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iDOL Street 樋口竜雄×編集長 平賀哲雄 スペシャル対談

SUPER☆GiRLS 『avex iDOL Street 統括プロデューサー 樋口竜雄×Billboard JAPAN編集長 平賀哲雄 スペシャル対談』 インタビュー

avex iDOL Street 統括プロデューサー 樋口竜雄
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Billboard JAPAN編集長 平賀哲雄

SUPER☆GiRLSをはじめ、Cheeky ParadeやGEMを擁するavexのアイドル専門レーベル iDOL Streetが、6月11日にチームをあげて初の武道館公演に挑戦する。
そこで今回は、iDOL Streetの統括プロデューサー 樋口竜雄氏と、モーニング娘。を追い続ける編集長 平賀哲雄のスペシャル対談を実施。モーニング娘。田中れいなの卒業公演を見届けた直後に場を設けた。

生粋のアイドルヲタとして知られ、アイドルファンサイトのフォーマットを作ったとさえ言われる氏の恐るべき遍歴から、SUPER☆GiRLS結成時のコンセプト。モーニング娘。への深い愛情や、王道を目指す者としての挑戦まで。多岐に渡って語り合ってもらった。

田中れいなの卒業公演と、スパガのツアー最終公演

iDOL Street 樋口竜雄×編集長 平賀哲雄 スペシャル対談
▲iDOL Street
ストリート生 浅川梨奈

樋口竜雄:……鞘師(里保)さんって確か広島のアクターズスクール出身ですよね? 今日見たらちょっとファンになりました(笑)。

平賀哲雄:鞘師は実際に見ると好きになっちゃうんです(笑)。

樋口:彼女はモーニング娘。さんのことが好きで、このグループのためにがんばりたいって想いが凄く伝わってくる。うちだとiDOL Street ストリート生でGEMのメンバー候補の浅川(梨奈)に近いというか。
浅川は元々スパガが大好きで、いまだにレッスンの時に生写真のファイルを持ってきてたりするんですよ(笑)。天性のアイドル性、努力家、そのグループに対する愛情と、まったく一緒ではないと思いますが同じ匂いを感じますね。

--さて、先ほどお二人が観てきたモーニング娘。田中れいなの卒業公演はいかがでしたか?

モーニング娘。 『ブレインストーミング』
▲モーニング娘。 『ブレインストーミング』

平賀:歴代のモーニング娘。のメンバーの卒業公演の中では、おそらく一番ウェットじゃなかった。すでに活動がスタートしているれいなのロックバンド LoVendoЯのこともありましたけど、彼女の生き様が反映されている公演だったと思います。前々から“泣けない”と言ってましたし、実際に最後まで涙を見せず“おつかれいな!”とかっこよく去っていった(笑)。

樋口:今日の公演は、すごく構成がシンプルで見やすかったです。卒業セレモニーも流れができていて安心して見れましたし。でも、モーニング娘。さんだからこそ、歴代受け継がれてきた曲をもっとやっていいとは思いましたね。確かに違和感があると思うんですよ、黄金期(※1)の曲をやるのは。誰一人当時の現役がいない時の楽曲を今のメンバーにパート割りをしてやるのは不自然かもしれない。ただ、“モーニング娘。”というハコが受け継がれている以上、黄金期の曲をやれるのはモーニング娘。さんだけですよね。

握手会をやっていなかったのに何十万枚も売った曲って、もの凄いパワーがある。僕らの時代の感覚からすると、握手会はハワイのファンクラブツアーに行かなきゃ参加できなくて、20万円かかったんだぞ、と(笑)。20万でハワイに行って、初めてその距離なんですよ! 今は今で全然良いんですけど、当時とは価値観がちょっと違う。

平賀:樋口さんはハワイも行かれたんですか?

iDOL Street 樋口竜雄×編集長 平賀哲雄 スペシャル対談
▲iDOL Street 樋口竜雄

樋口:僕はあやや(松浦亜弥)さんだけ。もちろん20万コースです。そういう相場はAKB48さんの握手会で変わったし、今の時代のやり方になりましたよね。例えば昔は、ライブの最前列には出席確認みたいな意味合いもあったんですよ、“俺は今日も来てるよ!”っていう。ピカピカ光らせて目立とうとするのも、そういう意味があった。“地方も全部回りますよ”って覚えて欲しかったんです。でも、今は握手会で覚えてもらえますよね。

平賀:まあ、ことモーニング娘。の卒業公演に関していえば、そのメンバーのキャラクターや生き様がちゃんと反映されているかどうか。モーニング娘。は卒業セレモニーを必ずやるんですけど、それは伝統というか特有の卒業公演で、(高橋)愛ちゃんとかガキさん(新垣里沙)の場合は涙々なわけですよ、本人たちも泣いてるし。
けど、今日のれいなは泣かなかった。それはあの子がモーニング娘。に加入してから今日までの中で見せてきた生き様だし、れいなだからそうなった。そういうものをこれからも見たいと思いますね。

樋口:僕、武道館でモーニング娘。さんを見るのはたぶん2回目なんですよ。1回目は、本当に初めてモーニング娘。さんを初めて観た時で、市井紗耶香さんが卒業で、4期生の加護(亜依)ちゃん辻(希美)ちゃん、石川(梨華)さんと吉澤(ひとみ)さんが入った時でしたね。

SUPER☆GiRLS / 常夏ハイタッチ(Short ver.)
▲SUPER☆GiRLS / 常夏ハイタッチ(Short ver.)

--また、今回の企画のために先日、SUPER☆GiRLSのツアー最終公演を取材させてもらいましたが、平賀さんはどう見ましたか?

平賀:一つは、ハロプロに近い世界観をもの凄く感じた。現代アイドルの王道だったり古典だったり、ど真ん中のアイドルはこういうものだっていう。お客さんのあたたかさとか、現場のノリ。ステージセットとかも雰囲気が凄く近しいなって。もちろんオリジナリティを感じる所はたくさんあるんですけど、一番最初に感じたのはそこです。

で、もう一つは、それを作り上げたのが、かつてハロプロの現場にいてあややのファンサイトを作っていた一人のヲタであるという恐ろしさ(笑)。僕は以前に樋口さんと会った時に「僕は松浦亜弥のファンサイトを作ってまして、いわゆるファンサイトのフォーマットを作ったのは僕なんです」って言われた衝撃が大きいんです(笑)。
AKB48は秋元康さんだし、モーニング娘。はつんく♂さんだし、ももクロを作った川上さんだってヲタじゃないですよね? この規模で樋口さんみたいなスタンスの人って日本史上初なんじゃないかな(笑)。ヲタから神と崇められてもおかしくないと思うんですよ。

樋口:僕は最初からあややファンだと明かして今の会社に入りましたし、そのファンサイトを構築、運営の仕方をまとめた仕様書を用意してプレゼンして入社したんですよ。そこから5年くらい経って、ようやくアイドルをやろうってタイミングがやってきて。協力的な上司や役員がいっぱいいたから、タイアップとか色んなものが成立したんです。それは確かに前代未聞で、アクティヴに捉えるなら“好きでやり続ければこういうことができるよ”って。

--SUPER☆GiRLSのメンバーよりも樋口さんが夢を叶えてるんですよね(笑)。

樋口:そうかもしれないです(笑)。

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SUPER☆GiRLS「常夏ハイタッチ」

常夏ハイタッチ

2013/06/12 RELEASE
AVCD-39118 ¥ 1,980(税込)

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Disc01
  1. 01.常夏ハイタッチ
  2. 02.PAN-PAKA-PAN!

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