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rieco 『ONE』インタビュー

rieco 『ONE』 インタビュー

 音楽塾ヴォイスは、YUI、絢香、家入レオなど優秀なシンガーソングライターを輩出してきたが、無邪気でフリーダムという点ではこの人を超える女子はいないかもしれない。かのマイケル・ジャクソンのように“世界は変えられる”と本気で思える、希望を歌うシンガーソングライター rieco。今回のインタビューでも小学生のようにキャッキャはしゃぎながら語ってくれたが、そこに彼女が『ONE』のような眩いホープフルソングを生み出せる理由を見た。

「オバタリアン」と「ル○ペン」は言ったらいけない

ONE / rieco
▲ONE / rieco

--前回のインタビューでは、riecoさんがマイケル・ジャクソンヲタで、故に小学生の頃は友達がいなくて、でもその暗黒時代が後の長い下積み時代を支えていて、夢はディズニー&グラミーで、日本のアイデンティティを持ったまま海外に行きたいということを語ってもらったんですが、今日は何を話しましょうか?

rieco:もう結構語りましたね(笑)。

--7月に『Shining』でメジャーデビューしてから4,5か月経っている訳ですけど、やはりそれまでとは生活や環境は変わってる?

rieco:うーん、そうですね。デビュー直後から物凄くあちこち回るようになったから、今も月の半分は東京に来てたりして、環境はすごく変わりましたね。慌ただしくなりました。あと、その中で気付いたこと、思ったことが、今回のシングル『ONE』には出たかなと思います。いろんな人と出逢ったことで感じた想いが。

--FM-FUJI『Music Spice+!』でパーソナリティも始めたんですよね。

rieco:24時半~放送している深夜番組で、ひとりでポツポツ喋る感じだから素の私が出……し切ったら怒られるので(笑)。

スタッフ:この人、未だに「オバタリアン」とか言うんですよ。

--21世紀になってからも使う人いるんですね。

rieco:「オバタリアン」と「ル○ペン」は言ったらいけないって……

--当然です(笑)。

rieco:そういう緩い感じで喋ってます。ラジオを聴いてファンになってくれた人もいるので、嬉しいですね。「喋り方が面白いですね」って。

--「イメージ崩れました」とか言われてません?

rieco:言われてるかもしれませんけど、とりあえず私のもとには届いてないですね(笑)。

--新しい仕事もある中、今はどんなモードで日々過ごしている感じなの?

rieco:今は制作モードです。来年あたりにはアルバムを出したいなと思っているので、多くの出逢いや経験があるからこそ出てくるエネルギーをとにかくいっぱい曲に落とし込んでます。街歩いているときに流れてくる音楽とかも、いつも以上に分析するし。スーパーで流れる音楽とかも「こんな感じになってるんだ」って。

--それはメジャーデビューしたから?

rieco:そうですね。やっぱりメジャーデビュー前は好きな曲を好きなだけ、好きな自分で好きなときに、どれだけ時間がかかろうと創ってましたけど、今は限られた時間の中でどんどんどんどん書いていく状況なので。なおかつ、インディーズのときよりたくさんの人に晒される曲になるから……

--晒されるって(笑)。聴いてもらいたくて書いてるんですよね?

rieco:聴いてもらいたいです!

--自信持ってお届けしてるんですよね(笑)?

rieco:はい、恥ずかしくないです! えーっと、よりたくさんの人に聴いて頂く曲になるので、もっと伝えやすい曲を創ろうとか、前作より良いものを創ろうと思うようになってます。

--世の中的にどんなものが受け入れられているかも分析するんだ?

rieco:分析します。友達にもどんな曲が好きか聞いたり、例えばAKB48を好きな人がいれば、どんなところが好きなのか、耳に残るのかは聞いたりしますね。歌いやすいから良いのか、歌詞が良いのか、スピード感が良いのか、そういうことが知りたくて。インディーズの頃はもっと頑固だったので「私は絶対そこには染まらない」とか「軽くしたくない」とか思っていたんですけど、今はちょうど良いように融合できる。バランスが取れるようになりました。「こうしたら、ここでは遊べる」とか、いやらしい考えなしで楽しめるようになってきたんですよね。どうすればもっとたくさんの人に聴いてもらえるのか、そこに挑戦するのが楽しくなってきてる。

--先日、ブログでは、自分がメジャーデビューしたことで、叔母さんに「ずっと応援できるように長生きしようって思ってね、また生きる目標ができたよ」と言われたと。自分の夢を叶えれば、周りの大切な人もハッピーにできるんだと書かれていました。

rieco:その叔母ちゃんは、私のお婆ちゃんの妹さんなんですよ。お婆ちゃんは私がメジャーデビューする前の前の年ぐらいに亡くなっちゃったから、その姿を「姉も見たかったろうにねぇ~」って言っていて。でも叔母ちゃんはメジャーデビューを見届けてくれて、その日も「紅白に出るまで、叔母ちゃんは長生き出るように健康に気を付けて頑張るけんねぇ~。応援しとるけんねぇ~」って言ってくれて。さらに周りの人たちに「このriecoっていうのがね!」って言いながら、私のCDを配りだして(笑)。

--すごく良い人じゃないですか。

rieco:そのときにやっと「メジャーデビューできて嬉しいな」と思えた。それまでも「嬉しいな」とは思っていたんですけど、どちらかと言えば「頑張らなきゃ」っていう気持ちばかりだったので。でも人の幸せになったり、生きる希望になってるというのは、自分にとってもなんて幸せなことなんだろうと思いましたね。メジャーデビュー、ありがたや~!

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rieco「ONE」

ONE

2012/11/14 RELEASE
COCA-3603 ¥ 1,257(税込)

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Disc01
  1. 01.ONE
  2. 02.ひまわり
  3. 03.さよならCOLOR
  4. 04.goodnight

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