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<インタビュー >RAISE A SUILEN ポラリティを感じさせるニュー・シングル『EXIST』



RASインタビュー

 メディアミックス・プロジェクト『BanG Dream!』の人気バンド、RAISE A SUILEN(以下、RAS)がニュー・シングル『EXIST』を2021年4月21日にリリースする。バンドメンバーのRaychell(Ba. & Vo.)が声を務めるTVアニメ『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』のオープニング曲「EXIST」とエンディング曲「Embrace of light」を収録するこのシングルは、RASの両極が楽しめる一枚だ。2018年の結成後、ライブのスケールも会場の大きさもパワーアップしているRASは、5月からはバンド初のツアーを開催。勢いを増すRASが全国に元気を届けることだろう。

 ニュー・シングルの発売を前に、『BanG Dream!』レイヤ役のRaychell と、チュチュ役の紡木吏佐(DJ)の対談が実現。結成前の出会いから楽曲制作の裏側、ライブの意気込みまで、たっぷりと語ってもらった。

「気持ちは5人だよ」っていう連絡を
ライブ前にわざわざ送ってくださったんです(紡木)

――まずは、お二人の初対面のときの第一印象から伺ってもよろしいですか?

Raychell:さっきもメイク中に携帯で昔の写真見せて、「この吏佐、可愛いねぇ」って話をしてたばっかりだったんですけど(笑)。

紡木吏佐:あはは、「懐かしい」って話してて。

Raychell:初対面のときは、この会議室(※取材はブシロード会議室で行われた)の隣のお部屋で打ち合わせをしていて、そこで「新しくDJの子が入ります」と伝えられて。「どんな子だろう?」と思っていたら、吏佐が「遅れてすみません!」と入ってきたんです。

紡木:私はその数分前に、別のスタッフさんから「あなたは『バンドリ!』の新しいバンドのメンバーになります」って初めて聞かされたんですよ。「へぇ?! 『バンドリ!』に入れるんですか? 楽器はなんですか? ギターですか? ベースですか? ドラム? まさかボーカル?」と思ったら、まさかのDJ! それで「もうメンバーは皆、先に集まっているので」と会議室に案内されたんですよ!

Raychell:最初はすごく腰が低くておとなしくて、今みたいに「ウェーイ!」って感じじゃなかったんです。それが第一印象ですね。

紡木:まず、『バンドリ!』加入に、しかもDJってあたふたして、扉を開けたらもう異色のメンバー勢揃いの色濃い会議室で、そりゃ無口になりますよね。「どうしたらいいのこれ〜」みたいな(笑)。その中でもチェルさん(Raychellの呼び名)はきれいなお姉さまという印象で、これからどんなバンドになるんだろうって思いました。

Raychell:音の方向性も気になってました。すでにPoppin’PartyさんとRoseliaさんと、あとAfterglowさん、Pastel*Palettesさん、ハロー、ハッピーワールド!さんの5バンドがいて、しかもハロハピさんにもDJがいる。「リアルバンドでのDJってどうなるんだろう?」と。

――お互いの最初の会話の内容は覚えてますか?

Raychell:たしかミーティングの後に「みんなで食事に行きましょう」と、イタリアンのレストランでランチしたんです。

紡木:うんうん、行きました、行きました!

Raychell:そのときは「なんか楽器やってた?」とか、そんな話をしましたね。

紡木:「お互いどういう人生を歩んできましたか?」みたいな。

Raychell:「出身どこ?」とか「音楽なにやってた?」とか。吏佐と玲鳳ちゃん(Key. 倉知玲鳳)と莉子ちゃん(Gt. 小原莉子)は声優さんなので、どういう仕事をしたか、みたいな話とかも。私は人見知りなので、最初は皆が話している様子を見ていました。

紡木:私も様子を見てました。会話に間ができたら、スパゲッティをとりあえず食べるっていう(笑)。

――今のお二人の雰囲気からは考えられませんね。

紡木:最初の日はそんな感じでしたね。「どんなバンドになるんだろう」って思ってました。

Raychell:年齢もバラバラだし、それこそ畑も違うしね。

紡木:「統一感ってどこ!」 みたいな。

Raychell:本当に(笑)。

――先程の写真撮影中もすごく楽しそうでしたし、本当に今の雰囲気からは想像できないです。何がきっかけでこの距離感になったのでしょうか?

Raychell:やっぱり時間を重ねていって、吏佐っていう子を知っていったというか。「こういう子なんだ〜」みたいな(笑)。

紡木:なーにー(笑)?

Raychell:もう、すごく大好きなんです。

紡木:嬉しい! 私が最後にRASに加入したし、DJの経験もなかったので、「私がここに入って何が貢献できるんだろう?」と、最初はすごく悩んでいました。そんなときに、ライブのリハ後にチェルさんがご飯に誘ってくれたんです。

――優しいですね。

紡木:そこで色々相談にのってもらって、「パフォーマンスの司令塔的な、お客さんを率先して盛り上げるようなことをしていったらいいんじゃないかな」という、今のライブパフォーマンスにつながる言葉をくださって、すごく私や皆のことを見ているんだな、本当に素敵な方だなって……。一番嬉しかったのが、私がまだRASのステージに出演しないときも、「吏佐がRASのメンバーとして発表されるときに盛り上がれるようなステージをやってくるからね。気持ちは5人だよ」っていう連絡をライブ前にわざわざ送ってくださったんです。チェルさんは心から大好きな先輩です。

Raychell:自分が吏佐の立場だったら、多分「怖い」と感じると思うんです。やっぱり彼女もすごく不安そうだったので、「大丈夫だから」って言ってあげたかった。YouTubeにその時のライブ動画が上がってますけど、登場シーンからの「R·I·O·T」をやってね。

紡木:やりました! 超嬉しかったぁ!

Raychell:ぶちあがって、本当に最高な時間になりました。

紡木:やっとみんなと一緒にステージに立てたっていう想いでいっぱいでした。ハピネスでしたね!


――今のお話を伺って、「バンドっていいな」と改めて思いました。

Raychell:そうですよね、本当にそう思います。

紡木:青春です。

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