アイドル戦争。私はあんまりその戦いには加わりたくない。

－－それぞれアイドルになろうと思ったきっかけを教えて下さい。

▲JK21「涙目ピースサイン」

のんたん：動画サイトでJK21を知って「楽しそうやな」と思って入りました。

－－どんなところに魅力を感じたんでしょう？

のんたん：あんまり憶えてないんですけど……

－－憶えてないの（笑）？

のんたん：いや、「涙目ピースサイン」のPVを観て「良いな」と思いました！

しげさん：私は人見知りを直そうと思ったんです。JK21に入ったら変われるかな？って。私、友達がほとんどいないんですよ。今でもプライベートでは暗いんですけど、当時は人見知り過ぎて、人と絡めなかったので、人前で話すのも苦手だったんです。

－－そんな娘がよくアイドルになろうと思えましたね。

▲インタビュー写真

しげさん：ねっ！

－－「ねっ！」って（笑）。全然人見知りじゃないじゃん！

しげさん：でも初期の頃の特典DVDに入ってるオーディション映像を観ると、どれだけ人見知りか分かる。半端じゃないです。よく受かったなって。

きゅーりな：私は周りの人に「アイドルになったら？」って薦められて。

ももな：私はダンスが好きだったからオーディションを受けたんです。ダンスの前は男子に混ざって女子ひとりでサッカーをやってたんですよ。でもだんだん一緒に着替えができなくなって。それでサッカーを辞めて「何をしようかな？」って思ったときに、モーニング娘。さんが踊っている姿を観て「ダンスやりたい」って思ったんですよね。でも歌がすごく嫌いで。最初は「歌え」って言われても、一人だけ何とか歌わずに乗り切ろうとしてました（笑）。

あかりん：私は幼稚園の頃からモーニング娘。さんとかミニモニ。さんとか、アイドルさんが凄く好きで「こういう人になりたいな」って思ってたんです。

－－そんなメンバーによるJK21。自分たちではどんなアイドルグループだと思いますか？

▲ももな

ももな：サバサバしてる。アイドルってキャピキャピしてたり、ブリブリしてると思うんですけど、私たちは「めっちゃ女の子！」っていう感じじゃないから、好きな食べものとかも「イチゴ」とかじゃなく「ひじき」「餃子」って答えるようなグループ（笑）。あと、超人見知りグループ。だから他のアイドルさんとご一緒させて頂いても、私たちはシーン……としてますし。

しげさん：他のグループさん同士は「一緒に写真撮らせて下さい！」みたいな感じで楽しそうにはしゃいでるんですけど、それを横目にウチらはウチらだけで話してる（笑）。入っていけないんですよ。だから楽屋が個室だったらまずそこから一歩も出ない。

－－仲良くなりたくないの？

しげさん：仲良くなりたくない訳ではないんですけど、話かけにいったら厚かましいと思われそうで「もういいや」ってなる。

ももな：根暗やね。

－－サバサバしてて根暗なアイドル、JK21。

しげさん：最悪やな（笑）！

きゅーりな：もっとええこと言ってや。

－－JK21、どんなところに魅力があると思います？

▲あかりん

あかりん：親しみやすい。

ももな：関西弁。

きゅーりな：トークが面白い。

しげさん：それは言わんとこ。ハードル上がる。

きゅーりな：楽曲が良いってよく言われる。

－－今の日本のアイドルシーンって皆さんにどんな風に映っていますか？

しげさん：戦争。いろんなアイドルさんが生まれては、解散っていうニュースも入ってくるので、入れ代わりが激しいなって。でも私はあんまりその戦いには加わりたくないなと思ったり。

ももな：ただ、戦う姿勢みたいなものを表に出すことはないんですけど、他のグループさんのファンの方を取っていこう、みたいな感覚はあります。なっ！

一同：……。

▲しげさん

ももな：「うん！」って言えや！

しげさん：いや、そんなこと思ってたんだなって。

ももな：ちゃうちゃう！（急に小さい声で）一応……

－－聞こえてるから（笑）。いろんな個性を持ったアイドルがいますけど、その中で勝ち残っていく自信ってあったりしますか？

しげさん：アイドルの戦争からはちょっとズレてるから、なんか細々と生きていそうな気はする。

きゅーりな：そこに居ることは居るっていう（笑）。

－－その中で一番目立つ存在になりたいとは思わないの？

しげさん：某48さんみたいにですか？ なれるならなりたいです。一度は味わいたいですけど……。

そういう意味ではアイドルより……コブクロの方が近いよね？

－－今日はそのアイドルシーンでJK21がブレイクできるかどうか。後ほどのイベント（12/21【DVD『JK21 LIVE on Parade』発売記念無料ライブ～JK21はブレイクできるのか？座談会も】レポ）でも触れていこうと思っているのですが、まずそもそも売れたい気持ちはあるんでしょうか？

▲のんたん

しげさん：いや、あります。

きゅーりな：あります。

ももな：あります。

しげさん：あるよね？

のんたん：……あります。

－－（笑）。じゃあ、どうすればJK21がブレイクできるのか、一緒に考えていきたいんですけれども、最初にみんなが尊敬する、もしくは大好きなアイドルについて語ってもらいたいんですが、しげさんは誰か憧れているアイドルっていますか？

▲コブクロ ストリートライブ in グランフロント大阪

しげさん：アイドルですか？　アイドル、知らないんです。私、コブクロさんがすごく好きなんです。アイドルのライブってうわぁぁぁぁ！って感じじゃないですか。私にはあのノリが出来ないんです。みんなで騒ぐより、コブクロさんの歌を座って聴いておきたい。あと、アイドルは全員同じ顔に見えて分からない。

－－言ってること、完全におばちゃんですよ（笑）？

のんたん：私もアイドルさん、あんまり知らなくて。昔は好きだったんですけど、今は西野カナさんが好きです。可愛いし、スタイル良いし、歌も上手いし。

きゅーりな：私はE-girlsさん。今日も夜行バスで東京まで来たんですけど、何時間もずっとリピートで聴いてました。ダンスも好きだし、歌い方とかもすごく好きで。あと、ルックス。基本的なものが揃ってるんですよね。

ももな：私はBRIGHTさんが好きで。4人で奏でるハーモニーがめっちゃ綺麗で、BRIGHTさんが歌うバラードは日本の誇りだと思う。

▲モーニング娘。『わがまま 気のまま 愛のジョーク』

あかりん：私は基本的に共演したアイドルグループさんの中に推しを作るんですよ。なので、好きなアイドルさんはいっぱいいるんですけど、パフォーマンス重視の私にとって凄いなと思うのはモーニング娘。さんです。メンバーひとりひとり、ダンスのキレが凄くて。歌も迫力と言いますか、声量がすごくあって。そこは他のアイドルさんとは違う魅力かなって思います。

－－今、5人の話を聞いて思ったのは、アイドルよりもアーティスト。アイドルでもアーティスティックなグループが好き。もっと言うと、アイドルはそんなに好きじゃないアイドル。

一同：（笑）

しげさん：でも実際、JK21のワンマンとかは、最近のアイドルライブ的なノリではしゃいで観るんじゃなく、座って観てもらっているので、そういう意味ではアイドルより……コブクロの方が近いよね？

きゅーりな：今時のアイドルさんのライブではないです。騒いでるだけじゃないんで。

しげさん：アイドルファンは騒ぐとステージに背中を向けるんですよ。円陣組み出したり。そんなこと、コブクロさんのライブでは一切ありえへん。

－－そりゃそうです（笑）。一応聞いてみますが、アイドルシーンのトップに君臨するAKB48にはどんな印象を持たれていますか？

▲きゅーりな

しげさん：…………衣装が可愛い。

ももな：うんうん。

きゅーりな：可愛いよね。

一同：…………。

－－え、以上！？ 本当に興味ないんですね（笑）。ももクロは？

しげさん：アイドルはあかりん担当で。

あかりん：ももクロさんは歌うときに目をつぶるんですよ。一生懸命すぎて。その一生懸命さに泣いてるお客さんが多くて。私もジーンと来ちゃうんですよね。

－－分かります。というか、あかりん1人しかアイドルについて語れないアイドルグループって凄いね。では、BiSって知ってますか？

▲My Ixxx / BiS 新生アイドル研究会

ももな：あ！ YouTubeで調べたやつ？

しげさん：あ、裸の？ ……凄いなって思いました。

－－売れる為にあれをやろうと言われたら脱ぎます？

きゅーりな：え、全裸ですか？

－－まぁ大事なところは隠すとしても。

きゅーりな：貝殻とかで？

－－いつの時代のアイドルですか。

一同：（笑）

－－今、何組かのアイドルについて触れていきましたけど、その中でJK21ってどんなアイドルになっていきたいの？　もしくはどんなアイドルにしていきたいと思いますか？

しげさん：無理にアイドルぶらずに、自分たちの行くがままの道を進めたらいいなって思います。

－－思い切って“脱アイドル宣言”するとか。で、ガールズグループっていう打ち出し方にするとか。

ももな：アイドル辞める？

しげさん：いや、アイドルじゃなくなったら、ただの一般人。

きゅーりな：芸人寄りの一般人。

私はJK21を中途半端に終わらせたくない。

－－（笑）。じゃあ、アイドルの名は借りていたいんだ？

▲イベント写真

しげさん：アイドルの“ア”ぐらいは。というか、それが無くなってしまうと、私たちは何に出させてもらえるのか……。路上？

ももな：予定、めっちゃ空くんちゃう？

しげさん：ほんまやな。今はJK21を全然知らない人にもアイドルイベントに出ることで知ってもらえるので。だから「アイドルだけど、アイドルっぽくないよね」みたいな感じがちょうどいい。

－－コブクロや西野カナとかと同じラインで観てもらいたい訳ではないの？

しげさん：それはそれでちょっとレベルが高すぎて「ふざけんな」って言われそうやから（笑）。

－－じゃあ、“アーティストになりたいアイドル”ぐらい？

▲きゅーりな

きゅーりな：アーティストを目指すアイドル。

しげさん：アーティストを目指そうと頑張ろうとしているアイドル。

一同：（笑）

きゅーりな：長いな！

－－なれるか分からないけど、頑張ってはいます！っていう（笑）。JK21って曲も良いし、パフォーマンスも良いし、個性もあると思うんですけど、何を目指しているのか。目標に対して今どこらへんにいるのか、イマイチ明確になっていない。自分たちではどう思います？

きゅーりな：目指しているのは、全国区。北海道に行ったり、福岡に行ったりもしているので、まず全国のいろんな方に知ってもらいたい。JK21のJKは“JAPAN KANSAI”なので、KANSAIからJAPANへ飛び出せたらいいなって思ってます。今はまだまだかもしれないけど。

しげさん：1/10が終わりました、ぐらい。

のんたん：え、全部行くの？

しげさん：行くよ！

ももな：じゃあさ、真っ白の日本地図を用意してさ、ライブやった都道府県を塗っていこうよ。で、日本が全部埋まったら世界地図を用意して、アジアだったらアジアを、ヨーロッパだったらヨーロッパを全部塗っていく。

しげさん：……にします（笑）！ まずは日本地図コピーしてきます。

－－じゃあ、ゴールは世界制覇になるんですか？

▲しげさん

しげさん：そうなってくると厳しいから。

ももな：英語、できへんやろ？

しげさん：そやな。とりあえず日本全国47都道府県で単独ライブ。

－－では、それは最終目標として、2014年に達成したい公式目標を掲げてみませんか？

きゅーりな：JK21は曲が良いって言われているので、やっぱりヒットチャートの上位に入りたい。だからCDを出したら「○位以内」とか。

のんたん：5位以内。

－－今のJK21がウィークリーで5位獲るって凄いことですよ。

のんたん：そっか。じゃあ、20位で。

きゅーりな：それやったら21位にしよう！

－－じゃあ、21位以内じゃなく21位を狙いにいこう。

しげさん：20位でもアカンってことですか（笑）？

ももな：20位では喜ばれへん。

－－それ、いいじゃないですか。じゃあ、この後のイベントで発表しちゃいましょう。（※そのイベントのレポはこちら）ちなみにあかりんはもうすぐJK21を卒業してしまう訳ですが、このグループにどうなっていってほしいですか？

▲あかりん

あかりん：『ミュージックステーション』で観たい。

－－じゃあ、来年『ミュージックステーション』も出ましょう。そこまで行ったらもう完全に売れてるアイドルグループですよ。もうJK21は走るしかない。あかりんを「本当に『ミュージックステーション』出てる！」って驚かせないといけない……って、なんでちょっと引いてんの（笑）？

一同：（笑）

しげさん：『ミュージックステーション』って話が大きすぎて……。でも出れたら凄いですね。

－－なんで「JK21はブレイクできるのか？」というテーマを今回掲げているかと言うと、先日リリースされたライブDVD『LIVE on Parade』を観て、JK21のライブはもっと多くの人に観られていいし、JK21の曲はもっと聴かれていいし、もっと愛されなきゃいけないと思ったからなんです。みんなも現状には満足してないでしょ？

一同：してない。

－－JK21、好きですか？

しげさん：どう？ のんたん。

のんたん：……好きです。

しげさん：大好きやんな？

－－なんでのんたんだけに（笑）。

きゅーりな：私はJK21を中途半端に終わらせたくない。在籍している限りは最後まで上を目指したい。卒業していったメンバーも多分それは思っていたと思うので、やっぱりここにいる限りはちゃんと頑張りたいです。

－－分かりました。では、最後に、JK21をまだ知らない、これから知ってもらいたい人たちへメッセージをお願いします。

▲イベント写真

のんたん：ライブはちゃんとしてるし、でもサイン会とか握手会はちゃんとしてないんで……

しげさん：どういうこと？

のんたん：あ、良い意味でちゃんとしてない。

－－（笑）。ステージではバシッと決めるけど、特典会はフレンドリーにやってますってことだよね？ きっと。

のんたん：あ、そうです。フレンドリーなので、遊びに来て下さい。

しげさん：あと、アイドルらしくないので、そこをアイドルファンの人に楽しんでほしい。他のアイドルとは違った面を見て頂きたいです。あ、もちろん、アイドルファンじゃない人にも。今も親子連れで観に来てくださってる人たちもいるんですよ。最近のアイドル現場ってガツガツしてて、怖い印象を持たれていたりすると思うんですけど、JK21は親子でも安心して観られるライブなので、ぜひ観に来てほしいです。

▲JK21「I・愛 KANSAI」

きゅーりな：JK21は関西がホームなので、もっと関西弁をいろんなところに発信していきたくて、関西弁の曲とかもあるんですよ。そういうところからも好きになってもらいたいし、好きになったら応援してもらいたいなって思います。

ももな：まず一回騙されたと思ってライブに来てもらいたいです。その上でアレコレ言ってほしい。まず観に来て下さい。

あかりん：JK21のライブ、特にアトリエでのライブは一回来たらまた来たくなるんですよ。すごく親しみやすいので、入り浸りたくなる（笑）。その魅力が広まっていったらいいなと思ってます。