Special
ナカヤマユキコ@新アイドルグループプロデューサー就任記念インタビュー
今は「若い子を純粋に応援したい」という……もうただの母性!
BiSの初期メンバーとしてデビューを飾り、その後はモルヒネ東京~the Endとバンド中心の活動を続けていたユケことナカヤマユキコ。長らく出産と育児の為に活動を休止していたが、このたび新アイドルグループのプロデューサーに就任することになった。今回のインタビューでは、そんな彼女の出産前後の心境の変化~若い女の子を全力で応援したくなったという想いと共に始まる今回のアイドルプロジェクトについて語ってもらった。
「ぜんぶ子供を育てる為の苦労だったんだ」と思いましたね
--BiSの初期メンバーとしてデビューを飾り、その後はモルヒネ東京~the Endとバンド中心の活動を続けていたナカヤマユキコさんですが、昨年の6月に突然の結婚発表。そして出産と育児の為に活動を休止されていましたので、今回は出産後初のインタビューになります。まずお母さんになった心境を聞かせてもらえますか?
ナカヤマユキコ:どのお母さんもそうだと思うんですけど、子供が生まれるとてんやわんやで忙しすぎて生まれる前の記憶とかなくなりますね!「別の人生、始まっちゃった!」感があるんで。独身時代のことが遠い昔と感じるくらい(笑)、毎日が濃いです。--出産はどうだったんですか?
ナカヤマユキコ:今までの人生で味わったことのないような痛みと大変さだったと思うんですよ。でも不思議なことに女の人ってそれを忘れちゃうんですよね。人間の神秘だと思うんですけど、ずっとその痛みを憶えていたら次の子供を生めないじゃないですか。だから忘れちゃうんだろうなって。すごく痛かったのは間違いないと思うんですけどね。陣痛が来てから出産まで20時間くらいかかりましたし、結構エゲつない感じだったとは思うんですけど……子供が生まれてきたら可愛くて仕方ないんで、そんなのどうでもいいって感じになりましたね。だから強くなったと思います。あと、大体のことを気にしなくなりましたね。口癖かのように「まぁ死にはしないから大丈夫でしょ?」みたいな(笑)。--それは出産を乗り越えたから?
ナカヤマユキコ:そうですね。あと、育児って本当にイレギュラーなことだらけなんで、イチイチ気にしていたら何にも出来なくなっちゃうんですよ。だから「この子が元気にスクスク育ってくれればそれでいいや」って。--生まれた子供を初めて見た瞬間はどんな気持ちになりました?
ナカヤマユキコ:私、この子への第一声が「おつかれさま~」だったんですよ(笑)。--仕事終わりかのように(笑)。
ナカヤマユキコ:「わぁー、出てきたか! おつかれ、おつかれー!」って。一緒に峠を越えた感はありましたね。--独身時代のナカヤマさんにも家族やメンバーは居た訳ですけど、当時は自分から孤立しがちな女の子だったじゃないですか。でも子供が生まれてくると、もう何があろうが離れることがない関係になる訳で、そういう存在が出来たことは自分にどんな影響を与えたと思いますか?
ナカヤマユキコ:どういう影響を与えているんだろうなぁー……。たぶん、自分では分かんないですけど、端から見たら何か変わっているとは思います(笑)。まぁでもとにかく日々「この子を生かさないと!」と思っているんですよ。この子を生かす為に私も生きないといけない。だから母親って凄いなと思いますよ。なんか凄い使命を与えられた感じがします。--個人的な云々で「もう死にたい」とか……
ナカヤマユキコ:あー、もうならないです! 個人の意見というモノはまずないです! ご飯を食べるにしても「すべて母乳になってこの子の中に流れていくんだ」と思ったら、好きなモノすら食べれない生活になるんで。睡眠に関しても自分が眠いときに寝れるっていう状況でもないですし。--となると、苦しいは苦しいですよね?
ナカヤマユキコ:苦しいですね。でもそれ以上にやっぱり可愛いッスよ、子供は! 超ヘトヘトで「はぁー、もう無理!」みたいな感じになっていても、ふと子供が笑っている顔を見ると何でもオッケーになっちゃう。--ここまでの話を聞いている限り、アイドル時代やバンド時代のよく病んでいたナカヤマユキコとはもう別人ですね。
ナカヤマユキコ:別人ッスね!「そんな女の子もいたなぁ」って思います(笑)。まぁでも親になる上でそういうことも経験しておいてよかったなと思いました。「自分の経験値になったなぁ」くらいのラフな感覚ですけど! もし子供があの頃の自分みたいに挫折しそうな瞬間があったときとか、近くでいちばん最初に気付いてあげられると思うし。だから「ぜんぶ子供を育てる為の苦労だったんだ」と思いましたね。--普通に感動してしまいました。
ナカヤマユキコ:ハハハハハ!- でも今は「若い子を純粋に応援したい」という……もうただの母性!
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オーディション情報
◎ナカヤマユキコ(ex.BiS)プロデュース
新アイドルグループ メンバー募集!
応募資格:23歳以下の本気でアイドルを目指している女の子
締め切り:8月12日
審査方法:
[1次審査]
書類審査
[2次審査]
面談(歌唱審査あり)
[最終審査]
実際にレッスンを受けてもらいます。(歌唱審査あり)
合格発表は担当者より、メールまたは電話にておしらせします。
(契約完了後のレッスンの為の交通費は全額支給)
給料:1ヶ月 固定4万円
交通費全額支給
物販バック10%~30%
契約金、衣装代なども一切頂きません
募集HP:http://ioricompany.co.jp
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
でも今は「若い子を純粋に応援したい」という……もうただの母性!
--あたりまえですけど、この道を選んで間違っていなかったですね。
ナカヤマユキコ:間違っていなかったですね。「成功したか、していないか」はとりあえず置いておいて、本当にとことん好きなことを好きなようにやってきたじゃないですか。なので、子供が生まれたときにスパッと切り替えできましたね。「子供はいるけど、やっぱりステージにも立ちたい」みたいな未練も今は正直なくて。自分の承認欲求とかどうでもよくて、本当に!--当時は自分の承認欲求しかなかったのに(笑)。
ナカヤマユキコ:でも言ったら私の承認欲求をいちばん満たしてくれているのはこの子じゃないですか。私がいないと生きていけないし。--それはそうだ。この子の存在自体が自分を承認している訳ですもんね。
ナカヤマユキコ:そうなんです。それもあって「潔く裏方にまわろうかな」という気持ちになれたところはありますね。--新アイドルグループのプロデューサーに就任されたんですよね。どういった経緯があってそういう展開になったんですか?
ナカヤマユキコ:妊娠したら、それまですっごい忙しくしていたのにポッと時間ができて、テレビとかしっかり観れるようになったんですよ。で、妊娠中ってメンタルも結構ガタガタになるんですけど、改めてテレビの向こう側のアイドルにすっごい元気をもらって。「アイドルってマジ半端ない!」みたいな感じになったんですよ(笑)。自分がアイドルだった頃には考えられなかったような気持ちになって、単純に「可愛い子が頑張っている姿って素敵だな」と思ったんですよね。子供が生まれてからはなおさら、若い子が何かに向かって頑張っているのをすっごい応援できるようになったんですよ。だから在宅アイドルヲタみたいな感じになっていたと思うんですけど、そんな中でたまたま「アイドルのプロデュースに興味ない?」っていうお話を頂いて、今回新しいアイドルグループを手掛ける会社の方といろいろ話し合いをしていく中で「じゃあ、アイドルを作りましょう!」っていうことになったんです。--どんなアイドルグループをプロデュースしていく予定なんですか?
ナカヤマユキコ:まず「イチからアイドルグループを作りましょう」という人たちが集まったんですよ。それから「どういうグループを作りたいか」という話し合いを重ねていったんですけど、今の女の子たちのパワーって本当に凄いじゃないですか。それで「ゼロから始めることによっての可能性をとりあえず信じてみよう。だから真っ白から始めよう」っていうコンセプトが決まったんです。で、女の子を募集して、これからメンバーを決めていく段階なので、具合的にどういうグループになるかはまだ誰も分かっていない状態なんです。その子たちがどんなアイドルを目指していきたいのか、そういう想いも聞いた上で形にしていきたいんで。で、その女の子たちの可能性を私たちは信じて「本気でサポートしてあげよう、本気で応援してあげよう」という気持ちで動いていこうと思っているんです。--そのプロジェクトチームにはどんなメンバーが集まっているんですか?
ナカヤマユキコ:私と某有名メジャーアイドルさんの振付師の方。で、作曲はmiifuuさんが今のところ決定しているんですけど、私がプロデュースすることについて返事をする前からmiifuuさんの参加は決まっていたんですよ。で、miifuuさんだったら間違いなく曲は格好良いじゃないですか。それで「ちゃんと自信のあるグループを作れるな」と思ったから「やります」と返事させて頂いたんですよね。miifuuさんとはthe Endのときに一緒に活動していたんですけど、また同じプロジェクトで関わることになったので面白いなって。--それにしても、あれだけ「自分が、自分が」と前に出たがっていたナカヤマさんが他の女の子たちをプロデュースするべく裏方にまわるなんて、当時を知る人たちからしたら奇跡ですよね。出産はここまで人を変えるのかと思いました。
ナカヤマユキコ:そうですよね(笑)。でも今は「若い子を純粋に応援したい」という……もうただの母性!--だから母になっていなかったら出来ていないプロジェクトなんですよね。
ナカヤマユキコ:そうなんですよ! 母性芽生えちゃったんで! あと、今回は私発信というよりも大人の方々がいてのプロジェクトなので、私は格好良く言わせて頂くとプロジェクトクリエイターみたいな立ち位置になるんですよね--いろんなプロデュースの形があると思うんですけど、母性でプロデュースされたアイドルグループってないと思うんですよ。
ナカヤマユキコ:ないですよね(笑)。オーディション情報
◎ナカヤマユキコ(ex.BiS)プロデュース
新アイドルグループ メンバー募集!
応募資格:23歳以下の本気でアイドルを目指している女の子
締め切り:8月12日
審査方法:
[1次審査]
書類審査
[2次審査]
面談(歌唱審査あり)
[最終審査]
実際にレッスンを受けてもらいます。(歌唱審査あり)
合格発表は担当者より、メールまたは電話にておしらせします。
(契約完了後のレッスンの為の交通費は全額支給)
給料:1ヶ月 固定4万円
交通費全額支給
物販バック10%~30%
契約金、衣装代なども一切頂きません
募集HP:http://ioricompany.co.jp
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
精神的に何かツラいことがあったらちゃんと寄り添ってあげたい
--大体のアイドルプロデュースは男性が手掛けられていますし、女性が手掛けていたとしてもビジネスマンとしてバリバリ働けるような方だったりするじゃないですか。そんなアイドルシーンにおいて母性で「私はこの若い女の子たちを応援するんだ」というプロデュースの形は新しいですよね。どんなグループやストーリーが生まれるのか興味深いです。
ナカヤマユキコ:自分のアイドル時代はめっちゃツラかったんですよ。でも自分がプロデュースするアイドルは自分の娘たちのようになると思うんですけど(笑)、もうツラい想いをさせたくないんですよ。それは強く思っていて、もう「エモい」で消費されないようなグループにしたいんです。一過性ではなく、ちゃんと長く続けて、ちゃんとその子たちが夢を叶えるストーリーを見届けたいんですよね。それが今回プロデュースさせて頂く上でいちばん大事にしたいと思っているところなんです。--立派なコンセプトだと思いますよ。
ナカヤマユキコ:母性です! コンセプト、母性になっちゃったらどうしよう(笑)?--いいじゃないですか。怖いイメージも付いてしまっている昨今のアイドルシーンにおいてそんなに安心できるコンセプトはないですよ。
ナカヤマユキコ:本当に安心してほしくて。アイドルって女の子たちのいちばん輝いている時期を大人たちが商品として売り出していく訳じゃないですか。なので、一歩間違えたらその女の子の人生をぜんぶ狂わしちゃうんですよ。イチ親としてそういうことを若い子たちに経験してほしくないし、もし将来アイドル以外に夢があるんだとしたら、その夢にちゃんと着地できるようなアイドル活動をしてほしいなと思うんです。あと、今は誰でもアイドルになれる時代ですけど、その一方でステージに立ってもお金はもらえていない現実があったりするじゃないですか。お金をもらえていないって、イコール趣味になっちゃうんですよ。でも夢を趣味にしてしまったら何だか分かんなくなっちゃうじゃないですか。ちゃんと夢を仕事にしてほしいんですよね。で、やるからには稼いでほしい。だからお給料システムもめっちゃしっかり作ったんですよ。アイドルの募集をする中でお給料システムを公表しているところってないと思うんですけど。--たしかに。
ナカヤマユキコ:ウチはバッチリ公表しようと思っていて。月々の固定給があります。交通費も別であります。レッスンもちゃんと無料で出来るようにこっちで用意します。で、衣装代とかはもちろんかからないですし、チケットノルマとかそういうのもありませんし、物販とかチェキの売り上げもちゃんとバックしようと思っているんですけど、それも頑張れば頑張るほどお金がもらえるシステムにしてあるんです。だから赤字にさせるようなことにはしません。私の母性が許さないんで(笑)。あと、もし何かツラいことがあったり、グループに馴染めなくて「レッスンに行きたくない」みたいなことになったら、私が個人面談でも何でもします! その子をちゃんとサポートします。精神的に何かツラいことがあったらちゃんと寄り添ってあげたいなと思うので。--システムはしっかりされているんですね。あとは、そこにどんな女の子が入ってくるかによってグループのカラーも決まっていくと思うんですけど、ナカヤマさん的にはどんなアイドルグループに出来たらいいなと思っていますか?
ナカヤマユキコ:地上波の歌番組に出したいです! 欲を言えば、紅白とかMステに出てほしい。国民的に認められて「あ、私、本当に夢を叶えてアイドルになったんだ」って心から満足してもらえるようなところまで行ってほしいですね。もちろんライブシーンでバリバリ頑張ってほしいなと思いますけど、そこだけで終わってほしくない。--そこを目指してナカヤマさんも裏方として支えていく訳ですね。
ナカヤマユキコ:子供と若い女の子たちの為にがんばります!--では、最後に、アイドルプロデューサーとして戻ってきたナカヤマユキコさんから読者の皆さんへメッセージをお願いします。
ナカヤマユキコ:出産して、今までのナカヤマユキコは死んで、聖母になって戻ってきました(笑)。正直、かつてのナカヤマを知っている人からしたら「ナカヤマがアイドルプロデュース?」ってちょっと心配するところもあるかもしれないんですけど、そこはバックアップもしっかりしているので安心して見ていてほしいなと思いますし、今回の新アイドルグループに興味を持って応募してくれる子たちにも、ナカヤマだけじゃなくたくさんの大人の人たちがサポートしてくれて「しっかり応援していきたい」と思っているプロジェクトなので、安心して応募してきてほしいなと思います! もし何かあったらママが助けます(笑)。オーディション情報
◎ナカヤマユキコ(ex.BiS)プロデュース
新アイドルグループ メンバー募集!
応募資格:23歳以下の本気でアイドルを目指している女の子
締め切り:8月12日
審査方法:
[1次審査]
書類審査
[2次審査]
面談(歌唱審査あり)
[最終審査]
実際にレッスンを受けてもらいます。(歌唱審査あり)
合格発表は担当者より、メールまたは電話にておしらせします。
(契約完了後のレッスンの為の交通費は全額支給)
給料:1ヶ月 固定4万円
交通費全額支給
物販バック10%~30%
契約金、衣装代なども一切頂きません
募集HP:http://ioricompany.co.jp
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
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