Special
2012年度ビルボードジャパン上半期チャート
2012年度ビルボードジャパン上半期チャートを発表!
集計期間:2011年11月21日~2012年6月3日
JAPAN Hot 100
1位:真夏のSounds good! AKB48
2位:GIVE ME FIVE! AKB48
3位:ワイルドアットハート 嵐
4位:Face Down 嵐
5位:やさしくなりたい 斉藤和義
6位:ハピネス AI
7位:上からマリコ AKB48
8位:Love Story 安室奈美恵
9位:祈り~涙の軌道 Mr.Children
10位:サブリナ 家入レオ
11位:生きてる生きてく 福山雅治
12位:ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン マドンナ
13位:Be... Ms.OOJA
14位:さかさまの空 SMAP
15位:ミスター・サクソビート~恋の大作戦~ アレクサンドラ・スタン
16位:僕の半分 SMAP
17位:Shine 家入レオ
18位:Spring of Life Perfume
19位:片想いFinally SKE48
20位:ウィー・ファウンド・ラヴ feat.カルヴィン・ハリス リアーナ
AKB48が「真夏のSounds good!」でJAPAN HOT 100上半期チャートで首位を獲得。2位も彼女たちの「GIVE ME FIVE!」がランクイン、7位にも「上からマリコ」とチャート上位を席捲した。1位となった「真夏のSounds good!」は上半期チャートTOP20の中でもチャートイン回数が5回と回数だけでは一番下となるが、いまや国民的関心事となったシングル選抜総選挙の投票券が封入されていたことで発売週の圧倒的なセールスポイントを稼ぎ出した。昨年度のJAPAN HOT 100年間1位となったのも彼女たちの「Everyday、カチューシャ」。こちらも同様にシングル選抜総選挙の投票券が封入されており、このまま年間チャート1位獲得も十分に射程範囲に捉えたと言えそうだ。5位には斉藤和義「やさしくなりたい」がチャートイン。昨年末に21世紀初の40%越えを記録した日本テレビ系ドラマ『家政婦のミタ』の主題歌として話題となり放送終了後も着実なセールス・エアプレイのポイントを稼ぎ17週もチャートインし続けた。またチャートイン回数でいえばEMIへの移籍第1弾シングルとしてリリースされたAIの「ハピネス」が22回でダントツ。上半期チャートでも余裕の6位だ。そして、今年デビューしたばかりの家入レオの「サブリナ」が10位に食い込み、更に17位に「Shine」と2曲をチャートインさせる好成績を記録した。リリース前からエアプレイチャートで5週連続でTOP10にチャートインし続けており、エアプレイを意識したプロモーションが功を奏したといえる。
1位:真夏のSounds good! AKB48
2位:GIVE ME FIVE! AKB48
3位:ワイルドアットハート 嵐
4位:Face Down 嵐
5位:上からマリコ AKB48
6位:SUPER DELICATE Hey!Say!JUMP
7位:祈り~涙の軌道/End of the day/pieces Mr.Children
8位:片想いFinally SKE48
9位:BIRTH KAT-TUN
10位:アイシテラブル! SKE48
11位:SHE!HER!HER! Kis-My-Ft2
12位:GO FOR IT,BABY-キオクの山脈- B'z
13位:We never give up! Kis-My-Ft2
14位:生きてる生きてく 福山雅治
15位:グッドラック BUMP OF CHICKEN
16位:愛、テキサス 山下智久
17位:Sit! Stay! Wait! Down!/Love Story 安室奈美恵
18位:シンクロときめき 渡辺麻友
19位:ナギイチ NMB48
20位:僕の半分 SMAP
AKB48がHOT 100に続き、シングルチャートでも「真夏のSounds good!(1位)」、「GIVE ME FIVE!(2位)」で1、2位を獲得し、圧倒的強さをみせた。そして、先輩AKBを追い越せと活躍を続けるSKE48の「片想いFinally(8位)」と「アイシテラブル!(10位)」で2曲、次期エースとして期待される渡辺麻友のソロデビュー曲「シンクロときめき(18位)」とAKB関連グループを合わせるとTOP 20で合計7タイトルを送り込んだ。しかし、1位は逃したものの、彼女たちを上回る8タイトルをTOP 20に送り込んだジャニーズ系アーティストの強さは見逃せない。2クール連続で月9主演&主題歌タイアップで「ワイルドアットハート(3位)」、「Face Down(4位)」の2タイトルを上位に送り込む確実な嵐や、昨年デビューしてから怒涛の勢いをみせる”キスマイ”ことKis-My-Ft2が「SHE!HER!HER!(11位)」、「We never give up!(13位)」と2タイトルをチャートインさせた。シングルを限定盤やタイプ別で複数種リリースするという近年のパッケージ販売の移行でよりアイドル系アーティストの独壇場となっているシングルセールスチャート。今年度はリリースも比較的落ち着いて見えるK-POPシーンからも6月23日に少女時代の1年2ヵ月ぶりとなる新曲リリースも控えており、年間チャートまで目が離せないのは間違いないようだ。
1位:ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン マドンナ
2位:オール・アバウト・トゥナイト ピクシー・ロット
3位:サブリナ 家入レオ
4位:ハッピー・ピルズ~幸せの特効薬 ノラ・ジョーンズ
5位:ミスター・サクソビート~恋の大作戦~ アレクサンドラ・スタン
6位:Be... Ms.OOJA
7位:ハピネス AI
8位:Shine 家入レオ
9位:さかさまの空 SMAP
10位:生きてる生きてく 福山雅治
11位:スターシップス ニッキー・ミナージュ
12位:トゥナイト・トゥナイト ホット・シェル・レイ
13位:ザ・サン・ザ・トゥリーズ~木漏れ日の下で ロシアン・レッド
14位:ウィー・ファウンド・ラヴ feat.カルヴィン・ハリス リアーナ
15位:ヘヴン エミリー・サンデー
16位:僕の半分 SMAP
17位:GIVE ME FIVE! AKB48
18位:Aチーム~飛べない天使たち~ エド・シーラン
19位:ハング・イット・アップ ザ・ティン・ティンズ
20位:やさしくなりたい 斉藤和義
マドンナが4年ぶりとなるアルバム『MDNA』からの「ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン」で2位以下を大きく引き離して、エアプレイ上半期チャートを制覇した。放送開始以来の最高視聴率を記録したスーパーボウルでのパフォーマンスはアメリカを超え、ここ日本でも大きな話題となった。週間のエアプレイチャートでは2月20日付と3月26日付で2度1位を獲得している。現在このアルバムのツアーで世界中を回っている彼女は、先日もコンサート中に乳首を見せたり、カギ十字のシンボルをバックスクリーンに表示するなど過激な演出でも話題になった。2位のピクシー・ロットをはじめ、ホット・シェル・レイ、エミリー・サンデー、エド・シーランといった若いアーティストも目立つ。更にTop 20では半数以上の11タイトルが洋楽アーティストという結果になっている。やはりエアプレイでは洋楽がどうしても強くなるが、そんな中、新人の家入レオがTOP10内に2曲を送り込む健闘をみせた。3位となった「サブリナ」は1月23日付~3月5日付チャートまで7週連続でTOP10内をキープする強さを見せ、8位「Shine」も4月にチャートインしたばかりだが、「サブリナ」の好評価も手伝い、リリース前から話題となっていた。
1位:Mr.Children 2005-2010<macro> Mr.Children
2位:Mr.Children 2001-2005<micro> Mr.Children
3位:スーパーガール KARA
4位:EXILE JAPAN/Solo EXILE,EXILE ATSUSHI
5位:NEWTRAL いきものがかり
6位:JPN Perfume
7位:THE BADDEST~Hit Parade~ 久保田利伸
8位:YUZU YOU[2006-2011] ゆず
9位:Kis-My-1st Kis-My-Ft2
10位:BUTTERFLY(完全生産限定盤) L'Arc~en~Ciel
11位:The beginning 絢香
12位:ファンキーモンキーベイビーズ4 FUNKY MONKEY BABYS
13位:1969 由紀さおり & PinkMartini
14位:BEST HIT AKG ASIAN KUNG-FU GENERATION
15位:『2012』 Acid Black Cherry
16位:COVERS BENI
17位:ソナポケイズム3~君との365日~ ソナーポケット
18位:CHAIN KAT-TUN
19位:THE MUSEUM II 水樹奈々
20位:JAPONESQUE 倖田來未
5月にリリースされたばかりのMr.Childrenのベストアルバムが上半期チャートで独走状態となっている。2001年から2010年までの総決算として2タイトルが20周年となる5月10日に同時発売され、週間チャートでは余裕の3週連続1位(Mr.Children 2005-2010<macro>)、2位(Mr.Children 2001-2005<micro>)を獲得し、今回の好記録となった。更に昨年のアルバム年間チャートでも「SENSE」で首位を獲得しているが、すでに両タイトルは年間1位の記録を上回るセールスポイントを稼いでおり、このままいくと2年連続でアルバム年間チャートを制することになりそうだ。そして、彼らに追い付こうと3位に食い込んだKARA「スーパーガール」は昨年12月のリリースだが、根強くセールスポイントを重ね、9週連続でTOP10内をキープ、2月からTOP10圏外になるも4月から行われたジャパン・ツアーの効果で4位(4月23日付)にまで返り咲いている。そして、13位には由紀さおり & PinkMartiniの「1969」がチャートインしたことも注目したい。リリース自体は昨年10月だが、全米ジャズチャートで初登場5位(2011年11月19日付)を記録したことで話題となりロングヒットを続けているようだ。
Adult Contemporary Airplay
1位:ハッピー・ピルズ~幸せの特効薬 ノラ・ジョーンズ
2位:ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン マドンナ
3位:ウィー・ファウンド・ラヴ feat.カルヴィン・ハリス リアーナ
4位:スターシップス ニッキー・ミナージュ
5位:ミスター・サクソビート~恋の大作戦~ アレクサンドラ・スタン
6位:やさしくなりたい 斉藤和義
7位:ハピネス AI
8位:ターン・アップ・ザ・ミュージック クリス・ブラウン
9位:ローリング・イン・ザ・ディープ アデル
10位:いつだって僕らは いきものがかり
11位:ボーン・ディス・ウェイ レディー・ガガ
12位:つけまつける きゃりーぱみゅぱみゅ
13位:オール・アバウト・トゥナイト ピクシー・ロット
14位:タトゥー ヴァン・ヘイレン
15位:Spring of Life Perfume
16位:ウィ・アー・ヤング feat.ジャネル・モネイ ファン.
17位:生きてる生きてく 福山雅治
18位:アワ・デイ・ウィル・カム エイミー・ワインハウス
19位:ヘヴン エミリー・サンデー
20位:ハング・イット・アップ ザ・ティン・ティンズ
アダルトコンテンポラリーエアプレイチャートではR35以上を対象にした番組から算出されるエアプレイチャートだけに上位にランクインするアーティストも他のメインチャートとは変わってくるが、こちらではマドンナの怒涛の勢いもノラ・ジョーンズの落ち着いた雰囲気に軍配が上がったようだ。オリジナル・アルバムとしては2年半ぶりとなる5作目「リトル・ブロークン・ハーツ」がリリースされジャズアルバムチャートでも好記録をマークし、上半期チャートでも堂々首位を獲得している。先日発表された11月のジャパン・ツアーは販売開始からわずが3分でソールド・アウトするほど人気ぶりも納得だ。上位5曲が海外アーティストの楽曲が占め、リアーナ、ニッキー・ミナージュも気になるが、このアダルトコンテンポラリーチャートで上半期12位にきゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」がランクインしていることも見逃せない。若い世代からだけでなく、R35以上の方々も気になっている存在ということが分かる。
Hot Animation
1位:生きてる生きてく 福山雅治
2位:サブリナ 家入レオ
3位:メッセージ 植村花菜
4位:猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 ももいろクローバーZ
5位:ハルウタ いきものがかり
6位:Synchrogazer 水樹奈々
7位:希望山脈 渡り廊下走り隊7
8位:Singing! 放課後ティータイム
9位:Unmei♪wa♪Endless! 放課後ティータイム
10位:君の神話~アクエリオン第二章 AKINO with bless4
11位:君と僕の挽歌 さかいゆう
12位:oath sign LiSA
13位:少年よ嘘をつけ! 渡り廊下走り隊7
14位:ナイショの話 ClariS
15位:ワンダーランド FLiP
16位:HARUKAZE SCANDAL
17位:徒然モノクローム フジファブリック
18位:sharp ♯ ねごと
19位:Chase the world May'n
20位:to the beginning Kalafina
上半期アニメチャートの首位は福山雅治「生きてる生きてく」が獲得した。「生きてる生きてく」は『映画ドラえもん のび太と奇跡の島~アニマルアドベンチャー~』の主題歌として起用されており、元々の福山雅治ファンにプラスして映画を観た子供たちからも支持を受けたことが大きな要因といえるだろう。昨年の年間アニメチャートでは関ジャニ∞[エイト]が首位を獲得しているが、こちらも小さい子供をターゲットとした『クレヨンしんちゃん』のオープニングテーマとして起用されていた。続く上半期2位のサブリナも同様に人気アニメ『トリコ』のエンディングでとしてタイアップした形になっている。メインチャートでも強いアーティストとして、フジファブリックやFliPといったバンドものもアニメタイアップで根強いが、そんな中、アニメチャート上位は当然、メインチャートにもしっかり楽曲を送り込んでくるのは放課後ティータイムだ。社会現象にまでなったアニメ「けいおん!」の登場人物が組んでいるバンドだ。現実世界でもリリースする形態は珍しくないが、彼女たちがリリースするタイトルはアニメチャートだけでなく、メインチャートでも上位に食い込んでくる。2010年5月10日付ではHOT 100で首位を獲得し、今回上半期チャートに入ってきた2タイトル「Singing!(8位)」、「Unmei♪wa♪Endless!(9位)」も本年度のHOT 100週間チャートでもTOP 10にチャートインしている。
1位:ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン マドンナ
2位:ミスター・サクソビート~恋の大作戦~ アレクサンドラ・スタン
3位:ウィー・ファウンド・ラヴ feat.カルヴィン・ハリス リアーナ
4位:ハッピー・ピルズ~幸せの特効薬 ノラ・ジョーンズ
5位:オール・アバウト・トゥナイト ピクシー・ロット
6位:スターシップス ニッキー・ミナージュ
7位:トゥナイト・トゥナイト ホット・シェル・レイ
8位:ボーン・ディス・ウェイ レディー・ガガ
9位:ザ・サン・ザ・トゥリーズ~木漏れ日の下で ロシアン・レッド
10位:ハング・イット・アップ ザ・ティン・ティンズ
11位:Aチーム~飛べない天使たち~ エド・シーラン
12位:ターン・アップ・ザ・ミュージック クリス・ブラウン
13位:ヘヴン エミリー・サンデー
14位:ローリング・イン・ザ・ディープ アデル
15位:ペイフォン feat.ウィズ・カリファ マルーン5
16位:イン・ユア・アームズ キナ・グラニス
17位:ベター・ザン・アイ・ノウ・マイセルフ アダム・ランバート
18位:ティル・ネクスト・チューズデイ ジェイムス・イハ
19位:リヴ・マイ・ライフ feat.ジャスティン・ビーバー ファー・イースト・ムーヴメント
20位:パート・オブ・ミー ケイティ・ペリー
マドンナがエアプレイチャートに続き、国内洋楽チャートでも上半期の首位を獲得した。と、マドンナのパワーもすごいが、このチャートにラインアップされたアーティストを見ると更に驚く。TOP10の内、8アーティストが女性ソロアーティストの楽曲となっている。男性陣としてはホット・シェル・レイの「トゥナイト・トゥナイト」が7位と精一杯。ウーマン・パワーの底力を見せつける結果となった。2位アレクサンドラ・スタンは今回の「ミスター・サクソビート~恋の大作戦~」は世界中で大ヒット。YouTubeの再生回数1億回を突破させ、日本でも大成功を収め、6月20日には中田ヤスタカリミックスの本楽曲を収めたデラックス・エディションがリリースされている。そして、チャート常連のリアーナ、ノラ・ジョーンズ、に続き6位にチャートインしている女性アーティストに注目したい。現在の女性ラッパーシーンを独走しているニッキー・ミナージュだ。ウィル・アイ・アムとの「チェック・イット・アウト」に続き、国内洋楽週間チャートで1位を獲得した「スターシップス」はすでに15週連続でチャートインしている。新作『ロマン・リローデッド』からのリードトラックとなる本楽曲はレディー・ガガを手掛けたレッド・ワンによるダンスナンバーだ。アメリカの音楽業界では話題の絶えない彼女だが、先日行われた来日公演もソールドアウトさせるなど注目度は上がっているようだ。
1位:愛の夢~牛田智大デビュー 牛田智大
2位:神様のカルテ~辻井伸行自作集 辻井伸行
3位:来日記念盤エンジェル・ヴォイセズ2012 リベラ
4位:renaissance 宮本笑里
5位:辻井伸行カーネギー・ホール・デビューLIVE 辻井伸行
6位:ロック・シンフォニー デイヴィッド・ギャレット
7位:日本のうた 千住真理子
8位:ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2012 東京佼成ウインドオーケストラ
9位:エモーション 諏訪内晶子
10位:ベスト・クラシック100 プレミアム (クラシック)
11位:プレリュード 村治佳織
12位:アヴェ・マリア 千住真理子
13位:アヴェ・マリア 森麻季
14位:涙の流れるままに A HEALING COLLECTION 森麻季
15位:ニューイヤー・コンサート2012 マリス・ヤンソンス,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
16位:ニュー・サウンズ・イン・ブラス SUPER BEST 東京佼成ウインドオーケストラ
17位:0歳からの育脳クラシック (オムニバス)
18位:シベリウス:交響曲全集 パーヴォ・ベルグルンド、ヨーロッパ室内管弦楽団
19位:debut 辻井伸行
20位:ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 レナード・バーンスタイン
ショパン国際ピアノコンクール in Asiaで5年連続の1位を獲得し、本格的デビュー公演をソールドアウトさせている弱冠12歳の新星牛田智大がビルボード・ジャパンの上半期クラッシックチャートでも金賞となった。3月14日のリリース後のチャートから4週連続で1位を獲得、その後もTOP3内を7週キープし、計6回チャートを制している。そして、クラシックチャート常連の辻井伸行も今回はポイントで大きく差をつけられたように見えるが、2位の「神様のカルテ~辻井伸行自作集」は昨年7月にリリースされ、昨年のクラシック年間チャート1位に輝いた作品だ。2012年度だけで26週チャートイン、リリースからだと43週とかなりのロングヒットを記録している。また、ライブ盤の「辻井伸行カーネギー・ホール・デビューLIVE」も5位、2007年リリースの「debut」が19位にチャートインしていることにも驚きだ。
1位:リトル・ブロークン・ハーツ ノラ・ジョーンズ
2位:Get Together-LIVE IN TOKYO- 矢野顕子×上原ひろみ
3位:ザ・ベスト・オブ・ジャズ (オムニバス)
4位:コーヒー・ブレイク・ジャズ (オムニバス)
5位:フォー・ザ・グッド・タイムス リトル・ウィリーズ
6位:ハート・ファースト ヘイリー・ロレン
7位:アニメ・スタンダード Vol.3 ラスマス・フェイバー・プレゼンツ・プラチナ・ジャズ
8位:THIS IS JAZZ ベスト&グレイテスト (オムニバス)
9位:WINGS T-SQUARE
10位:ルネッサンス マーカス・ミラー
11位:コーヒー・ブレイク・ジャズIII (オムニバス)
12位:LOTUS FLOWER SHANTI
13位:SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA DCPRG
14位:ブラック・レディオ ロバート・グラスパー・エクスペリメント
15位:SEVENth 小林香織
16位:コーヒー・ブレイク・クリスマス (オムニバス)
17位:リベルタンゴ・イン・トーキョー 寺井尚子
18位:たけしとジャズ (オムニバス)
19位:This Is Jazz ベスト・ウィンター・アンド・クリスマス・ソングス (オムニバス)
20位:エル・オー・エル エミ・マイヤー
昨年のジャズアルバム年間チャートでは上原ひろみに女王の座を明け渡してしまったノラ・ジョーンズだが、今年度はそのつもりはないようだ。2年半ぶりとなる5作目のオリジナル・アルバム「リトル・ブロークン・ハーツ」で2位の矢野顕子×上原ひろみ「Get Together-LIVE IN TOKYO-」に大きく差を付けて上半期を折り返しているからだ。リリースも4月25日の為、チャートイン回数もまだ5回と少ないが、週間チャートではすでに4週連続で1位を獲得するほどのセールスポイントの強さだ。また、11月にはこのアルバムのツアーも決定(全公演完売)しており、この時期にチャートを上昇してくることも予想される。下半期ではマーカス・ミラーも5年ぶりとなるスタジオ・アルバム「ルネッサンス」をリリースし、好調の動きを見せている。こちらも来日公演があり、夏以降に動きをみせてくれそうだ。大ヒットした「ザ・ベスト・オブ・ジャズ」やコンセプトが受けシリーズ化もされた「コーヒー・ブレイク・ジャズ」といったオムニバス盤のパッケージが増え続けるジャズチャートで国内外の様々なアーティストたちが接戦を繰り広げている。
1位:The beginning 絢香
2位:ゴールデン・アルバム ゴールデンボンバー
3位:21 アデル
4位:酔わせてモヒート ゴールデンボンバー
5位:Be Mine INFINITE
6位:ゴールデン・アルバム(初回限定盤A) ゴールデンボンバー
7位:diorama 米津玄師
8位:burundanga FACT
9位:Let's go!スマイルプリキュア!/イェイ!イェイ!イェイ! 池田彩,吉田仁美
10位:B(S)T JUN SKY WALKER(S)
11位:All You Need Is Love JAPAN UNITED with MUSIC
12位:終わりの惑星のLove Song 麻枝准×やなぎなぎ
13位:未来が私を待っている アフィリア・サーガ・イースト
14位:J-POPカバー伝説 BEST mixed by DJ FUMI★YEAH! (オムニバス)
15位:SWAG IN DA BAG AK-69
16位:あげmix~オールジャンルBEST~ (オムニバス)
17位:BTD INFINITE
18位:SOUND TRACK 押忍!番長2 (ゲーム・ミュージック)
19位:Schwarzenegger [Champagne]
20位:君がまたブラウスのボタンを留めるまで BIGMAMA
今年2月に休止していた歌手活動を再開し、自主レーベルからアルバムをリリースした絢香が上半期のインディーズチャートを制覇し、年間1位も狙えるほどに好セールスを記録している。自主レーベルにも関わらず、同アルバムから6曲のタイアップがついているのは流石。これまで待ち望んでいた彼女のファンたちの期待に応える好結果となった。そして、チャートとして目立つのはTOP10内に3タイトルを送り込んでいるゴールデンボンバーだ。「酔わせてモヒート(4位)」のリリースタイミングでは彼らのパフォーマンスの話題性でメディア露出が増え、多くの人が彼らを知るきっかけとなった。また、チャートイン回数が3回のみで7位に入った米津玄師の「diorama」にも注目したい。そのチャートイン3週の内で2度の首位の座を獲得している彼だが、無名の新人アーティストだ。しかし、VOCALOIDプロデューサーのハチとして『ニコニコ動画』投稿作品での総再生回数が2000万回を越えるカリスマである。”初音ミクを隠れ蓑”にしたくないと個人の名義でリリースした作品が各方面で大絶賛。週間のアルバムチャートでも初登場6位を記録している。今後の動きでは年間チャート1位を狙える位置につけた。
1位:ディズニー・デート~声の王子様 (ディズニー)
2位:「きみはペット」オリジナル・サウンドトラック (サウンドトラック)
3位:「ワイルド・スピード MEGA MAX」オリジナル・サウンドトラック (サウンドトラック)
4位:「オレのことスキでしょ。」日本版 (サウンドトラック)
5位:ボディガード (サウンドトラック)
6位:シークレット・ガーデンOST (サウンドトラック)
7位:メリは外泊中オリジナル・サウンドトラック (サウンドトラック)
8位:ドリームハイオリジナル・サウンドトラックジャパニーズ・プレミアムエディション (サウンドトラック)
9位:美男<イケメン>ですね (サウンドトラック)
10位:イ・サン (サウンドトラック)
11位:トキメキ☆成均館スキャンダル公式日本盤サウンドトラック~バレンタインスペシャルバージョン~ (サウンドトラック)
12位:ディズニーファン読者が選んだディズニーベスト・オブ・ベスト~東京ディズニーシー開園10周年記念盤 (ディズニー)
13位:赤と黒オリジナル・サウンドトラック (サウンドトラック)
14位:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1 (サウンドトラック)
15位:東京ディズニーシーリメンバー・ザ・10th アニバーサリー (ディズニー)
16位:『シティーハンター in Seoul』オリジナル・サウンドトラック完全盤 (サウンドトラック)
17位:ディズニーファン読者が選んだディズニーベスト・オブ・ベスト (ディズニー)
18位:「検事プリンセス」公式・日本盤オリジナルサウンドトラック (サウンドトラック)
19位:最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~オリジナルサウンドトラック (サウンドトラック)
20位:楽しき人生 (サウンドトラック)
海外作品のサウンドトラックを対象にしている本チャート。韓流ブームで近年は韓国のドラマ作品が強さを見せ、ほぼ独壇場といったチャートアクションだったが、2月にリリースされたある作品がそれを覆した。「ディズニー・デート~声の王子様」である。ディズニー・リゾートのサウンドトラックは季節ごとや様々な内容でリリースされチャートインしてくるが、これは少し趣が違う。神谷浩史や鈴村健一といった人気声優がディズニーの名曲をカバーするという内容だ。3月5日付週間チャートで初登場1位を記録してから5週連続キープし、圧倒な強さを見せた。また、今年の2月に急逝したホイットニー・ヒューストンが出演し、主題歌を歌った名作『ボディガード』のサウンドトラックもチャートを急上昇し、2月27日付チャートで首位を獲得。その後もチャートインを続け上半期チャートで5位に入っている。折り返し時点では「きみはペット」(チャン・グンソク主演)のサウンドトラックが2位と韓流タイトルもまだまだ強く、今後人気作のドラマが出てくれば新作でも一気に上昇する可能性がある。