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videoolio vol.32:Billboard Live × SOUL CAMP2019 ~SWV, RBRM, Babyface、それぞれのヒット曲から軌跡を辿る~

 旬なアーティスト、注目のバンドなどをミュージック・ビデオとともに紹介する【videoolio】。今回は、SWV(Sisters with Voices)、RBRM(Ronnie, Bobby, Ricky & Mike)、Kenny “Babyface” Edmondsという、ビルボードライブでの単独公演とSOUL CAMP2019への出演を控える3組をフィーチャー。ヒット・ナンバーにフォーカスし、それぞれの軌跡をビデオで紹介します!

SWV

Right Here
(1992年)



 デビューのためデモ・テープを複数のレコード会社に送った中、ガイのテディ・ライリーの手に渡ったことがきかっけとなりRCAと契約したSWV。「Right Here」は1992年にリリースされ、300万枚以上のセールスを記録し、R&Bチャートで16位となったデビュー・アルバム『It's about time』の1stシングル。MVではアップテンポな楽曲に合わせたダンス、またラップを披露しており、当時10代だった彼女らの若さが際立つナンバーとなっている。


I’m So Into You
(1992年)



 『It's about time』の2ndシングルとしてリリースされたこの曲は、R&Bチャートで2位、Hot 100では6位を記録した。女性の狂おしい恋心を歌っていることもあり、「Right here」の若さ溢れるナンバーとはうって変わった、ミドルテンポの大人なナンバーとなっている。衣装もMVもグッとセクシーな雰囲気になっている点にも注目だ。


Weak
(1993年)



 3rdシングル「Weak」では、初めてR&BとHOT 100の両チャートでグループ初の全米1位を獲得した。好きな人への溢れる想いと、その感情を知られたくないと強がる女性の気持ちが、ゆったりとしたR&Bの曲調の中で歌われている。3人の歌声が絶妙に絡み合う、ファンの中でもとりわけ人気の高い曲だ。MVの中で何パターンものファッションを披露し、彼女らの様々な表情を見せているのも見どころの一つ。


RBRM -Ronnie, Bobby, Ricky & Mike-

If It Isn't Love / New Edition
(1988年)



 マサチューセッツ州ロックスバリーに住む同級生、リッキー・ベル、マイケル・ビビンス、ボビー・ブラウン、ラルフ・トレスバンド、ロニー・デヴォーによって結成されたR&Bグループ=New Editionによって1988年にリリースされた「If It Isn't Love」。グループを脱退し、ソロ活動を開始したボビー・ブラウンの代わりにジョニー・ギルが加入し、ジャム&ルイスが全面プロデュースを手掛けたアルバム『Heart Break』に収録されている。青年から大人へと成長する最中、クールなダンスと確かな歌唱力でHOT100で7位、R&Bチャートでは2位を記録した。


Can You Stand the Rain
(1988年)



 『Heart Break』収録のシングルで、ジャム&ルイスが全面プロデュースした、ロマンティックでスローなバラード。鳥のさえずりや雨音などの効果音も交えたドラマティックな曲で、R&Bチャートでは1位を獲得。マイク・ビヴンスによって発掘されたグループ、ボーイズIIメンが1997年にリリースしたアルバム『Evolution』でカバーしている。


Every Little Step / Bobby Brown
(1988年)



 ビルボード・アルバム・チャート1位を記録したアルバム『Don't Be Cruel』に収録されている1988年リリースのダンスナンバーで、HOT100では3位を記録。当時駆け出しだったケニー“ベイビーフェイス”エドモンズとの共作であり、キャリア初となるグラミー賞 最優秀男性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞した。ここ日本でも楽曲が起用されたCMで、ボビー・ブラウン本人のダンスシーンが放映されるなど話題になった。


Poison / Bell Biv DeVoe
(1990年)



 1990年にグループの活動を停止したメンバーはそれぞれのソロ活動を開始し、プロデューサーのジャム&ルイスの提案によってリッキー・ベル、マイケル・ビビンス、ロニー・デヴォーのトリオで結成されたBell Biv DeVoe。ヒップホップとR&Bの融合を取り入れたニュー・ジャック・スウィングの代表格として注目されるようになったデビュー・アルバムの表題曲。アグレッシブでキャッチーなサウンドで、R&Bチャートで1位を獲得したナンバー。


Kenny “Babyface” Edmonds

Every Time I Close My Eyes / Babyface
(1996年)



 手掛けた100曲以上の楽曲が全米BillboardチャートTOP10入りを果たしているプロデューサー、ソングライター、そしてR&Bシンガーとして活躍するベイビーフェイスが1996年にリリースした、今もなお色褪せない珠玉のバラード。ケニー・Gがサックス、マライア・キャリーがバックグラウンドヴォーカル、シーラ・E.がパーカッションで参加しており、1998年にはグラミー賞 最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされている。


When Can I See You / Babyface
(1994年)



 L.A.リードとダリル・シモンズを共同プロデューサーに加えたソロ3作目のアルバム『For the Cool in You』に収録された、シンプルでアコースティックなサウンドと、柔らかな歌声で聴かせるタイムレスなラブバラード。本人がアコースティックギターを弾きながらしっとりと歌い上げるMVにも注目してほしい。


How Come,How Long / Babyface
(1997年)



 珠玉のR&Bバラードが数多く収録された6thアルバム『The Day』の中で、スティーヴィー・ワンダーとの共演を果たした楽曲。心に直接訴えるような力強い歌声と、少し物悲しいブルージーな雰囲気を持つメロディが印象的なバラードに仕上がっている。スティーヴィーも登場するMVはドラマ仕立てになっており、1998年にグラミー賞最優秀短編ミュージックビデオ賞にノミネート、翌年にはグラミー賞最優秀ポップ・コラボレーション賞ヴォーカル部門でノミネートされた。



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