Special
横山ルリカ 『メガラバ』インタビュー
タイトルからして気になる新作『メガラバ』をリリースする横山ルリカ。自身が所属するアイドリング!!!やAKB48~でんぱ組.inc/BiS等、再燃のハロプロ迄のアイドルの変遷について語ってもらいつつ、アイドルがソロアーティストとして成功できるのかどうか考えさせられる話もしてもらいました。自身は「アイドリング!!!の中で一番面白くない」と言っていましたが、いやいや、面白い話で満載のインタビューとなってます。
AKB48さんの様になれるとは思ってない(笑)
--アイドリング!!!メンバーとしてデビューした頃ってどんな心境だったか、憶えてますか?
横山ルリカ:オーディションに受かったときは本当に嬉しかったんです! それまでほとんどのオーディションに落ちていたので。ただ、後から聞いてみたら50人しか受けてなくて、そのうちの9人が受かったっていう話で……それを聞いてちょっと喜びが(笑)。
--意外と受けてなかったっていう(笑)。
横山ルリカ:しかも集まった娘たちが変わった娘ばっかりだったんで!アイドルのオーディションだったので、もっと大人しくて可愛らしい娘たちが受かってるのかと思ったら、みんな喋るし、面白いし、「なんなんだろう?このグループは」って思いました。会った初日から関節技をかけなきゃいけなかったり……。
--めちゃくちゃですね。
横山ルリカ:会ったばかりだから仲良くなる前じゃないですか。なのに「まず裸足になってマットの上に上がってください」って言われて……。で、バカリズムの升野さん(フジテレビ『アイドリング!!』のMC)もその当時まだカラオケでバイトしてたので、そんな方がMCで「どういうアイドルグループになっていくんだろう?」っていう……不安(笑)。でも面白そうだなっていうワクワク感もありました。アイドリング!!!に入れたからこそ、引っ込み思案の性格がここまで喋れるようになりましたし。
--引っ込み思案の女の子がなぜアイドルになろうと?
横山ルリカ:そもそも事務所に入った理由はスカウトだったんですけど、その事務所から「フジテレビが一押しのアイドルグループを作るから、オーディション頑張ってきて」と言われて受けたんです。なので、すごくアイドルに憧れて、という感じでもなかったんです。当時、アイドルって言うとモーニング娘。さんぐらいしか第一線にいなかったので、今みたいにたくさんアイドルがいる時代じゃなかったんです。だからアイドルってものをよく分からないまま入った感じでした。
--ただ、アイドリング!!!の前に高見沢俊彦プロデュースのアイドルユニット Doll's Voxのメンバーとしてもデビューしてるんですよね?
横山ルリカ:そうです! それは大島優子(現AKB48)ちゃんもいて一緒のグループにいました。高見沢さんに面接してもらったんですけど、質問された内容で憶えているのが「好きなおでんの具って何?」っていう(笑)。
--なんて答えたんですか?
横山ルリカ:大根。
--それで受かったんですか(笑)?
横山ルリカ:そうなんです(笑)。Doll's Voxは本当にアイドル!って感じで、私は当時は年下のほうだったので、綺麗なお姉さんたちと一緒に3週間に1回仕事してたんです。なので、アイドリング!!!みたいに四六時中一緒にいるって訳でもなかったですし、あんまりグループに入っている実感はなかったですね、そのときは。
--ちなみに大島優子さんとは仲良かったんですか?
横山ルリカ:面接を受けに行ったとき、たまたまエントリー番号が隣だったんです。そのときに初めてお会いしたんですけど、後にAKBアイドリング!!!でまた一緒になって。
--ちなみにアイドリング!!!とAKB48って結成時期が1年も変わらないと思うんですが、やはりライバル視はしていたの?
横山ルリカ:全然です。向こうは正統派グループ。でも私達はバラエティっていう感じだったので、組むってなったときも「え、便乗させてもらえるんだ?」みたいな(笑)。元々知ってましたし、同じ事務所の小嶋陽菜ちゃんとかもすごく好きだったので、嬉しいという気持ちしかなかったです。だからライバル意識は本当に無いんです。
--アイドリング!!!やAKB48がデビューした当時って、アイドルグループって売れない時代でしたよね? 実感としてはいかがでした?
横山ルリカ:いや、とりあえずレギュラー番組があるってだけで有り難いと思っていたので。あと、バラエティアイドルと言えどもCDは出させてもらっていたので、そのCDの中でソロパートがもらえるように頑張ろう!っていうのをずっとモチベーションにしてました。
--他のメンバーに負けてたまるか的な?
▲遠藤舞 / Today is The Day(short ver.)
横山ルリカ:アイドリング!!!、仲良いんです。だから誰々に負けたくないっていう気持ちは全くなかったです。みんな取材で「ライバルは誰ですか?」って聞かれるとちょっと困るんですよ。キャラがかぶってない娘が入ってくるので、あみみ(菊地亜美)とかはバラエティですごく活躍していて尊敬してるし、まいぷる(遠藤舞)もソロでライブとかやってて尊敬してるし、あんまり比べることはないんです。外にも内にもライバルって思う娘はいないですね。
--ちなみにアイドリング!!!が売れてきたなって実感したのって、いつ頃?
横山ルリカ:まだ売れてないんですけど(笑)!
--ということは、横山ルリカ個人としても売れてる実感はない?
横山ルリカ:全然ないですよ! AKB48さんの娘とかってブログのコメントが1000件を超えていたり、知名度だけじゃなくファンもちゃんと多いですよね。どんなに有名な方でも1000件超えってそんなにないと思うんです。だからAKB48さんは異色というか、今までなかったジャンルだと思います。
--そこを私たちも目指そうという意識は……
横山ルリカ:ないです! 全然ないです!
--(笑)
横山ルリカ:それは無理なので! 街中で声をかけてもらうことが最近になってちょっと増えてきたんですけど、歩けないぐらいになるのが“本当に売れてる人”なんだろうなって。まぁでも7,8年やってきてこのポジションを貫いているのはアイドリング!!!ぐらいしかいないんじゃないかなって(笑)良い意味でも悪い意味でも思うので。もちろんCDを出したらオリコンチャート上位に入りたいですし、もっともっといろんな番組に呼ばれるようになりたいとは思いますけど、AKB48さんの様になれるとは思ってない(笑)。全然グループの色が違うので。
--ネクストブレイクと言われた期間が長いアイドリング!!!ですけど……
横山ルリカ:ネクストブレイクって言われてたんですか(笑)?
--「来年は来る、来年は来る」と。
横山ルリカ:そうですね。そういう特集で紹介してもらっていたんですけど、だんだん減ってきちゃって……。どんどん次が出てきちゃって、ブレイクしないまま中堅みたいな(笑)。
リリース情報
メガラバ
- 2014/02/05 RELEASE
- 初回限定盤A[VIZL-631(CD+DVD)]
- 定価:¥1,785(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 初回限定盤Bの詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
- トリコ盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
また周期が巡って巡ってハロプロ系の時代へ
--そんなアイドリング!!!の横山さんからして、昨今のアイドルブームってどんな風に映ってるの?
横山ルリカ:今はいろんな種類のアイドルがいて、その中でやっぱりハロプロが強いなって思います。私が幼稚園とか小学校の頃からモーニング娘。さんとかミニモニ。さんが大ブレイクしていました、あれから何年も経ってるのにJuice=Juiceさんのようなアイドルを輩出していますよね。Juice=Juiceさんとはイベントでご一緒したんですけど、歌が上手い。アイドルってキャッチも大事だし、可愛らしさも大事だし、狙って変なことをやる人たちもいるけど、ハロプロは必ず正統派で実力がある。それをずっと貫いている感じがして、Juice=Juiceさんも5人しかいないのにチャートで2位とか3位とかに入ってきてて「強いな」って。
--本物のアイドル。
横山ルリカ:そうですね。またその時代が来るのかなって。これまではきゃりーぱみゅぱみゅちゃんとか、でんぱ組.incさんとか、サブカル人気と共に注目されていた人が多かったと思うんですよ。BiSさんとかもそうだと思うし。でもまた周期が巡って巡ってハロプロ系の時代へ。モーニング娘。さんも名前に'14を加えたり、また時代を作ろうとしている感じが見えるので、アイドル事情は今そこが一番気になります。
--全く僕と同じ見解です。
横山ルリカ:本当ですか(笑)?
--ももクロ以降って、でんぱ組.incとかBiSとか、それまでのアイドルイメージを壊して注目されるグループが台頭しましたけど、それが一通り出尽くしてふとシーンを見渡したときに、ちゃんと王道を守り続けたハロプロの強烈な存在感に気付かされるっていう。
横山ルリカ:そうですよね。TBS『ランク王国』とかでも“注目するライブ”の1位が℃-uteさんだったりして。℃-uteさんもそれをずっと貫いてて、今では動員数もすごいので、やっぱりまたその時代が来るんだろうなって思いました。
--横山ルリカが目指すアイドル像もそこにあるんですか?
横山ルリカ:アイドリング!!!はバラエティのアイドルなんですけど、ライブでは生歌でしっかり歌って見せていきたいという気持ちが強いです。そこのメリハリはちゃんとつけたい。バラエティっぽい歌とかもやりながら、その一方で「歌、上手くなってきたよね」とか「実力ついてきたね」って言われるのが一番良いのかなって思います。
--ちなみにアイドリング!!!の夢や最終目標って何だったりするんですか?
横山ルリカ:いろんな番組に出ていって、メンバーが同じ時間にいろんなチャンネルに散らばって出てて「どれ見たらいいんだろう?」と思わせられるようになりたいです。「この娘はこのチャンネル出てて、あの娘はあのチャンネル出てる」みたいになるのがアイドリング!!!の理想。それぞれがそれぞれの形で活躍するというか。女優として活躍する娘もいるだろうし、私も歌を頑張っていきたいなって思うし、他にもいろんなメンバーがいるので可能性はたくさんある。目指すところはマルチタレントですかね。
--では、そのアイドリング!!!の中で横山ルリカはどんなメンバーだなと思いますか?
横山ルリカ:私はアイドリング!!!の中ではマジメですね。ちょっと自分では浮いてるなって思います。というのは、みんな面白くて明るい娘たちなんですけど、私は元々が暗いので。常に騒いでるみんなを「凄いな」ってちょっと引いて見ていたりしてます(笑)。それをどうにかしたいなと思って、ボケる側が無理なんだったらMC力をもっと高めて、みんなを仕切れるようにしたり。自分のキャラに無理がない程度に頑張ろうって思いました。あみみみたいな突拍子もない切り口とかは、私にはとても思い付かないので、自分はそのマジメで浮いちゃってる感じを活かしていく。そうやって如何にトークに入れるかっていうのを課題にして頑張ってます。
--でも他にそういうキャラクターがいないんだったら、結果として一番目立てるんじゃないですか?
横山ルリカ:意外とみんなイロモノですからね。
--(笑)
横山ルリカ:私は歳も上のほうですし、一期生なので仕切っててもおかしくない立ち位置ですから、それを頑張っていこうって思ってます。
--そんな横山ルリカさんは、歌手としてソロ活動も並行しています。ソロCDデビューが決まったときはどんな気持ちになりました?
▲横山ルリカ - Walk My Way(Short ver.)
横山ルリカ:正直不安でした。私よりもまいぷる(遠藤舞)のほうが歌がうまいと思っていて、そのまいぷるを差し置いてグループ初のソロデビューは荷が重いなぁって。すごく嬉しかったんですけど、大丈夫かな?っていう不安のほうが大きくて。そもそもずっと歌がやりたくてっていう感じではなかったので。どちらかと言えば歌が苦手で、芸能界に入ったからボイトレも受けに行くようになったぐらいなんです。だからソロデビューして逆にマイナスに見られないかなって。「この娘、なんでソロデビューしてんの?」っていう風に思われたらどうしよう?とか。
--そこからどうやって気持ちを前へ持っていったんでしょう?
横山ルリカ:今のご時世、アイドルでソロデビューするなんてAKB48さんでもそんなにないのに、自分がそういうチャンスをもらえたということは、今が一番頑張らなきゃいけない時なんだ!っていう考え方に切り替えました。で、ヒャダインさんとの出逢いもあり、難しい曲だったんですけど、課題があったからこそ歌に対してもっともっと真剣に取り組めるようになったのかなって。なので、今ではソロデビューを決めて下さったことにすごく感謝してます。
--初のソロデビューということで、他のメンバーの反応はどんな感じだったんでしょうか?
横山ルリカ:すごく応援してくれています。あみみがデビュー曲の「Walk My Way」をレギュラーラジオ番組でモノマネで歌ってくれたり、ライブとかで2期生の娘たちが歌ってくれたりしていて。ちょっとバカにされてんのかな?って思ったときもあったんですけど(笑)、宣伝してくれているのは有り難いですし、気にかけてくれてるんだなって。
--温かいグループなんですね。「なんであんたが先にソロデビューなのよ」って言う娘とかはいないっていう。
横山ルリカ:それは全然ないです。基本的に歌に自信がない娘ばっかりなので(笑)。
--そういうことなの(笑)? でも横山さんもソロデビューを目指していた訳ではないんですよね?
横山ルリカ:ソロデビューなんてとんでもないと思ってました。自分がひとりで歌をうたって、アーティスト活動をするとは夢にも思っていなかった。だから嬉しさと不安で複雑な気持ちだったんです。
--今、ひとりで現場に出て行くのってどんな気分?
横山ルリカ:本当にプレッシャーですけど、今日初めて家入レオちゃんとお話できたんです。そういう新しい出逢いがソロデビューしてから本当に増えたので嬉しいです。ヒャダインさんもずっとテレビで一方的に観てきた人だったから、その方にプロデュースしてもらえて、一緒に番組も出れて、サプライズでライブにも来てもらって。そういう出逢いや良い縁というのを大事にしていかなきゃなって思いました。
--家入さんとどんな話をしたんですか?
横山ルリカ:家入さん、本当に礼儀正しくて! 今、19歳ぐらいだと思うんですけど、本当に丁寧に挨拶してくれて。もっと高校生っぽい感じなのかなと思ったら、日本語の使い方も綺麗で日本人の鏡というか、素晴らしい方だなと思いました。私も見習わなきゃなと思ったし、それと同時にアイドリング!!!の娘たちってやっぱり変なんだなって(笑)。同世代なのに話してる内容とか全然違いますもん!
リリース情報
メガラバ
- 2014/02/05 RELEASE
- 初回限定盤A[VIZL-631(CD+DVD)]
- 定価:¥1,785(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 初回限定盤Bの詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
- トリコ盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
新年から夢が叶って嬉しいですね。
家族全員起こしました(笑)
--(笑)。ソロデビューして変わってきたところってあります?
横山ルリカ:ソロデビューしてから歌うことに対してもっともっと興味が湧いたというか、音楽の聴き方が変わったんです。前までは決められたパートを自分らしくどう歌うかっていう感じだったんですけど、今は全部同じように聞こえないように「このフレーズはもうちょっとこうしなきゃな」とか。だからアーティストさんたちの歌い方とか口の開き方とかも気にするようになってて。「この人のこの声ってどう出してるんだろう?」とか思うようになったんです。まいぷるの歌とかもすごく聞きましたし、吸収できるものはどんどん吸収しようと思っていて。
--ちなみにヒャダインさんは「アイドルとして……というより歌手として一流のアーティスト」と、横山さんのことを絶賛していましたが。
▲横山ルリカ - Your Voice,My Life(Short ver.)
横山ルリカ:本当にハードル上げ過ぎで(笑)。ヒャダインさんって褒めることしかしないんですよ。私、叱られたことが一回もなくて。逆に気を使っていただいているんだと思います。
--あれ、気を遣っての発言なんですかね(笑)?
横山ルリカ:そうだと思う(笑)。アイドリング!!!の私が一流のアーティストみたいな感じで言ってもらえるのは……
--でも歌には自信ありますよね?
横山ルリカ:いや、ないですよ。アイドリング!!!に力強い声の娘がそんなにいないから目立ってるだけで、アーティスト界に出たらそんな人いっぱいいるし、まだデビューしてない人でも歌が上手い人っていっぱいいると思うんです。その中で一流と呼ばれる人たちは、やっぱり個性がある。その人じゃないと出せない声を持ってる人が売れるんだろうなって思うんですけど、自分はまだそれを見つけられてない気がするので。まだ歌うことだけで精一杯ですし。ただ強いっていうだけじゃなくて、そこにプラスひとつあると良い歌がうたえるんだろうなって思ってます。それを目指したい。
--ソロの楽曲やライブって、特にアイドル的なアプローチはしてないですよね。ひとりの女性アーティストとして歌ってる印象なんですが、そこはどうなんでしょう?
横山ルリカ:そうですね。見た目がそんなにアイドルっぽくないなって自分で思ってまして。私のアイドルイメージはまゆゆ(渡辺麻友/AKB48)みたいな、小柄で声も可愛くてフリフリのドレスが似合う娘。私は正反対だと思いますし、声も「意外に低いんですね」って言われることが多くて、あとは背も高いですし、フリフリのドレスも似合わない。そうなると、自分はこのままの自然体でいて、女性でも男性でも親近感を持ってもらうのが一番良いんじゃないかなって。等身大で無理をせず、でも高みは目指していく姿に共感してもらえるのが私は一番嬉しい。
--じゃあ、ソロの方がそのまんまの自分をお届けしやすい?
横山ルリカ:そうですね。アイドリング!!!のときはあんまり自分じゃないかもしれないです。みんなに合わせなきゃいけないし、さらに仕切らなきゃいけないってなると素も出にくい。そういう意味ではソロの方が自分らしいというか、そのまんまの私ですね。
--でもそのまんまの自分で勝負すると、受け入れられなかったときのダメージは大きいですよね。
横山ルリカ:受け入れられなかったら変えようとは思ってます。今まで「髪をショートにしてみたら? 染めてみたら?」って言われたこともあったんですけど、ずっと黒髪でロングでやってきてて。で、今年やっと黒髪ロングの時代が来るって言われてるんですよ。変えなくてよかったなと思ってるんですけど、でもこれでダメだったら変えます!大事な年なんです(笑)。
--あと、横山さんがアイドル以外で好きだったり、よく聴いているアーティストってどんな人たちだったりするんでしょう?
横山ルリカ:ライブに行ってすごくファンになったのは、少女時代さんとSHINeeさんですね。憧れ。少女時代さんのMVを見ると、自分もああいう女性になりたいなって思うんです。「あ、お菓子食べるのやめよう」とか(笑)。やっぱり憧れの存在って自分のモチベーションになるというか、ああなりたいって思う人がいるってすごく大事なことだなって。あと、SHINeeさんは5人とも歌もダンスも上手くて、その上で全員違う色を出せるんです。一体感があるのに全員個性がある。アイドリング!!!にも個性はあるので、あとは実力が伴っていけばいいなって思わせてもらいましたね。
--今回のニューシングル『メガラバ』は、タイトルからしてロック色が強いですけれども、ロックも聴くの?
横山ルリカ:私もドラムをやっていたので、BUMP OF CHICKENさんとかASIAN KUNG-FU GENERATIONさんとか、すごくよく聴きます。あと、最近注目しているのはSPYAIRさん。あと、ONE OK ROCKさんの歌声を聴いていると、ああやって一瞬聴いただけで分かるアーティストに自分もなりたいなって思います。
--なんで今の質問をしたかと言うと“メガラバ”というワードは、マキシマム ザ ホルモンというバンドの代名詞でもありまして、日本のロックファンからすると否応なしに反応するタイトルなんですよ。
横山ルリカ:それ、言われました! ファンの方にも。この曲を頂いたときに“メガラバ”の意味が分からなくて、ネットで調べたんです。そしたらマキシマム ザ ホルモンさんの「恋のメガラバ」が出てきたので、それで“メガラバ”は造語であることが分かって。よくよくスタッフさんに意味を聞いたら“大きい愛”っていう意味だって知ったんですけど、取材でも必ず聞かれるんですよ。「メガラバ」って何?って。
--少なくともロックファンは自ずと注目しますよ、これ。
横山ルリカ:いやぁ~もう、そこも便乗させてもらって(笑)。
--せっかくなので、マキシマム ザ ホルモンと“メガラバ”対バンとか対談とかできるといいですよね。
横山ルリカ:えー!? あんな凄いバンドさんとですか? じゃあ、今は全然ジャンルが違うので、次のシングルからもっとロック色強くします(笑)。
--今作『メガラバ』の仕上がりには、どんな印象や感想を?
横山ルリカ:デビュー作と前作はヒャダインさんに作ってもらったんですけど、そのときは私のことを書いて頂いて、私が入りやすい歌詞にしてもらっていて。でも今回はアニメ『トリコ』エンディング主題歌が決まって、そこから曲が作られていったので、私自身というよりかはアニメのイメージを優先してるんです。なので、そのイメージに合わせて歌えるかっていうのがプレッシャーで。『トリコ』のファンの人たちにも知ってもらえる機会なので、良い印象を持ってもらいたくてレコーディングも入念に喉をケアしたりして。その夜は爆睡しちゃうぐらい声出しましたよ(笑)。
--声質的にロックとの相性良いですよね。太い声もハイトーンもしっかりしてるし、田村直美とか久宝留理子とか、90年代に活躍したガールズロックアーティストに近いものを感じるので、最近そこを歌える人も出てきていないし、ちゃんと聴いてさえもらえれば面白がってもらえると思います。
▲藍井エイル『シリウス(Music Video)-Short ver.-』
横山ルリカ:嬉しいです。先日、アイドリング!!!の握手会に「『メガラバ』を聴いて気になって来ました」っていう方がいて。最初、藍井エイルさんの曲だと思ったらしいんですけど、ネットで調べたらアイドリング!!!の娘が歌ってるって知ってビックリして、気になって来てくれたらしいんです。今までアイドリング!!!のイベントに来たことがないって言ってて、そういう人に来てもらえたのはすごく嬉しかったですね。
--たしかに藍井エイルさん同様、アニソン向きの歌声でもありますよね。今回もアニメ主題歌ですし。
横山ルリカ:アニソンを歌うのは、ひとつの夢だったので。新年から夢が叶って嬉しいですね。1月5日に初めて流れたんですけど、家族全員起こしました(笑)。「私の歌、アニメで流れてるから!」って。
--そんな『メガラバ』の反響も気になる2014年。どんな1年にしたいと思っていますか?
横山ルリカ:2013年はソロデビューさせてもらって、いろんなお仕事やいろんな人たちと良い縁ができた年だったので、それを末広がり的な感じでもっともっと広げていって、もっともっと奥深いところまで行きたいなって思ってます。仕事をすることが大好きだから、限定せずにマルチにもっともっと活躍していきたい年ですね。あと、アイドリング!!!でCMに出たりしたので、個人でも出れるように頑張りたい。モデルさんとかもすごく興味ありますし、いろんなことに挑戦して、自分がまだ知らない自分をどんどん見つけていきたいです。
--アイドリング!!!もリーダーの遠藤舞さんが2/14で卒業してしまいますし、激動の1年になりそうですね。
横山ルリカ:そうですね。アイドリング!!!も最近になって新しい動きがどんどん出てきてるので。あと、まだ次のリーダーが誰になるのか決まってなくて、そもそも次のリーダーがいるのかも分かってないんですよ。もしかしたら作らないかもしれないですし。まぁ私は絶対リーダーにならないと思うんですけど。
--いや、可能性はあるんじゃないですか?
横山ルリカ:いや、絶対ないです。もう多分1期生はやらないと思います。アイドリング!!!が変わっていく為には2期や3期がやったほうがいいと思っているので。そこからアイドリング!!!がまたどうなっていくのか楽しみだし、自分は変わらずブレず、尊敬される先輩になれるように頑張らなきゃいけないので、グループもソロもどっちも一生懸命やりたいなって思います。
リリース情報
メガラバ
- 2014/02/05 RELEASE
- 初回限定盤A[VIZL-631(CD+DVD)]
- 定価:¥1,785(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 初回限定盤Bの詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
- トリコ盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
関連商品