Billboard JAPAN


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チャートポイントからアーティストを分析する 「Artist watch」を紹介

 Billboard JAPAN では複数のデータを合算した複合チャートを、2008年より発表を開始、それらのデータのそれぞれの順位、ポイントをグラフ化した分析ツール<CHART insight>の公開を2015年6月よりスタートしています。

 <artist WATCH>では、ダウンロード・ストリーミング・動画再生を始めとして8種類のデータ指標から成る <CHART insight>、および全国推定フィジカル売上データを蓄積している<SoundScan JAPAN>を組み合わせ、アーティストの複数種類のデータと、競合アーティストのデータ遷移を比較することで、ヒットの様々な可能性をご提案いたします。

以下11種類のグラフにより、2アーティストを比較したレポートを作成致します。

①アーティストタイプ
〜アーティストの強み/弱みを知る〜

 フィジカルメイン、デジタルメインなど、アーティストによって、チャートポイントを獲得する指標占有率が異なります。HOT100で獲得したポイントを、半期ごとに集計し、半年ごとに、リスナーのアクティビティがどのように変化してきたのかを分析します。

例:以下の場合、アーティストAはシングルセールスは強いがルックアップが弱いことから、コアファンがCDによる楽曲接触をメインとしていることが分かり、ダウンロードとYouTubeで獲得しているファン層は全くのライト層であることが分かり、ライト層からコア層に移行する施策が必要であることが分かります。
アーティストBはストリーミングとダウンロードでポイントを積み上げるデジタルメインであることが分かる一方で、2020年度上半期でのストリーミングの占有率が低いことから、グレー層まで巻き込んだヒット曲が無く、ニューリリースごとでのポイントの積み上げに留まっていることが分かります。


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②総合ソングチャート<HOT100>各指標ポイントの遷移
〜アーティストの現在のフェーズを知る〜

 HOT100にチャートインしている各曲のポイントをアーティスト単位で合算し、月単位、週単位での動きを測定します。3年間のポイントの推移を見ることで、黎明期、成長期、成熟期など、アーティストが現在どのような状況に置かれているのかを分析します。

例:以下の場合、アーティストAはシングルリリースでのポイントの積み上げは非常に大きいですが、他指標でのポイントの積み上げがほとんどありません。デジタルを解禁していますが、コアファン以外での楽曲認識が非常に弱く、リリースが無い時期でのデジタル領域のパフォーマンスアップが急務です。対して、アーティストBはストリーミングのポイントを順調に伸ばすことにより、リリース時期以外でもコンスタントにデジタル領域でのポイントを伸ばし、収益をあげていますが、全体的なポイントの積み上げが減少傾向にあり、新たなヒット曲の創出が待たれます。

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③~⑤楽曲別の分析
~旧譜の掘り起こし〜

 HOT100にチャートインしている各曲のポイントをアーティスト単位で合算し、月単位、週単位での動きを測定します。3年間のポイントの推移を見ることで、黎明期、成長期、成熟期など、アーティストが現在どのような状況に置かれているのかを分析します。

例:アーティストAのダウンロードをみてみると、2018年の連続リリースにより、デジタルメインのファン層が開拓され、2019年以降のリリース初動が前年よりも伸ばすことが出来たこと が分かります。それでも、過去曲の掘り起こしが起きていないことから、グレー層に訴求するヒット曲の創出が待たれます。アーティストBのストリーミングをみてみると、コンスタントに水色楽曲が聞かれていて、水色楽曲がアーティスト認知に繋がるヒット曲となっていることが分かります。また、リリースごとに新曲以外に過去曲の掘り起こしが起きていることから、順調にコアファン層の拡大が起きています。ただ一方でリリース時期での掘り起こしに留まっていることから、よりグレー層に訴求するヒット曲を創出することで、よりファン層を拡大できる成長期にあることが分かります。
※実際のレポートでは、各色がどの曲を示すかも明記致します。


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⑥⑦CDの販売枚数遷移(シングル、アルバム)
~コアファンの増減を知る〜

 シングル/アルバムそれぞれの週間販売数を時系列でグラフ化。
セールスの伸びにより、コアファンの数が増加しているのか、停滞しているのかなどを測ります。

例:アーティストAのシングルセールスをみてみると、グレーのシングルがコンスタントに売れていることにより、旧譜の掘り起こしが起き、コアファンの拡大と維持に繋がっていることが分かります。黄色や青のシングルが同様のロングセールスに繋がることが期待されます。アーティストBのアルバムセールスでは、オレンジのアルバムがロングセールスとなり、旧譜の掘り起こしが起きてコアファンが拡大していることが分かります。同時に、デジタル領域同様にメディア露出がフィジカルにも影響を与え、グレー層の購入も新譜旧譜の区別なく起きて いることが分かります。
※実際のレポートでは、各色がどのタイトルを示すかも明記致します。


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⑧CDの地域別売上枚数遷移(シングル、アルバムの合算)
~地域別のコアファンの動き〜

 Eコマースを除き、シングルとアルバムを合算したセールス数を地域別に分類。過去3年間の動きを見ることで、エリアごとにコアファンの増減を把握します。

例:アーティストAのシングルとアルバムを合算したフィジカルセールス(Eコマースを除く)は、全体的に減少傾向にあります。どの地方でも同じような割合で減少傾向にあります。アーティストBも同様に減少傾向にありますが、関東・中部・近畿といった大都市圏での減少が大きく、大都市圏でのプレゼンスを上げるための施策が急務となります。
※実際のレポートでは、各色がどのタイトルを示すかも明記致します。


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⑨地域別シングル売上累計比率比較
~地域ごとの強み/弱みを知る〜

 シングルの地域別シェアを、全体や他アーティストと比較することで、どのエリアに強いのかを把握します。

例:アーティストAは全アーティストと比較して、関東エリアがかなり少ないことから、地方にも在庫があり、販売されていること(=全国的な知名度があること)が分かります。アーティストBは北海道、甲信越、北陸、四国が弱く、他が強いことから全国平均に類似した全国的に知名度が高いアーティストであることが分かります。

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⑩タイトル別シングル累計売上枚数比較

 各タイトルの販売枚数を、地域別にグラフ化。⑨でシェアの高かった地域でセールスが伸ばせているかを地域別に把握します。



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⑪(リアル店/EC)マーケット別フィジカル年間売上枚数遷移(シングル、アルバム、映像)

 販売形態別に年間売上を合算、EC、リアル店舗での販売比率をグラフ化し、前出グラフと比較することで新規顧客獲得の遷移を把握します。

例:アーティストAは先行予約販売に依拠したECセールスが大半を占め、リアル店舗での販売率が少ないこと=一般的な知名度が低いことが分かります。アーティストBをみると、シングルと映像の店舗とECの割合はあまり変わりませんが、アルバムではリアル店舗の占有率が比較的高いこと、一般的な知名度の高さが窺え、デジタル領域での展開も期待できます。

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価格


内容 1 アーティストあたり
①アーティストタイプ ¥20,000
②総合ソングチャート<HOT100>各指標ポイントの遷移 ¥20,000
③~⑤楽曲別の分析 ¥50,000
⑥⑦CDの販売枚数遷移(シングル、アルバム) ¥10,000
⑧CDの地域別売上枚数遷移(シングル、アルバムの合算) ¥10,000
⑨地域別シングル売上累計比率比較 ¥10,000
⑩タイトル別シングル累計売上枚数比較 ¥10,000
⑪(リアル店/EC)マーケット別フィジカル年間売上枚数遷移(シングル、アルバム、映像) ¥10,000

上記一式の場合:100,000 円 (それぞれ2アーティストずつ)

※制作には約10営業日を頂戴しております。
※①~⑨の各データに関して、2アーティストご指定いただけます。3アーティスト以上は別途料金を頂戴しておりますので、ご了承ください。
※ご提供したデータは社内のみでお取り扱いいただきますよう、お願い致します。
※Billboard JAPANチャートは各データ毎週300位までを集計しているため、アーティストや楽曲によっては、集計外の週もございますのでご了承ください。
※カラオケのデータは、2018年11月26日より集計しております。

【お問合せ】
株式会社阪神コンテンツリンク ビルボード事業部 ビルボード総研グループ E-mail: bbj-chart@hcl-c.com

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