Special
BiS 『DiE』インタビュー
BiS最終章突入インタビュー公開!
通称ハメ撮りPVに続いて、全員坊主のキチガ○PV公開と、もはやアイドルというよりカルトクイーンへの道まっしぐらのBiSだが、それは“結成時の公約=武道館で伝説になって解散”へのカウントダウン、終わりの始まりを告げる狼煙とも受け止めることができる。
そんな今まで以上になりふり構わなくなったメンバー全員へ総力インタビューを敢行。リーダーと新メンバー個々(ウイぽん/サキ様/テンテン)との対談に、古参メンバー(プー・ルイ/のぞしゃん/ミッチェル)が振り返るアノ時代、ラストライブへ向けたアレコレ等。家族心中へとひた走る者たちの言葉をお届けする。
新メンバーは救世主に成り得るか、はたまた……。
ようやく最終章まで辿り着いた古参メンバーが見据える未来は?
プー・ルイ(リーダー兼ヨゴレ担当)×ウイぽん(太鼓持ち担当)
「みんながやりたいことを全部実現させたい。残り数ヶ月で」
--新メンの中で最もボーカリストとして目立っているウイぽん。何事にも一生懸命で素敵ですが、同時にメンヘラ臭もします。
ウイぽん:メンヘラじゃないです!
プー・ルイ:新メンバーは、みんなメンヘラです。
一同:(笑)
ウイぽん:私は真面目なだけです! BiSって一見サークルみたいですけど、私の中ではビジネスの部分と離して考えられないから、テンちゃん(テンテン(同期の新メンバー)がこう来てるから私はこうだなとか、サキちゃん(サキ様(同じく新メンバー)が今こんな感じだからここもっとプッシュしてあげたら……とか、渡辺さん(マネージャー)じゃないけど、そういうマネージメントや裏方的な視点で立ち回っちゃうんですよね。だから「自分はこうありたい」みたいな感覚はあんまりなくて。「今、プーちゃんがすごく楽しそうになってくれて、本当に良かった」とか、そういうことで嬉しくなる。
--昔からのメンバーみたいですね。
ウイぽん:そんなに熱狂的なBiSファンではなかったですけど、これからのBiSがあるのは、昔のプーちゃんと、昔のBiSがあってこそだから。
プー・ルイ:こんなこと言ってくれるメンバーが今までいましたか!
--凄いですね。リーダーみたい。
プー・ルイ:私、リーダー辞めます。
--ウイぽん、二代目リーダー就任。
ウイぽん:ダメだよ! みんな、プーちゃんについていってるんだから。私は秘書とか、側にいる感じだから。
プー・ルイ:じゃあ、サブリーダー。
ウイぽん:でもミッチェル(昨年夏のメジャーデビューから在籍しているメンバー)が技術的かつ精神的な右腕になってるから……
プー・ルイ:あんまりなってねーよ! ミッチェルは友達。
--現リーダーから聞いておきたいことありますか?
プー・ルイ:嫌なところない? 嫌いなところない? 私の。
ウイぽん:ねぇわ! ハッハハハ!
--どんだけビビりになってるんですか。
プー・ルイ:気にしちゃうんですよ!
ウイぽん:プーちゃんも悩んでいるところを見せないようにするタイプだと思うんですよ。別に大丈夫。パッパッパーみたいな(笑)。そうしているところを敢えて掘り返すメンバーは今いないし、プーちゃんを追いつめるメンバーもいないんですけど、たまに「大丈夫かな?」って思うときはある。
--ウイぽん、BiS入る前は何していた人なの?
ウイぽん:バンドもやってましたし、5年ぐらい舞台女優もやっていて。だから別にレッスンとか受けていた訳じゃないですけど、人前に立つみたいなことはやってたんで。だから基礎的なことは知っているのかもしれないですね。舞台に立つときはこうじゃなくてこうとか、振り返るときはお客さんのいるほうからとか、目線はこうとか。それで「初めてっぽくない」みたいなことを言われるんですけど、要はそういう姑息な手を使ってる。
--別に姑息じゃないよ(笑)。
プー・ルイ:舞台で歌ったりもしたの?
ウイぽん:歌うときもある。ミュージカルもあるし、何でもやるから。売春婦の役とかやったし(笑)。チームで歌うとき、例えばBiSみたいに6人だったら、6人でひとつの瞬間を見せたいときもあるし、6人ひとりずつで見せたいときとか、2人ずつで見せたいときとか、いろんなケースでの見せ方を学んできたから、その昔取った杵柄、技術を応用できるときもある。
--歴代メンバー全員にインタビューしてきましたけど、初めてクリエーターに話聞いてる気分です。しっかりしてる。
プー・ルイ:ただ、しっかりしてる故の「壊れちゃうんじゃないか」感が半端ないんですよ。周りのことを考えすぎて、自分が壊れちゃうんじゃないかって。
ウイぽん:渡辺さんもそうでしょ。弱いところある。作り手とか、そういう人ってやっぱり……
--そこまでクリエーター気質のウイぽんが、なんでBiSに入ろうと思ったんですか? 全裸になったり、100kmマラソンやったり、メンバー間抗争があったり、知らない訳じゃなかったと思うんですけど。
ウイぽん:面白そうじゃないですか! 私、元々バンドを10年ぐらいやってて、それが終わって「なんか面白いことねぇかな」ってなったとき、全然芝居なんて観たことなかったのに「あ、芝居しよう」と思って、全然知らない劇団にドン!って入って。衝動派なんですよね。で、5年経って「そろそろ東京だな」と思って、東京出て「何しよ?何しよ?」って思ってたら、BiSのオーディション見つけて。「これ、下品なアイドルだな。めっちゃ面白いじゃん!」って。
プー・ルイ:おい!
--じゃあ、今までBiSがやってきたことは、どれもやれと言われればやれちゃうと? 全裸とか?
ウイぽん:そうですね。
プー・ルイ:おっぱい、ないからね。
ウイぽん:おっぱい、ないからね。恥ずかしくないよね。って、恥ずかしいわ!
プー・ルイ:大阪や! ノリツッコミや!
▲BiS / "DiE (Special Edit)" Music Video
--実際、BiS入って早々に通称ハメ撮りPVが公開されたり、プロレスのリングに立ったり、早速アイドルらしからぬことたくさんやってますけど、どう?
ウイぽん:あのPVは「ふーん」ぐらいだったんですけど、全員坊主になったPVは滾りましたね。みんな微妙に嫌がってたけど、私は「来た!来た!このライン!このライン!あーもう最高!」ってだいぶ喜んでました(笑)。アンダーグラウンドなものが好きなんで。
--今日の話を聞く限り、ウイぽんはBiSの救世主にもなりそうな反面、危険分子にもなりそうだなって。
ウイぽん:凄いですね。それ、辞めたスタッフにも言われました。「良くも悪くもBiSに影響与えるから、気を付けて」みたいな(笑)。でもまぁ言い得ているなと思って。壊すことも上げることも出来ちゃうというか、自分が良いと思ったことがどっちに転ぶか分からない怖さはあるので、常にあんまり前に出ないようにはしてます。
プー・ルイ:出てるよ! 十分出てる!
ウイぽん:(笑)。でも意図的に何かをやらかそうとは思わず、ジェンガのように崩さないよう。「ここ抜いたらこうだな、ここ乗せたら次はこう」みたいな意識ではやってる。
▲BiS / "MURA-MURA (Special Edit)" Music Video
--でもBiSが暴走すれば暴走するほど、それに燃える自分もいる訳ですよね。
ウイぽん:うん。アンダーグラウンドな心が出てくると。それでプッツンしちゃうのが怖い。
プー・ルイ:キレる?
ウイぽん:キレるときはキレるかも。今日もバスが20分遅れてずっとイライラしてたから、運転手のことずっと睨んでた。
--リーダーがウイぽんに期待することは?
プー・ルイ:期待すること……もっと自分勝手に生きていいんじゃないですか。BiSだし。多分アイツらに「こうした方がいいよ」って言っても、彼女たちは自分の好きなように動くから。
ウイぽん:いや、それをするつもりはないよ。みんなが好きなようにやってきてBiSは成り立ってるから。人に指示する立場でもないし。そうじゃなくて、全体を見たときに「そこはもっと出た方が売れるな」とか……
プー・ルイ:疲れないのかなって思う。
--それが好きなんだよ、きっと。
ウイぽん:それが趣味なの。だから歌に関しても使い分けているところがあって、私は“七色の声”があるとか偉そうに言ってるんですけど(笑)、BiSに今ない声は太い声だから、そこを意識して出すようにはしてます。
--ウイぽんがBiSでやり遂げたいことは?
ウイぽん:みんながやりたいことを全部実現させたい。テンちゃんにもサキちゃんにもそれぞれ夢があるんですよね。BiS全体で言えば武道館だし。その全部をあと残り数ヶ月で出来たらなと思っていますね。もちろん渡辺さんにも頑張ってほしいし、私に出来ることがあるならドサ回りでも何でもするし……というか、何でもやりたい。
--すでに4人脱退者が出ているグループですけど、最後まで生き残れそう?
ウイぽん:もちろん。今は生き残れるか云々より、最後にどう散るかを考えるのが一番楽しいです。
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リリース情報
DiE
- 2013/06/26 RELEASE
- LIVE盤 ※初回限定盤[AVCD-48622(CD+DVD)]
- 定価:¥3,570(tax in.)
- ≪試聴可能≫
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関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
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