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AmPm×ニッキー・ロメロ ~世界中で注目を集めている覆面デュオ、世界的アーティストにインタビュー~
AmPm(アムパム)。日本の覆面クリエイティブ・デュオ。マイケル・カネコ(Michael Kaneko)をヴォーカリストに起用したデビュー・シングル「Best Part of Us」が、2017年3月のリリース後、6か月間でSpotifyで1000万回再生を突破。同年リリース曲では、Spotifyでもっとも聴かれた日本人アーティストとなり、世界中で注目を集めている。
ニッキー・ロメロ。オランダ出身のDJ/音楽プロデューサー。世界のDJランキング「DJ MAG TOP 100 DJs」7位にも輝いたこともあり、アヴィーチーらとのコラボレーション、リアーナやブリトニー・スピアーズなどのプロデュースも務め、日本ではSEKAI NO OWARI「Dragon Night」のプロデュース、EXILE「EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~」のリミックスでも知られる。
AmPmが、ニッキー・ロメロとタイオ・クルーズ(Taio Cruz)のコラボレーション楽曲「Me On You」のリミックスを、2018年9月13日にリリースした。そこで今回、AmPmによるニッキー・ロメロへのインタビューを実施。楽曲の誕生秘話や、幅広い活動における彼の信念などを引き出してくれた。
なお、AmPmは9月12日にも、ヴォーカリストにシンガポール出身のヘネリ(Haneri)を起用したオリジナル曲「3AM」を発表。世界で280万人を超えるフォロワーを持つSpotify公式の重要プレイリスト“New Music Friday”に選出された。そのほか、Spotifyにおけるエレクトロ&ダンスの最重要人物・Austin Kramerによるプレイリスト“Friday Catediggers”など、多くの注目プレイリストに採用されている。
9月26日には、早くも新曲「Little Bit More feat.Ayden」を発表。アリアナ・グランデ(Ariana Grande)のプロデューサー、トミー・ブラウンと作り上げた楽曲で、R&Bテイストを織り交ぜたフューチャー・ソウルとなっている。
AmPmリンク:https://AmPm.lnk.to/AmPm
楽曲&コラボレーションについて
~日本で生まれた「Me On You」~

9月7日にリリースされた「Be Somebody」は、ニッキー・ロメロとスティーヴ・アオキが生み出したダンス・ポップ・ナンバー。6年連続で「DJ MAG TOP 100 DJs」トップ10入りを果たすなど絶大な人気を誇るスティーヴ・アオキはこのコラボレーションについて、「ニッキーとの制作は最高ですよ。僕たちは息がぴったりだから」と語っている(米ビルボードの記事より:https://bit.ly/2Mrn0Eg)。
ニッキー・ロメロ:シンガーとして参加してくれたキアラともずっと一緒にやりたかった。僕はキアラがフィーチャリング参加してるリンキン・パーク(Linkin Park)の「Heavy」っていう曲をリミックスしたことがあるんです。原曲はチェスター・ベニントン(Chester Bennington)が亡くなるちょっと前に発表されたっていうのもあって、僕にとってはすごく特別な曲なんですけど。あのリミックスで彼女が本当にクールな声の持ち主だってわかったから、レコーディングに参加してほしいって頼んだんですよ。ほかのリリースなんかもあってスケジュールを合わせるのが難しかったんですけど、時間を見つけて完成させました。あと、特別なこととしては、普段の自分より少しBPMを遅くしたことですね。リンキン・パークのボーカリストとして活動、2017年7月20日に急逝したチェスター・ベニントン。アメリカ出身のシンガーソングライターであるキアラを抜擢した「Heavy」は、その約5か月前にあたる2月に発表され、5月にはこの楽曲をリード曲としたアルバム『One More Light』がリリースされた。ニッキー・ロメロによるリミックスは、同アルバムのリリース前に公開されている。
AmPm:私たちがリミックスもさせてもらった「Me On You」についても教えていただけますか? ニッキー・ロメロ:これは面白い経緯があるんですよ。去年、東京のホテルで1stデモが出来たんです。絶対にいい曲なるぞって思ったんですけど、そのときはまだちゃんとした形にはなってなくて、どうすればもっと自分らしいサウンドになるのかわからなかった。ツアーの最中にパソコンで楽曲を完成させるのは結構難しいからね。モニター・スピーカーがないし。それで、そのあと僕のプロダクション・チームメイトと一緒に考えて、タイオ・クルーズに連絡したんです。彼に頼めばきっと素晴らしくなると思って。もちろんその通りになって、今年3月に開催されたアメリカの音楽フェス【Ultra Music Festival 2018】で、彼と一緒に披露したんですよ。 AmPm:では、始まりは日本なんですね。 ニッキー・ロメロ:ええ、そうです。 AmPm:それを日本人である私たちがリミックスすることになったと。 ニッキー・ロメロ:だから確信みたいなものはあったんです。AmPmによる「Me On You」のリミックスは、ニッキー・ロメロが2012年に設立したプロトコル・レコーディングス(Protocol Recordings)からリリース。なお、スティーヴ・アオキもこの楽曲のリミックスを手がけており、AmPmは大物アーティストと肩を並べることとなった。
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