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SHAKALABBITS 『BRACKISH』インタビュー
SHAKALABBITSは、YOSUKE(b)の加入で新生。昨年末【COUNTDOWN JAPAN 11/12】でリスタートを切り、全国各地で“今のSHAKALABBITS”を披露することで、自分たちの選択が間違っていなかったことを証明した。そして自ら“集大成”と言えてしまった、他にない音楽『BRACKISH』を完成させる。でっかい夢に向け、着々と邁進し続ける4人が今どんなモードにあるのか。本音を訊いた。
辞めちゃわなくて良かったなってすごく思う
▲[PV]"Jammin" MusicVideo [SHAKALABBITS]
--2012年は、SHAKALABBITSにとってリスタートの1年になっていると思うんですが、自分たちの中ではどんな感覚ですか?
UKI(vo):着々と……、マイペースにやれることをやってきたかな。
--新生SHAKALABBITSにとっての初ツアー【SHAKALABBITS LIVE TOUR 2012“Condenser Baby”】は、この4人にとってどんなツアーになりました?
MAH(dr):すごく褒められることが多くてですね、「ドラム巧くなったね」とか。でもそうじゃないんです。ベーシストが変わるとグルーヴもそれだけ変わるんです。やっぱり同郷で昔から知ってる奴だし、演奏もすごくナチュラルになる。あうんの呼吸じゃないけど、説明しなくても分かるところがあって、そこは非常にラクでしたね。で、そのラクに演奏してるぞ感がお客さんにそのまま伝わるので、きっとラクに聴けたと思うし。それで「シャカラビ熱、再燃です!」とか言ってもらえたりして、すごく嬉しかった。それが積み重なっていって、非常に伸び率の高いツアーになったと思います。
TAKE-C(g):1本1本のライブで変わっていくというか、初日とファイナルにすごく差が出るぐらい、いろんなものを積めたと思う。新メンバーのYOSUKE(b)だけじゃなく、3人も新しいSHAKALABBITSの表現の仕方、音の出し方を磨いてこれた気がする。すごく実りがあるというか、自分もテンションが上がるツアーだった。
--同じ曲を演奏してても、ベースが変わる前とは全然違います?
TAKE-C:全然違いますね。
UKI:周りからも言われます。例えば「「NACHO ROLL」ってこういう曲だったっけ? すごく格好良くなった」みたいなことをいろんな曲に対して言ってもらえるんで、実感はあります。演奏中にも変化は感じるけど、周りの人がそう言ってくれると「そんなに良い方向へ向いてるんだ」って嬉しくなる。
--YOSUKEさんは、2011年12月29日【COUNTDOWN JAPAN 11/12】の初お披露目ライブと比べていかがでした?
YOSUKE:違いはありましたね。細かいことですけど、リズムの捉え方も違うし、見てる景色も違った。ちゃんとステップアップしている実感はありましたね。
--前回のインタビューにてMAHさんは、初お披露目ライブであそこまで気持ち良いライブが出来たなら、次のツアーはもっと良い演奏ができるようになると仰っていました。
MAH:とんでもなくやりやすかった。変にぐいぐいドラムが引っ張っていかなくても良いっていうのは、こんなにラクなものなのかと実感したし。あと、YOSUKEはアイデアマンもであるので「そういうの、面白いね」って思う提案もあって、アレンジをちょっとずつ変えたりもしたし……何よりライブが楽しい!
一同:(笑)
MAH:「あぁ……」っていうのがない。で、YOSUKEはすごく悔しがるんですよ。ライブ終わった後に。それは見ていて清々しいし、「俺ももっと悔しがらなきゃな」って思う。あと、UKIの声の伸びがすごく良くなったというか、歌いやすそうに歌ってるんですよ。それはドラマーとしてはラクですよね。歌いづらそうに歌っていると、ドラムって乗れないんですよ。特に僕は歌を聴いて叩く人なので、楽しそうに歌っている背中を見ていると、自分もラクになっていく。
UKI:楽しいぜ。
TAKE-C:ハハハハハ!
MAH:あいつ(YOSUKE)のおかげ。俺じゃねぇ。
UKI:みんな連鎖してるんですよ。TAKEちゃんだって聞こえ方が変わったし、プレイ自体も変わってる。YOSUKEが入ってきたことで「もっともっと歌が上手になりたいな」とか「思うようにいったらいいな」っていう気持ちが増えてきて、その想いが重なったときにキラキラしたものが生まれているのも分かるし、それによってお客さんの感じも変わるから、すべてが良いように連鎖してる。楽しさが連鎖してるなって思います。
--自分はツアー初日、恵比寿LIQUIDROOM公演を観させて頂いたのですが、UKIさんは「私たち、間違ってなかったと思う。だって、ステージ立ててるじゃん、今。本当に辞めちゃわなくて良かったなってすごく思う」と感慨深げに語っていました。
UKI:まずツアーを廻れること自体が「良かった」だったんですよ。メンバーがひとり欠けちゃったから。開催は決まっていたことだから何が何でもやるしかない。「できません」っていう話にはできない。でもYOSUKEが入ってきて、そこから曲を覚えるのって物凄く大変だけど「力になるよ」って言ってくれたから、不安はなくなって。むしろステージに立てる喜びの方が大きかった。一番不安だったのは、その前のアルバム『Condenser Baby』制作時。いろんな面で中途半端な状態で、白紙に戻したいけどもう戻せないっていう。
--状況は最悪だけど、走るしかなかったという。
UKI:だからツアー初日のときとかは「ありがとう」の気持ちでいっぱいになった。あの空間は言葉にするのが難しいぐらいの空気が漂っていて、すごく泣きそうだったよね。
TAKE-C:初っ端からヤバかったね!
UKI:ずっとうるうるしてんだもん、TAKEちゃん。
TAKE-C:去年の騒動で「もうステージに立てなくなるかもな」って、本当に思っていたから。
UKI:あの日、TAKEちゃんとYOSUKEのお父さんが来てて。ライブ終わったあと、親子でハグしてて、その姿に私はめちゃくちゃ泣きそうになった。
YOSUKE:僕は泣きましたね。
一同:(笑)
UKI:【COUNTDOWN JAPAN 11/12】のときもお父さん来てて、そのときは「不安だ」って、本当に不安そうな顔をしてたんですよ。それがツアー初日では笑顔で。しかもハグしてたから「よかったね、中村家!」って。
--あと、UKIさんは「この景色が信じられない。あのときの私たちに見せてあげたいな」とも仰っていました。あのときの私たちというのは、2011年の自分たちのことですよね?
UKI:あの頃はモヤがかかっていたんで、ひとりひとりに。なので、その未来にあるあの景色を見せてあげたいって。
リリース情報
BRACKISH
- 2012/11/07 RELEASE
- 完全初回生産限定盤[PCCA-3694(CD+DVD+GOODS)]
- 定価:¥5,250(tax in.)
- ≪試聴可能≫
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤[PCCA-03695(CD)]
- 定価:¥2,000(tax in.)
- ≪試聴可能≫
- 詳細・購入はこちらから>>
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Interviewer:平賀哲雄
絶対に使わないようにしていた言葉なんですけど、
「BRACKISH」は自分達の“集大成”
--SHAKALABBITSは、これまでも幾度となくピンチに立たされ、その度にファンの存在によって立ち上がってきたと思うんですけど、今回の再生ストーリーの激しさはこれまでの非じゃないですよね、きっと。
UKI:精神的にかなりのダメージを負いましたからね。今までの活動って何だったの?みたいな。それでみんなの心がずっと振動しちゃって、ちょっと保てなくなっちゃって、音楽楽しくなくなっちゃって……。その「音楽が楽しくない」と思ったことが一番ショックだった。キツいですよ。大好きなものを大嫌いになるって。でも、いざアレンジしたり、レコーディングしたり、創ることに集中しているときはすごく楽しくて。またそこで「音楽に救われてるんだね」って思ったりして、だんだんだんだんメーターが戻っていった感じ。
--闇が深かった分、その先にあったツアーの光景は眩しくて仕方なかったでしょうね。
UKI:闇の中で、残されたメンバーとスタッフは光を見つけようとして、みんなで手を繋いで頑張っていたので。
やっぱり「SHAKALABBITSやりたい」って想いが頭の片隅……じゃなく全面にあったんですよ。SHAKALABBITSの音楽が好きだし、SHAKALABBITSのライブが好きだから、SHAKALABBITSがやりたくてしょうがない気持ちではいたもんね。
MAH:うん。ただ、俺は「今まで来てくれていた奴らとか居なくなっちゃうのかな?」って思っていて。でもちょっとでも希望を持ってくれた人たちはライブに来てくれた訳だから、それはもう泣いちゃいますよね。
UKI:実際に起きたことは私たちにしか知り得ないことだし、一緒に音楽をやっていないと分からないことだから、いろんな誤解をしている人たちもたくさんいると思うんですよ。実際にたくさんそういう言葉ももらうし。そこは多分活字でも伝わらないし、ライブで直接言っても伝わらなかったので、これは一緒に演奏した者じゃないと分からない感覚なんだろうなって。何を言っても言われても仕方ない。だから信じてくれる人が来てもらいたいなって思うし。
TAKE-C:来てくれたからには、そこはもう全力で楽しませますよ。っていう気持ちしかないですよね。
MAH:そもそも抜けた人間の話はあんまりしたくないんです。多分分かんないと思うから。1時間でも2時間でも彼のヴァイヴスを感じてみれば分かると思うんですけど……。未だにツイッターとかで「彼のベースが好きでした」とか言われるんですけど、「分かってないな」って思ってしまう。そう思うんだけど、それを言ったところで証明もできないし。ただ、今の方がすごく楽しいし、自分たちにとって大事な時間だと思うから。今を大切にしたいな。振り返っていても意味がないから。
TAKE-C:だったら、未来にワクワクしている方がいいもんね。
MAH:それぞれまだ過渡期だし、頭の中で描いている理想像があるんだけど、そこに辿り着く為のことばかり考えてます。
--この4人なら「行ける」と感じてる?
MAH:絶対行ける。でもそれはそれですごく厳しい道程ではあります。自分も含めてそれぞれがもっと巧くならなきゃいけないし、もっと要領よくなんなきゃいけない部分もあるし、まだまだ時間はかかると思うんだけど、でも行けるはず。
TAKE-C:それが見えていることが重要じゃないですか。あまりにも絶望的になると、そういう想像ができなくなるから。そういう意味では、今はいろいろ楽しみ。
UKI:「あれやりたい」「これやりたい」「これできるね」っていうのがポンポンポンポン日常的に生まれてくるから、スタジオ入る度に何かを得て「じゃあ、明日これをもっと詰めてみよう」ってなる。
MAH:音楽を演奏する以外にもやりたいことがいっぱいあって。それも冒頭で言っていたけど、着々と準備を進められている。だから今は有意義だよね。
--夏にはSPYAIRと対バンしていましたよね。普段、交わらないタイプのバンドかなとも思ったんですが、実際にやってみていかがでした?
MAH:(SPYAIRは)上手。ただ、俺らってリハでは曲やらずにジャムでいろいろ確かめるんですよ。それを見て「ジャムしかやらないって格好良いッスね。俺ら同期ありきなんで」って言われて。逆に言うと、俺らは同期ができないだけなんだけどね(笑)。
TAKE-C:俺たちにできないことをいっぱいやってる(笑)。
UKI:バシ!バシ!と決めるライブをするんですよ。あと、お客さんがすごく温かい。私たちを知らない人がたくさんいたと思うんですけど、ライブ終わって外出るときに、SPYAIRのお客さんたちに「お疲れ様でしたー!」って言われて。「良い子たちだなぁ」って思いました。ライブ中もすごく盛り上がってくれて。
MAH:やっぱり良いバンドには良いお客さんが付きますよね。
--これまでもSHAKALABBITSは異種交流戦的なライブを多数実現してきましたが、今、ぶつかってみたい相手っていますか?
MAH:自分らが求めていろんな人とやってる訳じゃないんですよ。だから来る者拒まず。こういうのは縁だと思ってるんで、誰でも呼んでくれるなら。昔は自分たちみたいなスタイルのバンドがあんまりいなかったんで、自分たちでブッキングして対バンしてましたけどね。
UKI:すごくハードコアなバンドとか、スカバンドとか、ヴィジュアル系と呼ばれている感じの人たちとか、メタルバンドとか、そのすべてと同じイベントで対バンすることになっても別に不思議じゃなかった。
MAH:最近は“ガールズ”っていうシーンがあるらしいけどね。後輩って言っていいのか分からないけど、年下のバンドのライブとか観に行ったら「“ガールズ”っていうシーンがある」って教えてくれて。いわゆるHEAD SPEAKERとかSKULL CANDYとか、ああいう畑。でも俺らの頃はそれがなかったから、同じような形態のバンドが集まってライブやることはなくて。
TAKE-C:どこ行ったって異種格闘技をやらざるを得ない(笑)。
--では、そろそろ最新作にして初のミニアルバム『BRACKISH』(ブラキッシュ)についてもお話を伺いたいのですが、まずご自身たちではどんな作品になったと感じていますか?
MAH:絶対に使わないようにしていた言葉なんですけど、今回は“集大成”って言っちゃおうかなって。
UKI:今まで勝手に“集大成”って言葉を何回も使われていたんですけど(笑)、ウチらは思ってなくて。
MAH:「うるせーよ、まだまだ伸びしろあるわ!」って(笑)。
UKI:でも今回は初めて自分たちでそう思えたかも。
リリース情報
BRACKISH
- 2012/11/07 RELEASE
- 完全初回生産限定盤[PCCA-3694(CD+DVD+GOODS)]
- 定価:¥5,250(tax in.)
- ≪試聴可能≫
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤[PCCA-03695(CD)]
- 定価:¥2,000(tax in.)
- ≪試聴可能≫
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Interviewer:平賀哲雄
自分らって何だろうと考えたときに“汽水域の魚”だなって
--具体的にはどうして“集大成”と思えたんでしょう?
MAH:オリジナリティとクロスオーバー具合。自分の中でその辺が物凄くポイント高いんですよ。他はそんなに興味ない。例えば「凄いアトラクションだ!」って紹介されても、何かに似てると思った時点で興味を無くしちゃうんです。でも『BRACKISH』は他にない。自分らの中でもやったことがないものになっているし、自分で言うのも何ですけど、素敵な音楽が作れたことをすごく嬉しく思ってます。
UKI:愛おしいです、すごく。今作は一か所でみんなやったんです。曲作りからレコーディングまで同じ場所で。すごく小さいところなんですけど、そこに通って録っている時間は面白かったし、いろいろ発見することができたんです。今回はミニアルバムなんですけど、6曲で完成させる物語は私たちに向いているんだって気付いたり。それをフルアルバムと同じ制作時間をかけて作れたので、心に余裕を持って取り組むことができたし、一度出来たものをより良い形に作り直したり、突き詰めることもできた。良いものを作ったなって。
--そもそも約15年の活動の中で、初めてミニアルバムという形態を取ろうと思ったのは?
UKI:スタッフさんが「ミニアルバムってどうなの?」って言って、私たちも創ってみたいと思っていたから、やろうと。やったことがないことをやるならミニアルバムだなって。
MAH:ちょうど友達にもらったCDがミニアルバムで、それを車で聴いていたらすごく回転率が良くて。お手軽さというか、ファーストフード感が良いなと思ったんですよね。俺はあんまり音楽を崇高に捉えてほしくないんですよ。なるべくファーストフードで、さらっと食べてハッピーになる。それこそ音楽の持っている魔法だと思うし、大事なことなのかなって思うから。最近って音楽を崇高に扱うでしょ。それが嫌で。本当に手軽に楽しんでもらいたい。友達からもらったミニアルバムは、その気持ちを形にするのにピッタリだと思ったんですよね。そしたら「ミニアルバムってどうなの?」って提案されたので、「ちょうどやりたかったんです!」っていう。
UKI:音楽創るのにそんなに難しい感情はいらないんです。だけど、創らない人は何かを引き出そうとしてどんどん崇高にしていくから、それにミュージシャンも乗ってしまって物凄く複雑にしちゃってるなって。
MAH:なんか「生きる死ぬの狭間で創ってます」みたいなこと言う人いるでしょ? そんな訳ないからね。
TAKE-C:僕らは音楽に出会ったときの、原点の気持ちを大事にしたいのかもしれないですね。例えばギターを弾いたときのゾクゾクした感じ。アンプからでかい音がしたときのドキドキ感。その延長線上に僕らはいる訳で。それを単純に今もスタジオとかでやってるっていう。ドン!って音出て「かっけぇ!」とか言う、その「かっけぇ!」が重要じゃないですか。音楽はそれぐらいで良いんですよ。
MAH:音楽を複雑にしている人は、うんちくバーって並べて気持ち良くなってるだけなんですよ。大概。いらねーよ、そんなの。っていうね。……書かないでいいですけど。
一同:(笑)
--今のところ、格好良いんで使いたいんですけど(笑)。ただ、なんでこれまでミニアルバム出さなかったんですかね?
MAH:ミニアルバムっていう発想がなかったんですよね。
UKI:もっと早くにやればよかったけど、このタイミングの為にやらなかったのかもしれない。
TAKE-C:YOSUKEが入ってから、初めてこの4人で最初から創った作品に“1st”が付けられるのも良いですよね。1回やってたら付けられなかったし。
UKI:本当は『SHAKALABBITS』っていうタイトルにしたかったんですけど……
--2008年に出してます。
UKI:「チッ!」と思って。
--(笑)
MAH:それで“SHAKALABBITS”を他に言い表せる言葉がないかと思って、自分らって何だろうと考えたときに“汽水域の魚”だなって。だから“BRACKISH”というのは“SHAKALABBITS”っていう意味なんですよ。汽水域の人たち。別にどこでもいいですっていう。音を鳴らす場所を選んで文句付けるのは、ビビってるだけだと思うんで。テレビ出る出ないとか、取材受ける受けないとか、そんな議論している時点でビビってるだけだから。自分に自信があったらどこにだって行けるし、どこでだって音は鳴らせる。それは声を大にして言いたいな。俺らみたいな“BRACKISH”は誰とでも……それこそさっきの対バンの話と繋がるけど、やれる。水中でもやってみたいね。
TAKE-C:苦行?
MAH:『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』みたいな。
--楽しみにしてます(笑)。YOSUKEさんは今作にどんな印象を持たれていますか?
YOSUKE:SHAKALABBITSに入る前、よく一緒にいた仲間と電話で話した時、そいつに「中村さんがやりたいって言っていたこと、全部このアルバムに入ってるね」って言われたんですよ。「あー!確かに!」って思って。「パンクがやりたい、ソカもやりたい、ソウルもやりたい、スカもやりたい、レゲエもやりたいって言ってたよね?」「言ってたなぁ」「でも1個のバンドじゃ出来ねぇんだよなって言ってたよね?」「言ってたなぁ」「出来てんじゃん!」って。
--(笑)
TAKE-C:そこがSHAKALABBITSの面白さだからね。
--前回のインタビューで、MAHさんは「でっかい夢を持てるようになってきたんですよ、また」と語っていましたが、実際、今はそのでっかい夢に向かって着々と進んでいる感覚なんでしょうか?
MAH:そうですね。僕らが今まで一番疎かったツイッターとかFacebookとか、そういうものをちょいちょい見るようにもなりまして、触るようにもなりまして、分かるようになってきたら、人の気持ちも受け取れるようになって。「あ、みんな、こんなに待っててくれたんだ」と思ったし。ただ音楽創ってライブしてるだけでいいんだって思っていたけど、もっと自分のやれることに対して時間を割くのはすごく大事なことなんだなって。そうやって“着々”をもうちょっとスピードアップさせていきたい。
--“でっかい夢”が何なのかはまだ語れないんですか?
MAH:語れないというか、まだ漠然としていて。もう1回武道館やって、あの景色をYOSUKEに見せたいなと思ってます。ただ、その前にホールツアーをやったり、それ以前にライブハウスをもっとロックしたり、経験しなきゃいけないことがあるから。それを全部やってから武道館行って、なんか分かんないけど、なんたらドームでもやって、その次の日に昔あった高円寺GEARみたいなところでやる。
一同:(笑)
UKI:でもそれが“でっかい夢”だよね。
MAH:まぁね。場所じゃないんですけど、やったことないことがやりたい。
UKI:やったことないことをやる、それが夢。
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- 2012/11/07 RELEASE
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