Special
this is not a business 『10 GOODS』インタビュー
“オオカミの次は天狗バンド!”というMAN WITH A MISSIONへの挑戦とも受け取れる言葉と共に「WITH A MISSION」のPVを公開し、1か月で25万超の再生回数を叩き出した天狗覆面バンド this is not a business。
先日の初ワンマンライブでは、MAN WITH A MISSION「FLY AGAIN」を禁断カバーしたのだが、その大胆不敵なアクションの狙いが何なのか。というか、そもそも何で覆面なのか? 天狗なのか? 何者なのか? MAN WITH A MISSIONのことをどう思っているのか?
5人中4人の天狗を何とか捕獲し、その胸の内を吐かせることに成功した。気付けば、SEKAI NO OWARIらしきバンドも天狗のお面をかぶりだし、覆面バンドシーンの中心に立ちつつあるディスビズの実態。ここに初公開する。
覆面の理由。MAN WITH A MISSIONが流行ってるから?
--なんで覆面なんですか?
加藤小判(vo):……これはですね、すごく難しい問題があるgood。自分たちはそれぞれ音楽で一度挫折しているんですけど、その前に一回天狗になってしまったgood。デビューしたりとか、Zepp Tokyoでライブやったりして、ちょろいなって思っている時期があったgood。それを忘れない為にわざと天狗の覆面をかぶって“天狗になっちゃイカン”と。あとは、実際、他のバンドで活動してたり、メジャーデビューしてるメンバーもいるんで、ちょっと顔を出すのが恥ずかしいgood!!
--なるほど。
加藤小判:あと、これを載せちゃうのはマズいかもしれないですけど、お面かぶった方が売れんじゃないかなっていう気持ちもあったgood!
--それがすべてですよね?
一同:(笑)
--その前にいろいろ喋ったのは、建て前で。
加藤小判:建て前と言われれば……どうgood? ピトちゃん。
否戸田雲仙(g):そうとも言います。
--(笑)。ズバリ言うと、MAN WITH A MISSIONが流行ってるからですよね?
加藤小判:流行ってますよね、マンウィズさんgood!!でも彼らは“究極の生命体”で、僕たちは“オンリーヒューマン”good! ……まぁちょっとでもあやかれたらと思って、YouTubeで「オオカミの次は天狗バンド!」と書いたgood。
▲this is not a business「WITH A MISSION」MV
--急に素直(笑)。どうなんですか? 実際、天狗のお面をかぶって活動している気分って。
陣下須(b):まぁ仮面かぶっている方が、俺のショボい顔を見せながらライブするより盛り上がるんですよ。
--顔出すと盛り上がらない?
陣下須:そうですね。
加藤小判:ネガティブgood...(笑)。
--てか、このアルバム『10 GOODS』。曲の内容はひとまず置いておいて、いろいろ酷いですよ。1曲目「Man」、2曲目「WITH A MISSION」って、完全にナメてますよね?
加藤小判:そこ、触れてほしくないgood。
--いやいや、誰もが触れるでしょうよ! このCD手にしたら!
加藤小判:まぁでも僕たちはMAN WITH A MISSIONが大好きなんで、気付いてほしい気持ちもあるgood!!
--その一心でこの曲順にしたと(笑)。あと、先日の初ワンマンライブ。アンコールでMAN WITH A MISSION「FLY AGAIN」カバーって。
加藤小判:客席にMAN WITH A MISSIONのTシャツを着ている方が多かったからgood……。あと、ワンマンをやるには曲数が足りなかったので、時間稼ぎという意味もあったgood!! だったら僕たちの大好きな「FLY AGAIN」をやろうと。
陣下須:この歳でコピーバンドやることないので、物凄く楽しかったです!
加藤小判:すごく盛り上がったので、改めてMAN WITH A MISSIONの凄さを感じたgood!!
--絶対に歌っちゃダメだよね。あやかりすぎです。
加藤小判:いやいや、リスペクトgood!!!
▲this is not a business「Ok GO」MV
--で、ライブの最後に「Ok GO」で“もう恐れない 何も~♪”って。ちょっとは恐れろよ! 何ちょっと良いこと歌っているムード出してんだよ!
一同:(爆笑)
否戸田雲仙:まぁでも……真面目な話、誰もがやっぱり有名バンドをリスペクトしてギターを持つし、バンド作るときも「ELLEGARDENみたいなバンドやりたい」みたいなところから始まる。みんな、それを隠しているだけで。でも僕らはこうして顔を隠しちゃったから、そこは逆にさらけ出しちゃってもいいんではないかと。で、僕らはマンウィズがJ-POP界に打ち出した……あの感じが全体的にリスペクトなんですよね。マンウィズさん自体がロック界をバカにしているように感じたし、良い意味で。そういう格好良さは僕らも見せていこうというのがテーマ。
--その想いが伝わってればいいなと思うんですけど、MAN WITH A MISSIONサイドは怒っている可能性もありますよね。
否戸田雲仙:(笑)。もしそうだとしたら、ぜひ今の言葉を!
陣下須:もし僕らがマンウィズさんみたいに売れていたら、全然イヤじゃないですけどね。こういうフォロワーが出てくるのは。
--ちなみに陣さんはマンウィズのどんなところをリスペクトしてるんですか?
陣下須:えーっと……言っていいですか?
--いいですよ、僕が質問したんで(笑)。
陣下須:言わせて頂くと、聴けば聴くほど……ダンサブルなんですよ。
--ん?
陣下須:ドラムがすごくタイトで、そこがすごく好き。あと、歌のキーが低いじゃないですか。僕、地声が低いんで、普通のアーティストさんの歌をうたえないんですよ。でもマンウィズさんはカラオケですごく気持ち良く歌えるんです。
--すみません。木須さん、代わりにお願いします。
木須利茶(g):最初聴いて、ただ単純に格好良いなと思っていたんですけど、コピーとかしてみると「あ、ちゃんと計算されてんだ」「良い理由はちゃんとあるんだ」みたいなことを再確認させられる。やっぱり格好良いなって。
- < Prev
- 音楽的なところでパクったりしているつもりはない
- Next >
リリース情報
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄
5