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モーニング娘。『One・Two・Three/The 摩天楼ショー』インタビュー

モーニング娘。 シングル『One・Two・Three/The 摩天楼ショー』 インタビュー

 田中れいな(6期)、飯窪春菜(10期)、工藤遥(10期)激白インタビュー、遂に公開! 先輩をライバル視してきたれいなの孤軍奮闘史、大槻ケンヂ原作舞台【ステーシーズ 少女再殺歌劇】で勃発したガチ闘争(!?)、モーニング娘。がアイドル群雄割拠で目指すもの等々、様々な真相を語ってくれた。

打倒SCANDAL!?~新垣里沙&光井愛佳卒業公演

インタビュー写真
▲田中れいな

--田中れいなバンドプロジェクトを立ち上げましたよね。ハロプロ規模で見ても今までにない展開ですが、どのような経緯でやることになったんでしょう?

田中れいな:自分から「やりたいです」って言った訳ではないんですけど、れいなが「歌が好きなんです」ということをずっとつんく♂さんに話していたら、「バンド組もうと思ってるんやけど、どう?」って言われて、「え? OKっす!」みたいな。それで「ちゃんとイチからオーディションしてメンバーを集める」って説明してもらって、今、オーディションを開催してる感じなんです。

--どんなバンドになったらいいなと思っていますか?

田中れいな:今、服装はどんな感じにしたいか、曲はどんな系統が好きか、そういうことをよく聞かれていて、もしかしたられいなの意見が反映されるバンドになるのかなと思ってるんですけど、ファッションとかはロックっぽくて可愛いアクセサリーを着けたりして、みんなお揃いにしたいんです。それで、激しいんだけど、共感を生む恋愛ソングとか歌いたい。声を張り上げて。

--ロックは普段聴くんですか?

田中れいな:あんまり聴かないんですけど、SCANDALの『少女S』とかは歌ってて気持ち良くて好きなんですよ。で、今頭に浮かぶガールズバンドがSCANDALしかいないので、ああいう感じになるのかなと思ったり。

--じゃあ、いつかはSCANDALと戦って……

田中れいな:それウケる! でも知り合いなんですよ(笑)。この前も「バンドやるんだよね?」って連絡があったりして。あと、スタッフさんから「洋楽ではどういうジャンルが好き?」って聞かれたんですけど、れいなは洋楽聴かないんですよ。これはヤバイぞと思って、SCANDALのHARUNAちゃんに「好きな洋楽教えて」って聞いたりして。

--戦うどころか、むしろお世話になってる(笑)。最近は新たな挑戦が目立ちますけど、大槻ケンヂ原作の舞台【ステーシーズ 少女再殺歌劇】では、ステーシー(※一度死んだあと、蘇生して再び歩き出す屍少女。165分割以上の肉塊になるまで解体しないと再殺できない)を熱演。あれだけ重くて怖くて悲しいディープな作品にモーニング娘。が挑戦すること自体、凄いことだと思ったんですが、プレッシャーはありましたか?

田中れいな:私の役は普通の人間であるときのシーンが多いので、最初は甘く見ていたんですよ。稽古場でニアデスハピネス(※臨死遊戯状様。ステーシー化を間近に控えた少女たちに見られる、特有の多幸感に満ちた状態)で笑う演技が恥ずかしくはあったんですけど。ただ、それより殺陣が大変で、めっちゃ心が折れて。今までで一番難しくて、でも何とかやりきったし、本当に新しいジャンルへの挑戦だったので、プレッシャーよりは「いろんな人に観てほしい」って想いが強かったです。今までの舞台で一番。

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▲飯窪春菜

--それだけシビアでシリアスな舞台だったにも関わらず、飯窪さんは突然『恋愛ハンター』を踊っていました。

飯窪春菜:あれは脚本家の末満健一さんに「あそこで『恋愛ハンター』やっちゃえば?」って言われて、乗り気になってやっちゃったんです(笑)。あと、私が演じたステーシーは特にセリフとかなくて、チェーンソーで切られて「ギャー!」って断末魔の叫びを上げるシーンが一番の見せ場だったので、どうやったら綺麗に切られているように見えるかとか、上手に叫べるかとか、そういうことばかり考えていました。

--工藤さんはドリュー(※自称・違法再殺代行業者。自らもステーシー化を控える中、不思議な力でステーシーたちを爆殺する)というおいしい役に抜擢されましたが、実際に演じていく上でどんなことを感じたり、考えたりしましたか?

工藤遥:最初はドリューにすごく抵抗があったんですよ。恰好はすごく可愛らしいゴスロリの女の子なんですけど、思ったことを率直に言うからセリフもすごくインパクトがあるので、「え?……」って感じだったんです。しかも私は滑舌が悪いんですけど、ドリューはマシンガントークを繰り広げるんですよ。早口だけどお客さんに聴き取れるように喋らないといけない。だからすごく大変だったんですけど、その分だけやり甲斐はありました。

--れいなさんは詠子(※初めて会ったばかりの男・渋川に再殺を依頼する少女。ステーシー化した親友に両親を殺されている)という、演技的にもアクション的にも難しい役に挑戦しました。自分は最後の愛する人と殺し合うシーンに思いっきり泣かされたんですが、凄まじかったですね。

田中れいな:自分でも凄いと思いました。あのシーンは我を失うんですよね。お客さんも全く見えないし、渋さん(※渋川、詠子に再殺の権利を押しつけられながらも、詠子を愛してしまう。河相我聞が演じた)しか見えてないけん、足がゴン!って階段に当たったとしても痛くないんですよ。何も感じない。で、本番が終わってみると、痣とか切り傷があってヘロヘロになってる。だけど、全力で殺陣をやればやるほど、最後の「ありがとう。ごめんね。大好きだよ」というセリフは自分でもめっちゃ悲しくなるんですよ。今回はそれだけ集中できたのでやり切れた感がすごくありました。

--【ステーシーズ】のように、今までのモーニング娘。やアイドルでは考えられなかったようなことにも挑戦していきたい想いは強い?

田中れいな:そうですね。今回【ステーシーズ】をやったことで何も怖くなくなったんで(笑)。みんなそうだと思うんですよ。唸り声なんて普段出さないから最初全然ダメだったんですけど、飯窪なんて凄い声が出せるようになったりとか、工藤は工藤で歩き方が超ゾンビなんですよ! そうやってみんなも恥ずかしさとか怖さを超えて出し切れたと思うんで、今は何が来ても出来そうな感じがします。

--その【ステーシーズ】の前には、新垣里沙&光井愛佳卒業公演が行われました。あの公演はみんなにとってどんな1日になりました?

田中れいな:高橋愛ちゃんが卒業してそんなに間もないこともあって、卒業自体に慣れちゃってる自分がいたんですよ。でも武道館って卒業公演じゃないとなかなか立てないし、次に卒業する人も武道館で送り出せるかわからんけん、もしかしてれいなが武道館に立てるのは最後かもと思って、めっちゃ客席見ました。「あ、こんなに広いのか」とか「こういう風に響くのか」ってちゃんと感じながらステージに立ってましたね。

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モーニング娘。「One・Two・Three/The 摩天楼ショー」

One・Two・Three/The 摩天楼ショー

2012/07/04 RELEASE
EPCE-5872/3 ¥ 1,760(税込)

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Disc01
  1. 01.One・Two・Three
  2. 02.The 摩天楼ショー
  3. 03.私の時代!
  4. 04.One・Two・Three (Instrumental)
  5. 05.The 摩天楼ショー (Instrumental)

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