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ブライアン・マックナイト来日特集~進化し続ける"大人"のR&Bワールド
1992年のデビュー以来、全世界2千万枚以上のセールスを記録、今まででグラミー賞16部門にノミネートされたR&B界屈指のシンガー・ソングライター、ブライアン・マックナイト。その甘美なファルセット・ヴォイスと珠玉のソングライティング・センスで、「バック・アット・ワン」など数々のヒット曲を生み出してきた。今年アルバム・デビューから20年を迎えつつも、着実に進化をし続ける"大人"のR&Bワールドで、世界中を魅了し続ける彼の輝かしい経歴と進化を辿る。対象作品のご購入で、2013年1月の来日公演へご招待!
天性の歌声をもつ実力派ヴォーカリスト
「昔から僕の家系は音楽だったり、人を楽しませることを職にしていた人が多かったみたいだから、血筋なんだと思うよ。」と自身が語るように、人気コーラス・グループ、テイク6のメンバーである兄のクロード・マックナイトに触発され、デモ・テープを制作。マーキューリー・レコーズの傘下にあったウィング・レコーズから1992年にデビュー・アルバム『ブライアン・マックナイト』を発表。その翌年には、当時不動の人気を誇った歌姫ヴァネッサ・ウィリアムスとのデュエット「ラヴ・イズ」が、人気TVドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』に起用され、米ビルボード・シングル・チャートにて3位、R&Bチャートにても同じく3位を記録、年間チャートでも21位を記録するなど大ヒット、初のグラミー賞にノミネートされ、一躍スターダムへと伸し上がった。
その後も順調にキャリアを重ね、1995年にリリースされた2ndアルバム『アイ・リメンバー・ユー』は、米ビルボードR&Bアルバム・チャートにて4位を記録、同作からのヴァン・モリソンにロマンチック・バラードのカヴァー「クレイジー・ラヴ」「スティル・イン・ラヴ」など計3枚のシングルがいずれもトップ25位にランクインした。
▲「ユー・シュッド・ビー・マイン (ドント・ウェイスト・ユア・タイム)」MV
97年にはP・ディディプロデュースによるラッパー、メイスとケリー・プライスをフィーチャーしたシングル「ユー・シュッド・ビー・マイン (ドント・ウェイスト・ユア・タイム)」が、米ビルボードR&Bシングル・チャート4位を記録。この曲を収録したアルバム『エニィタイム』は200万枚以上を売り上げ、米ビルボードR&B/ヒップホップ・アルバム・チャートにて3週連続1位を記録、グラミー賞にもノミネートされた。当時のヒットメーカーを起用、様々な曲をサンプリングしたアップテンポなナンバーも印象的だが、やはり彼の唯一無二の歌声によって、上品でシックな大人のナンバーに仕上がる…ヴォーカリストとしての地位が確立した作品とも言える。
▲「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」with クリスティーナ・アギレラ
その証拠に、1998年にリリースされた天下の歌姫マライア・キャリーのベスト盤『# 1's』では、前作『バタフライ』で一番気に入っていたという「ホエンエヴァー・ユー・コール」をブライアンとのデュエットで再録したいという彼女の要望から実現した新ヴァージョンなど、メアリー・J・ブライジ、ジャスティン・ティンバーレイク、JOE、クリスティーナ・アギレラなど様々な新旧実力派アーティストとのコラボレーションを行い、業界の中でも彼の歌声のファンは多い。
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無から作品を作り上げる…ソングライターとしての醍醐味
ヴォーカリストとしてはもちろん、プロデューサー、アレンジャーとして、ほぼすべてを自身で手掛ける彼にとって、一番やりがいがあるのは、やはり作曲。そんな彼のソングライターとしての人気を不動のものにしたのは、やはり1999年にリリースされ、300万枚以上のセールスを記録したモータウン移籍第一弾アルバム『バック・アット・ワン』だろう。タイトル・トラックは、彼にとって最高位である米ビルボード・シングル・チャートにて2位を獲得。ロングラン・ヒットとなり、8月にリリースされたにも関わらず、翌年の年間シングル・チャートにて20位を記録している。人を愛するという普遍的なテーマについて書き続けてきた彼の努力が実り、世代を問わず評価された曲である。以前作曲については、このように語っていた。
「朝起きて、何もない白紙の状態から、夜寝るまでには曲が出来上がっている。その曲はある日みんなが歌うような曲になるかもしれない。毎晩僕がライブでパフォーマンスしている曲は、すべて最初は無の状態から出来上がったものだ。それが皆が一緒に歌ってくれる曲として形になっている。今この話をしてみて気づいたけど、無から皆を感動させたり、共感できるものを作り上げるっていう考えは、ちょっとクレイジーだよね。」とあるように、聴き手が共感できるようなタイムレスな作品づくりを心掛け、それを共有することが彼の作品作りの原点にあるようだ。
その後も『スーパーヒーロー』(2001)、『Uターン』(2003)、『ジェミナイ』(2005)、ワーナー・ブラザーズへ移籍後の初リリースとなる『テン』(2007)とすべて米ビルボード・R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートのトップ5位内へ送り込んでいる。
「今作では悲しい曲を入れていないんだ。その代わり初めて、希望について曲を書いてみた。だからタイトルは僕のことを言っているんだ。」と自ら語る、2010年リリースの『エヴォリューション・オブ・ア・マン』では、心機一転。ポジティヴな詞、アップテンポなサウンド・プロダクションも大胆に取り入れ、タイトル通り、新たなる"進化"見せた。
同年のインタビュー時には、「今一番楽しみにしているのは、息子のBJとニコと仕事をすることだね。2人とも1人のアーティストとして立派に成長しているから、これからが楽しみだね。」と語っていたが、その夢も翌年リリースされた通算13作目となるアルバム『ジャスト・ミー』で実現。作曲はもちろん、プログラミングなどを息子たちが担当。アーバンなサウンドかつクラシカルなマナーのヴォーカル、より表現力豊かになったソングライティングで、リスナーを包み込む。
来年には、たまたま飛行機に乗り合わせ、意気投合したシンガー・ソングライターのコルビー・キャレイと作曲したナンバー「Words」などを収録した新作をリリース予定の彼。今後も進化し続けるブライアン・マックナイトから目が離せない。
ブライアン・マックナイトのおススメ作品をCHECK!
ブライアン・マックナイト 来日公演
- ビルボードライブ大阪公演:2013/1/10(木) ~ 1/12(土)
- ビルボードライブ東京公演:2013/1/14(月)
INFO: http://www.billboard-live.com
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