SuG 『BEST 2010-2012』発売記念特集

Special

ＳｕＧ

SuG 『BEST 2010-2012』

ヴィジュアル系シーンの異端児、SuGの本質と真実。

－－今作『sweeToxic』からどんなストーリーを作っていくのか、どんなアルバムに辿り着くのかも楽しみなところなんですが。

武瑠：「どの手法がベストかな？」と考えているところです。今までは世界観だけ考えていればよかったんですけど、次は根こそぎヴィジュアル系バンドという概念から外れたことをやると思うんで。……もう今までで最大の賭けをやろうとしています。

－－おぉ～！ヤバそうですね。

武瑠：ヤバイです。怖いです（笑）。人生懸かってるんですよ。0になるか、100になるか。今までの非じゃないヒリヒリさですよ。そこらへん、バンドっぽくないなと思う。BiSもそうかもしれないけど、ダメになったらダメになったで、とりあえずヤバイと思ったらやってしまうんです。

これは、昨年9月『sweeToxic』リリースタイミングで敢行したインタビューの締め括り部分。フロントマンである武瑠（vo）がSuGの未来について語っている。当時は、ヴィジュアル系バンドと称されてきたバンドが「根こそぎヴィジュアル系バンドという概念から外れたことをやる」なんて、実現したら前代未聞のセンセーションになると純粋に驚いていたが、今思えば、この言葉は数か月後のSuG活動休止を暗示していた訳で、「怖いです」も「人生懸かってるんですよ」も切実な想いから口を出たものだった。

しかし、武瑠は、SuGは、初めて会ったその日から“異端児”という言葉を自分に使わせた存在であり、2012年12月29日国立代々木競技場第二体育館にて開催した【SuG Oneman Show 2012「This iz 0」】で叫んだ言葉、今回リリースされるベストアルバム『BEST 2010-2012』を聴く限り、ここで終わるバンドでないのは明らかだ。

伝統を重んじるばかりに閉塞的な世界となったヴィジュアル系シーンにおいて、その現状を叩き壊すようなセンセーションを畳み掛け、音楽と映像と小説とファッションとライブを同期させて表現することを重んじ、さらにはアイドルやシンガーソングライターなど他ジャンルとの交流にも奔走し、音楽シーンのみならず、あらゆるアートやエンターテイメントのシーンに風穴を開けようと、誰よりも難解かつ有意義な方法で天下を獲ろうとした彼らには、今という時代を生き抜き、革命を起こさなければならないという命題がある。

個人的な期待も含んだテキストになってしまったが、SuGにはそれだけのポテンシャルがあり、狭い世界に留まって終われない理由がある。PS CAMPANYからの卒業やバンド活動休止もまたその為に必要な選択であったことは、これまでの活動/言動を見ていれば間違いなく、武瑠が活動休止ライブ直後に残した「自分たちに「復活するんだ」と言い聞かせながら復活するグループだと思うので、今日のライブで伝えた通り、惰性で復活するんじゃなくて、ちゃんと復活したいなと思います」といった言葉も、冒頭の“最大の賭け”に勝利する為の自戒だと解釈できる。

SuGのシーン離脱から2ヶ月強。常に刺激的なアクションを起こし続けていた彼らを知る人々は、物足りない日々を送っていることだろう。しかし武瑠は、「またいつか」的な言葉で濁さずに「絶対帰ってくるからな！」と叫んだ。その約束はいつ叶えられるのか分からないし、どんな形で復活を果たすのかも分からないが、これだけは断言できる。次はもっと面白い。そして「次会ったときは、もっと大事な、もっと大切な場所になってんぞ、ここが！」

だから今は、その瞬間を全力で楽しめる自分であれるよう“ときどきすてきなこのせかい”を生きよう。鳴り止まないHeavy Positive Rockを聴きながら。

購入者の中から抽選で “SuG サイン入りフォトパネル” プレゼント！

2013年3月15日（金）までにビルボード・ジャパン・サイトにて3/6（水）発売のベストアルバム

「BEST 2010-2012」をお買い上げの中から、抽選で1名様に
「SuG サイン入りフォトパネル」をプレゼント！

※尚、特典は商品とは別送となります。当選者の発表は発送をもって替えさせて頂きます。

BEST 2010-2012

2013/03/06 RELEASE
定価：¥8,800（税込）
3939BOX [PCCA-3805（2CD+2DVD）] SuG『BEST 2010-2012』を購入する通常盤の詳細・購入はこちら

歴代アートワーク一挙公開！