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平井 大、【NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.2】出演インタビュー
2011年、ハワイ最大規模のイベント【ホノルルフェスティバル】の公式イメージソングに楽曲を提供し、同年5月にミニアルバム『OHANA』でデビュー。2018年はNHK大河ドラマ『西郷どん』のエンディングテーマやフジロックの初出演、さらに過去最大規模となる初のホールツアー全18公演を開催するなど、精力的に活動を続けるシンガー・ソングライター平井 大。今回、ビルボードジャパン、スペースシャワーTV、そして国内のストリーミングサービス計11社が参加するイベント【NOW PLAYING JAPAN】へ出演するにあたり、日頃どのように音楽を聴いているのか、“ヒットすること“をどのようにとらえているのかについて、話を聞いた。
スマートフォンからBluetoothスピーカーに繋いで聴くことが多い
――【NOW PLAYING JAPAN】は、ストリーミングからヒットを生みだすことをテーマにスタートした新プロジェクトです。ここ10年で、CD、ダウンロード、ストリーミングと大きく音楽の聴き方が変化しましたが、日頃どのように音楽を聴いてらっしゃいますか。
平井 大:10代の頃は、CDショップに行って好きなCDを買って、パソコンに取り込んで聴くことが多かったですが、最近は色んな聴き方をしています。ダウンロードや、ストリーミングが一番多いかもしれませんね。僕は機械に疎いので、ストリーミングサービスにあまり詳しくないのですが、知らないうちに携帯のアプリに入っていたので、そのまま使っています(笑)。
――CDを買うこともありますか。
平井:本当に欲しい曲はCDを買いますし、海外で買うこともあります。アメリカでレンタカーを借りると、たまにBluetoothやAUX(端子)が使えないことがあって。そういうときは、現地でCDを買って聴いたりしています。
――初めて買ったCDのことは覚えていますか。
平井:自分で買ったのではないですが、初めて親に買ってもらったのはマイケル・ジャクソンのアルバム『Bad』ですね。幼稚園くらいだったと思います。ただ、小学校高学年くらいまでは父からの影響が大きくて、自分で選ぶというよりは、ザ・ビーチ・ボーイズやエリック・クラプトンなど、家で流れている音楽を自然と聴く方が多かったです。
――自宅では、どのように音楽を聴いていますか。
平井:スマートフォンからBluetoothスピーカーに繋いで聴くことが多いですね。でも、何度も聴く曲はストリーミングではなくて、ダウンロードしないと不安になるんです。ストリーミングって、クラウドに接続して聴いていますよね。それだと、自分の手元にない感じがして不安で(笑)。「いつか消えちゃったらどうしよう」って思うんです。なので、ストリーミングで聴ける曲でも、データとして保存しておきたくて、ダウンロードで購入することもあります。
――ちなみに、最近よく聴いている曲はなんですか。
平井:なんだろう…。(自分のスマホを見ながら)ザップとか、アンブロージアとか、ボビー・コールドウェル、B.B.キング等を聴いていますね。あと、カントリー全般はよく聴いています。
▲平井大「MyLove」
――7月にリリースされたアルバム『WAVE on WAVES』に収録されていた「MyLove」では、平井さんのパートナーがミュージック・ビデオの撮影を担当されたことで話題となりました。自宅で聴く音楽は、どうやって決めているのですか。
平井:僕は今、僕とパートナーと犬という、1匹と2人で住んでいます。犬は、特にどの曲を聴きたいって言わないので…
――そうですよね(笑)
平井:(笑)。でも、音楽はとても好きみたいで、音楽をかけるとすぐ寝ちゃうんです。すごくリラックスしているんでしょうね。なので、残りの2人(僕とパートナー)で音楽を選ぶんですが、僕ら基本的には音楽の趣味が似ていて。
――では、あまり喧嘩になることはありませんか?
平井:たまに、「今は、この曲の気分じゃない」って言われちゃいますけどね。あと家に帰ると、音楽を聴きながら料理を作ってくれている時もあります。料理をしている時にかかっている曲は、日によって全然違いますね。美空ひばりさんの時もありますし、ラテンの時もあるし。朝、起きたらサルサが流れている日もあったり。
――日々、違って楽しいですね。
平井:なので今、流行っている曲や新しい曲を知るのは、パートナーがきっかけとなることが多いです。
――そういう意味でも、一緒にいて話題にあがった曲をすぐに検索して聴くことができるストリーミングは、便利ですよね。
平井::僕の場合どんな音の使い方をしているのかを研究したくて、音楽を探すことも多いので、そういう時にもストリーミングだと、すごく便利ですよね。どこにも行かなくても、色んな曲をピックアップできますから。あと、僕は面倒くさがり屋なので、CDを聴こうと思ってケースを開くと、中に違うCDが入っていることがあるんですよ(笑)。なにがなんだか分からなくなっちゃっていて、そういう意味でもストリーミングには、助けられています。
- 作品の本質が問われる時代になってきた気がします
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公演情報
【NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.2】
ビルボードチャートを賑わせたアーティスト数組と、 本プロジェクトの事前展開で決定した新人アーティストによるオムニバスイベント。 新人アーティストは複数のアーティストの中から、 ストリーミング各社での期間中のストリーミング数により1組が選出
2018年10月30日(火) 新木場STUDIO COAST
⇒受付はこちら>>
出演《NOW PLAYING ARTIST》平井 大、Little Glee Monster、and more!
出演《STARTERS ARTIST》電波少女
MC:千葉 雄大
チケット:招待制(合計2,400名)
主催: Billboard JAPAN、SPACE SHOWER TV
協賛:株式会社ユーキャン、ファミリーマート
特別協力:uP!!!
参加ストリーミングサービス:Apple Music、Amazon Music、AWA、うたパス、Google Play Music、KKBOX、Spotify、dヒッツ、LINE MUSIC、Rakuten Music、レコチョクBest
告知協力:J-WAVE、ニッポン放送
作品の本質が問われる時代になってきた気がします
――私たちは、2007年から日本版のビルボードチャートを発表しています。2007年はラジオとシングルCDの売上枚数の2つのデータでスタートし、その後 ダウンロード、ストリーミング、Twitter、YouTubeなど様々なデータを追加し、今では7種類のデータを合算して、チャートを作っています。音楽の聴き方の変化にあわせてデータを増やしているのですが、今はそれくらい音楽の聴き方が多岐にわたっています。そんな時代において、ヒットとは何を指すと思いますか。
平井:たくさんの方に聴いてもらえて喜んでもらえた曲は、間違いなくヒットだと思います。ですが、どれだけ良い曲なのかとか、世の中にどれだけ貢献できた曲なのかを、数字で表すのはすごく難しいなと思いますよね。CDはそんなに売れなくても、ライブですごく大勢の人を喜ばせることができるアーティストもいますし。なので、ヒットの定義は難しいと思っています。でも幅広い世代の多くの人を、より楽しませることができた曲がヒットであるということには間違いないと思います。
――自分の作品を出す時に、ヒットを意識することはありますか。
平井:楽曲を作って、皆さんに手に取って聴いてもらうことを仕事にしているので、もちろんたくさんの人に聴いてもらいたいなと思っています。でも、それがどういう形でヒットしないといけないとか、数字で測れるヒットでないといけないということは、あまり意識していません。自分が作ったものが、自然に広がっていくことが、理想だなと思っています。
――そういう意味ではSNSのおかげで、口コミがより広がりやすくなりましたし、ストリーミングのおかげで、広がった曲を聴く方法もとても手軽になりました。
平井:そうですね。なので、今まではCDは買ってもらった枚数しか分からなくて、どれだけ聴かれているかを知る手段がありませんでした。でも、ストリーミングは何回聴かれたかが分かりますし、何度も聴いてもらえないと、僕らにも還元されません。そういう意味で言うと、作り手のスキルや才能など、作品の本質が問われる時代になってきた気がします。良い曲であれば、必ず何度も聴きたくなりますから。
――ちなみにYouTubeの場合は、無料で音楽を聴くことができますが、無料で聴かれることに対して抵抗はありますか。
平井:無料であることに対して、特に抵抗はありません。有料でも無料でも聴いてもらえれば良いかなって。それに、YouTubeには全ての楽曲を公開しているわけではないので、僕のことを知るきっかけにしてもらって、本当に好きになったらライブに来てもらったり、YouTubeで聴けなかった曲をダウンロードしたりしてもらえたら良いなと思います。なので、新曲を出すときにはストリーミングや、ダウンロード、CDなど色んな方法で発売しますが、今後CDは持っていたいと思ってもらえるような付加価値が、より必要になるでしょうね。例えば木製のケースに入っていたり、飾っていて可愛いと思ってもらえるような。ラフに聴きたい人はストリーミングで十分ですから。CD以外にも、アナログやカセットなど色んな媒体がありますが、いずれにしても持っていて価値があるものを作らないといけないなと思っています。
――現在、全18公演のホールツアーを開催されています。12月にはハワイ公演もありますが、日本と海外ではセットリストを変えたりされるのでしょうか。
平井:まだ考え中ですが、メンバーが違うので多少内容は変えると思います。日本と海外の違いでだと、先日ロサンゼルスでライブをしたんですが、音楽や絵画など、生活とアートの距離がとても近いなと感じました。ライブ中も、ギターソロのあとにすぐ拍手が起こったり、反応が早いなと思います。
――たしかにLAは歩道や町中にアートが溢れていますし、青い海と白い雲とヤシの木という景色が、すでに美しいアートのようです。
平井:逆に、LAの人は日本の景色を見てアートだと思っていると思いますよ。東京も、神社やお寺と、都会的な建物が共存しているので、とてもアーティスティックな街だなと思います。
――10月30日に開催される【NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.2】は、どんなライブになりそうでしょうか。
平井:普段から、こんなステージだからこんな内容にしようって考えたことはなくて、ツアーでもインストアライブでも、ステージへの意気込みは変わりません。なので、ナチュラルなライブになると思います。ストリーミングサービスは、とても便利ですが、もともととてもアナログな僕の音楽が、こういう最先端のサービスを通じて聴かれるというのは、とても面白い変化だなと思います。僕は、昔から変わらないものというのが、すごく大事だと思っていて。ファッションもそうですよね。ヴィンテージのジーンズって、とても丁寧に縫ってあったり、職人さんたちが丁寧に作っているのがすごく感じられるじゃないですか。そういうものが、何年経っても残っていて、今も誰かが履き続けているって、すごく素敵だなと思います。色々なネットワークやテクノロジーが発達した今の時代に、昔から続いている良いものをどれだけ伝えていけるのかは、僕の音楽のテーマでもあります。
――ストリーミングサービスには、100年以上に作曲されたクラシック音楽から、今日リリースされた楽曲まで何千万曲もの音楽を手軽に聴くことができます。
平井:そうですよね。なので、これからはおじいちゃんやおばあちゃんも簡単に使えたり、子供の気分にあわせて音楽を選んでくれたり…。ストリーミングがより一層、僕らの生活に馴染んでいけば良いなと思っています。
公演情報
【NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.2】
ビルボードチャートを賑わせたアーティスト数組と、 本プロジェクトの事前展開で決定した新人アーティストによるオムニバスイベント。 新人アーティストは複数のアーティストの中から、 ストリーミング各社での期間中のストリーミング数により1組が選出
2018年10月30日(火) 新木場STUDIO COAST
⇒受付はこちら>>
出演《NOW PLAYING ARTIST》平井 大、Little Glee Monster、and more!
出演《STARTERS ARTIST》電波少女
MC:千葉 雄大
チケット:招待制(合計2,400名)
主催: Billboard JAPAN、SPACE SHOWER TV
協賛:株式会社ユーキャン、ファミリーマート
特別協力:uP!!!
協力:激レアバイト
参加ストリーミングサービス:Apple Music、Amazon Music、AWA、うたパス、Google Play Music、KKBOX、Spotify、dヒッツ、LINE MUSIC、Rakuten Music、レコチョクBest
告知協力:J-WAVE、ニッポン放送
WAVE on WAVES
2018/07/04 RELEASE
AVCD-93937 ¥ 3,056(税込)
Disc01
- 01.SONG FOR TWO
- 02.RIDE THE WAVES
- 03.はじまりの歌
- 04.MyLove
- 05.I SHOT THE SHERIFF
- 06.SOUNDS LIKE A LOVE SONG
- 07.BEAUTIFUL LANE
- 08.MyFam
- 09.FAMILY SONG
- 10.はじまりの歌 with 葉加瀬太郎
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