FUNKY MONKEY BABYS 『おまえ達との道 FINAL～in 東京ドーム～』発売記念特集

Special

ＦＵＮＫＹ　ＭＯＮＫＥＹ　ＢＡＢＹＳ

FUNKY MONKEY BABYS 『おまえ達との道 FINAL～in 東京ドーム～』インタビュー

　あの日の東京ドームで僕はたしかに最後の瞬間を見届けたのだが、彼らの故郷である京王八王子駅のエレベーターを上がると、そこには今も“FUNKY MONKEY BABYS”の名前が記されており、カラオケに行けば誰かしらがファンモンの曲を歌ったりと、日常生活の中から彼らの存在が薄れることはなかった。ふと「最近、ファンモン、リリースないな」と思うこともあるぐらい。しかし、今回リリースされたライブ映像作品『おまえ達との道 FINAL～in 東京ドーム～』を再生し、最後の曲「西日と影法師」で満面の笑みを浮かべるメンバーの姿をアップで観た瞬間、本当に解散したんだなと、ようやく実感することができた。

　僕は、FUNKY MONKEY BABYSに4回ほどインタビューしたことがある。ただ、一度たりとも「FUNKY MONKEY BABYS、最高です。なんでこんな良い曲が書けるんですか？」的なインタビューをしたことはなく、いつだってやや辛辣。「最近のヒップホップベースのキャッチーで脳天気なポジティブソングが流行ってる状況にはすごく懐疑的なんですけど」なんてことを言ったこともある。

　すると、彼らは「やっぱり賛否両論は多い。でも例えば、夏フェスの会場なんかで、本物志向のバンドのファンがね、面白半分で俺らのステージを観に来るわけですよ。で、ケミカルの登場で腹抱えて笑うわけです。それは全然オッケーなんですけど、でもね、30分、40分とウワァ～！！ってやってるとね、ロックできる瞬間があるんですよ。「ちょっと凄いんじゃないか！？」的な。多分、俺はそれの繰り返しをずっとやってきたんだと思うんです」と、ファンモンの独自性や面白さを堂々と語ってみせた。これはたしか2009年『ファンキーモンキーベイビーズ3』リリース時のインタビューだったと記憶しているが、それ以来、僕はFUNKY MONKEY BABYSが気になって仕方なくなる。どこに行ってもアウェーのグループが天下を獲る瞬間が観たくなった。

　話を戻す。彼らの解散を実感できたのは、FUNKY MONKEY BABYSの新作がリリースされなくなったからでもなければ、ファンキー加藤が「FUNKY MONKEY BABYSとして過ごした日々は最高でした！」と言ったからでもなければ、DJケミカルの顔が恋しくなったからでも……まぁそれはちょっとあるけど（笑）、ファンモンの活動が止まったからではない。最後の曲「西日と影法師」で満面の笑みを浮かべるメンバーの姿をアップで観た瞬間、八王子の片田舎で生まれたグループが天下を獲った。そのことを実感したからである。

　彼らは天下を獲って、日本の音楽シーンに完全勝利し、解散したのである。言うならば、勝ち逃げである。が、FUNKY MONKEY BABYSが解散してから約5ヶ月。遂にあの男が動きだした。ソロデビュー作のタイトルは『My VOICE』。相変わらずシンプルでストレート（笑）。果たして今度はどんな夢を我々に見せてくれるのか。ソロでも天下を獲ってみせるのか。とても期待している。

プレゼント

FUNKY MONKEY BABYS特製クオカード3名様にプレゼント
応募締切：11月15日
件名に「FMBビルボードジャパンプレゼント応募」と、
本文に名前、郵便番号、住所、電話番号をご記入の上、
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なお、当選者の発表は発送をもって替えさせて頂きます。