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デヴィッド・T.ウォーカー 来日直前特集
マーヴィン・ゲイ「What's Going On」、ジャクソン5「Never Can Say Goodbye」など数々の名曲に携わり、モータウン黄金期を支えた世界一ソウルフルなギタリスト、デヴィッド T.ウォーカー。その柔らかなタッチと流麗なオブリガードが作り出す極上のメロウネスは世代を超えて愛され、近年ではDREAMS COME TRUEとの共演など、御年71歳になった今でも精力的に活動を続けている。そんな国宝級のギタリストの2011年来日時の行われた貴重なインタビューの一部、そして2月の来日公演に向けた最新コメントと共に彼の代表作をチェック!来日公演へのプレゼントも!
デヴィッド・T.ウォーカー 来日公演へ向けた最新メッセージ
今回の公演では、私が愛してやまない曲を演奏します。新しいものもあれば、古いものもあるけれど、心と魂を込めて演奏するので、みなさんの心を温め、ハッピーに出来ればいいなと思っている。大好きな日本で演奏することは、いつでも私に喜び、そして創造の意欲と安心感をもたらしてくれます。
私の友人であるレオン・ンドゥグ・チャンクラー、バイロン・ミラー、そして新たなメンバー、ジェフ・コレラと共に公演を行います。皆さんに会い、笑顔を分かち合うことをとても楽しみにしています。
"Press On" "With A Smile",
デヴィッド・T.ウォーカー
2011年来日時インタビュー Part 1
−−70歳になった今でもツアーを精力的に行い、演奏し、デヴィッドがいつも言っているように"Press On"(前進)してこれた理由を教えてください。
デヴィッド・T.ウォーカー:そう、"Press On"。とってもいい言葉だよね。私には、音楽に対する多くの" パッション"そして"コンパッション"がある。その気持ちが、私を精神的、そして身体的に手助けしてくれている。そのお陰で、今でも元気でやっていれるっていうわけだね。だから、続けているんだ。もし、辞めてしまったら体が変になってしまうかもしれないからね(笑)。
−−ギターを弾き始めたきっかけを教えてください。
デヴィッド:どこにでもあるものだったからだね。あの頃、普及していたし、値段も高くなかった。だから、近所に誰か持ってる人が必ずいたんだ。私自身は、持っていなかったんだがね。でも一番の理由、これはその前に演奏していた他の楽器にも言えることなんだけど、何か夢中になれることを見つけて、非行に走らない為だね。
−−その頃影響されたギタリストなどはいましたか?
デヴィッド:最初のうちは身内や近所に何人か弾ける人がいたからその人達の影響が大きかったね。のちには、私の先代で活躍していたミュージシャンのプレイ、まあ全員が有名なプレイヤーではなかったがね。でも、私はそういう人たちのプレイを観て関心したよ。
−−ミュージシャンとして最も重要なターニング・ポイントは?
デヴィッド:高校生の時の友人とバンドを始めたことかな。同じ目標をもった友達同士で何か楽しいことがしたいと思ってね。彼らからはいい影響を受けけることが出来て、音楽の道へ進むことへのきっかけになった。これが私の原点だよ。友人達と一緒になにかポジティブで楽しいことをするっていうね。
−−多くのミュージシャンとセッションをしたり、作品に参加していますが、特定のアーティストの為に演奏するのと、自分のオリジナル曲を演奏するのでは、何か心境に変化はありますか?
デヴィッド:う~ん。特に何かを特別にしたり、線引きをしたりはしないけれど、やっぱり自分の曲を演奏する方が楽しいし、気分的にも楽だよね。もちろん自分の作品を制作し、演奏するというポイントへたどり着くには少し時間がかかったけど。たとえば、エタとのツアーまでソウルは演奏したことがなかった。それはそれでもちろん楽しくて、いい経験になった。その後自分の曲を作って、幸いにもレコード会社と契約し、作品リリースすることも出来た。それが20代後半の頃だったかな、だから時間は少しかかったよね。逆に、準備は万全に出来てたけどね。
−−他のアーティストの為に演奏することによって、自分の作品に応用できるような貴重な経験を積んでいったということですね。
デヴィッド:初期の頃は特にね。お金にはならなかったが、素晴らしい体験が出来た(笑)。その時期には、とても興味深くて、面白いアーティスト達にも出会えたしね。
デヴィッド・T.ウォーカー 来日公演
- ビルボードライブ大阪公演:2013/2/21(木)
- ビルボードライブ東京公演:2013/2/23(土) ~ 2/24(日)
INFO: http://www.billboard-live.com
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2011年来日時インタビュー Part 2
−−最新作の『フォー・オール・タイム』では、『フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ』のツアーでも共演しているマリーナ・ショウがゲスト・ヴォーカルとして参加していますよね。
デヴィッド:そうなんだ。マリーナとは70年代初期からの仲で、『フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ』を含む彼女のアルバムに何回か参加している。だから、彼女に歌ってもらうのは自然な流れだったね。喜んで参加してくれたよ。彼女はとても陽気だから、スタジオの雰囲気を明るくしてくれたね。一緒に歌えて光栄だよ。
−−ライブを観ていても、二人は素敵なコンビだなと思うのですが、他のアーティストと作品作りをする上で音楽以外にも人柄とか人との接し方って大事だなと感じます。
デヴィッド:もちろんだよ。私にとって他のアーティストへ尊敬の念を抱くのは自然で簡単なことだよ。まぁ、ごくまれに気に入らない人もいるけどね。笑。でもほとんどの場合、いい関係を築けていると思っている。私はとてもセンシティヴで相手の音楽をよく聴き、彼らの音楽に対する想いを大事にするからだ。相手がそのことに気づいてくれると、反対に私にも自然と尊敬の念を持って接してくれる。これは、マリーナに関しても言えることで、相互に理解の心があるんだ。
−−音楽に携わっていない時には何をしていますか?
デヴィッド:本は、よく読むよ。人について読むのが好きだね。自伝とか。科学と歴史にも昔から興味があって好きだよ。後は、やっぱりギターの練習だね。
−−未だに、毎日練習されてるんですか?
デヴィッド:出来る限りしてるよ。ちゃんと練習する時間が取れれば、上出来だね。とはいっても、私にとっての練習は"タッチ"の練習で、曲の練習とかではないよ。新曲を作っている時は、別だけど。残念ながら、趣味って言えることがあまりないんだよ。読書以外はね。これも趣味だと思っているよ。でも、職業でもある。
−−好きなことを仕事に出来るのは、素晴らしいことじゃないですか。
デヴィッド:本当にありがたいことだと思っているよ。自分が愛していて、情熱をもっていることをずっとやっていけるんだからね。
−−では最後の質問です。もし、タイムマシーンがあったら、自分の人生のいつへ戻りますか?それか、何が変えたいことはありますか?
デヴィッド:難しい質問だね!(笑)どこって特定できないほど、素晴らしい瞬間がたくさんある人生を送ってこられたからね。とりあえず現在と将来に専念するよ。でも考えたら考えるほどたくさん出てきそうだけど…。とりあえずは、今の人生のままでいいかな。
デヴィッド・T.ウォーカーのおススメ作品をご紹介!
デヴィッド・T.ウォーカー 来日公演
- ビルボードライブ大阪公演:2013/2/21(木)
- ビルボードライブ東京公演:2013/2/23(土) ~ 2/24(日)
INFO: http://www.billboard-live.com
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