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GLAY HISASHI絶賛の革命アイドル 業界批判集団を蹴散らす
新世代ラッパーRAU DEF、音楽情報サイトナタリーを批判した楽曲で注目を集めている、謎のヒップホップ集団 DiS。7月18日にavexよりメジャーデビューする、アイドルシーンの革命児的グループ BiS。この2組が公の場で初激突した。
2012.06.17(日)タワーレコード新宿7Fイベントスペース|ライブ写真&セットリスト
かねてより同一人物の疑いをかけられているDiSとBiSは、6月13日に双方の楽曲が収録されたスプリットヴァイナル『ABiSCDiS』をリリース。その発売記念インストアライブを17日 タワーレコード新宿7Fイベントスペースで行ったのだが、会場には歴史的瞬間を目撃しようと、観覧エリアをはみ出すほどの音楽フリークが集結していた。
先攻DiS ナタリー批判曲など生披露するも……
RAU DEFには『DEAR BEEF』なる楽曲で「ラッパーがアイドルに負けてんもん!」と攻撃し、ナタリーには「面白みのない提灯記事」「早いんじゃねえ、事前ソースもらっ10mon!」など他サイトにまで及びかねない批判をも展開。掟破りのアクションを繰り広げてきたDiSだが、公の場でライブを行うのはこの日が初だったようで、苦戦を強いられた。
DiSの4人(ノーラック、プージラ、ふーゆー、Junoskate)は、分かり易くダーティーな出で立ちで登場。唯一の男性メンバー Junoskateが「いぇいいぇいいぇい、調子はどう? セイ、セックス!」とコール&レスポンスで会場を温めると、まずはナタリー批判曲『DEAR NATALIE』を披露し、前述したワードに加えて「業界人うぜぇ」「帰れ、バカ」など辛辣なワードを熱量高く畳み掛け、なかなかの盛り上がりを見せていく。
しかし、女性ラッパー3人のマイペースなスタイルと、妙に気合いの入りすぎているJunoskateのバランスの悪さが徐々に露呈されていき、最後の「センセーション」と繰り返し歌われる『be minded』では、彼が「言えないよ」「しないでよ」「かまってよ」等の合いの手を入れる度、客席は失笑で埋め尽くされた。
後攻BiS アイドル&お店とは思えない破壊的アクト
続いて、マネージャー 渡辺淳之介が「あんまり壊さないように」と忠告してから始まったBiSのライブ。2011年3月のデビュー以降、樹海を全裸で走るPV公開、ももクロZの選挙カーキャンペーンに奇襲など。綱渡りしながら新しいアイドルの形を提示してきた彼女たちだが、この日もド頭から凄まじいシャウトを響かせ、お店なのにモッシュを巻き起こすというアイドルらしからぬアクトを繰り広げていく。
壮絶な光景を前に「こんなうるさいインストア、あんまりないよね。本当に頭がおかしい。でも良いと思う」(リーダー プー・ルイ)と大喜びの彼女たちは、その後も必死にステージ前の柵を抑えるスタッフを尻目に、ノンストップでキラーチューンを連発。あまりの狂喜乱舞ぶりにライブ目当てではない買い物客は当然ながら驚いていた。
インストアイベントにしては珍しいアンコールにまで突入したBiSのライブは、最後まで圧倒的。もう一度『IDOL』で壮絶なるシャウトをぶち咬まし、CDショップとは思えない熱気を生み出す。さらに、終演後には『ABiSCDiS』購入者にメンバー5人がビンタをプレゼントする特典も用意されており、会場には幾度となく“パチーン!”という音が鳴り響いた。
GLAY HISASHI、BiSの新曲『PPCC』を絶賛
そんな圧巻のライブでDiSを撃破した彼女たち。翌18日深夜にはFM802でメジャーデビュー曲『PPCC』が宇宙初オンエアされた。その曲紹介にも「GLAYのHISASHIさんも注目している破天荒アイドル BiS」とあったように、以前よりBiSファンを公言しているHISASHIは、同曲について「相変わらずエモいゼBiS」「BiS流石だな、支持する」と、Twitterで絶賛。なお、その話題の『PPCC』の一部はYouTubeにて公開中だ。
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