていう。でも「こんなに怒られてんのに、よく辞めないな」みたいなバイト先の後輩(笑)。「こいつにやらせてもダメだから、いいや。自分でやろう」って思わせる後輩ですね。
--コショージにドキドキすることはない?
サキ様:ないです!
--では、のぞしゃんはどんな存在ですか?
サキ様:のぞしゃんはマスコットキャラみたいな、ゆるキャラみたいな。あと「可愛い」と思う基準が謎です。
--例えば?
サキ様:改札見て「可愛い」って。
--(笑)
サキ様:どっかの駅がちょっと近代的な改札になってて、「ここの改札、すごく綺麗だね」みたいなこと言ったら、「可愛い」って(笑)。「か、可愛いの?」みたいな。さっきもコショージが「今日、翡翠もらったんだ」って言って、みんな見てたらのぞしゃんが「可愛い!」って言ったんですよ。だから「のぞしゃんの可愛いの定義って何なの?」って聞いたら、「無機質」って言ったんです。
--凄いね(笑)。では、プー・ルイは?
サキ様:プー・ルイが一番友達っぽいですかね。プー・ルイも頼ってくれることが多かったり、一緒に歩いてると急に腕を組んできたりするんで、年上ですけど、そういうところが友達っぽいなって。
--先日、サキちゃんがプー・ルイを守る一件があったみたいですけど、サキちゃんは自分以外のメンバーが傷つくことを一番嫌がりますよね。
サキ様:自分はどうにかなりますからね。
--だから守ろうとした?
サキ様:そうですね。
--サキちゃんは最後の最後でメンバーを救う人だと思う。そうありたいとも思ってるんじゃないですか?
サキ様:できれば、そういう人にはなりたいですけど、偽善者っぽく思われるのは嫌です(笑)。ただ、私、あんまり家族と仲良くないので、そういった面で友達というか、こっちを大事にしたいとは常々思う。多分、家での私を見たらドン引きすると思いますよ。一切喋らないし。そういう自分がいつも嫌だなって思うので、せめてこっち側では……。だから、できれば、救う……って言うと、ちょっと大袈裟すぎるかもしれないんですけど、なんか、さっき言った、プー・ルイが私にいろいろ話してくれるような関係性をどんどん作りたいなって思います。
リリース情報
WHO KiLLED IDOL?
- 2014/03/05 RELEASE
- 初回限定盤[AVCD-38910(CD+DVD)]
- 定価:¥5,250(tax in.)
- ≪試聴可能≫
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関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
SAKi KiLL IDOL?(サキ様(ハンサム担当)はアイドルを殺す?)
今後のBiS~居酒屋で語る142cm殺し屋~丹羽監督評
--ただ、BiSの場合“守る”が“殺す”にもなるじゃないですか。
サキ様:そうですね。BiSの歴史とか気にしないようにしたいと思っていても、加入時期とかはどうしても気にしちゃうものなので、そういう意味ではプー・ルイとかのぞしゃんの意思っていうのは、すごくBiSにとって重要なものだと思うんです。だから私が「こう思うからこうじゃなきゃダメ!」って押しつけようとは思わないんですよね。
--ちなみに、今後のBiSはどうすればいいと思ってますか?
サキ様:自分たちで何かやるしかないと思う。今までは渡辺さんとかが考えてきてくれたことに「楽しそうですね」ってやってきたけど、自分たちから「こういうこと、やっていこうと思います。どうですか?」って発信することで、初めて自分たちの意見が言える立場になるというか。同じものを作っていこうとする側に立たないと、おそらく自信がつかない。私が100kmマラソンを出来た理由も、自分で言ったことだから。だからこそ押し通せた。なので、自分たちで率先して考えていって、それを成功させられれば自信に繋がると思います。
--その一歩が自分たちのアイデアと意思でやりきった仙台公演ですよね。
サキ様:そうですね。いろいろみんなで考えたことだったんで。その後の話し合いでも、みんながカリカリしていたのもありますけど(笑)、渡辺さんが「こうだったんじゃないの?」って言ったことに対して「違います」って言えたのは、自分たちで作ったものだったからで。
--ああいうのをやっていきたい?
サキ様:もうあそこまでピリピリしなくていいと思いますけど(笑)、普通にメンバーが「こう思うんですよ」って考えたことに対し、運営の方が「こうしたほうがいいんじゃない?」って返していく。それを積み重ねていくことが大事なんじゃないかなって思います。
--これ、驚異的な体力を持つサキちゃんに言っても……みたいなところはあると思うんですけど、BiSにもいつでもぶっ倒れるぐらいの全身全霊さ。楽屋に戻ってきたときにしばらく立ち上がれないぐらいのガムシャラさが必要なのかなって。
サキ様:それはめちゃめちゃ思います。
--まぁ何があってもサキちゃんは倒れないと思うんですけど。
サキ様:そうなんですよねー。それがめっちゃ困るんですよ(笑)。別に手抜いてる訳じゃ全然ないんですよ。むしろフルパワーでやってるんですけど、水とアクエリアスを飲めば復活しちゃうんですよね、大体。
--(笑)
サキ様:でもちゃんと自分たちでライブを引っ張っていきたいですよね。お客さんがやたらめったらダイブするときがあるんですけど、それが少なくなるときが良いライブなのかもって最近思う。私たちが「こうなってほしい」と思った通りにできるライブというか、研究員に飲み込まれるんじゃなく、自分たちが引っ張っていって、それでお客さんも面白いことをしてくれるっていうのが一番理想的な形。この6人がお客さんをおかしくさせてるんだ!みたいな。
--それってブレイク前後のももクロですよね。
サキ様:そうですね。先日、自分が通っていた頃のももクロちゃんの動画を観てたら、めっちゃダンス揃ってないんですよ! ビックリして! でも最近のライブは超揃ってるんですよね。アイドルからアーティストに変わっていった。でもアイドルのときのももクロが人気出た理由は、ダンスは揃ってなくても「こいつら、すげーな」って鬼気迫るものがあって、さらに楽曲も良かったからですよね。だからBiSも「ここでもう地球終わるから!」みたいな(笑)テンションでやっていけたらいいのかなって。
--なので、楽屋とかで「今日のライブ、全然足りない! 余力残してんじゃねーよ!」とか言っちゃうサキちゃんが見たいです。最近、キレたら怖いイメージもついてるし。
サキ様:ハハハハ! 最近、みんなから「怒らせたらダメだよ」って言われるんですよ(笑)!
--BiS解散まで残り4か月ですが、今の心境は?
▲BiS / "Fly (Special Edit)" Music Video
サキ様:「やべぇ~」って思ってます(笑)。もう3月なんですよね。私も今月で大学卒業するし、なんかいろいろ早すぎて。あと、2か月ちょっと経ったらBiS入って1年とかじゃないですか。私が入ったときって、ミッチェルがちょうど加入して1年ぐらい。そのときって「ミッチェルすげぇ。馴れてる」みたいな風に思ってたんですけど、もうすぐあのときのミッチェルと同じぐらいメンバーやってるんだって思うと、「私、ちゃんと出来てる?」って思うんですよ。ミッチェルは1年で完全にBiSだったから。そういった意味で「1年経ったときの私は、誰が見てもBiSなんだろうか」ってすごく思います。
--では、最後に、BiSのみんなにメッセージを。
サキ様:ビーストモードにならないように気を付けます(笑)。活動限界をちゃんと自分で迎えるように頑張る。ちゃんと自制心を持ちつつ、程良くビーストモードをコントロールできるようになるので、そんなに恐れないでください。
TENTEN KiLL IDOL?(テンテン(殺し屋担当)はアイドルを殺す?)
--よく呑むんですか?
テンテン:BiS入ってからは全然呑みに行かなくなりましたね。前は友達とかと会って呑んでたんですけど……。
--去年のサマソニのバックヤードで見知らぬ外人たちに混ざって呑んでましたよね?
テンテン:あれは酷かったですね。
--「外人、超ウケる! ゲラゲラゲラ!」って(笑)。
テンテン:悪酔いしてました(笑)。私、フェスのバックヤードの呑んだり食べたりするスペースがすごく好きなんですよ。
--でももうフェス出れないですよね?
テンテン:あ! 悲しい~! せめてバックヤードにだけ入れさせてほしい。ご飯食べたい!
--BiS解散後も表に立つ仕事はやっていこうと思ってるんですか?
テンテン:それは楽しみと言えば楽しみ。だからフェスにもまた出るチャンスはあると信じてます。でも7月8日の解散タイミングで、BiS入ってちょっと1年超えたぐらいなんです。こういうお仕事をやるようになってようやく1年なんで、普通にまだ全然なんですよ! ちょっと駆け抜けてるけど。だから行く行くはソロでやっていきたいけど、まだ何やってもいいかなとは思ってます。
--テンテンって何を目指してるんですか?
テンテン:私、23歳で三つ編みとかしてるんですけど、これを30歳になってやりたいんですよ。篠原ともえさんのことがすごく好きで、今の篠原ともえさんはすごく綺麗になられていますけど、私は全盛期の篠原ともえさんみたいな感じのまま歳を取りたいんです。たまに浅草とか行くと、キチガ○みたいなお婆さんいるじゃないですか。髪の毛、ピンクにしてたり。ああいう人を見て「格好良いな」って思うんで。
--では、人前に出る仕事は一生やっていきたい人なんですか?
テンテン:はい!
--そうなると、如何にチャンスを掴めるかが大事になると思うんですが、ツアーファイナルにいないとか、解散発表の場にいないとか、テンテンは不運すぎますよね。
テンテン:そうなんですよ! まずツアーファイナルに出られなかったのは、めっちゃ泣いたし、本当に落ち込んだし、普通に体もインフルエンザで辛いし、訳分かんない状態で。家帰ってから3日間ぐらい、本当にヤバかったです。精神的に。でも4日目に熱も下がって少し立ち直って、久しぶりにケータイを見たらラインとかツイッターでツアーファイナルの写真を送ってくれたりしていて、それを見てすごく悔しく思ったんですけど、不運でしかないからしょうがないと思って……。でも超居たかった!
--あの場に「なんで私がいないんだ!? その空気感じたかった!」とは思ったでしょ? ツアーファイナルなんていろいろあった訳だし。
テンテン:いや、本当に! 悔しいですよ! いろいろあった件に対しては、単純に好奇心だったりもするんですけど。
--でもその好奇心がテンテンの面白さじゃないですか。センセーショナルなものばっかり求めて見てきた人の。
▲BiS / "ODD FUTURE(Special Edit)" Music Video -テンテンコ
テンテン:ただ、私、丹羽さん(※丹羽貴幸監督。『My Ixxx』の全裸MVなど多くのBiS映像作品を手掛ける。同ツアーにも帯同)と相性めっちゃ悪くて(笑)! なんで悪いのかよく分からないんですけど、私、感情がすぐ顔に出るからイジメ甲斐があるっぽくて。それとか、やり方に対して「もっと段取りよくやれるだろ!」とか怒ったりするんですけど……。でも作っているものに対しては面白いなと思ってるんです。「ODD FUTURE」のPVに関しても、使わないって言っていたインタビューが使われていたけど、結果的に面白かったから私は全然怒ってなくて。っていうのを丹羽さんとか分かってるのかな?っていうことを私は言いたい。
--人としては苦手だけど、映像作家としては嫌いじゃないっていう。
テンテン:というか、自分のこと好きなんで、自分があんまり出てないと「あんまりよくないな」っていう、それだけの話です(笑)。
--あと、新宿ステーションスクエアでのBiS解散発表のタイミングにいないっていうのは、どんな気分だったんですか?
テンテン:寝てた! 頭痛すぎて動けなくて!
--インフルエンザだから仕方ないけど、あのタイミングでいないって逆に凄いよね。テンテンがBiS入ってきてから一番大事な日じゃないですか。
テンテン:ンフフフ!
--逆に持ってますよね(笑)。
テンテン:でも悔しかったですよ! 申し訳なさもあるし。でもインフルエンザだからどうしようもないし、怒りのやり場が分からなくて……。
--いや、逆においしいと思ったほうがいいですよ。後にBiSのドキュメンタリー映画が公開されるとして、解散発表って欠かせない訳じゃないですか。でもテンテンだけいないんです。面白いじゃないですか。
テンテン:やだー! 私、本当は映りたがりやだから(笑)!
--今、体調はどうなんですか?
テンテン:むっちゃ元気! 今、最高潮にハイで。復活した喜びと、横浜アリーナに向けてどうすればいいか分かんなくて不安になるけど、その不安もすごく楽しくて仕方ないんですよ!
リリース情報
WHO KiLLED IDOL?
- 2014/03/05 RELEASE
- 初回限定盤[AVCD-38910(CD+DVD)]
- 定価:¥5,250(tax in.)
- ≪試聴可能≫
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- CD盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
TENTEN KiLL IDOL?(テンテン(殺し屋担当)はアイドルを殺す?)
テンテンvs運営~デモやりたい~BiSも結局保守的で終わる
--言ったら最後のお祭り期間ですからね。ここに辿り着くまでのBiSでの活動はどんなものでした?
テンテン:もちろんめっちゃ辛いこともあったし、本当に怒り狂ったこともあったし、本当に辞めようと思ったこともあったし……本当に辞めようと思ったんですよ! それは100kmマラソンのときなんですけど、「あ、ついていけないわ、この感じ」って思って。みんなで決めて「よしやるか」っていうものは好きだし、乗っかるんですけど、そのときは渡辺さんからメールで一方的に「みんなで走ることになったから」っていう感じで。しかも「これについてこれなかったり、言うこと聞けないんだったら、本当に今すぐ辞めてもらっていいから」みたいなことを言われて、「えー! そんな感じか!」って思って。
--なんで辞めなかったんですか?
テンテン:なんで辞めなかったんだろう? いやー、辞めれなかったですね。だって、それ以上に楽しそうなこといっぱいあるし、やりたいことが目の前にいっぱいあったから。
--実際、100kmマラソンに参加してみてどうだったの?
テンテン:超楽しかった。それは「楽しもう!」って切り替えたんです。私、走ることに対して文句があった訳じゃないんですよ。一方的にやらせようとしたのが嫌だっただけで。だから参加した上で反抗したんです。渡辺さんはみんなが苦しむ画を撮りたいんだなって思ったから、絶対に苦しそうに見えないようにしようと思って! すっごいバカみたいな顔ばっかりして。だから全員そういうモードになったじゃないですか。で、みんなすっごい元気ピンピンで「いぇーい!」みたいな感じでゴールして! そしたら研究員さんもみんなすっごい喜んでくれて、USTで観ていた人も「めっちゃ楽しかった」「面白かった」みたいになって、私が走っていたところも「すっごいバカみたいで楽しかった」って言ってくれて、ただひとり渡辺さんが「つまんなかった」って言ってる。
--それがテンテンにとっては勝ちなんでしょ?
テンテン:そう! だから「いぇーい!」って思って(笑)。
--そういう意味では、テンテンもBiSを体現している訳ですよね。ちゃんと中指を立てている。でも今は車中泊ツアーを経て、渡辺さんとガッツリ手を組んで横アリへ向かおうとしてるんですよね?
テンテン:そう思ってるけど、渡辺さんはおそらくそう思ってないから……。
--そうなの? まぁいずれにしても横アリでの解散まで4ヵ月です。それまでにやっておきたいことってないんですか?
テンテン:これ、使えないかもしれないんですけど、○○○が○○になったときに、○○○○が出てきたじゃないですか。それがめっちゃ面白くて!
--最高でしたよね。「BiSが伝説になる準備が整った!」って思いました。
テンテン:私もそう思いました! だから私はあれを使って何かやるのかと思っていて。でも結局やらないから。
--前回のインタビューで伏せてる部分の話ですよね。これは言っても問題ないから言いますけど、あのインタビューの最後の行「テンテン:(現時点では掲載NG/以後公開できるかどうかも未定)」は「テンコは戦いたいな。」なんですよね。
テンテン:戦いたい。そう思ったんですよ、私は。超面白い!と思って。別に一回ぐらい捕まってもいいかなって思ったし(笑)、署名活動してもいいなと思ったり……、実際に私に何ができるか分からないけど、BiSのなんとなく拠点っぽい渋谷はすごく変で面白い街だと思っていて。いろんな人がいるし、晴れっぽい場所だし、でもすごぐ汚いところもいっぱいあるし、ラブホテル街とかもあって混沌としているし、いろんな事件も起きるし……そういう渋谷の街を使ってデモがしたくて。その昔、若者はとりあえずなんかデモしていたんですよ!
--若者はとりあえずなんかデモ(笑)。
テンテン:若者はバカみたいにとりあえずデモをするの(笑)! で、私、中学生のときに初めてフランスに行ったんですけど、そのときちょうど大学生が物凄い暴動を起こしていて。サルコジ大統領に対してのデモをやってて、バリケード組んだりしてたんですよ。それがすごく衝撃的で面白くて「凄いな。自分たちで何かやろうと思ってるんだ!?」って思って。日本でも60年代の学生とかはそれをやっていたんですよ。バカだなって思うけど、でもそれってすごく面白いんじゃないかなと思って。衝動でなんかやっちゃう。だからデモやりたい。そんなに綺麗にまとめようとしなくていいから。
--BiSが横浜アリーナで解散って凄いことですけど、たしかにこのまま普通に横浜アリーナを迎えるのは、BiSのストーリーとしては綺麗すぎますよね。
テンテン:いやー、どうしよう。
--横アリの前日に○○○○で○○○○○○とか。
テンテン:やりたーい!
--まずひとりで動きだしてみたら? いつの時代も革命はひとりの若者から始まりますから(笑)。
テンテン:本当にやりたいな。それしかないと思う。横アリを埋める為にも効果的ですよね。なんかそういう映画みたいなことやりたいですよね。高校生のとき、自分が制服着ていることがすごく楽しくて。なんか、映画に出てくる主人公みたいだなと思って。例えば、岩井俊二の映画とか、みんな制服着てて。私、それになりきってたんですよ!
--リアル高校生なのに高校生を演じてたんだ?
テンテン:それがすごく楽しくて! チャリこぎながら……
--「私、チャリこいでる!」みたいな(笑)。
テンテン:そうそう!「制服着てチャリこいでる!」って。だからわざと制服のスカートの丈を長くしてたし。みんなは短くしてるのに、私だけ誰よりも長くしてて。で、髪型も誰よりもおさげにして、三つ編みにして。先生のことも好きになったりしたけど、それも映画の主人公として好きになってて、「わー、すごく楽しい!」って。それでテストも頑張ってみたりとか、ライブとかもわざと制服で行ったりして、そういう中二病みたいなことをずっとやってて(笑)。大学生のときは一回ブレて、普通に大学生をやっちゃっていたんですけど、それじゃイカンと思ってサークル辞めたり……あ、店員さん、コークハイボールください!
--そのノリでBiSでもめちゃくちゃなことをしたいってこと?
テンテン:そうなんです。本当に面白くしたい。映画にしてほしい。ちなみにデモとかゲリラライブとかしたらどれぐらいの処分になるんですかね?
--テンテンがひとりではしゃいでる分には補導で済むと思いますけど(笑)、大がかりになるとアレでしょうね。
テンテン:それで渡辺さんが今後活動できなくなるとかはないですよね?
--どこまでやるかによるでしょうけど、派手なアクションであれなあるほど「それをやった人」という印象は世の中に残るから、それを良しとしない人は渡辺さんと仕事しないでしょうね。例えば「あ、渡辺さんが手掛けてるアーティストなんですか。NGです」とか、CMタイアップが取れなくなったりとか。
テンテン:私もCM取れなくなったりする?
--渡辺さんがそういう状況になったら、同時にBiSメンバーもそうなるんじゃないですか。まぁ時間が流れれば変わっていくでしょうけど、当面は。極端に売れない限り。
▲LEVEL7 feat. Myth of Tomorrow / Chim↑Pom
テンテン:なるほどね。私、Chim↑Pomがすごく好きで。渋谷駅の岡本太郎の巨大壁画に絵を付け足したちゃったり、広島の空に飛行機雲で「ピカッ」って描いたりとか、それはすごく面白いと思って。ただ単に面白いじゃないんですよ、すごくメッセージがあるし。
--いたずらをアートにしてますよね。
テンテン:そういうのにすごく憧れる。
--でもちゃんとリスクは伴いますよ。
テンテン:でもやりたいなぁ~。やっちゃいたいなぁ~。全然やれますよ、私。
--でもそれで責任取るのは渡辺さんですよ?
テンテン:やばーい。今後の話とか全部ぽしゃりそう(笑)。どうしよう。
--じゃあ、BiS解散してからとか。首謀者も責任も手柄もテンテン。
テンテン:でもこのままだと、BiSも結局保守的で終わっちゃいますよね? そこにビックリしてるんですよ。すごく大それたこと言っていたのに、「え、マジで? 結局そういうこと気にするんだ?」みたいな。私、元々BiSに対して思っていたのは、今流行ってるアイドルを利用して一大センセーションを巻き起こそうとしているんだなって。アイドルを利用して変なことやったり、CDをいっぱい買ってもらったりとか。だから純粋じゃないし、それが面白いと思っていたんですけど、わりと純粋にやってるっぽくて。
--BiSのセンセーショナルな印象って偶然の積み重ねで構築されたものですからね。音楽シーンや世間をひっくり返す為のプロジェクトではなく、単純にプー・ルイの「アイドルグループやりたい」と「渡辺さんを困らせたい」から生まれたものなので、元々は純粋なんですよ。
テンテン:そっかぁ。
--でもテンテンがBiSでやりたいと思っていることは、BiSがやらなかったらこの先何十年も誰もやれないだろうなと思います。こんなストーリーを作れる人たちも出てこないでしょうし。ただ、ひとつ重要なのは、渡辺さんもメンバーも未来があるんです。テンテンみたいに「一回ぐらい捕まってもいい」っていう発想はなかなか持てないんですよ。
テンテン:そうなんですよねー。でも私が好きな人って結構前科あるんで(笑)。なんかそれが純粋な気持ちだったら私はいいと思っていて。本当に嫌な気持ちにさせるような、人としてアウトのことだったらダメだと思うけど。
--まぁ何にせよ、笑わせてほしいですけどね。BiSは元々パロディなんで、パロディがあらゆる本物を食い散らかして伝説になってほしいです。
テンテン:格好良い!
--では、最後に、世の中の皆さんへのメッセージをお願いします。
テンテン:保守的になるな!
--(笑)
テンテン:自分も保守的になっちゃってるところはあると思うんだけど、みんなに対して、何が普通とか、何が常識とか考えるなっていうことを常に思ってて……どうしても考えちゃうけど。何を言いたいのか分かんないかもしれないけど…………
--好きに語ってくれて構わないですよ。このクソつまんない世の中でテンテンがやりたいことを言いなよ。
テンテン:私がやりたいことは、昔からずっと思ってるのは、とりあえずみんなに衝撃を与えたい。ビックリされたい。「これが普通だから」とか「これをやることが正解だから」とか、そんなものはない……って思いたくて。私、それをずっと、……自分でも壮大すぎるなと思うんですけど、なんかね、引き継いでいきたくて。自分がそういう風に受け継いできた気がするから、勝手にそう思ってるだけなんですけど、何故かすごく使命感があって。だから「自分がやんなきゃ」と思ってて。で、それを見た人がまた何かを起こしてくれたら、すっごい愉快だなと思ってて……。
--そう生きてきた、生きるしかなかった人たちの文化だったり、想いだったり、意思だったり、もっと言うと悲しみとかも全部含めて引き継いでいきたいんでしょ?
テンテン:うん、そう思う。
--いいじゃないですか。BiSほどそれが体現できる場所もないでしょうし。
テンテン:影響力もあるから。だからやりたいっ!
リリース情報
WHO KiLLED IDOL?
- 2014/03/05 RELEASE
- 初回限定盤[AVCD-38910(CD+DVD)]
- 定価:¥5,250(tax in.)
- ≪試聴可能≫
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- CD盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
WHO KiLLED IDOL?
2014/03/05 RELEASE
AVCD-38912 ¥ 3,300(税込)
Disc01
- 01.primal.2
- 02.DiE
- 03.STUPiG
- 04.no regret
- 05.マグマト
- 06.GET YOU w/Dorothy Little Happy
- 07.MURA-MURA
- 08.MMGK
- 09.BiSimulation
- 10.ERROR
- 11.nasty face
- 12.Fly
- 13.Hi
- 14.Hide out cut
- 15.プライマル。
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