2CELLOS 来日＆『レット・ゼア・ビー・チェロ』発売記念インタビュー　～サイン入りポラロイドを抽選で2名様にプレゼント！

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２ＣＥＬＬＯＳ

2cellos

　2本のチェロでロックする、クロアチア出身のルカ・スーリッチとステファン・ハウザーによるチェロ・デュオ・ユニット“2CELLLOS”。2011年にYouTubeに公開した、チェロのみによるマイケル・ジャクソン「スムーズ・クリミナル」が世界で話題となり、同年6月にデビュー。デビュー作『2CELLOS』は、米クラシカル・クロスオーヴァ―・チャート首位を記録し、大きな話題となった。今や、ラジオ・シティ・ホール（NY）、ロイヤル・アルバート・ホール（ロンドン）など名だたるホールをソールドアウトさせる彼らが1年8か月ぶりにリリースしたのは『レット・ゼア・ビー・チェロ～チェロ魂』だ。原点に返ったともいえる本作について、また11月19日に開催される武道館公演について話を聞いた。

シングル・コレクションのようなアルバムになった

−−今回のアルバムのタイトル『レット・ゼア・ビー・チェロ』に込めた意味を教えてください。

ルカ：前作のアルバム『スコア』は、映画音楽をテーマにオーケストラと一緒にレコーディングしたから、とても洗練されていて、シリアスな作品になった。だから今回は、原点に戻って2CELLOSのロックスピリッツを表現したいと思ったんだ。昔から、AC/DCの『レット・ゼア・ビー・ロック』が好きだったから、その曲からインスピレーションを得て、このタイトルにしたんだよ。

−−クイーンからエド・シーランまで、幅広い曲がセレクトされていますね。

ルカ：特にテーマを決めて選んだわけじゃなく、好きな曲や好きなジャンルの中から2人で選んだんだ。あと、昔から僕らはミュージックビデオを作ることに、こだわりを持っているんだ。だから、より良いビデオを作れそうな曲を集めたシングル・コレクションのようなアルバムになったんじゃないかな。

−−ちなみに、エド・シーラン『パーフェクト』はどちらが選んだんですか？

ルカ：（ステファンを指さす）

ステファン：僕？いや、君じゃないの（笑）？

▲2CELLOS - Perfect - Ed Sheeran

−−2017年に全米ビルボードHOT100で通算16週連続の首位を獲得するなど、世界中で大ヒットした『デスパシート』も収録されています。

ステファン：前作の『スコア』は、とてもゆったりとしていて、詩的な作品だったから、ミュージックビデオもアルバムと同じように、ロマンティックだったり、シリアスなものが多かったんだ。でも、今回のアルバムはちょうど、制作期間が夏だったこともあって、ファンの皆さんにもっと楽しんでもらえるような曲を入れたかった。それで、『デスパシート』をちょっと軽い気持ちで演奏して、ビデオをYouTubeにアップしたら、すごい反響が良くて。そこで、アルバムに入れることを決めたんだ。もともと、アルバムに入れようと思っていたわけじゃなくて、遊びで作った映像がきっかけだったんだよ。

▲2CELLOS - Despacito [OFFICIAL VIDEO]

−−原曲とは、雰囲気の異なるアレンジになっていますが、このアイディアはどこから？

ステファン：僕は天才だからね（笑）。考えた結果、こんなアレンジになったわけじゃなくて、2人で弾いているうちに、こういうイメージになっていったんだよ。

−−8曲目に収録されているレッド・ツェッペリン『Whole Lotta Love』はベートーヴェンの『運命』とのマッシュアップになっています。

ステファン：『Whole Lotta Love』を聴いていた時に、ふとベートーヴェンの『運命』の冒頭が思い浮かんで組み合わせると面白そうだなと思ったんだ。（歌いながら）このリズムが同じだよね。こういうアイディアは、トイレの中やシャワーを浴びている時に思いつくこともあるけど、基本的には練習をしている時に、自分の音色を聴きながらアイディアが浮かぶことが多いね。