素敵な余韻に浸れる音楽は、私の生活に欠かせません

――ディズニー最新ベストアルバムの収録曲は、どれもご存じでしたか？

藤田ニコル：このアルバムの収録曲は、月刊『ディズニーファン』の読者のみなさんの投票で決まったんですよね。［ディズニーやピクサー作品の映画音楽］［世界中のテーマパーク音楽］［コンサートやミュージカルなどのライブエンターテイメント］［（ここまでの3部門に入らないものが対象の）あらゆる音楽］と、4部門の人気曲から20曲が選ばれました。
　私は、映画音楽部門の7曲はどの映画も観たことがあります。ステイホーム期間中は家でディズニー映画をすごくたくさん観たんですよ。とくにディズニー＆ピクサー映画『リメンバー・ミー』は、映画館で観て泣いた作品なんですが、2回目は物語をすでに知っている状態で観るじゃないですか。それでもグッときました。曲も耳に残っています。

――膨大にあるドラマや映画のなかで、ディズニー映画ばかりをご覧になったのはなぜですか？

藤田ニコル：ディズニー映画って“観なきゃ”っていう気持ちになるんです。観ていないと、友達との会話にもついていけなくなるのかなって思うし、周りの友達もみんな「ディズニー映画は観て当然」という雰囲気があるので、それだけディズニーが生活の一部になっているんだと思います。
　昔のアニメーション映画（ディズニークラシックス作品）を観ることにハマっていて、最近は『ピノキオ』を観ました。前にも観たことはありますが、挿入歌の「星に願いを」を改めて聴いて、こんなに素敵なリズムだったんだ！って、グッときました。

――映画を観ながらディズニー音楽もしっかり楽しんでいらっしゃるのですね。

藤田ニコル：あとで曲だけ聴く楽しみ方もしています。とくに映画を観た直後は、サントラをプレイリストに入れちゃいますね。去年、『アラジン』（実写版）を観たときもすぐサントラを聴きました。映画を観たあと一週間ぐらいは、毎日聴いていることが多いですね。完全に余韻です（笑）。まだそこから抜けたくないっていうか、余韻に浸りたい。ディズニー映画って、歌詞がない音楽だけの曲（スコア／背景音楽）も素敵じゃないですか。だからずっと聴いています。
　音楽を聴く場所は、家が多いです。つねに音楽がある生活をしていて、帰ったらまず音楽を流します。お風呂に入っているとき、ご飯を作っているとき、寝る前も。わりと幅広いジャンルを聴いていると思います。

――映画をたくさん観ていて、サントラまで聴いていて、ディズニー音楽にとても詳しいのですね。

藤田ニコル：映画のサントラは、マジで聴くべきだと思いますね。私が聴くようになったのは二十歳を超えてからですが、映画のなかで、登場人物がしゃべっている後ろで小さく曲が流れていることもあるので、そういうのをちゃんと一曲の音楽として聴くのが好きですね。ディズニーソングだけじゃなく、映画音楽の全部を聴くっていう楽しみ方をしています。

――おすすめの“ディズニー音楽の楽しみ方”はありますか？

藤田ニコル：音楽だけを聴くのもいいですけど、ストーリーを知っていると、より深く音楽を理解して楽しめると思います。だから、もし好きな曲を見つけたら、その曲が使われている映画も観てもらいたいですね。

――もし自分がディズニー映画のエンドソングを歌うとしたら、どの作品がいいですか？

藤田ニコル：絶対に断ります（笑）。そんな大役、背負えないです！　がんばっても、コーラスくらいでいいです。『ピノキオ』が、めちゃくちゃよかったんですよね……でも歌えない！　「星に願いを」をみんなで歌って、私の声は聴こえないぐらいの薄い部分の担当だったら、一緒に歌いたいなって思いますね。
　本当に歌うのは苦手なんですよね。カラオケで、好きな人とか信頼している人の前でだけ歌えるタイプです。お風呂で歌うときもあるし、歌が嫌いなわけじゃないんです。ただ、その才能がほしかった（笑）。

――最後にディズニーミュージック・サポーター代表として、ディズニー音楽を愛する皆さんへメッセージをお願いします。

藤田ニコル：ディズニー好きの方は、よく知っている曲の数々に改めて感動できるベストアルバムができました。私は、せっかくサポーター代表になったので、ディズニー音楽をあまり知らない方にも届けたいと思っています。名曲たちがこんなにたくさんあるんだよ！って。
　ディズニーが大好きな読者の皆さんが、2020年に選んだ“今”のベストです！　これからまた新しい曲もたくさん生まれるだろうから、10年後、20年後も楽しみにしています。