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『レ・ミゼラブル』名曲の数々
1862年文豪ヴィクトル・ユーゴーによって発表され、1985年にロンドンでミュージカルとして生まれ変わった「レ・ミゼラブル」。自分を偽りつつも、様々な苦難を乗り越え、正義と愛を貫き通すジャン・バルジャンや、愛の絆の強さが人々の胸を打ち、今なお40カ国以上で上演され続けている。そして、昨年末には映画として生まれ変わり、世界中を感動の渦に巻きこんだ。物語を支える名曲の数々を振り返る。
I DREAMED A DREAM (夢やぶれて)
恋人に捨てられたことから、女手ひとつで一人娘コゼットを育てるフォンテーヌ。
工場で働きながら、コゼットの里親に仕送りをするというギリギリの生活を送っていたが、子供がいたことが同僚に発覚し、諍いを起こし工場をクビになってしまい、生活苦から娼婦になってしまう。そんな絶望的なフォンテーヌの想いが込められた歌。
I had a dream my life would be
So different from this hell I'm living
So different now from what it seemed
Now life has killed the dream I dreamed
夢見た人生
今地獄に落ちて
二度と私には夢はかえらない。
Stars (星よ)
混沌としたパリの街中で、テナルディエ一家に襲われるバルジャンとコゼット。ジャベールによって騒ぎは収められるが、いつの間にか消えた父娘を不審に思う。そんな彼が夜空に向かってバルジャンの逮捕を誓う歌。ジャベールにとっての正義とは国家の作り上げた法律であり、罪人はいかなる時も裁かれなくてはいけない。確かに法とは国民を守るものだが、はたしてそれが全てなのか。正義とは、一体何なのか。
There, out in the darkness
A fugitive running
Fallen from god
Fallen from grace
God be my witness
I never shall yield
Till we come face to face
Till we come face to face
さあ、逃げてゆけ。
闇の中
息ひそめ生きてゆけ。
あいつとは、いつの日か対決する。
対決する。
Do you hear the people sing(民衆の歌)
レ・ミゼラブルの中でも最も有名な歌の1つ。フランス革命まっただ中のパリで、軍隊や政府に対抗すべく立ち上がる学生たちが自らを鼓舞するべく歌う力強い歌。美しくシンプルなメロディで、一度聴いたら心に残る名曲である。自らの信念を曲げることなく法や圧力に立ち向かう姿と、貧しいながらも自宅の家具などを使って精一杯応援する民衆とともに歌われる大合唱はスクリーン越しでも圧巻である。
Do you hear the people sing ?
Singing the song of angry men ?
It is the music of the people
Who will not be slaves again !
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to star
When tomorrow comes !
戦う者の歌が聴こえるか
鼓動があのドラムと響き合えば
新たに熱い生命が始まる
明日が来たとき
そうさ明日が!
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関連リンク
レ・ミゼラブル~サウンドトラック
2012/12/26 RELEASE
UICP-1146 ¥ 2,670(税込)
Disc01
- 01.囚人の歌
- 02.司教
- 03.独白
- 04.一日の終わり
- 05.夢やぶれて
- 06.対決
- 07.幼いコゼット
- 08.宿屋の主の歌
- 09.サドゥンリー
- 10.星よ
- 11.ABCカフェ/赤と黒
- 12.プリュメ街-心は愛に溢れて
- 13.オン・マイ・オウン
- 14.ワン・デイ・モア
- 15.共に飲もう
- 16.彼を帰して
- 17.最後の戦い
- 18.自殺
- 19.カフェ・ソング
- 20.エピローグ (「民衆の歌」含む)
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