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虹のコンキスタドール『レインボウグラビティ』インタビュー 的場華鈴/鶴見萌/岡田彩夢が5周年イヤー締めくくる最高傑作を語る



インタビュー

 虹のコンキスタドールが約2年半ぶり、通算4作目となるオリジナル・アルバム『レインボウグラビティ』をリリースした。計17曲入りの本作には「響け!ファンファーレ」や「愛をこころにサマーと数えよ」といった、メンバーいわく“虹コンのド真ん中”を貫くアッパー・チューンが目白押し。一方で、洒脱なトラックと歌声のハーモニーが印象的な「ワンルームマジック」を筆頭に新曲のスパイスもしっかり効いている。

 2019年7月から結成5周年プロジェクトを始動させ、年末には念願のZeppワンマンを成功させた虹コン。今回のインタビューでは、夏の【ジャポニジフェス】を皮切りに駆け抜けたアニバーサリー・イヤーを振り返りつつ、これまで以上に格別の思いが刻まれたニュー・アルバムについて、次の目標に向けてリスタートした現在の心境や心意気など、的場華鈴、鶴見萌、岡田彩夢の3人に話を訊いた。

ステイホーム期間の過ごし方

――皆さんはこのステイホーム期間、いかがお過ごしですか?(※インタビュー実施は5月下旬)

鶴見萌:オタクなのでめちゃくちゃエンジョイしてますね。消費できていなかったゲームとかアニメを一気に消費したり。あと、最近は動画配信もやってます。今までも海に行った動画とかをたまに上げていたりはしたんですけど、コンスタントに更新してきたわけではなくて。なかなか家から出られないこの期間に少しでも動いている私を届けられたらなと思って、自分で撮影して、編集もして…

――編集もご自身でされているんですね。

鶴見萌:そうやって身に着けたスキルが今後何かに活かせればなと思って。何事も無駄にはならないと思うんです。今日も動画を撮ってきたんですけど、コスプレ用のウィッグを作っている動画で、そういう自分が得意な方面でスキルを伸ばしていけたらなと思ってやってます。

――岡田さんはいかがですか?

岡田彩夢:私もオタクなんですけど、普段はメジャーなものにハマるのはプライドが許さないタイプのオタクなんですよ。だからこそ、逆にこの期間ではメジャーなものに手を出していこうと思って、意を決して『鬼滅の刃』のアニメを見て、コミックも全巻読みました。

――今までやってこなかったことを敢えてやってみようと。

岡田彩夢:そうです。手を出してみたところ、やっぱりメジャーな作品は人が集まるだけの理由がちゃんとあるんだなと思いました(笑)。

鶴見萌:そうなのよ。

――的場さんは?

的場華鈴:はい、的場は踊ってます。アルバムのリリースが一度延期になったのでリリイベもできず、なんとかイベントとかライブ以外で知ってもらえる術はないかってことで、曲をメドレーにして踊ってみた動画をTwitterに投稿してます。あと、アルバム曲の振り付けをやることにもなったので、家で踊りながら考えてます。

鶴見萌:楽しみ。


――アルバム曲というと?

的場華鈴:新曲なんですけど「夕暮れグラデーション」と「ワンルームマジック」の2曲をやります。小学1年生の頃から虹コンになるまでずっとジャズ・ダンスやっていて、最近は他のグループさんに振り付けを提供させてもらったりしていたんですけど、虹コンとしての曲はめちゃくちゃ久々かもしれない。

岡田彩夢:「あなたと見る青空に明日も虹が架かりますように」以来かな。

――ダンスの振り付けを考える時、的場さんはどんなことからインスピレーションを受けることが多いですか?

的場華鈴:グループによって色々なんですけど、例えば虹コンの場合は「自分が虹コンにしてほしいダンス」を形にしていく作業ですね。最近はいつも虹コンの振り付けをしてくださっているYumiko先生に弟子入りして、相談にのってもらったりしてます。あとは映画を見たり、小説を読んだりすることでインスパイアされることもあります。

隠し持っていた大きな目標

――虹コンは2019年7月に結成5周年を迎え、この1年間は5周年プロジェクトを軸に活動してきましたよね。振り返ってみていかがですか?

岡田彩夢:アツかったですね。5周年イヤーの最初の催し物として、秋葉原UDXのAKIBA_SQUAREで【ジャポニジフェス】っていうイベントをやらせていただいたんですけど、ライブのほかにもスイカ割りとか射的とかミニゲーム的なコーナーもあって。しかも、その次の日からはアニバーサリー・ライブがあって、1週間後には【RAINBOW JAM2019】でバンド編成ライブもやって、とにかくお祭り!みたいな感じでしたね。

鶴見萌:それ以降もずっとアツかったよね。新しくギュラー番組もテレビで始まったし。あと、今年1月にはタイアップつきのシングルを3作同時でリリースさせていただいたりとか。その時は渋谷で大きい広告も出してもらったんですけど、そうやってCDを出すたびに展開が大きくなっていて。盛り上がりが目に見えて分かるぶん、すごく力になります。

――着実にグループの名前が広まっていくのを実感できたと。的場さんはいかがですか?

的場華鈴:夢を一つ叶えることができたのが一番大きかったかなって思います。虹コンは結成時からずっとZeppでワンマンがやりたいって言い続けていて、近づいてきたと思ったらまた離れて…っていうのを繰り返してきたんですけど、去年末にZepp Tokyoでのワンマンを大成功で終わらせることができて。しかも、そこで次の目標をファンの皆さんに宣言して、虹コンはまだ進み続けるんだっていうことを示せたのがすごく良かったなと。

――日本武道館のステージですね。

的場華鈴:もう5年間ぐらいZeppを目標として掲げ続けてきて、その先のことは今まで言ってこなかったし、ずっと隠し持っていた大きな目標をようやくさらけ出すことができたのは、今の虹コンだからこそだと思うので、そういう意味でも良い5周年イヤーでした。

――武道館というのはやはり特別な憧れがある?

的場華鈴:もう聖地じゃないですか。アイドルにとっても他のアーティストさんにとっても。ただ、その気持ちを加速させた出来事があって、それがメンバーの根本凪ちゃんが兼任しているでんぱ組.incさんの武道館でのライブをみんなで見に行った時なんですよね。正直に悔しかったっていうのもあるし、ねもちゃんを虹コンとしても武道館に立たせてあげたくなって。

鶴見萌:(虹コンが)ホームだからね。

的場華鈴:2グループで武道館に立った人なんてなかなかいないと思うんですよ。

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虹のコンキスタドール「レインボウグラビティ」

レインボウグラビティ

2020/06/17 RELEASE
KICS-3918 ¥ 4,000(税込)

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Disc01
  1. 01.響け!ファンファーレ
  2. 02.ずっとサマーで恋してる
  3. 03.愛をこころにサマーと数えよ
  4. 04.ジャポニジフェス
  5. 05.バスルームマジック
  6. 06.天文学的ノンフィクション
  7. 07.Genie!Genius!
  8. 08.Waiting Wedding
  9. 09.トライアングル・ドリーマー
  10. 10.in(door) the Summer
  11. 11.Snowing Love
  12. 12.ワンルームマジック
  13. 13.本命ショコラティエ
  14. 14.ぼくらのターン
  15. 15.心臓にメロディー
  16. 16.夕暮れグラデーション
  17. 17.あなたと見る青空に明日も虹が架かりますように (Special Track)

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