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FABLED NUMBER 『I Bet My Life (or Death)』 インタビュー



FABLED NUMBER 『I Bet My Life (or Death)』 インタビュー

「シンプルに自分たちの一番アッパーな曲を今リリースするのには意味がある」

昨年行われた【SUMMER SONIC 2017】大阪公演でも注目を集めた関西出身の6人組ロックバンド FABLED NUMBERが、2018年6月20日に1stシングル『I Bet My Life (or Death)』をリリース。本作について「(自分たちにとって)今まで以上にアッパーな曲で、ダンス・ミュージックの新しいカタチ」だとN'Taichi(Ba/Cho)は言う。また、N'Eita(Gt/Vo)は「シンプルに自分たちの一番アッパーな曲を今リリースするのには意味がある」と、その心境を語った。

せめて音楽は好きなものを聴いてほしい

FABLED NUMBER 1stシングル『I Bet My Life(or Death)』インタビュー
▲(左)N'Eita、(右)N'Taichi

--まずFABLED NUMBERってどんなバンドか教えていただきたく。過去作含め聴いていると、パンク要素も持ち合わせていたり?

N'Taichi:だいぶパンクですね、パンク精神という意味合いですけど。音楽的にはポップ・パンクなんですよ。聴いてきたのもポップ・パンクの時期は長かったかな。バンドをやりはじめた頃によく聴いてたのはヘヴィメタルとかなんですけど、自分で作る音楽はこれじゃないなと思ったときに、海外のポップ・パンク、いわゆるアメリカ西海岸系ね、そういった疾走感があって開放感のあるような楽曲をよく好んで聴いてましたね。今回の『I Bet My Life(or Death)』の曲も、そこからとってきたもの、自分の経験からとってきたものが大きかったかな。

N'Eita:僕もオール・アメリカン・リジェクツだったらアルバム全部持ってるし、ポップ・パンク系の音楽もだいぶ好きです。それとマルーン5とか、ボーカルにセクシーな雰囲気があってパンク過ぎないというか、歌声の絶妙な細さとかにハマりましたね。

--現在バンドはダンスロックとして打ち出しいますよね?

N'Taichi:海外で主流となっている音楽のジャンルが日本では浸透していなかったりするじゃないですか。それは日本の人にも分かりやすい言葉にして伝えていかなきゃなという意識は常にあって、そうしたりすることもありますね。文言決めたりするときとか、何するにしても。

--最近の活動において、リスナーに対してのアプローチはどんなことを心がけていたり?

N'Taichi:俺もエイタもライブキッズ出身っていうのもあって、メロコアとかポップ・パンクにのってダイブやモッシュをしていた事もあるんです(笑)。自分たちが楽しんできたようにお客さんにも楽しんでほしいといった思いもやっぱりあるんで、今回のシングル曲とかはその原点回帰できたんじゃないかなって意識は強いですね。

N'Eita:僕らはバンドやったり好きなことをやって暮らせる状況になってるけど、そう出来ない人もいるし、大きい夢を持ってる人間はすべてじゃない。なんか意識高い人が正義みたいな風潮っていま感じるんですよね。いまこんだけ色んな人が繋がって、いろんな情報にアクセスできて、その中には見たくないものもあったりして。本当はあの人みたいに生きたいなって思っても、環境とかによって無理な人もいるわけで。そんな社会のなかで、「せめて好きな音楽くらいは聴いてほしいな」と思う。友達とか、だれか自分にとって影響力のある人が「これいい」って言ってたからその音楽を聴くってのは違うと思う。で、そんな好きな音楽の一つに自分たちも入りたいって思うし、その人の一番好きなバンドになりたいって思いますね。一つの音楽だけではなかなか叶わないかもしれないけど、6人揃って、FABLED NUMBERだったらそれができるかもしれないって思いますね。まあ僕らでさえ気に食わないことはたくさんあるけど、学校や会社に行ってたらもっとあるんだろうし、好きに生きてて好きなこと出来て、好きな音楽を聴けたらなおよしだと思うんですけど、現実そうもいかない。「なんか俺の人生もっと好転していったらな」とか思ってるような人も、別に目的意識なく生きるのも良いと思ってるんで、その中でもせめて音楽は好きなものを聴いてほしい。そのなかに僕らも入り込みたい。そうなったら、自分らも一生懸命曲を作って、歌って演奏してやっていくことが意味のあることなのかなって思いますね、最近特に。

俺たちの音楽は前向きじゃなきゃ絶対できない

FABLED NUMBER 1stシングル『I Bet My Life(or Death)』インタビュー
▲ N'Taichi

--SNSでのコミュニケーションが当たり前ですからね、インフルエンサーみたいな存在もいたり。個人的にはそれも良いと思うんですけど。

N'Taichi:そうそう。そんで集団心理っていうのがはたらくじゃないですか、それこそ日本中でこれだけの人がやっていたら頻繁に。「みんながこれ好きって言ってたら、私もこれ好き」って、だからバンド自体がその(好きって言われる)レベルに行かないと、とは思いますね。そこへ行ったら単純に今以上の人に音楽を届けられるわけだし、そりゃ好きになってもらえるほうがいいですよね。俺たちは皆が「FABLED NUMBERが好き」って、いつでも自信持って言ってもらえるような活動をずっと続けてますから。

--社会に対しても前向きに適応していく的な?

N'Taichi:まあ俺たちの音楽は前向きじゃなきゃ絶対できないような音楽なんで、ライブ性だったり、人間性も含めて。だから前向きにやっていかなきゃモチベーションを保つのも結構しんどいこともあるんですよね(笑)。俺は俳優じゃないから、ライブ出るときもそうだし、曲作るときもそうだし、「こういうのがやりたい!」って思った通りに表現してしまうんで。

--N'Eitaさんはフロントマンとして、FABLED NUMBERをどう見せていきたい?

N'Eita:イベントによってFABLED NUMBERに求められるものはあるわけじゃないですか。自分らのワンマンと、他のバンドのお祝いとか対バンで呼ばれるライブとでは、そりゃ全然違ってくると思うんですけど、30分やろうが1時間30分やろうがどっかで「俺達はこうだぞ!」って姿を見せる瞬間はそれぞれにあるんですよ。今日はこういう切り口で攻めようとかっていう変化はあるんですけど、ピークをどこに置くかなんてのは当たり前ですけど考えませんよね。バンドの色みたいなものが自分らの売りものなので、そりゃどこかで見せなきゃという意識はあるんですけど、というか見せなあかんよね(笑)。

--大阪出身のお二人ですが、関西と関東でライブをやっていて感じる違いはあります?

N'Taichi:関西の人は熱量が異常なところまで達するんですよね。それが(関東との)人数の差もあるとは思うんだけど、こっちの想像を超えてくる熱さと言うか、思わず「本当にありがとうー!」って叫んじゃうみたいな感じで、それは関東でもあるんですけど。でも、強いて比べるならちょっと曲の捉え方が違うのかなって思うところもあって、東に行けば行くほど、しっかり曲を聴きたい人の割合が少し多いのかなって思うことはありますね。

N'Eita:大阪と名古屋はずっと活動してきた土地ですし、昔からFABLED NUMBERをずっと見てくれている方もいて自分なりの盛り上がり方も知ってると思うし、僕らの音楽も変わってきているんで、場所で比べたらお客さん層も違いはでてきますよね。まあワーッ!ってくるのは地元(大阪)のお客さんですよ、土地柄もあるかもしれないですけど(笑)。

N'Taichi:たぶん自分らもそうだからかもしれないですけど、同じ地元だから湧いてくるもんとか、熱みたいもんはあるんじゃないんですかね(笑)。

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FABLED NUMBER「I Bet My Life(or Death)」

I Bet My Life(or Death)

2018/06/20 RELEASE
CRCP-10397 ¥ 2,241(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.I Bet My Life (or Death)
  2. 02.Windshield
  3. 03.夜の鼓動 (The night beat remix)

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