Special
吉田山田 『吉田山田』インタビュー
「これが届かなかったら怒りのアルバムが生まれます」
怒りという感情が欠落していると云う山田義孝(vo)にそこまで言わしめた最高傑作『吉田山田』。丸裸の自分を見せられるようになった2人の恋愛観含む生き様や、NHK『みんなのうた』で大きな反響を呼んだ“泣ける曲”「日々」の誕生秘話なども交え、ここに来て2人の中で明確になった“吉田山田の音楽像”について語ってもらった。これが読まれなかったら、次回は怒りのインタビュー?
丸裸の恋愛観 下北の路上駐車場の……(山田氏直々に掲載NG)
--先日、早朝にテレビつけたら吉田山田が出ていて、山田さんが可愛い女の子にセクハラしていて意外でした。
山田義孝(vo):(笑)
吉田結威(g,vo):アレはどちらかがデレデレしなきゃなと思って、山田をデレデレ役に決めて臨んだんですよ。でもオンエアを観てみたら2人ともデレデレしちゃってて(笑)。最悪の結果になっていたっていう。あ、逆にひとつ言わせてもらってもいいですか?
--なんでしょう?
吉田結威:前回のインタビュー記事、まさか僕の家が火事になったことを掲載されるとは思わなくて。
一同:(笑)
山田義孝:いいじゃん、自分で話したんだから。
吉田結威:あれからちょこちょこ心配されるんですよね。ファンの人に「大丈夫だったの!?」って。
--さりげなく載せたんですけどね。
吉田結威:ハハハハ! スッと公開しちゃったんで!
--話を戻します。パッと見は吉田さんの方が男臭いから女好きなイメージなんですけど、実際は山田さんの方がエロかったりするの?
山田義孝:そうですね。ちゃんと男子だと思います。よっちゃん(吉田)より肉食だと思いますね。僕はこうと決めたらうわっと言っちゃいますから。……狩人ですね。
--無害なフリして懐に入り込んでいくタイプ?
山田義孝:自分では計算してないつもりなんですけど、わりと女の子の友達は多くて。でもそういう人って大体は僕のことを男として見てないですよね。なんでも話せる友達になっちゃう。
--でも一番良いですよね、流れ的には。
山田義孝:流れ的には(笑)。これ、どこまで掲載されるんですか? 怖いから喋りづらいです!
吉田結威:いや、もういい。全部言おう。平賀さんには全部言おう!
山田義孝:ダメでしょ。火事の話が出ちゃうぐらいだから(笑)。
--なんでも話して下さい。
吉田結威:山田はこういう人間なんで、自分を包み隠そうとしても包み隠せないんですけど、不思議とそういう人が集まってくるんですよ。だから吉田山田のファンの人も、多くの方々はこの2人が好きでいてくれてるんですけど、中には山田派/吉田派がいて、山田派はすぐ分かるんですよ。一見して分かるんです。で、山ちゃんのことしか見てない。山ちゃんの心がオープンだからでしょうね。それに比べて僕は友達になるにも結構時間がかかってしまうので、そういう意味では山田のほうが手っ取り早い。
山田義孝:いや、手っ取り早いって。こうなんか……
吉田結威:すぐ(山田氏直々に掲載NG)
一同:(爆笑)
山田義孝:それはダメだろ。ダメだから、そういうのは。分かり易く言うと、僕はいつも女性に押し倒されちゃう側というか。オープンなので、向こうもガッと来やすいというか。毎回そうなんですよ! でもよっちゃんはそんなこと一回もないって言ってて。
吉田結威:そんな夢みたいなことあります? 下北の路上駐車場の……(山田氏直々に掲載NG)
山田義孝:やめなさいよ。それ、掲載できないから。
吉田結威:だから不思議なんですよね。肉食なんですけど、狩人なんですけど、結局最後は狩られてる(笑)。
--ちなみにふたりはどんな女性が好みなんでしょう?
吉田結威:すげぇ健康な人がいいです。山ちゃんといるときでも、友達といるときでも、トラブルが起こるときって往々にして疲れていたりとか、自分に体力的余裕がないときが本当に多くて。それは男女関係にも言えると思うので、だから健康な人。そういう人は精神も強いので、ずっと一緒にいるなら健康な人がいいなと思います。著名人で言うとですか? 関根麻里さんとか!
山田義孝:僕は一目惚れしかないんですけど、逆に病みがちガールに惹かれていることが多い。それは最初は気付かないんですけど、結果的にすごく不器用な人だったり。すごく純粋で不器用だから病んでしまう。そういう人がどうしても気になってしまう。
--では、ふたりでひとりの女性を取り合った過去とかは?
吉田結威:ないですね。いつも「なんでそこ行くかな?」「大変そうだな」って遠くから見てます。山田って心に欠けてる部分があるんですよ。で、その欠けてる部分を補える人がパートナーとしてはベストなんですけど、同じように欠けている人を見つけて惹かれ合ってしまうっていう。不思議だなって思います。
--そんな女の子大好きな吉田山田のお二人なんですが……
一同:(笑)
吉田結威:そうは言ってない!
山田義孝:そういう感じになると困る!
ライブ情報
◎自身最大規模のツアー、敢行中!!吉田山田 TOUR 2014
01/25(土)新潟CLUB RIVERST 開場16:30 / 開演17:00
【問】FOB新潟 025-229-5000 <SOLD OUT>
02/01(土) 札幌cube garden 開場16:30 / 開演17:00
【問】ミュージックファン 011-208-7000 <SOLD OUT>
02/11(火・祝) なんばHatch 開場16:30 / 開演17:00
【問】キョードーインフォメーション 06-7732-8888
02/15(土) Zepp Nagoya 開場16:30 / 開演17:00
【問】サンデーフォークプロモーション 052-320-9100 <SOLD OUT>
02/16(日) 福岡DRUM LOGOS 開場16:30 / 開演17:00
【問】キョードー西日本 092-714-0159
03/08(土) Zepp Tokyo 開場16:00 / 開演17:00
【問】ディスクガレージ 050-5533-0888
チケット発売中
チケット料金:全席指定 前売 ¥4,200(消費税込み/ドリンク代別)
全席指定 当日¥5,000(消費税込み/ドリンク代別)
年齢制限:小学生以上有料/未就学児童無料 ※但し、座席が必要な場合はチケット必要
※東京公演のみ 全席指定 前売¥5,000/当日¥6,000(消費税込み/ドリンク代別/5th Anniversary CD付き)
※新潟公演のみ 全自由(整理番号付) 前売¥4,200/当日¥5,000(消費税込み/ドリンク代別)
リリース情報
Interviewer:平賀哲雄
「日々」秘話 おばあちゃんは「愛してはいなかったね」って
--2013年は吉田山田にとってどんな1年になりましたか?
山田義孝:今までで一番挑戦できたし、結果を残せたんじゃないかな。ずっと絵が好きだったけど、それを個展という形にすることができたし、フルマラソンも走りきることができたし。生誕祭でも自由にいろいろできたんですよ。今までだったら却下されていたようなことも。
吉田結威:2013年は今までにないことが多くて。それこそ平賀さんに火事を公開されたり(笑)、自分の裸の部分をさらけ出した年だと思ってるんですよ。フルマラソンも僕は6時間近くかかって。目標はもっと早くゴールするつもりだったので、言わばそれって格好悪い一面。無様だし。でもそういう部分もありのまま出したことによって、それが制作した音楽にも表れていった。30歳を迎えたのも大きなきっかけだったと思うんですけど、そういう音楽に反響をもらえたことがすごく嬉しかった。
--フルマラソンって結局どんな感じで走ったんですか?
山田義孝:平賀さんに「ギター持って走ったほうがいい」とか、あれだけ期待してもらったんですけど……(詳細はこちら)
吉田結威:ギターが重い。って気がついたんです(笑)。でもゴールしたら一緒に歌おうと思ったんですけど、先にゴールした山田がホテルに帰ってて。まぁちょっとガッカリ……
山田義孝:いやいや、体を急いでケアしないといけないから! でも走る前に平賀さんにいろいろ言われて真剣に考えたんですよ。ただ、普通に走りきるのも大丈夫かな?っていう状態だったんでガチで走ったんですけど、大阪マラソンって意外と仮装して走る人が多くて! 40km地点でめちゃくちゃでっかい太陽の塔のかぶりものした人に抜かれたんですよ(笑)。「うそー!?」と思って。だからあながちギター持ちながら、2人で歌いながらっていうのもナシじゃないなと思って。
--では、次回はぜひ。というか、今度は何に挑戦しましょうね?
山田義孝:実はもう決めてるんです。鳥人間コンテスト出場。これ、ガチで狙ってて、ラジオで言いまくってるんですよ。芸能人枠っていうのもあるらしいので、言い続けることによってどこかの大学が「めちゃくちゃ飛ぶ飛行機作ったけど、テレビに映るのは恥ずかしいな」ってなって、オファーしてくれるかもしれないじゃないですか。それにパイロットとして僕が乗るんです。
吉田結威:まぁでも最終手段としてはね、他力本願ではいけないから。……僕が作りますよ。
山田義孝:(笑)。どうせ段ボールとかで適当に作るんでしょ。落ちていくだけっていう。
吉田結威:絶対飛ぶやつ作りますよ。僕らで平成のライト兄弟になります。
山田義孝:そういう意味でも飛躍の年にしたい。
--上手いこと言いますね。
吉田結威:上手いですか(笑)?
--また、年末にはNHK『みんなのうた』に「日々」が起用され、お茶の間の皆さんを涙させました。ツイッターにも「泣ける」という感想が溢れかえっていましたけれども、あの状況にはどんな気持ちになりました?
吉田結威:改めて「音楽ってすげぇな」と思いました。これまで目の前でお客さんが泣いてくれたり、感動して帰っていく姿を目の当たりにして、それを活力にしてやってきたんですけど、今は本当に顔も見たことがない、全然知らない人たちにまで「日々」が届いてるんです。音楽の力なら届く、その凄さを初めて感じて、やっぱりそうなりたいなって思いましたね。今まで以上に。僕らのことなんか全然知らないし、どっちが山田で吉田かなんて知らなくても「日々」っていう曲は人に涙させる力を持っていたので。
山田義孝:あと、最初は反応を見て素直に嬉しいと思っていたんですけど、今ある感情としては「ここから吉田山田の真価が問われるな」って。
--なるほど。
山田義孝:今は「涙しました」「本当に良い歌」って言ってもらってるけど、それをライブに繋げられるのか、アルバムの売上に繋がるのか。今までそこまで考えることはなかったんですけど、CD売れないし、何でもYouTubeで聴けちゃう時代で、それでもアルバムに3000円とか2500円を払ってくれるのか。ライブに行きたいと思わせるほどの価値が僕らにあるのかって。ちゃんとこれから掴んでいけるかが気になってます。
--そもそも「日々」はどんな想いや背景があって生まれた曲なの?
山田義孝:僕が小さい頃、両親が共働きだったので、近所の畳屋のおじいさんとおばあさんの家によく遊びに行ってたんですよ。その当時を思い出しながら作った曲なんですけど、僕は2人の姿を見てて仲が良いのか悪いのか全然分からなくて。なんかいつもおじいさんは怒ってる気がするし。目も合わさずに「おい!」っておばあちゃんにお茶を持ってこさせたり、でも昔のアルバムとか引っ張り出して「おばあさん、昔はこんなんだったんだぞ」とか、楽しそうに話していたりもして。
--昔の夫婦ってそんな感じでしたよね。
山田義孝:その2人の日々をまんま切り取った感じですね。子供の頃の記憶を。それでこの曲がほぼ完成手前のときに、そのおばあちゃんに会いに行ったんです。少し前におじいちゃんが亡くなってしまったのは聞いていたんですけど、闘病生活が結構激しかったみたいで。それをおばあちゃん1人で看病していたみたいなんですね。嫌になって何度も投げ出してしまおうかと思ったっていう話も聞かせてもらって。そこで僕がおばあちゃんに「それでもおじいちゃんのこと、愛してたでしょ?」って聞いたら、おばあちゃんはしばらく考えて「愛してはいなかったね」ってボソッと言ったんです。その言葉が僕からしたらすごくショックで。でも結婚指輪は薬指が細くなっちゃったから、中指につけてかえてまでもずっとしてるんですよ。
--愛してなかったなら外しててもいい話ですもんね。
山田義孝:そう。「なんなんだろう、この違和感」って思って。でも愛という言葉では語り尽くせない2人の日々がそこにあったんだなと思って、それをちゃんと偽りなく曲として描きたかった。あんまり自分の感情を入れずに、そのまま2人の日々を切り取って曲にしましたね。
吉田結威:この歌詞、9割ぐらいは山田が作ってきたまんまなんですけど、あとの1割を2人で「こうした方がいいな」みたいな感じで決めたんです。それで「いつも毎日本当に、、、、」という箇所、最初は「ありがとう」っていう言葉もあったんです。僕はそれが「そんなに綺麗なものではないんじゃないかな」ってずっと気になっていて。そこには山田の願いが込められていたんですよね。でも山田はおばあちゃんから「愛してはいなかったね」という話を聞いてリアルを見たんだと思うんですよ。その上で話し合ったとき、ここは「ごめんね」でも「愛してる」でも「ありがとう」でもなく、何も言わない。という形になったんです。
ライブ情報
◎自身最大規模のツアー、敢行中!!吉田山田 TOUR 2014
01/25(土)新潟CLUB RIVERST 開場16:30 / 開演17:00
【問】FOB新潟 025-229-5000 <SOLD OUT>
02/01(土) 札幌cube garden 開場16:30 / 開演17:00
【問】ミュージックファン 011-208-7000 <SOLD OUT>
02/11(火・祝) なんばHatch 開場16:30 / 開演17:00
【問】キョードーインフォメーション 06-7732-8888
02/15(土) Zepp Nagoya 開場16:30 / 開演17:00
【問】サンデーフォークプロモーション 052-320-9100 <SOLD OUT>
02/16(日) 福岡DRUM LOGOS 開場16:30 / 開演17:00
【問】キョードー西日本 092-714-0159
03/08(土) Zepp Tokyo 開場16:00 / 開演17:00
【問】ディスクガレージ 050-5533-0888
チケット発売中
チケット料金:全席指定 前売 ¥4,200(消費税込み/ドリンク代別)
全席指定 当日¥5,000(消費税込み/ドリンク代別)
年齢制限:小学生以上有料/未就学児童無料 ※但し、座席が必要な場合はチケット必要
※東京公演のみ 全席指定 前売¥5,000/当日¥6,000(消費税込み/ドリンク代別/5th Anniversary CD付き)
※新潟公演のみ 全自由(整理番号付) 前売¥4,200/当日¥5,000(消費税込み/ドリンク代別)
リリース情報
Interviewer:平賀哲雄
僕の中には怒りっていう感情が欠落してるんです
--その「日々」と「日々」に劣らぬグッドソングが収められたアルバム『吉田山田』が完成しました。自分たちではどんな作品になったと感じていますか?
吉田結威:個人的には、すげぇワガママなアルバムだと思ってるんです。ここまで吉田作詞作曲、山田作詞作曲のナンバーを収録するアルバムは初めてなので、実際に完成するまでは“これぞ吉田山田”になるなんて少しも考えてなくて。今の自分たちの気持ちをそれぞれがどれだけリアルに切り出せるか。それが大きなテーマとしてあったので、今までの作品と比べて「こういうのを聴いたらあの人、泣いてくれるな」とか「元気になってくれるな」っていうのは全然考えてない。でも、ざっくりリアルを切り出しましたけど、どうかなー?って思ってるところに「日々」の反響があったから、「もしかしたら僕らの丸裸に近い曲たちを聴いて共感してくれる人がいるのかな?」って思えたっていう。
山田義孝:抽象的な言い方になっちゃうんですけど、このアルバムは表現として心の形に一番近いもの。僕、話すのがすごく苦手で、心と言葉って距離が結構遠いんですよ。でも音楽はすごく近くにあって、今回はより心の形が表現できたなって。
--2人の話を総合すると、よりワガママに心のままに作れたアルバムということになるんですが、たしかに1曲1曲がそれぞれのベクトルに振り切れていますよね。自分たちではどう思いますか?
吉田結威:いろんなことを感じて生きてきたんだなって思いますよね。本当に1曲1曲が僕らの感じてきたことなんですよ。だからより鮮明に感情を表現する方法として、それぞれで楽曲を作る挑戦はすごく意味があったなって。振り切れた要因はそれがすごく大きかったと思います。より純度が高くて、濃い色になるんだなと思いましたね。
--山田さんはどう思いますか?
山田義孝:僕は今回のアルバムを作ってるとき、頭は全然使わなかったんです。
吉田結威:(何故か小さい声で)いつも頭使わないでしょ?
--(笑)
山田義孝:いつもそうなんですけど、僕の場合は本当に頭を使ってよく出ることってなくて。それを自分の中で認めた。だから第六感で作ったというか、最初は「なんでこういう言葉が出てきたんだろう?」って分かんないんですけど、生活していく中で「あ、こういうことか」って思うような曲ばかりで。なので、自分が作ったと云うよりも自分に作らされた感覚が強い。
--そこにも呑み歩き作曲方法は活かされている?(山田氏は、ひとりで呑み歩いている際に閃く、純度の高いフレーズを集めていく作曲方法をつい最近取得している)
山田義孝:それもリンクしますね。もっと自由に、より頭を使わずにというか、感覚を研ぎ澄まして作った。あと、僕が最近思うのは、全体的にCDが売れなくなってる中でロックシーンがすごく元気な印象があって。で、ロックって怒りが軸にあったりするじゃないですか。それに呼応した人たちの反応はすごく元気がいいなと思って。でも僕の中には怒りっていう感情が欠落してるんですよ。それで落ち込んだこともあったんですけど、今は怒りじゃなくても湧き出るものでエグりたい。って無意識に思ってるんだなって気付いたんです。それを形に出来たなって思ったは「この曲、聴くとツラい」とか「落ちてるときに聴くと苦しくなる」とか、そういう反応が結構多いんですよ。「日々」に関してもそうですし。それが自然と振り切れた印象を与えるのかなと思います。
--さて、また新たなアルバムが完成したところで聞きたいんですが、吉田山田の音楽ってどんな音楽だと思いますか?
吉田結威:それは僕の中ではハッキリしてきていて。山田に怒りという感情が欠落しているのだとしたら、「日々」のおじいさんには優しさや思いやりが欠落していたのかもしれない。愛はあるけど。でもそんなおじいさんとおばあさんがそばで生き続けるということの幸せ、美しさを表現した歌が「日々」であって。「カシスオレンジ」という曲は朝と夜の中間。全く別のものの中間がグラデーションになっている美しさ。男と女、夢と現実、それぞれの狭間を歌っていて。吉田山田もそうなんです。とことん違う2人なんですよ。でもそれが混ざり合う美しさ。その絶対ひとつの色にならないところが吉田山田の美しさであり、魅力なんだなって。このアルバムを完成させてより強くそう思いましたね。
山田義孝:僕もほぼ同じです。そういう話を2人でした訳じゃないんですけど、このアルバムに「カシスオレンジ」が入っているのはすごくポイントだなって思っていて。曖昧な色の美しさ、アンバランスという名の絶妙なバランスがある。
--アルバム『吉田山田』。どんな風に世に響いていってほしいですか?
吉田結威:うーん……というか、もう知らんで!っていう。これ聴いてくれないなら、もう知らんで!
--もうあと何すりゃいいんだと(笑)。
山田義孝:その通りです。
吉田結威:昔と比べて「求められてるものってこういうことなのかな?」っていうことを考えなくなったところが、今の吉田山田の中でのトレンドなので。それが世の中にどう響くかじゃないんですよ。僕らがお互いに、そして自分自身に対して一番格好良いと思えるスタイルなので。だからもう本当に頼むから響いてくれ!っていう感じですね。
--凄い仕事ですよね。いろんなものを積み上げて積み上げて、これ以上ないだろうというものを作って。でも最後は世の中に、この曲を聴く可能性を持つ人たちに委ねるしかないっていう。
吉田結威:どんなに売れてても、長いことやってても、皆さんきっとそうなんですよね。ずーっと、一生戦ってるんだと思います。ずーっと怖いし。だから僕も最近すごく思います。すげぇ仕事だなって(笑)。「はい、安泰!」っていうのはないんだなぁって。
山田義孝:ただ、このアルバムで良い結果が残らなかったら、次は怒りのアルバムが生まれるんじゃないかなって。
--怒りは欠落してるんじゃ……(笑)。
山田義孝:出ちゃうと思います! これがみんなに受け入れられなかったら。僕的には良いものは絶対に広がっていくし、残り続けるって信じているので。で、僕が最大限に信じられるものが出来たので、これが届かなかったらそりゃ怒りのアルバムが生まれますよ(笑)。
ライブ情報
◎自身最大規模のツアー、敢行中!!吉田山田 TOUR 2014
01/25(土)新潟CLUB RIVERST 開場16:30 / 開演17:00
【問】FOB新潟 025-229-5000 <SOLD OUT>
02/01(土) 札幌cube garden 開場16:30 / 開演17:00
【問】ミュージックファン 011-208-7000 <SOLD OUT>
02/11(火・祝) なんばHatch 開場16:30 / 開演17:00
【問】キョードーインフォメーション 06-7732-8888
02/15(土) Zepp Nagoya 開場16:30 / 開演17:00
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02/16(日) 福岡DRUM LOGOS 開場16:30 / 開演17:00
【問】キョードー西日本 092-714-0159
03/08(土) Zepp Tokyo 開場16:00 / 開演17:00
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チケット発売中
チケット料金:全席指定 前売 ¥4,200(消費税込み/ドリンク代別)
全席指定 当日¥5,000(消費税込み/ドリンク代別)
年齢制限:小学生以上有料/未就学児童無料 ※但し、座席が必要な場合はチケット必要
※東京公演のみ 全席指定 前売¥5,000/当日¥6,000(消費税込み/ドリンク代別/5th Anniversary CD付き)
※新潟公演のみ 全自由(整理番号付) 前売¥4,200/当日¥5,000(消費税込み/ドリンク代別)
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Interviewer:平賀哲雄
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