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Do As Infinity 『The Best of Do As Infinity』インタビュー
亀田誠治との生共演もあった特殊な周年ライブ、15周年目でベストアルバム『The Best of Do As Infinity』をリリースした理由と意味などについて語ってもらいつつ、15周年目以降のDoAsへツーマンライブ企画の提案をさせてもらった。その名前の通り、無限大に広がるDoAsの未来に胸膨らむスペシャルインタビュー、ぜひご覧下さい。
自分たちの生き様を示唆することが出来る
▲Do As Infinity「ETERNAL FLAME」MV
--舞浜アンフィシアターにて開催された14周年ライブ。亀田誠治との生共演、再び。自分たちの中ではあのライブにどんな印象を?
大渡 亮:ウチらであの特殊な会場でのライブを構築する。そのことについて「大丈夫なのかな?」っていう気持ちはあったんですけど、意外なことにいざライブをやってみると、あの円形ステージを楽しみながら、お客さんと共に創り上げられたんじゃないかなと感じて。逆に自負心が残ったかな。正直、ヘッドセットでワイヤレスでイヤモニという環境で、トランスミッター3つぶら下げてライブやることなんてなかったんで、その違和感を楽しめた。お客さんが近い分だけ自分の細かい感情も体で表現することができたし。
伴 都美子:毎年9/29に周年ライブをやらせてもらってますけど、ファン感謝祭みたいな感覚があって。本当に「ありがとう」っていう気持ちをステージでお届けできたらなって思ってました。そこへ更にまた亀田さんも参加してくださるっていう。すごく贅沢なライブでしたね。
--シルク・ドゥ・ソレイユも使用するような空間でプログレナンバー「ETERNAL FLAME」が披露されたのは、個人的に衝撃でした。しかもメンバーに亀田誠治がいるという。
大渡 亮:「ETERNAL FLAME」は封印じゃないですけど、正直「この曲はもうやるときってないんじゃないか?」って思っていた曲なんですよ。壮大な曲だったり、大作をやるときは「科学の夜」や「空想旅団」をやるし。だけど、あの特殊な会場だったら「ETERNAL FLAME」はアリだなっていう。説得力が増すと思ったんです。結果、すごく楽しかった(笑)。演奏しながら「良い曲だな」って思ったし、新たな発見というか。
--あの曲のファンとしては嬉しい限りです。
大渡 亮:一度でっかい会場で「ETERNAL FLAME」をやったときに、意外とバタバタとミスしちゃったり、同期がズレちゃったりしたんですよ。でも今回は同期を背負わないで、人力でやってみたら「なんだ、これで良かったんじゃん」みたいな。リベンジマッチに勝てた感じですよね。
伴 都美子:あの曲をやると場面も変わるし、英語詞ですけどメッセージ的に熱いものが込められているので、「もうやらない」ってなるのは勿体ないなって思っていて。でも今回人力で再現できたので、今後もまた出来るんじゃない?って。封印する必要がなくなったというか。なので、やってよかったです。
--Do As Infinityが「ETERNAL FLAME」的なアプローチをやってきたって重要なんですよね。Do Asがただ分かりやすくポップミュージックを歌ってきた存在じゃないことを再認識できる。
大渡 亮:なるほどね。マニアックだもんね(笑)。
--また、英詞がステージ前に浮かび上がり、幻想的な光の中で歌われた「Yesterday & Today」は、あの日のハイライトと言っても過言ではないほど感動的でした。
▲Do As Infinity「Yesterday & Today」MV
大渡 亮:みんなそう言ってくれているんだけど、残念ながら僕らは観ることができなかったので(笑)。有り難いけど……ちょっと観たかったな。
--ああいう映画的なストーリーをライブで組みやすいのも、Do As Infinityの特徴ですよね。とにかく曲がドラマティックなので、演出も自ずと力が入るというか。どう思いますか?
大渡 亮:そうだと思います。DoAsは小曲というよりは雄大な曲が意外と多いですからね。ライブでは、真ん中にそういう曲を選んで配置してるんで、演出も「力入れるならここだろう!」っていう風になるんじゃないですかね。
伴 都美子:今回もあの真ん中の3曲(14.ETERNAL FLAME~15.NEED YOUR LOVE~16.Yesterday & Today)は見事な演出だったと思います。その中で歌うのはワクワクしますよ。
--14年も音楽活動を続けていると、いろいろマンネリも生じて当然だと思うんですけど、それでもまだ新しいアプローチを続けていくって簡単なことじゃないですよね?
大渡 亮:そこはウチの場合は出逢いがデカくてね。そういう楽曲に出逢える、もしくはそういう楽曲をタイミングよくオーダーできる。でもそれはマンネリにならないような意識をスタッフや僕らが持っているからなんでしょうね。マンネリというか……ウチららしい感じ、雰囲気は熟知しているつもりなんで、それが底辺にありながらの新しいアプローチが出来たらいいなって思ってます。
--そんな14周年ライブで発表された、元旦リリースの2枚組ベストアルバム『The Best of Do As Infinity』なんですが、そもそもこのタイミングでベストアルバムを出そうと思ったのは?
伴 都美子:オリジナルアルバムを通算10枚出したので、このタイミングがいいのかなって。内容も再結成前の曲も飲み込みつつ、親切なものになったんじゃないかって思います。
大渡 亮:2009年、再結成後初アルバム『ETERNAL FLAME』から『EIGHT』『TIME MACHINE』『Do As Infinity X』と、オリジナルアルバムを4枚出してる訳で。「このタイミングでベストか」と思いつつも、この辺で「再結成後はいいや」と思ってきた人たちの為にも、まとめてひとつの作品にしたら……食指が動くんじゃないかなと思ったんだよね。最近の自分たちの生き様を示唆することが出来るなとも思ったし。なので、ベストって言うと消極的なイメージがあるかもしれないけど、僕らはすごくポジティブに作業していった感じですね。
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リリース情報
The Best of Do As Infinity
- 2014/01/01 RELEASE
- 初回限定盤[AVCD-38819/20(CD+DVD)]
- 定価:¥4,990(tax in.)
- ≪試聴可能≫
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄
The Best of Do As Infinity
2014/01/01 RELEASE
AVCD-38821/2 ¥ 3,300(税込)
Disc01
- 01.believe in you
- 02.アリアドネの糸
- 03.Special
- 04.陽のあたる坂道
- 05.誓い
- 06.柊
- 07.TIME MACHINE
- 08.本日ハ晴天ナリ
- 09.JIDAISHIN
- 10.Desire
- 11.ナイター
- 12.遠くまで
- 13.生まれゆくものたちへ
- 14.黄昏
- 15.空想旅団
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