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KAMEN RIDER GIRLS 『alteration』インタビュー
仮面ライダーから誕生した6人組が恋愛禁止に挑む!?
2010年に仮面ライダー生誕40周年を記念して結成されたシリーズ初のガールズユニット KAMEN RIDER GIRLSが、これまでの活動の集大成となる1stアルバム『alteration』をリリースした。
ガールズユニットとは思えないバキバキのロックや、“アイドルだと思っていない”という気合いのパフォーマンス。アイドルの不文律“恋愛禁止”に挑んだ新曲「MR.Notice」についてなどなど、6人に話を訊いた。
KAMEN RIDER GIRLSから動画コメントが到着!
女の子がワーキャーやってる感じにはしたくない
--KAMEN RIDER GIRLSは『仮面ライダー』40周年の記念に、さらに盛り上げるために結成されたユニットです。老若男女から人気を誇る『仮面ライダー』だけに、当初はプレッシャーもあったのでは?
吉住絵里加:私は一ファンだったんですよ! 皆さんに愛されている国民的なヒーローなので、プレッシャーは凄くありました。でも、活動していくうちに、より深く魅力を知っていって「もっともっと色んな人に『仮面ライダー』の魅力を知って欲しい!」と思って。今はそれをポリシーにして頑張っていますね。
名倉かおり:ライダー=男の子っていうイメージが私自身にもあったので、ガールズユニットというものが受け入れてもらえるのかっていう不安がありました。当時は『仮面ライダー』に対する知識もあんまりなかったですし、そんな私たちがオフィシャルユニットとして表に出ることは不安で、ライブの時とかも緊張しましたね。
安田奈央:ライダーって凄いかっこいいじゃないですか!? 私たちはライバルって訳じゃないですけど、負けないようにパフォーマンスをするというか、かっこよく見せられるように楽しみながら日々を送ってきました!
遠藤三貴:私と秋田は新メンバーとして後から加入したので、先輩たちの築き上げてきたものがあって不安はそんなになかったです。お手本がいる状況だったので、吸収できる点が多かったのはラッキーだったなって(笑)。
秋田知里:私は逆に、先輩たちが2年間で築き上げてきたものを崩してしまわないかどうか。「新メンバーってこの子なの?」と思われてしまうんじゃないかなって不安がけっこうありました。でも、メンバー同士はあったかいし、ファンの方々はもっとあたたかくて、分からないことを教えてくれたりするんですよ。
--KAMEN RIDER GIRLSはライブを観ると、歌えているし踊りも強烈でと、メンバーの意識の高さに驚かされます。ただ、世間のイメージとしては、企画性だけが特化してしまう所がありますよね。
吉住絵里加:それでむしろいいのかな、とも思います。KAMEN RIDER GIRLSという名前で気になって観てくれて、そこから個人個人を好きになってくれる。きっかけとしてはありなのかなって、悪くはないと思いますよ?
井坂仁美:でも、単なる一企画で終わりたくないので、絶対に。女の子が仮面ライダーと一緒にワーキャーやってる感じにはしたくなくて。もともとダンスも歌もみんながやっていた訳ではないんだけど、「かわいいでしょ? キャハッ☆」ってやる気はまったくないです。どちらかといえばかっこよく、むしろ『仮面ライダー』と同じくらいかっこいい存在ぐらいになりたいと思ってるので。
安田奈央:私、撮影とかライブとかでも、よくプロデューサーさんから「安田、笑うな!」って言われるんですよ。キメる所はキメる、笑う所は笑うっていうメリハリをこの2年間で学びました! 仮面ライダーのかっこよさと女性らしさを意識してやってます!
名倉かおり:安田は素直なので、ライブとかでキメなきゃいけない時でも楽しすぎて笑っちゃうんですよ!(笑) 音がバキバキのロックなのに、「楽しいよー!!!!」ってニッコニコなんです。でも、そこが安田の良い所でもあるんですよね。
--以前ライブを観たことがあるんですけど、観客の煽り方なども気合いが入りまくっていて、いわゆるガールズ・ユニットっぽくないというか……(笑)。
名倉かおり:バンド演奏でライブをさせてもらっているので、テンションが上がると叫んじゃうんですよ(笑)。ただ、それがOKだって気付いてから止められなくなってしまいまして! バンドありきのライブだと思っているので、そういう色を定着させたいなとは思います。バキバキの音でバキバキのパフォーマンスを……って。
--確かに名倉さんのパフォーマンスは印象に残りますよ、迫力があって。
名倉かおり:すみません、もう一回言ってもらっていいですか!?(笑)
--……。
名倉かおり:言ってくださいよ!(笑)
リリース情報
alteration
- 2013/03/20 RELEASE
- 初回限定盤[AVCA-62251(CD+DVD)]
- 定価:¥3,990(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
© 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
KAMEN RIDER GIRLSはアイドルじゃない
--KAMEN RIDER GIRLSはアイドルとカテゴライズされることは多いですし、他のアイドルと現場を共にすることもありますよね?
安田奈央:私は元々、アイドルがすっごい好きでなりたかったんですよ!
井坂仁美:あ、でもアイドルの方とご一緒する機会はあんまりないんですよ。だからそれほど詳しくは分からないんですけど、音は違いますよね。自分たちではアイドルだと思っていないですし、言わないようにしています。ただ、握手会など、ファンの方と直接会話したり触れ合ったりするイベントはやらせていただいてます。
--そこはアイドルっぽいんですね(笑)。
名倉かおり:私たちって完全な素なので、つい言っちゃうんですよね(笑)。そこを面白いとか楽しいとか、一つの魅力として評価していただけると嬉しいです! 素の状態で楽しめているからファンの方々と近い距離に入れるとも思うし。
遠藤三貴:歌って踊っている時は目でも耳でも全然違うって分かると思うんですけど、今の私たちは変身をしている姿なんですね。変身を解くと普通の女の子なので、かわいいものが好きな子もいますし……。
井坂仁美:……今のアイドルって成長していく、頑張っていく過程を応援したくなる所があると思うんですね。そこを見てもらえるのは私たちも嬉しいんですけれども、それよりも完成形で見せたいんです。過程をメインにするんじゃなくて、完成したものでみんなを魅了したいんです!
名倉かおり:結成当初はやっぱり「認めてもらえるかな……」って消極的な自分たちがいたんですよ。でも、応援して下さる人たちのおかげで少しずつ自信がついてきた分、もっと上、もっと上って欲張りになってきた。もっとクオリティの高いものを観てもらいたいって思うからこそ、「負けたくない!」って気持ちは強くなってますね。
『Just the Beginning』ミュージックビデオの見所は?
--ニューシングル『Just the Beginning』も攻撃性の強いロックサウンドになっていましたよね。
名倉かおり:初めてギターとベースとドラムだけのサウンドで構成されている曲なんですよ。ロックの原点じゃないですけど、私たちが感じているロックをダンスや歌を通して伝えることができるのかに挑戦しました。
それにミュージックビデオでも、頭が取れるんじゃないかってくらいに振り乱して凄い顔をしてますので、一時停止して見て欲しくない……
遠藤三貴:だったら言っちゃダメだって!(笑)
名倉かおり:それくらい暴れ倒してます! ライブの時の私たちをそのまま表現したくて、いつも演奏してくれる兄貴たちと一緒に暴れ倒している絵が取れたので、是非観て欲しいです!
--コマ送りで?
名倉かおり:ダメ!
--でも、一番面白かった顔をファンから募集したりすると盛り上がるんじゃないですか?
吉住絵里加:(早口で)今までライブに来たことが無い人でもこのミュージックビデオを見ていただいてKAMEN RIDER GIRLSのライブはこんな感じなんだっていうのを感じていただいて是非ライブにも来ていただけたらなって思います! ……こっちでお願いします!
--えー、絶対変顔の方が面白いですよ?
名倉かおり:イ!ヤ!!です!!!!
井坂仁美:とりあえずコマ送りの話は絶対に載せて欲しくないので、他のエピソードを……。えっとミュージックビデオでは名倉が水をかぶるシーンがあるんですよ。水を思いっきりかぶって、最後にペットボトルをかっこよく投げ捨てるんですけど、その翌日に彼女は風邪をひきました(笑)。
それにRIDER CHIPSの野村義男さん(※1)もライブハウスのマスター役で出演して下さっているので、是非観てもらいたいです!
--そして2013年3月20日、結成から約2年半の時を経て、遂に1stアルバム『alteration』がリリースされます。
井坂仁美:色んな楽曲が入った作品になっていて、中にはメンバーを分けて歌っている曲もあります。その分け方がヤングチームとアダルドチームって言われているんですが、それは年齢じゃなくて落ち着いてるか落ち着いてないかで……。
アダルトが名倉、吉住、井坂で、ヤングには遠藤と秋田、そして本来最年長の安田がいるんです(笑)。アダルトの「prisoner」はベルトを外した普段の女の子な私たちの曲で、ヤングの「MR.Notice」は反抗期っぽい曲ですね。
--「prisoner」はリアルな恋愛の歌になっていて、アイドルには歌えない歌詞ともいえますよね。
井坂仁美:おー、嬉しい! ありがとうございます!
リリース情報
alteration
- 2013/03/20 RELEASE
- 初回限定盤[AVCA-62251(CD+DVD)]
- 定価:¥3,990(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
© 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
KAMEN RIDER GIRLSは恋愛禁止じゃないけど……
遠藤三貴:あの、ヤングも褒めて下さい……(笑)。
--ヤングチームの「MR.Notice」は、アイドルの不文律ともいうべき“恋愛禁止”に真っ向から挑んでいる歌詞が良いですよね。
秋田知里:そうなんですよ! 最初は「歌ってもいいのかな……?」って思ったし、“路上のチュー☆も禁止”っていう歌詞とかはちょっと躊躇してたんですけど、振り切って歌った感じになりました!
--“少女に自由を そして愛を”という歌詞も素晴らしいですよね。アイドルシーンに対する警笛ですよ、これは。
名倉かおり:作詞家の藤林先生(※2)は本当に凄いです!
遠藤三貴:……ラブ&ピースですよね。私は本当に世界平和を願っていて、世界征服を目指しているので……
--平和を願ってるのに征服したいんですか?(笑)
遠藤三貴:みんながもっと自由にやれたら楽しいんだろうなって。例えば今回のアルバムで3人ずつに分かれてうたってみたいって提案したのもメンバーからですし、そうやってもっと自由にやれたらなぁ~って。
--そういえばKAMEN RIDER GIRLSは恋愛禁止なのでしょうか?
名倉かおり:全然禁止じゃないってプロデューサーさんがラジオで言ってます! 最初は「えぇ!」って思ったんですけど、「やっぱり私たちはアイドルじゃないんだ!」って再確認しました(笑)。
井坂仁美:ただし、彼氏にしたい男性ができたらプロデューサーさんと三者面談しなきゃいけないらしいんですよ。そこでOKがでたら付き合っていいんですけど、スケジュールは逐一報告しなきゃいけないらしくて(笑)。
アーティストとして自分発信でどんどんやっていこう
--また、「survive」はソロボーカルの楽曲ですよね?
名倉かおり:すいません、私が1人で歌ってるんです(笑)。歌詞も自分で書いたんですけどめちゃめちゃ大変でした! 一番最初に提示した歌詞とは違った形になっているんですけど、私も譲れない所があったのでプロデューサーさんとぶつかったりもしましたし。
--話を聞いてると、ちょいちょいプロデューサーとぶつかってますね(笑)。
吉住絵里加:そこはさっきのアイドルの話に繋がるんですよ。プロデューサーさんから提案されてできたものをやってるってイメージがあると思うんですけど、私たちはアーティストとして自分発信でどんどんやっていこうって気持ちがある。だからぶつかるんですよね。
--では、アルバム『alteration』収録曲でオススメの1曲などはありますか?
井坂仁美:「Girls Anthem ~with our BIG LUV~」は、歌詞を書いて下さる藤林聖子さんと私たち全員で打ち合わせをして、今のKAMEN RIDER GIRLSの等身大の気持ちなどをお伝えさせていただいて完成した曲なんです。
自分たちの想いが詰まった歌詞なので歌っていて気持ちが乗ったし、変にかっこつけない自分のままで歌ったので、今までお会いしてきたファンの方々にも一番聴いて欲しい曲ですね。
吉住絵里加:1stシングルだった「Let's Go RiderKick 2011」と2ndシングルの「KAMEN RIDER V3」は、後から加入した2人も一緒になった新しいバージョンになっているので、そこも是非聴いてもらいたいです!
秋田知里:リード曲の「alteration」は、『仮面ライダーウィザード』の世界観が映し出されている曲になっているので、この曲を聴けば「おー! ウィザードだ!」とハマッてもらえることは間違いないと思います!
安田奈央:デーモン閣下やマーティー・フリードマンさんに携っていただいた「HEAVY METAL STRIKES BACK -血まみれの救世主(メサイア)たち-」っていう曲がEXTRA TRACKになっているんですよ。一番最後にレコーディングしたんですけど、ずっと見てきた方々に携ってもらえたことが嬉しかったですし……、スペシャルサンクスが、いや、ボーナストラックが……、あの……。
井坂仁美:えっとですね、「HEAVY METAL STRIKES BACK -血まみれの救世主(メサイア)たち-」は“私たちはまだまだ止まんないから、次も期待してね!?”って曲になっています! ……ってことだよね?
安田奈央:それです! です!
リリース情報
alteration
- 2013/03/20 RELEASE
- 初回限定盤[AVCA-62251(CD+DVD)]
- 定価:¥3,990(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
© 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
alteration
2013/03/20 RELEASE
AVCA-62252 ¥ 3,300(税込)
Disc01
- 01.Accelerate to the Eternal
- 02.alteration
- 03.Last Engage
- 04.BORDERLINE
- 05.prisoner
- 06.MR.Notice
- 07.Let’s go RiderKick 2011 (Album ver.)
- 08.KAMEN RIDER V3 (Album ver.)
- 09.Just the Beginning
- 10.survive
- 11.咲いて (Album ver.)
- 12.今でも
- 13.Girls Anthem ~with our BIG LUV~
- 14.HEAVY METAL STRIKES BACK -血まみれの救世主(メサイア)たち- (EXTRA TRACK)
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