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ソニー・ジャズ・コレクション1000 特集
ソニー・ミュージックが保有する豊富なジャズ・カタログから厳選100タイトルが最新リマスター&スペシャル・プライスで登場!これを記念し、2月26日と3月12日に発売される『ソニー・ジャズ・コレクション1000』全100作品の中から、2014年にDSDマスタリングが施された31作品を年代順にまとめてご紹介。
パッケージ、どうせ買うなら最新リマスター。ということで、御同輩、まとめてポチッといたしましょう!
1940~50年代
ルイ・アームストロング/タウン・ホール・コンサート(完全盤)[1947]
ビックバンド・スタイルからコンボ・スタイルに移行、円熟期の始まりを告げる、風格ある名盤。ジャズ史上最高のドラマー、シドニー・カレットの心得たプレイも聞きもの。
ローズマリー・クルーニー&デューク・エリントン楽団/ブルー・ローズ+2 [1956]
51年ビルボード1位を獲得した「Come On-a My House」の大ヒットを皮切りに、ポピュラーでは地位を確立していたローズマリーが、デュークと共演したジャズ・サイド代表作。
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ/ドラム組曲+3 [1956,57]
日本初CD化
ジャズはリズムこそ命であることを体感できるアート・ブレイキーのドラミングを堪能できる本作。前半にドラム・アンサンブル、後半がメッセンジャーズを収録したお得盤。
ドナルド・バード&ジジ・グライス/ジャズ・ラブ [1957]
ハード・バップ黄金時代を代表する名ユニット“ジャズ実験室”による名演を収録。バード(tp)とグライス(as)の抑制されたアンサンブルは、もう一つの“クールの誕生”。
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ/プレイ・ラーナー・アンド・ロウ+6 [1957]
アラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウからなるミュージカルの作曲チームによる楽曲を取り上げ、親しみやすい楽曲を並べブレイキーのソウル・ドラムが楽しめる。
エロール・ガーナー/パリの印象 [1958]
絶賛を浴びたヨーロッパ紀行の記憶をパッケージした2枚組。有名曲を彩るのは持ち味のスイング感。パリに相応しく、ピアノはもちろん、チェレスタも色を添える。
エロール・ガーナー/ソリロキュイ [1958]
日本初CD化
ロマンティックなメロディ・ラインと“ビハインド・ザ・ビート”たるダイナミズム。無伴奏ソロならではの、ワン・アンド・オンリーのピアノ・プレイを堪能できる逸品。
バルネ・ウィラン/モア・フロム・バルネ [1959]
マイルス『死刑台のエレベーター』(1957)で知られる彼が、緊張感あふれる名作『バルネ』と同時期に録音。当時20歳そこそこの彼のプレイは正にモダン・ジャズ・テナー。
デイヴ・マッケンナ/ザ・ピアノ・シーン・オブ・デイヴ・マッケンナ+8 [1959]
ズート・シムズとの共演で知られ、明るくスウィンギーな歯切れのいいピアノを聴かせる彼の数少ないリーダー作のなかで、最高傑作として名高い名盤。
1960年代
チャールズ・ミンガス/ミンガス・ダイナスティ+1 [1960]
56年『直立猿人』から始まったミンガスの迫力溢れる名作群のなかでは、その“濃さ”が少々弱めとされる作品。とはいえ、逆にそのスタンスが今は新鮮に響いてくる。
カーティス・フラー/ザ・アグニフィセント・トロンボーン [1961]
57年コルトレーン作『ブルー・トレイン』にリー・モーガンとともに三管の一人として参加。ワン・ホーン・スタイルでじっくりと聴かせる“間”の美学に酔いしれる名盤。
チャーリー・ラウズ&セルダン・パウエル/ウィ・ペイド・アワ・デューズ [1961]
セロニアス・モンクとサド・ジョーンズ。二人の天才を支えたテナー・サックス奏者が、それぞれワン・ホーン・カルテットで臨んだ貴重盤。
トニー・ベネット/トニー・シングス・フォー・トゥ+1 [1961]
レディー・ガガとの共演も注目される、今なお盛んなポピュラー界のボブ・ディラン(?)、若き日(既に当時35歳)の傑作。ピアノのみの伴奏で聴かせる圧倒的な存在感。
スタン・ゲッツ/ザ・マスター [1962]
日本初CD化
63年『ゲッツ/ジルバルト』でジャズ・ボッサ第一人者としてグラミー4部門獲得目前、自己のルーツを再確認してプレイするフレーズは50年代とは違う奥行きを感じる。
ジェリー・マリガン/ジェル [1962]
日本初CD化
63年名作『ナイト・ライツ』目前、軽快かつスムーズ、トミー・フラナガンのピアノも名脇役な、バリトン・サックスによるワン・ホーン・クァルテットとして、これも代表作。
トニー・ベネット/イン・パーソン! [1962]
カウント・ベイシー・オーケストラをバックに、数ある作品のうち、アフリカン・アメリカンと共に歌った初の白人歌手となった意味でも、彼の矜持を感じる逸品。
ボブ・ブルックマイヤー/ブルックマイヤー&フレンズ+3 [1964]
スタン・ゲッツ、エルヴィン・ジョーンズ、ハービー・ハンコック、ゲイリー・バートンとオールスター・セッション。なのに決してヌルくない、“隠れた名盤”と言えばこれ。
トニー・ベネット/トニーの素晴らしいジェット旅行+1 [1965]
シナトラのアレンジで有名な名手ドン・コスタによる、明快なオーケストラ・サウンドをバックに繰り広げられる世界旅行をテーマとしたコンセプト・アルバム。
オーネット・コールマン/チャパカ組曲 [1965]
ファラオ・サンダーズらと共に、伝説のトリップ映画『チャパクア』用のサントラとして制作され、結局使用されずに終わったものの、現代でも有効なフリー・ジャズに慄然。
チャールス・ロイド/オブ・コース、オブ・コース+3 [1965]
日本初CD化
ECMを代表するアーティストとなる前、ビーチ・ボーイズのサポートをするもっと前でも、既に後の高評価を予感させる才気あるプレイを楽しめる初期代表作。
モンゴ・サンタマリア/ウォーターメロン・マン [1965]
70年代フュージョン・シーンで絶大な人気を得るヒューバート・ロウズが参加、天才パーカッショニストによる、大ヒットを記録したラテン・ジャズ定番。
アート・ファーマー/ザ・タイム・アンド・ザ・プレイス [1967]
日本初CD化
50年代から60年代にかけて多数のリーダー作を残した、ジャズ・ヒストリーを語るに欠かせないトランペッターによる、ファンキー寄りながらも、やっぱりジャズ・アルバム。
チャールス・ロイド/ニルヴァーナ [1968]
エリック・ドルフィーやユーゼフ・ラティーフの後継からキャリアをスタートしつつ、既に独自性を感じさせる、ロイドの初期を探る上で重要なテイク集。
ルイス・ヴァン・ダイク/男が女を愛する時 [1968]
世界初CD化
オランダのピアニストの若き天才(当時)が66年に好盤『WE’LL STICK TOGETHER』をリリースした後、同じトリオで制作した有名曲ばかりをカバーした分かりやすい作品。
1970~80年代
リタ・ライス/アワ・フェイヴァリット・ソングス [1973]
世界初CD化
50年代後半に名盤『THE COOL VOICE OF~』をリリースして名声を確立したオランダの歌姫によるスタンダード・ソング集。夫君によるピアノと紡ぐ親密空間が心地よい。
ギル・エヴァンス/時の歩廊+3 [1976]
マイルスとの関係性も維持しつつ、74年『プレイズ・ジミ・ヘンドリックス』をリリースするなど、ロックの方法論も取り入れ野心的な創造を続ける70年代の到達点。
チャーリー・パーカー/ワン・ナイト・イン・バードランド [1977]
世界初CD化
アート・ブレイキー、バド・パウエル、ファッツ・ナヴァロと、バップ期最高のメンバーらによる50年録音作。私家版をオフィシャル化、ならば貴重テイクということは明白。
ジョン・ルイス/情景 [1977]
“洗練”という言葉が相応しいMJQの解散後、傑作ソロ『素描』に続いてリリースしたトリオ作。より理知的で、より抑制された音楽観が展開し、その奥行きの深さが心地よい。
トニー・ウィリアムス/ジョイ・オブ・フライング [1978]
17歳にしてマイルス“黄金のクインテット”に参加、69年に脱退後も様々なプロジェクトに関わった天才が、多様な楽曲を多様なゲストと共にセッションした集大成的作品。
ルイス・ヴァン・ダイク・トリオ/ナイトウィングス [1980]
日本初CD化
アン・バートンの伴奏で高い評価を得たオランダ最重要ピアニストが本領発揮。その上品なプレイに熱狂的なファンが日本でも多いなか、待望の日本初CD化。
マイルス・デイビス/ウィ・ウォント・マイルス+2 [1981]
長い休息期間を経て復活を遂げ、待ちかねたファンを魅了するボストン、ニューヨーク、東京での録音。復活後の作品群で一番に挙げられる本作、最後の快進撃の始まり。
ウィ・ウォント・マイルス +3
2014/03/12 RELEASE
SICP-4019/20 ¥ 1,650(税込)
Disc01
- 01.ジャン・ピエール
- 02.バック・シート・ベティ
- 03.ファスト・トラック
- 04.ジャン・ピエール
- 05.ウルスラ <ボーナス・トラック>
- 06.アイーダ <ボーナス・トラック>
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