Special
BiS 『IDOL is DEAD』インタビュー
2011年。全裸で樹海を駆け回るPVが凄まじい再生回数を叩き出し、デビューから僅か9ヵ月で恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブ【IDOL IS DEAD】を超満員にしてみせたBiSだが、それと同時に主要メンバー脱退という地獄を体験したことも、このアイドルグループを語る上では欠かすことはできない。
2012年。あれから10ヵ月の歳月を経て、10月21日 赤坂BLITZでのワンマンライブ【IDOL is DEAD Repetition】開催、10月24日 待望のニューアルバム『IDOL is DEAD』リリースを目前に控え、BiSは2作目となる全裸PVを解禁。注目を集めたところでメンバー同士の抗争をイベント化するという、これまたなりふり構わないアクションを起こした。
その結果、主要メンバーのひとりが激しく落ち込み、奇しくも2011年の【IDOL IS DEAD】直前と同様のムードが界隈に充満。何がどうなってしまうのか、運営もメンバーもファンも想像できない異常事態の中で、BiSの発起人であり、リーダーであるプー・ルイがBillboard JAPANをジャック(?)し、単独インタビューに臨んだ。
「母ちゃん、裸になったぜ!」~全裸は間違ってない
--今日はよろしくお願いします。
プー・ルイ(リーダー兼ヨゴレ担当):インタビュー長いですよね? おしっこしてきてもいいですか?
--どうぞ(笑)。
※5分後
--どうですか? 22歳になってからの日々は?
プー・ルイ:よくない歳になるのかな……。ギャルババアっていうあだ名も付いちゃったんで。ミチバヤシ(ミッチェル(キモい担当))に付けられたんですけど……でもキャッチーなんで、じわじわハマってきました。ヨゴレ兼ギャルババア担当になろうかなと思ってます。
--最悪ですね。
プー・ルイ:最高ですよ、一周まわって。
--肌荒れとか大丈夫ですか?
プー・ルイ:ちょっと失礼過ぎません(笑)? まぁこれは年齢的なものというより精神的な面でのニキビですかね。
--結構、精神的にやられているんですか?
プー・ルイ:私は表に出さないだけで、本当は弱いんだゾ!
--最近は、再び全裸になり、24時間100kmマラソンに挑戦し、ゆっふぃー(優等生担当)と泣きじゃくりながら討論し……肉体的にも精神的にも疲弊する日々が続いてますからね。
プー・ルイ:そうですね。ただ、マラソンはゴールできなかったんですけど、すごく楽しかったです。走っていたら足痛くて上がらなくなるし、何も考えられなくなって。走ってみたら何かが分かるかなと思ったんですけど、何にも分からなくなりました。バカになりました(笑)。だからメンバーから「明るくなったね」って言われます。
--マラソンもそうですけど、そもそも何でこんなことしているのか分からなくなる瞬間は多そうですよね。最近のBiSは。
プー・ルイ:そういう瞬間はよくありますけど、まぁすべてBiSを売る為のことなので。メンバーの誰かがそれに反対意見を言うことがあったとしても、誰も売れないようにしようとは思っていないので。みんなが売ろうと思ってやっているということは、忘れてはいない。
--ただ、ゆっふぃーとのトークバトルイベントでは、なぜ全裸になるのか訊ねたところ泣き出してしまいました。今まで全裸の件は「羞恥を超えた先には快感がある」とポーカーフェイスを決め込んでいましたが、初めて素を出してしまいましたね。
プー・ルイ:ここ最近、涙腺が弱ってて。なので、耐えられなかったんだと思います。普段、全裸について聞かれるときは「羞恥を超えた先には快感がある」と言えるんですけど、あのときは事前に24時間マラソンがあったりとか、全裸PVの公開で賛否両論があったりして……まぁそれなりに私も悩むので。それでちょっと泣いちゃいましたね。お恥ずかしい。
--まぁでもPVで全裸になっちゃうとかって、そのときは盛り上がって良いかもしれないけど、BiSがいつか解散したとして。その後も一生背負っていかなきゃいけない訳ですよね。結婚しても、お母さんになっても。そこに対する怒りとか「どうしてくれるんだよ?」的な感覚はないの?
プー・ルイ:それはないですね。何にも後悔はしていないし、恥ずかしいことをした感覚は全然ないので。むしろ子供が生まれたら「母ちゃん、裸になったぜ! いぇーい!」みたいな感じ(笑)。まぁでもそれは結果次第だと思うんですけど。BiSがこのまま失速して終わってしまったとしたら、ちょっと恥ずかしくなるかもしれないんですけど……でも自分的にはそうなってしまったとしても悔いはない。なので、大丈夫です。
--では、あの日泣いたことと全裸は関係ない?
プー・ルイ:全裸をやったことに対しては全然後悔していないんですけど、一応リーダーなので。メンバーを怒るのはいいと思うんですけど、ああいうメンバーに内緒の形で批判(※プー・ルイは全裸PVの中でメンバーを批判。その内容は事前に彼女たちに知らされていなかった)してもよかったのか悩むこともあったし、ファンの人も賛否両論だったんで。それに押し潰され気味だったんで……。
--ただ、全ては売れる為。BiSを成功させる為にやってきたことなんだ、それをやらなきゃBiSは売れないと思っている訳ですよね?
プー・ルイ:そうですね。全裸の件は、2回目はやらなくてよかったんじゃないかという意見もあったんです(※BiSは昨年夏発売『My Ixxx』のPVでも全裸に。再生回数は110万超)。でも私は今だから全裸をやった方がよかったと思っていて。前回はインディーズのときだったのでネットだけでの盛り上がりだったんですけど、avexからメジャーデビューした今、もし5人全員全裸のPVが作れたとしたら、もっと広い層に知ってもらえたから。なので、このタイミングで全裸をやる判断は間違ってなかったし、私的にはやりたかった。
--その結果、プー・ルイだけが脱ぐ形になりました。
プー・ルイ:丹羽さん(丹羽貴幸/BiSの多くのミュージックビデオを手掛けている監督)のことは、予算のないソロの頃から撮ってもらっているのもあって信頼しているんです。なので、もし5人が全裸になっていたら、それが注目を集めて街頭ビジョンとかで流れて、今までBiSを知らなかったたくさんの人に知ってもらえたんじゃないかな。
--じゃあ、やっぱりみんなに脱いでほしかった?
プー・ルイ:いや、出来たらいいなぁ~とは思っていましたけど、反対することは分かっていたので。説得してどうにかなる問題じゃないし、私はもう腹を括っているからいいけど、将来の結婚とか考えたときに「嫌だ」って意見するのは女の子として当然だから。だから半々ですね。やれたらよかったけど、強制はしたくなかった。
--その全裸の件はともかく、BiSが今以上の高みへ進み、目標である武道館に辿り着く為には、リーダーの想いや覚悟をどれだけメンバーに理解してもらえるかが重要だと思うんです。
プー・ルイ:そうですね。
リリース情報
IDOL is DEAD
- 2012/10/24 RELEASE
- 映画盤[AVCD-38572(CD+DVD)]
- 定価:¥5,250(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- MV盤[AVCD-38573(CD+DVD)]
- 定価:¥4,200(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- CD盤[AVCD-38574(CD)]
- 定価:¥3,000(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
ピュア担当、キモい担当、マイペース担当への渇望
--なので、各メンバーに何を渇望するのか聞かせて下さい。まずわっきー(ピュア担当)はリーダーにとってどんな存在ですか?
プー・ルイ:一番癒されますね。頼ってくれるし、可愛いです。わっきーに対してストレスを感じことはなくて。ただ、見ていて「生きづらそうだなぁ」とは思います。もっとヨゴレちゃえば生きやすくなるのになぁ(笑)。わっきーは全部をガシッて受け止めるんですけど、自信がないからそこで生まれる意見を言えなかったりする。それを言えるようになったら強いんですけどね。あと、頭おかしいことを気にしてるんですけど、絶対そのままでいいと思うんですよ! バラエティとか出るとき、羨ましいと思うぐらいなので。本当に変だから(笑)。
--また、わっきーの存在はBiS全体のパフォーマンススキルも上昇させました。その抜群の運動神経は24時間100kmマラソンでも大いに発揮されましたが、2人で挑戦してみていかがでした?
プー・ルイ:一番運動神経があるわっきーと、一番運動神経がない私……のぞしゃん(マイペース担当)と私は同じぐらいだと思うんですけど(笑)最下位とトップでやっちゃったんで。山でずっと歩いてて、わっきーはまだ走りたかったのにそれが言えないからモヤモヤしてしまって「このままじゃ間に合わない。悔しい」って泣き出したんですよね。だから2人の判断で分かれて走ることにしたんです。私はわっきーのペースに追いつけないから「先行きな」って。
--こちらが聞いた情報だと、丹羽監督がプー・ルイを撮ってて、それの邪魔になっちゃいけないから単独で走り出したって。
プー・ルイ:それもあったと思います。私は「全然映りなよ」って言っていたんですけど、そういうところもわっきーは気にしちゃうんですよ。「私はBiSにいて邪魔なんじゃないか」って。
--でもこれからはわっきーがプー・ルイの精神的な支えになっていくんじゃないですか。あの企画でそれぐらいの絆は生まれましたよね?
プー・ルイ:そうですね。その前からわっきーは一番よく話すメンバーではあったんですけど。2人は似ている部分が結構あって、自信がないところとか。でも私は乗り越え方を知っているから、わっきーが「渡辺さん(マネージャー)が怖い」って泣いていたときも……。
--何のとき?
プー・ルイ:「本当に私はマラソンやっていいのか」みたいなことで泣いてて。全裸を断るときも渡辺さんに言うのが怖かったらしいんですけど、私からのアドバイスとしては「話さないから怖いんだよ。話せばそんなに怖くないし、話さないから何を考えてるか分からなくて余計に怖くなるんだよ」って。そしたら、自分で「走りたい」って渡辺さんに電話かけていて、その姿に実はひとりで感動してました(笑)。
--では、今後のわっきーには何を求める? もしくはどんな仲になっていきたい?
プー・ルイ:初体験を僕にください。
--……。続いて、ミッチェル(キモい担当)はリーダーにとってどんな存在になっていますか?
プー・ルイ:ミッチェルは性格が悪いので。
--そうなんだ?
プー・ルイ:悪い意味じゃなくて、良い意味で。
--良い意味で性格が悪いって意味不明だよ(笑)。
プー・ルイ:わっきーと違って斜めからものを見るから、ちょっとひん曲がったところがあって。まぁわっきー以外はみんなそうなんですけど(笑)。
--先日、公になったミッチェルの就活についてはどう思っているんですか? BiSにすべてを懸けているプー・ルイからすると。
プー・ルイ:最初に聞いたときは「なんだよ? 辞める前提なんだ?」って思いました。ちょっと寂しかったです。まぁでもそれはミッチェルが決めることだし、ミッチェルの人生だから。就活させないで後悔されても嫌なので。もちろん、最後までBiSをやってくれるんだったら嬉しいですけど、私に就活を止める権利はない。
--ただ、ミッチェルは2人の24時間マラソン直後、ツイッターで「わたしにしかできないことってなんだろう」「がんばってかんがえてみつけたいな」とつぶやいていました。焦りなのか、感銘なのか分かりませんが、2人の挑戦に少なからず心突き動かされてはいましたよね?
プー・ルイ:ミッチェルはあのPVが公開されたときも、唯一反応してくれたメンバーだったんです。すぐに「ごめんね。もっと考えるね」ってメールをくれて。それで「ミッチェルも考えてくれるんだ!嬉しいな!」って思ったんですけど、次の日の練習に行ったら無視を決め込んでいたので(笑)「おい、口だけかい!」って思いました。
--なんで無視するの?
プー・ルイ:「面倒くさいから無視してるよ~」って笑いながら言ってました。多分考えているうちに面倒くさくなっちゃうんじゃないですかね? でもBiSについて会話することは増えましたよ。
--では、今後のミッチェルには何を求めますか?
プー・ルイ:うーん……なんだろうな。みんながみんなで悩んでいるときに、ミッチェルみたいな娘がいたら場は和むし。でももうちょっと考えてくれるようになったらいいのかな? わかんないです、ミッチェルに関しては(笑)。でもミッチェルは何でも言ってくれるんで。例えば「こうやって言っちゃったけど、嫌じゃなかった?」「こうやって言うけど気にしないで」とか。だからルイも聞きやすいし。
--あと、見てると妙な気分になるので釘打っておきたいんですが、ミッチェルとキスし過ぎじゃないですか? どれだけ好みの唇なんですか?
プー・ルイ:今までキスした女子の中で一番!「ユケ、ごめん」って書いておいてください。
--(笑)
プー・ルイ:ユケ(元メンバー/昨年12月に脱退した盟友)はちょっと弾力があって固めなんです。ミッチェルはプニュって感じ。あと、あれはキスじゃないんです。気持ち良いからくっつけているだけ。
--妙な気分になってきたので次行きます。のぞしゃん(マイペース担当)はリーダーにとってどんな存在になっていますか? ちなみに昨年12月に同じ質問をした際には「今のままがいいですね。もはや、私が一番信頼できるのはのんちゃんになったので」と言っていました。
プー・ルイ:あのときはユケの脱退も控えている特殊な状況だったので……。今はどうだろう? 口で周りを攻撃するわりには、自分はちゃんとやらないところがあるので(笑)そこは直した方が。グループなので、とは思いますね。でもある意味では芯があるんで良いんじゃないですか。
--メジャーデビュータイミングのインタビューで、彼女は「ブスであることなんて分かってるよ! いちいち言わなくていいじゃん!」と語り、その後の24時間耐久フリーライブではニコ生視聴者に「おまえら、楽しんでんじゃねーよ!ブサイクとか言ってんじゃねーよ!」とマジギレしました。どう思いました?
プー・ルイ:バズるなって(笑)。のぞしゃんは本当に読めないから、怖いけど面白い。ただ、ポーズじゃないから言ってほしいときにビビって言わなかったりもする。でんぱ組.incとイベントやったとき、のぞしゃんがニコ生視聴者にキレる予定だったんですけど「ブサイクって言ったら悲しい……」みたいな感じだったんで、これはマズいと思って、私とゆっふぃーが代わりに「ブサイクとか言ってんじゃねーよ!」って言いました(笑)。
リリース情報
IDOL is DEAD
- 2012/10/24 RELEASE
- 映画盤[AVCD-38572(CD+DVD)]
- 定価:¥5,250(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- MV盤[AVCD-38573(CD+DVD)]
- 定価:¥4,200(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- CD盤[AVCD-38574(CD)]
- 定価:¥3,000(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
いなくてよかったなんてことは絶対にないよ
--それに対して泣いてましたよね、のぞしゃん。
プー・ルイ:それで結果的に綺麗な流れになったんですけど、そこも読めない面白さではあって。
--あと、24時間耐久フリーライブの最後に彼女が言い放った「(空気を)ぶち壊すようで悪いんですけど、まだ私は泣けないなって思っています。だって、まだこのくらいの人数(集客数)なんですよ。泣いてられる訳ないじゃないですか。私の夢は武道館でBiSのライブをやることです!」という言葉。どんなことを感じましたか?
プー・ルイ:みんな泣いている中でアレが言えるのは格好良いと思いました。私には言えないので。
--そういう部分では、のぞしゃんもまた大きく変化していると思うんですが、今後の彼女には何を求める? もしくはどんな仲になっていきたいですか?
プー・ルイ:感覚的にBiSがどんなグループか分かっているんですよ。私と同じ感覚を一番共有できていると思うので、そういう意味では心強いですね。あと、のぞしゃんは周りが喧嘩していても真ん中の位置から動かないので、そのままの存在でいてほしい。BiSにいなかったら困る。
--続いてゆっふぃー(優等生担当)。先日のトークバトルにてボロボロ泣きながら語り合った相手ですが、リーダーにとってどんな存在になっていますか?
プー・ルイ:一番、意思疎通が出来てないですね。多分、お互いに苦手なタイプなんですよ。今まで出会ったことのないタイプなので、どう接していいかが分からなかったりとか、お互い遠慮している部分があってここまで来ちゃった。
--じゃあ、最初から上手くいってなかったと。
プー・ルイ:ゆっふぃーは入ってすぐ「辞めたい」ってなって、そのモードが長く続いたんですよ。私たち、りなはむ(昨年6月に脱退/BiS史上初の脱退)が「辞めたい」って言ってから実際に脱退するまでの険悪なムードを経験していたから、だったら入ってきてほしくない感覚だったんです。だから大人の対応ができなかった。あと、OTOTOYの企画を通じてユケとゆっふぃーでタッグを組むことがあって、そこでアイドルのタブー的な秘密を2人が共有してしまい、それは私とユケが対立する理由のひとつになったりもしたので、そこからは余計に上手くいかなくなりましたね。ミッチェルとわっきー加入後は何度か良い感じになったりもしたんですけど、そもそもタイプが全然違うので、近付いたと思ったら離れちゃう。
--「このままじゃマズい、武道館行けない」という焦りから、先日のゆっふぃーとのトークバトルは開催されたと思うんですけど、ゆっふぃーに何が足りないと思ったのか、改めて聞かせてもらえますか?
プー・ルイ:やる気がないとか、武道館に行けないとか、そうした想いはゆっふぃーには向いてなくて。ゆっふぃーは武道館に行きたいと思うし、BiSに対してやる気もある。尊敬している部分もたくさんあるので。ただ、もっと本音で喋ってほしい。もっと素直な方が逆にワガママに見えないんじゃないかなって。
--でもユケ脱退以降のBiSにおけるゆっふぃーの活躍ぶり、彼女がこのグループにおいてどれだけ重要な存在かは理解してるんですよね?
プー・ルイ:してます。ゆっふぃーがいることでBiSに入りやすい人も多いだろうし、ダンスも出来るし、歌も出来るし、頭が良いからトークも出来るし、だから途中から入ってきたのに一番人気のあるメンバーになったんだと思うし。一番バランスが良い。
--そうなると、ゆっふぃーに対してのクレームって「言いたいことは言ってほしい」ということしかないように受け取れます。だけど、トークバトルでは「結局脱げってことなの? じゃあ、無理」という受け取り方をされちゃったなって。それは求めていた結果じゃない訳ですよね。
プー・ルイ:全然。あれに対しては後悔しか残ってないですね。
--あのイベント以降、どんなムードなの?
プー・ルイ:ゆっふぃーは落ち込んじゃってます。ゆっふぃーは「私がやってきたことは全然評価されてなかった」って泣いちゃったけど、みんな評価はしてると思うんですよ。だから辞めろなんて誰も一言も言ってないし……。
--では、今のゆっふぃーに何を求めますか?
プー・ルイ:もっと信頼関係を築きたいと思います。私も「苦手だ」と思ってここまで来ちゃったところもあるから、それは直さなきゃなと思っていて。今、ぐっちゃぐちゃだし、これ以上悪くならないところまで来ているので、この機会にもっと言いたいことを言い合って、分かり合いたい。ゆっふぃーの言っていることも全然正しいと思うんですよ。歌って踊って、その格好良さだけで戦えるアイドルになりたいとは私も思うし。そこに辿り着く為のやり方が違うだけなんですけど、その辺はルイも説明してこなかったから、喋れたらいいなって。向いている方向は同じだと思うので、お互いが考えていることをちゃんと理解できるようになりたい。
--今回の騒動、リーダーとしてはどこに導ければと思いますか?
プー・ルイ:今回の騒動をやらされていることにも意味はあると思うんですよ。武道館に行きたいけど、avexの人も渡辺さんも「このままじゃ行けないな。なんかやらなきゃな」ということでこれをやらせている訳だから、メンバーはそこを一番理解しなきゃいけない。で、とことん考えてそれぞれがそれぞれのBiSを持つことができたら、今回みたいなことをやらなくても面白いグループになれるなと思っていて。それぞれが「BiSを面白くしよう」という意思を持っていたら、何かしら化学変化が起こって、全裸とかに頼らなくても……
--要するに運営側から指示されることだけをやるんじゃなく、メンバー各位も運営の頭を持って、逆に「こういうのをやってみたらどうですか?」と提案できるようになれば、ということですか?
プー・ルイ:はい。そしたら「BiSはあと1年で終わる」って言っているけど、もしかしたら続けられる未来もあるかもしれない。
--それは期待したいです。ただ、今のプー・ルイに関して言えば、渡辺さんのやり方にどれだけ応えていくか。そこを重要視しているし、それがプー・ルイの覚悟の表れになってますよね。
プー・ルイ:私はいろいろ後悔していることがあって。ソロ時代、渡辺さんに言われてやらなかったことが結構あったんですよ。「できない」「嫌だ」って。でもそれをちゃんとやっていたらソロで成功していたかもしれない……。その後悔があるから私は渡辺さんの言うことを聞くんです。BiSでは売れたいから。BiSが好きだから。ただ、これからはリーダーとしてもっとメンバー目線でも物事を考えた方が良いかなと思ってます。今回の一件もミッチェルとわっきーにはアフターケアが出来たけど、ゆっふぃーには出来なかったんで……もっと間に立てるようになりたい。
--本当の意味でのリーダーにならなきゃいけないということですね。
プー・ルイ:そうですね。今までは「やろうよー!」っていうノリだけだったんですけど、今後はそれプラス、間に立って、渡辺さんにメンバーが言いづらいことを聞いてあげたりしたいですね。
--さて、そんな大変な時期に待望のニューアルバム『IDOL IS DEAD』がリリースされます。プー・ルイにとってどんな作品と言えますか?
プー・ルイ:同じメンバーで『PPCC』『IDOL IS DEAD』と2作連続でCDが出せた。タワレコ限定発売の「nerve」を除くと、今回が初なんです。だからゆっふぃーに悩まないでって言いたいです。自分がいなくてよかったなんてことは絶対にないよ。誰もそんなことは思ってないです。
--今作でギロチンにかけられたBiSは、この先どうなっていくんですかね?
プー・ルイ:ここで1回みんな死んだらいいんじゃないですか。刃が落ちてきちゃって。それで今の騒動が終わって、新BiSみたいな感じで、BiSZみたいな感じで始まる。そのときはみんな首ないですけど(笑)。
リリース情報
IDOL is DEAD
- 2012/10/24 RELEASE
- 映画盤[AVCD-38572(CD+DVD)]
- 定価:¥5,250(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- MV盤[AVCD-38573(CD+DVD)]
- 定価:¥4,200(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- CD盤[AVCD-38574(CD)]
- 定価:¥3,000(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
IDOL is DEAD
2012/10/24 RELEASE
AVCD-38574 ¥ 3,143(税込)
Disc01
- 01.IDOL is DEAD
- 02.ASH
- 03.PPCC
- 04.BLEW
- 05.CHELSEA
- 06.nerve
- 07.Our Song
- 08.My Ixxx
- 09.I wish I was SpecIaL
- 10.hitoribochi
- 11.IDOL
- 12.urge over kill of love
- 13.primal.
関連商品