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カノエラナ、ファンと一緒に楽曲を制作! ~プロデューサー佐橋佳幸を迎えた制作過程から秘話まで~



 アーティストが作りたいもの、ファンがアーティストとやりたいことを実現させるプラットフォームWIZY。そんなWIZYで今回実施されたのが、「ファンが体験したエピソードをもとに、カノエラナが楽曲を制作する」というプロジェクトだ。エピソード投稿の他に、リターンとして制作レポート、楽曲収録CD、グッズ、ライブや特別イベントまで揃ったクラウドファンディングの企画に582人ものファンが参加した。今回、どのようにしてエピソードが選ばれたのか、このプロジェクトを通じて気付いたことなどを、カノエラナにインタビュー。特集の後半には、本楽曲のプロデュースを手掛けた佐橋佳幸氏との対談や、エピソードが歌詞に採用されたファンからのメッセージも。

カノエラナ インタビュー

―今回、WIZYを通じて実現した「勇者(ファン)のみんなと力を合わせて最強な曲を作りたい」というプロジェクトですが、きっかけは何だったのでしょうか?


カノエラナ:昨年、6月30日から9月2日まで、全国20都市20公演の弾き語りツアーをやっていたんですが、デビュー以降、自分が今なにをやっているのか分からないような状態が続いていて。なので、そのツアーのあと、新しいことが見つかれば良いなと思ってこの企画にチャレンジすることにしました。私は、普段あまり出歩かないので、暗い曲が多かったんですよね。でも、たまに出歩いた時に色んなところに落ちているエピソードを拾って帰ってきて、家で曲を作るっていうことをやっていたら、だんだん誰かのエピソードをきっかけに曲を作るのが上手になってきて。友達と会ったときに、「この間、こんなことがあったんだよね」って言われたことを、どんどん想像して膨らませて曲を作ったりとか。そういうこともあって、今回こういったテーマで企画をすることになりました。

―今回は582人ものファンが参加したそうですね。


カノエラナ:そうなんです。特に、最後の追い込みがすごくって。私のことを応援してくださっている皆さんが、「カノエが頑張っているから、みんなやろうぜ!」って、このプロジェクトをどんどん広めてくださって、結果的に582人も集まりました。皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。

―最終的に3人のエピソードを使って曲を作られましたが、選ぶ時から3つにしようと思っていたんですか?


カノエラナ:いえ、もともとは決めていませんでした。ライブの箸休めになるような明るい曲が作りたいなっていうことだけは決めていました。なので、いただいたエピソードをプリントして1枚ずつ部屋中に広げて、「これは明るいエピソード」、「これは暗いかな?」って分けていきました。そうしたら私は、ライブでも暗い曲が多いので、8割方暗いエピソードでした(笑)。なので、残りの2割の明るいエピソードの中から、歌詞にしやすいものはどれかなって、さらに絞っていきました。そうやって絞っていくうちに、これだけたくさんエピソードをいただいたんだから、3番まで作りたいなって思ったんです。普段聴いている曲だと、1番、2番の次は大サビで終わる曲が多くて、3番まである曲って少ないですよね?なるべくたくさん歌詞を書くために、3番まで作りたいなと思いながら、ストーリーの流れとか、文字数のバランスを見ながら絞っていったら、ちょうど3つエピソードが残ったので、これに決めました。

―1番から3番まで、それぞれ素敵なエピソードですが、2番の歌詞は、カノエさんのライブにいく道中のエピソードですよね?


カノエラナ:そうですね。もともと、いただいたエピソードは何時に何をしたとか、すごく細かく描写されていて。私は、普段から細かいところまで歌詞にすることが多いので、もしかしたらファンの皆さんは、そのあたりも気遣って書いてくださったのかなって思うと、とても嬉しかったですね。「そうそう、こういう情報が欲しかったんだよ」って思いながら読ませていただきました。この方以外にも、私のライブをきっかけに付き合う人がめちゃくちゃ多いんです。そもそも出会ったのが私のライブで、そこから付き合ったって方もいたりして。すごいですよね。

―カノエラナさんのライブは、とても縁起が良いんですね(笑)。あと、最後の歌詞はカノエラナさんに対してのエピソードですね。


カノエラナ:そうだと思います。なので、このエピソードを最初に選びました。そのあとに、エピソードに対する私なりのアンサーを追加して、起承転結のようなストーリーにしたいなって。3番の歌詞と辻褄が合うようにするには、1番と2番をどの順番にすれば良いかなとか、試行錯誤しながら組み立てました。

―普段の歌詞では使わないような言葉遣いもあったのでしょうか?


カノエラナ:いただいたエピソードをそのまま取り入れたので、たくさん入っていますね。例えば、「愛でる」とか「なんだこの変な娘は」とか、あとサビの冒頭で「押し売りセールスなんですか」って歌うとか、普段はやらないことばかりです。なので実際に歌う時にも、皆さんが使ってらっしゃる言葉遣いを自分の中に落とし込んで、「この人は、きっとこんな感じで喋るんだろうな」って想像しながら歌うのが、楽しかったです。このプロジェクトを通じてしか、できない体験ができました。

―ちなみに今回、採用しなかったけれど、面白かったエピソードはありましたか?


カノエラナ:ありました。なので、「文章力ありすぎで賞」、「もっと怒っていいで賞」、「素直につらいで賞」として、サイトでも発表させていただきました。歌詞にはできなかったんですけど、思わず「ふふっ」って笑っちゃって2回以上読んだのが、この3つです。

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