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【FUJI ROCK FESTIVAL '13】開催直前特集
7月26日、27日、28日の三日間に渡って開催される日本のロック・フェスティバルの先駆けであり、国内最大級の夏フェス【FUJI ROCK FESTIVAL'13】。音楽と自然と自由に楽しむことができ、参加するアーティスト、オーディエンスが作り上げる“世界一クリーンなフェス”は海外からも評価が高い。ビルボードジャパンではその音楽ファンを魅 了してやまないこの世界に誇る音楽フェスティバルを徹底特集。偉大なヘッドライナーたちの陰に隠れてしまっている素晴らしいラインナップや、編集部が実際巡る観覧ルートを紹介。
Top Photo:Masanori Naruse
Part_01:この人たちが来ること見逃してない?
Part_02:注目のバンドも見逃せないじゃない?
Part_03:ビルボードライブっぽいのも見逃せないじゃない?
Part_04:もちろん見逃せないスペシャルなラインナップじゃない?
Part_05:やっぱり見逃せないヘッドライナーは偉大じゃない?
Part_06:ビルボードジャパン編集部が巡る驚愕の(?)3日間ルート
スパークス/SPARKS
26日(金)17:10~18:30 @ORANGE COURT
ラッセル(vo)とロン(key)のメイル兄弟が中心となるポップ・バンド。71年にトッド・ラングレンのプロデュースでデビューするも商業的成功は納められず、スパークスと改名して活動を再開するとイギリスで知名度を上げ、以降世界的な人気を獲得。今年、同じくフジロックに出演するビョークやジム・オルークらもファンであることを公言し、ミュージシャンから愛される彼ら。6月には2012年から続くツアーの音源『トゥー・ハンズ・ワン・マウス・ライブ・イン・ヨーロッパ』をリリース済み。
キルスウィッチ・エンゲイジ/KILLSWITCH ENGAGE
27日(土)17:20~18:10 @WHITE STAGE
“メタルコア”というジャンルを生み出したと言っても過言ではないメタルシーンの最重要バンド、キルスウィッチ・エンゲイジ。2000年のデビューから初期2作を残して脱退していたジェシー・リーチ(vo)が昨年バンドに正式復活。そして、今年3月にジェシーをフロントマンとしては11年ぶりの新作『ディスアーム・ザ・ディセント』をリリース。WHITE STAGEに炸裂する鋼鉄サウンドは必聴。
レタス/LETTUCE
28日(日)20:30~23:00 @FIELD OF HEAVEN
ソウライヴのニール・エヴァンスとエリック・クラズノ、そしてエリックのバークリー音楽大学時代の仲間によって結成された現代ファンク・シーンのオールスター・バンド、レタス。バンド名の由来は「Let Us!(俺たちに演らせろ!)」と叫んでいたことからという。テクニックの高さと同じくらい高いテンションと疾走感溢れる極上のグルーヴでFIELD OF HEAVENはあっという間にダンスホールに変わってしまうこと間違いなし。昨年4年ぶりとなる新作『フライ』をリリース。
ローカル・ネイティヴス/LOCAL NATIVES
26日(金)16:30~17:20 @RED MARQUEE
ロサンゼルスのシルヴァー・レイクを拠点に活動する4人組、ローカル・ネイティヴス。2009年にリリースしたデビュー・アルバム『ゴリラ・マナー』はピッチフォークにてベスト・ニュー・ミュージックを獲得、NME等の主要メディアでも称賛された。2010年のフジロックで初来日を果たし、その翌年行われた単独ツアーでもそのドリーミィでパワフルなバンド・サウンドと美しく重なり合うコーラスワークで観客を沸かせた。今年1月には待望の2ndアルバム『ハミングバード』をリリースしている。
サヴェージズ/SAVAGES
28日(日)15:45~16:35 @WHITE STAGE
デビュー前から話題の新人として熱い注目を集めていたロンドンの女性4人組バンド、サヴェージズ。レーベル契約前からメディアに多数登場し、遂にはイギリスの人気番組「ジュールズ・ホランド」にまで出演した彼女たち。“BBCサウンド・オブ・2013”へのノミネートなどその過熱っぷりは勢いを増している状況。満を持して5月にリリースされたデビュー作『サイレンス・ユアセルフ』は米ピッチフォークでは8.7点、NMEでは8/10という高評価を獲得している。
ドーター/DAUGHTER
28日(日)13:55~14:40 @RED MARQUEE
こちらも同じくロンドンからの新人バンド、ドーター。ザ・エックス・エックスやウォーペイントを彷彿とさせるサウンドを鳴らす3ピース・バンドとしてデビュー前から様々なメディアに登場、12年に出演した【SXSV】のライブが評判を呼び、一躍UKインディー界を代表する存在に。今年、イギリスの名門レーベル<4AD>からデビュー作『イフ・ユー・リーヴ』をリリースし、現在も世界各地でヒットを記録中。
ロン・セクスミス/RON SEXSMITH
26日(金)13:55~14:40 @RED MARQUEE
カナダ出身、静かなる吟遊詩人ロン・セクスミス。14歳でバンド活動をスタートした彼は、いくつかのバンド、そしてソロ名義でのインディーズ盤を経て1995年にミッチェル・フルームのプロデュースによる『ロン・セクスミス』でメジャー・デビュー。以来、ほぼ1年に1作のペースでコンスタントにリリースを続けており、今年2月にも新作『フォーエバー・エンデバー』をリリース済。類稀なるメロディーメーカーの上質なポップソングを体感できる貴重な時間。
ザ・シー・アンド・ケイク/THE SEA AND CAKE
26日(金)15:10~16:20 @ORANGE COURT
ジャジーなポスト・ロック・サウンドで人気を博すシカゴ音響派の雄、ザ・シー・アンド・ケイク。シュリンプ・ボードのメンバーを中心に結成、トータスのジョン・マッケンタイアも参加するシカゴのポスト・ロック・バンドはキャリアは長いが常に新化を続けている。昨年通算10枚目となるアルバム『ランナー』をリリース済。アートロック、オルタナティヴ、そしてジャズを吸収した独自の世界がORANGE COURTで鳴らされる。
ダニエル・ラノワ/DANIEL LANOIS
27日(土)19:00~20:10 @FIELD OF HEAVEN
数多くのアーティストを手掛けた名プロデューサー、ダニエル・ラノワ。ブライアン・イーノに師事してキャリアをスタート。ピーター・ゲイブリエル『SO』、U2『ヨシュア・トゥリー』、ボブ・ディラン『オー・マーシー』、ネヴィル・ブラザーズ『イエロー・ムーン』などの名盤をプロデュース。1989年にアルバム『アカディ』でソロ活動を開始。以来、幻想的でスピリチュアルなサウンドで音楽ファンを魅了し続けている。昨年のビルボードライブ公演で幽玄な音響空間を響かせてくれたが、苗場ではどんな音が聴けるのか要注目。
ガース・ハドソン/GARTH HUDSON
27日(土)21:00~23:00 @FIELD OF HEAVEN
伝説のロックバンド“ザ・バンド”のマルチプレイヤー、ガース・ハドソン。オルガン奏者としてザ・バンドのサウンドを支えた彼が、2005年にガース・アンド・モード・ハドソン名義でリリースした『ライブ・アット・ザ・ウルフ』を共作した妻でヴォーカリストのモード・ハドソンと共に登場。巧みな演奏技術に裏付けられたファンタスティックなパフォーマンスと、バンドのメンバーにも熱心な演奏指導を行う真面目な人柄から“音楽博士”または“狂気の教授”などの異名も持つ生粋の鍵盤職人である。
マイ・ブラッディ・バレンタイン/MY BLOODY VALENTINE
26日(金)17:30~18:30 @GREEN STAGE
84年にアイルランドで結成。91年にリリースした『ラヴレス』の曖昧で不明瞭な美しい音楽は人々を魅了し、当時のマッドチェスターと入れ替わるように隆起してきたシューゲイザーを代表するバンドして世界中でファンを拡大させるが、沈黙期間に突入。2007年に再始動し、翌08年にはフジロックにも出演し、2013年突如21年ぶりの新作『mbv』を発表。オフィシャルHPでリリースが開始されると、世界中からアクセスが殺到し、サーバーがダウンするほど熱狂ぶりを見せた。2月の単独来日公演で耳栓配布の爆音で待ちわびたファンを狂乱の渦に引き込んだ彼らが再び苗場で美しい轟音を鳴らす。
カール・ハイド/KARL HYDE
27日(土)18:10~19:20 @GREEN STAGE
1987年にリック・スミスと結成したアンダーワールドはもちろん、クリエイター集団tomatoの創設メンバーとしても活躍し、絵画や写真の分野でもその才能を発揮しているカール・ハイド。今年4月にキャリア初となるソロ・アルバム『エッジランド』をリリースし、大きな反響を呼んだ。先日、東京・大阪での来日公演はバンドセットとして登場し、ソロ・アルバムとアンダーワールドの名曲を披露し、その贅沢なセットでオーディエンスを大いに喜ばせていたが、GREEN STAGEではどんなパフォーマンスが見れるのか期待大。
ヴァンパイア・ウィークエンド/VAMPIRE WEEKEND
28日(日)19:20~20:30 @GREEN STAGE
NYコロンビア大学在学中に知り合ったエズラ(Vo/G)、ロスタム(Kb/Vo)、クリス(B)クリストファー(Dr)によって2006年に結成。2008年ファースト・アルバム『ヴァンパイア・ウィークエンド』で一気にブレイク、2010年の『コントラ』は全米ビルボードアルバムチャートで首位を獲得して、USインディーの枠に留まらず現在のロック・ シーンを代表するバンドとなった彼ら。先日リリースした『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』も前作の初動12万枚を上回る14万枚をセールスして全米チャートで首位に。大規模なプロモーションが必要無い彼らがこれだけの人気を得ているのはそのイブ・パフォーマンスの素晴らしさからだろう。
マムフォード&サンズ/MUMFORD & SONS
28日(日)17:30~18:30 @GREEN STAGE
2007年に結成された西ロンドン出身4ピース、フォーク・ロック・バンド。2009年にリリースされたデビュー・アルバム『サイ・ノー・モア』が全世界で800万枚を売り上げ、数々の音楽賞を受賞し、グラミー賞では計6部門にノミネート。2012年9月には、3年ぶりとなる2ndアルバム『バベル』をリリース。米ビルボード・アルバム・チャート、さらには全英チャートにて1位を記録し、第55回グラミー賞では、ノミネート3度目にして遂に最優秀アルバム賞を受賞。数々の海外音楽フェスティバルにてヘッドライナーを務めてきた彼等の圧倒のライブ・パフォーマンスは必見。
ナイン・インチ・ネイルズ/NINE INCH NAILS
26日(金)21:30~23:00 @GREEN STAGE
1989年にデビュー後、インダストリアル・サウンドというジャンルを確立し、孤高の天才として多くのミュージシャンに影響を与えてきたカリスマ、トレント・レズナ―によるプロジェクト、ナイン・インチ・ネイルズ。1994年の【ウッドストック】や 、2009年の【サマーソニック】で伝説のライブ語り継がれるアクトを見せたが、2009年にNINとしての活動終了を宣言。しかし、今年初頭に活動再開を宣言し、9月に約5年ぶりとなる新作『ヘジテイション・マークス』をリリースすることを発表している。現時点では、この公演が復活後世界初のステージとなり、今回も伝説化必至のパフォーマンスを繰り広げてくれるはずだ。
ビョーク/BJORK
27日(土)20:20~21:50 @GREEN STAGE
11歳でアイスランド童謡を歌った作品でデビュー、その後、シュガー・キューブスのメイン・ボーカルとして人気インディーズバンドとして注目されるも解散。改めて1993年に『デビュー』でソロ・デビュー。その唯一無二の歌声と時代の先を行く革新的なサウンドは世界中でヒット。2000年には映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で主演を務め、こちらも映画、音楽共に数々の賞を受賞し、大絶賛される。2011年にスタジオ・アルバム、アプリ、ウェブサイト、そしてカスタム・メイドされた楽器、ライヴ・パフォーマンス、教育的なワークショップから構成されるマルチメディア・プロジェクト“バイオフィリア”を始動。98年、03年と3度目のフジロックではどんな素晴らしい音楽体験が出来るのだろうか。
ザ・キュアー/THE CURE
28日(日)21:30~24:00 @GREEN STAGE
イギリスで最も尊敬されるバンドの一つとして数えられるザ・キュアー。1979年のデビューから『ポルノグラフィ』、『ザ・ヘッド・オン・ザ・フロアー』とヒット作を放ち、ロック暗黒期と呼ばれた80年代を世界的モンスターバンドとして照らし続けた。以降、メンバーの解雇、脱退などファンをやきもきさせる場面もありながら、活動期間四半世紀以上は伊達じゃないとばかりに幅広い層から支持を受け続けている。2007年のフジロックで23年ぶりの来日を果たし圧巻のパフォーマンスを見せてくれた。翌年2008年には4か月連続でEPをリリースし、13枚目のアルバム『フォー・サーティーン・ドリーム』をリリース済み。
遂に発表されたタイムテーブルからビルボードジャパン編集部員が巡る独自のルートを公開。おじさんたちの渋いテクニックにクラクラするか、オタクちっくなラインナップを満喫するか、はたまた驚愕のルールで縛り付けて苗場を駆け回るのか楽しみ方は十人十色。当日は特設facebookアカウントでレポート予定。
おじさんのテクに鼻血ぶーコース
トップミュージシャンが集うROUTE 17 Rock‘n’Roll ORCHESTRAからGARY CLARK JR.、Charと手練れのギタリストに酔う初日からDANIEL LANOIS、GARTH HUDSONとヒゲのおじさんたちのテクニックに鼻血を吹き出す2日目。最終日はケロポンズをはさみながら加藤登紀子&THEATRE BROOK-半世紀ロックで乾杯。3日間通してヘッドライナー観覧予定は無。
26日
11:00~ROUTE 17 Rock‘n’Roll ORCHESTRA
13:30~怒髪天
15:10~THE SEA AND CAKE
19:00~GARY CLARK JR.
21:00~Char
27日
14:00~奥田民生
15:50~ROCKET FROM THE CRYPT
17:20~KILLSWITCH ENGAGE
19:00~DANIEL LANOIS ※MANNISH BOYSとの被りに苦悩の末
21:00~GARTH HUDSON
01:30~WILKO JOHNSON
28日
11:30~七尾旅人
12:30~ケロポンズ for Kids
14:10~THE HOT 8 BRASS BAND
15:50~加藤登紀子&THEATRE BROOK-半世紀ロック
21:00~DAVID MURRAY BIG BAND Featuring MACY GRAY
22:40~ザ・たこさん
オタクちっくにもじゃもじゃコース
初日はゆっくりめにTHE SEA AND CAKEからスタート。ミュージシャンズミュージシャンであるSPARKSを挟みながらSKRILLEXを。2日目は前野健太とソープランダーズからBJORKとGARTH HUDSONのはしごと大忙しの予定。3日目もHAIMからSAVAGES、TORO Y MOIからMUMFORD & SONSとWHITE STAGEを中心に走り回る。
26日
15:10~THE SEA AND CAKE
16:30~LOCAL NATIVES
17:10~SPARKS
18:20~OF MONSTERS AND MEN
20:30~TAME IMPALA
22:00~SKRILLEX
01:00~DEATH GRIPS
27日
12:30~前野健太とソープランダーズ
14:00~トクマルシューゴ~KYTE
16:20~FOALS
17:20~DARKSTAR
19:20~HURTS
20:20~BJORK~GARTH HUDSON
01:30~WILKO JOHNSON
28日
11:30~LITE
12:40~DIIV
13:55~DAUGHTER
15:10~HAIM~SAVAGES
15:45~TORO Y MOI~MUMFORD & SONS
18:30~Dustin Wong
20:35~CAT POWER~THE CURE
脅威の飛び道具、漢字&数字縛り
普通じゃ物足らないとルールで自らを縛って観覧。出演者に数字か漢字が入っているアーティストをチョイス。THE SEA AND CAKEやFOALSなどダジャレに近くなりながら無理やりBJORK、THE CUREをねじ込んで完成。今回のヘッドライナーの共通項が「9」であることが判明
26日
11:30~QUATTRO(イタリア語で「4」)
13:10~怒髪天(漢字)
15:10~THE SEA AND CAKE(「4シー」アンド・ケイク)
16:30~浅井健一(漢字)
18:20~Chara x Yusuke Kobayashi(漢字?)
20:10~上間綾乃(漢字)
21:30~NINE INCH NAILS(「9」)
27日
11:30~夏木マリ(漢字)
12:30~前野健太とソープランダーズ(漢字)
14:20~NAMBA69(漢字&数字)
16:20~FOALS(「4フォー」ルズ)
17:30~THE SOLAR BUDOKAN meets アトミック・カフェ(漢字)
19:00~藤原ヒロシ(漢字)
20:20~BJORK(ビョー「9ク」)
22:30~JURASSIC 5(「5」)
28日
11:30~七尾旅人(漢字&数字)
12:30~YO LA TENGO(ヨ・ラ・「10テン」ゴ)
13:20~A HUNDRED BIRDS feat. TeN & GEBO(100&10)
14:10~THE HOT 8 BRASS BAND(8)
15:50~加藤登紀子&THEATRE BROOK-半世紀ロック(漢字)
18:20~TAHITI 80(80)~相対性理論(漢字)
21:30~THE CURE(ザ・「9キュ」アー)
22:25~The xx(10・10)
01:45~JAMIE XX(10・10)
イベント情報
【FUJI ROCK FESTIVAL '13】2013年 7月26日(金)、27日(土)、28日(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場
9:00開場 11:00開演 23:00終演予定
料金:3日通し券:42,800円(通常価格)
1日券:17,800円(通常価格)
※JR越後湯沢駅から会場までの無料往復シャトルバスがご利用になれます。
※小学生以下は保護者の同伴に限り入場無料となります。
INFO: http://www.fujirockfestival.com
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