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安室奈美恵 感情揺さぶる超絶ライブを
7月より【namie amuro LIVE STYLE 2011】をスタートした安室奈美恵。その東京公演が11月26日と27日 国立代々木競技場第一体育館にて開催された。
2012.11.26/27 at 国立代々木競技場第一体育館|ライブ写真
安室奈美恵 感情揺さぶる超絶ライブを
6日 急性上気道炎によって横浜アリーナ公演を急遽延期(振り替え公演は12月27日)することになった彼女だが、代々木公演では“完全復活”という表現を使わずにはいられない、超絶アクトを展開。超満員の観客から「奈美恵!」コールを受け、チェスの世界観を彷彿させるステージへ登場すると、アルバム『Checkmate!』のジャケットさながらの派手な衣装で『NAKED』等のキラーチューンを全力で畳み掛けていく。そしてランウェイから客席内の円形ステージへ突き進めば、その一挙手一投足に大歓声が送られるという、これぞスーパースターといった印象のライブを一瞬で創造した。
その後も会場を揺らすほどのぶっといビートに乗せて、自身と会場の熱量をぐんぐん上昇させていく安室。真紅の衣装に着替えれば、新たなアレンジで生まれ変わった『WHAT A FEELING(Live Remix)』で飛び跳ねるように踊り、その声をどこまでも遠くへ歌い放っていく。更に『Top Secret』では頭を振り乱しながら、シャウトまでぶちかまし、観る者を圧倒。最後に凛々しい表情で拳を振り上げると、凄まじい嬌声を一身に浴びた。
ライブ中盤ではピンクのドレス姿で『Tempest』『Get Myself Back』といった優しいナンバーも披露。歌詞が一部飛んでしまいハニカむと、そのあまりにキュートな表情にこれまた大歓声が生まれ、ホープフルな空気が会場を包んでいく。そこで歌われる「傷つくために 生まれてきたんじゃない」「もう大丈夫 きっと 全てはうまくいく」というフレーズは実に温かく響き、たくさんの笑顔と涙を誘った。
気付けば露出度の高いセクシーな衣装姿となっていた安室は、再び攻撃態勢に。久々の披露となるSUITE CHIC『Uh Uh,,,,,,』や、 安室奈美恵 feat. AI & 土屋アンナ名義で発表した『Wonder Woman』などをパフォーマンスし、この日何度目か分からないスパークを再び生んでいく。また、本編終盤では「騒ぎ明かせーー!」「もっとーー!」とオーディエンスを更に扇情。発売前の新曲『Higher』も大きな盛り上がりを見せた。そして『UNUSUAL』においてダンサーと乱れなき完璧なパフォーマンスを繰り広げると、曲の終了と共に「ドーーン!!」という効果音が鳴り響き、同時にスクリーンには“Checkmate”の文字が。一瞬にして誰も居なくなったステージには、巨大なキングの駒と周りに居並ぶチェスの駒たち
そんな格好良すぎる演出も用意していた彼女だが、続くアンコールではアニメの主題歌『Fight Together』をお届け。飛び跳ねながら「We fight together(共に戦おう)」と一緒に歌い上げる。そして満面の笑みでダブルピースを掲げると、最後に美しく光る地球の前で新曲『arigatou』を披露。悲しみには優しさを 涙には明日の光を そしてまた――― そんな想いを込めた優しきバラードで大きな感動を生み出し、心底嬉しそうに「今日はどうもありがとうございました。また遊びに来てね。バイバーイ!」と告げ、深くおじぎをしてステージを後にした。
なお、安室奈美恵は同ツアーのライブDVD&Blu-ray『namie amuro LIVE STYLE 2011』を12月21日にリリースする。
Writer:平賀哲雄
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