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『NEXT FIRE』で放送されたWho-ya Extendedインタビューをレポート
Billboard JAPANとTikTokによる、今 話題のアーティストをフォーカスする番組『NEXT FIRE』。4月のマンスリー・アーティストにWho-ya Extendedが出演した。今回、4月16日にTikTokで配信されたインタビューを紹介。MCのHina(FAKY)と修一朗が、音楽のルーツや影響を受けたアーティストなどを質問し、謎のベールに包まれているWho-ya Extendedの素顔に迫った。
Photo:成瀬 正規
音楽のルーツ 「音楽に対するイメージが、大きく変わった瞬間でした」
Hina:Who-ya Extendedは、ボーカリストWho-yaを中心としたクリエイターズユニットです。何人のメンバーからなるユニットなんですか?
Who-ya:コアなメンバーはいますが、全部は固定していないです。
Hina:新しい形ですね。
修一朗:なぜ、メンバーを固定しないんですか?
Who-ya:例えば、「VIVID VICE」はロックだと言われますが、自分ではピンと来てなくて。ジャンルという言葉に捕らわれない曲作りをしたかったので、作りたい曲に応じてメンバーを組み合わせた方が柔軟な曲作りができるのではと思ったからです。
▲ 「VIVID VICE」MV
修一朗:面白いですね
Hina:そんなWho-yaさんが音楽を始めたきっかけは、何ですか。
Who-ya:「意外」って言われることが多いんですが、中学3年生の時に、3年間の思い出作りとして、友達にバンドに誘われたんですよ。ありきたりの漫画みたいな話ですけど。
Hina:素敵です。
Who-ya:それまでは音楽は聴くものであって、自分が作りだすものじゃないと思っていました。自分が作るのは、すごくハードルが高いなと。だけど、実際に人前で初めて歌った時に、エンタメの凄さ、可能性に虜になってしまったというか。お客さんの顔やライブの景色が、すごいインパクトで忘れられなくなってしまって。もっと大きい場所でやりたいと思ったのがきっかけです。今まで感じていた音楽に対するイメージが、大きく変わった瞬間でした。
修一朗:人生で、一番自分が変わったなと思った瞬間?
Who-ya:そうですね…。バンドを始めたことも大きなターニングポイントですね。ですが、その後に高校でもバンドを続けて、今のユニットでやっている人たちと出会ったので、一番のターニングポイントと言われたら、今のみんなとの出会いだと思います。
修一朗:中学と、高校の時は同じメンバーでバンドを組んでいたんですか?
Who-ya:いえ、色んな人達とやっていました。高校時代にずっと組んでいたバンドもありますが、ライブハウスに出演していると、「ヴォーカルが足りないんだけど、この日だけやってくれない?」って、頼まれることもでてきて。
Hina:そのステージだけ、ヴォーカルをやったり?
Who-ya:そうですね。色んな人と組む、今のスタイルは その時のマインドも影響しているのかもしれません。
Hina:次の質問に移りますね。「VIVID VICE」は、人気アニメ『呪術廻戦』のオープニングに起用されています。周りの皆さんは、そのことについて どんな反応をされましたか。
Who-ya:僕たちがオープニングを担当させてもらったのは第2クールなんですが、既に 第1クールが社会現象のようにヒットした後で。なので、周りの友達も結構 見ていたようで、高校の時にバンドを組んでいた友人は、最初の放送を見て、思わずお茶を噴き出してしまったって言っていました(笑)。まさか、3年位前まで、一緒にバンドを組んでたやつが、自分の好きなアニメ主題歌を歌っているとは思わなかったみたいで。
Hina:その友達には事前に「決まったよ」って連絡しなかったんですね。だから、放送日に番組を通じて知った?
Who-ya:そうですね。公式に、『呪術廻戦』の主題歌決まったことを告知されるまでは、親にも言わなかったんです。
修一朗:なぜですか?
Who-ya:その方が、面白いかなって。
修一朗:(笑)。みんなが驚く反応を見越してたんですね。
Who-ya:はい。親も友人も、僕の周りはアニメが好きで、よく見ている人が多くって。事前に自分から言うよりも、クレジットを見て知ってもらう方が面白いかなって思いました。ただ、それだけの理由です。
修一朗:常に、人を楽しませることを意識してらっしゃるんですね。
Who-ya:そうですね(笑)
リンキン・パークに影響を受けた幼少期
修一朗:影響を受けているアーティストは、いますか。
Who-ya:僕は母親の影響でリンキン・パークをずっと聴いて育ってきました。僕にとって、バンドのヴォーカルと言えば、チェスター・ベニントンなんです。他にも、海外のバンドを聴くことが多かったですね。あとは、日本人だと、ONE OK ROCKのTakaさんの歌をすごく尊敬しています。
Hina:小さい頃からお母さんを通じて聴いてきた音楽に影響を受けてらっしゃるんですね。
Who-ya:そうかもしれません。知らず知らずのうちに影響を受けているような気がします。
修一朗:Who-yaさんの歌詞は英語がよく使われていますが、それも子供の頃に聴いていた音楽の影響ですか?
Who-ya:そうかもしれないですね。バンド以外にも普段からよく洋楽を聴いているので。日本語詞でも、英語っぽい歌い方というか、洋楽の歌詞とサウンドの関係性みたいなものが自分たちの曲作りにも反映されている気がします。
音楽を通じて伝えたいこと
Hina:Who-yaさんが音楽を通じて伝えたいことは、なんですか。
Who-ya:少し重たい話に聞こえるかもしれませんが、僕は今21歳なんですが、大変なこととか、後悔することって、日々生きていると皆、ありますよね?これまでもそうだったし、これから先も、そうだと思いますが、毎日がハッピーなわけではありません。でも、どれだけ悲しいこととか、辛いことがあったとしても、結局どこかには光はあると思っていて。僕は、そんな光にはなれなくても、少しでも少し先を照らせるような存在になれたら。僕の音楽を聴いてそんな気持ちになってもらえたらなと思っています。それが、エンタテインメントなんじゃないかなって。
Hina:Who-yaさんって、本当に21歳ですか?
Who-ya:本当に20歳でデビューして、今21歳です。
Hina:インタビューの始めから、落ち着き方が21歳じゃないなって思っていたんですが、今の話を聞いて驚きました。そんな思いが通じているから、今 聴いてらっしゃる方が、どんどんWho-yaさんの虜になっていくんでしょうね。まだまだ、エンタメ業界が大変な状況は続きますが、今後ワンマンライブの予定はありますか?
Who-ya:コロナの感染拡大の状況を見つつですが、考えてはいます。というか、ずっと考えているんですが、なかなか実現するには難しくて。デビューから約1年3か月が経ったので、SNSなどを通じてコメントをくださる方も増えてきて。そういう人たちに恩返しができるのって、やっぱり直接会って、歌と言葉を届けることだと思うんですよね。なので、いつ実現できるかは、まだ言えませんが、いつか絶対にやりたいと思っています。
自分の性格を一言で表すとしたら
Hina:話は変わりますが、自分の性格を一言で表すとしたら?
Who-ya:分かりやすい性格だと思っています。あとは、頑固かな。昔から英語が好きなので、小さいころから、英語の勉強はすごく集中してできるのに、数学は全然だめで。
修一朗:好き嫌いが、はっきりしているんですね。
Who-ya:好きなことだったら、ずっと続けられるんですけど、ちょっとでも無理だと思った瞬間に、できなくなっちゃいます。
修一朗:ハマると、とことんやっちゃう?
Who-ya:熱しやすく冷めにくいのかな(笑)
Hina:私も好きか、嫌いかハッキリしているタイプで。気分屋なところもあるかも。
修一朗:それだと、モテないですよ?(笑)
Hina:やだ、モテたい!直した方がいいですよね…。2021年の目標は、気分屋なところを直すことにします(笑)
初の配信ライブを終えて
Hina:今回の『NEXT FIRE』は、Who-yaさんにとって初の生配信ライブでした。私も会場で聴かせていただいていたんですが、全然 初めてな感じがしなくて、めちゃくちゃ熱いライブでした。ぜひ、また生でライブをされる時は遊びに行かせていただきたいです。修一朗君は、いかがでしたか。
修一朗:まず、見た目が爽やかで、好青年ですよね。
Who-ya:それ、さっきから何度も言いますよね(笑)
修一朗:今日、お話させていただいて、さらに言葉の一つ一つから、音楽への情熱が伝わってきました。
Hina:Who-yaさんも、今回のご出演いかがでしたか。
Who-ya:一瞬で終わった配信ライブでしたね。生配信の時に、MCでも言ったような気がしますが、ステージに上がるまでって、すごい頭の中がいっぱいになるじゃないですか。「ここは、こうやろう」とか、「こういう風にしよう」とか。そうやって事前に考えたことって、いざ本番が始まると、全然その通りにはならなくて。ステージが始まると、楽しくて本当に一瞬で終わってしまいました。なので、これからもどんどんライブをやって、皆さんに届けていきたいです。
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