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BOYFRIEND インタビュー&ライブレポート
2018年5月26日にデビュー7周年を迎えたK-POPグループ、BOYFRIEND。リーダーのドンヒョン、しっかり者のイメージのヒョンソン、愛くるしいタイプのジョンミン、双子のヨンミンとクァンミン、そして日本語が流暢なミヌの6人は、シングル『BOYFRIEND』でデビュー後、韓国と日本で活動を続けてきた。短い充電期間を経て、再び日本での活動をスタートさせた彼ら。今回、Billboard JAPANは、5月に開催された東阪ライブ【Precious time ~BESTFRIEND with BOYFRIEND~】と7月25日に発売されるニュー・シングルのリリースイベントのために来日したメンバー6人にインタビュー。イベント前に少し時間をいただき、7周年イヤーについて、普段好んで聴いている音楽など、いろいろ伺った。このインタビューから、彼らの普段の生活がちょっぴり見えるかもしれない。読み終わった後は、ぜひ、メンバーたちのポーズに注目してほしい。
日本語を頑張って話して、皆さんが盛り上がったら、ほんとうに気分が良い!
−−先日開催された東京公演を拝見しました。いつもとは少し違う、バンドを引き連れてのライブをずっとやりたかったそうですが、ライブの感想を聞かせてください。
ジョンミン:新しい雰囲気でパフォーマンスすることができて、本当に楽しかったです。そして、全部、生演奏のステージだったので本当に緊張しました。
−−お客さんとの距離はどうでしたか?
ジョンミン:お客さんが目の前にいて、生だから間違えたらダメだと思って、本当に緊張しました。
−−ほかの皆さんはどうでしょうか?
クァンミン:初めてのことだったので失敗もしたんですけど、本当に楽しかったです。
ヒョンソン:公演中に食事もできて本当に特別な場所だったし、バンドもいて、夜の回ではステージ後ろのカーテンが開いたりして、特別な経験になりました。
−−韓国でもああいった会場でライブをしたことはありますか?
メンバー一同:ないです!
−−じゃあ、本当に初めてだったんですね。
ミヌ:本当に素敵なところで、バンドの皆さんと音楽的なBOYFRIENDの姿を見せることができて嬉しかったし、昔からやりたかったことだったので本当に楽しい経験でした。
ドンヒョン:いつものライブとは違う表現ができたので、良い経験でした!
ヨンミン:僕はライブ感があることが楽しかったですね。
−−お客さんとの距離感がとても近かったと思いますが、握手会やファンイベントなど、ファンの方と触れ合う機会の時に、大切にしていることはどんなことでしょう?
ジョンミン:僕は、イベント前にご飯を食べたら歯磨きをします!距離が近いから(笑)。
クァンミン:僕は毎日笑顔で会うことです。
−−日本人は目と目を合わせて話すことが苦手な人も多いですが、それは感じますか?
クァンミン:そうなんですか??
−−でも、目の前で憧れのアーティストさんと近くで話せるのは嬉しい機会だと思います。
クァンミン:僕たちも嬉しいです。
ヒョンソン:僕も笑顔でいることが一番重要だと思います。
ミヌ:距離が近いので、見つめ合いながら歌ってあげることが大事だと思います。
ドンヒョン:応援しに会場へ足を運んでくれるのは大変なことだと思うので、今日をちゃんと楽しい時間にしようって考えます。あとは自分のケアをしっかり整えて、ステージに臨むことも大切だと思っています。
ヨンミン:僕は、テレパシー…
ヒョンソン:テレパシー(笑)!?
ヨンミン:ファンのみなさんと僕たちのテレパシーが重要だと思います。
−−言葉ではなく気持ちを伝えるということですね。
ヨンミン:はい、言葉にできないことを伝えることです。
−−2011年5月26日にデビューされて今年で7周年、おめでとうございます。
メンバー一同:ありがとうございます!
−−デビューしてからこれまでを振り返ってみて、なにか心に残っていることはありますか?
ジョンミン:初めてのショーケースを日本武道館でやったことが一番印象に残っています。
クァンミン:僕は毎日が心に残っています。今日も心に残っています。
−−日本と韓国のライブでは違いはありますか?
ドンヒョン:やはり言葉が違うので…、韓国でのライブより難しいです。でも日本語を頑張って話して、皆さんが盛り上がったら、ほんとうに気分が良いです!
−−日本語はどうやって勉強されたんですか?
ジョンミン:日本語の先生がいて、デビューする前から勉強していました。
−−あとはファンの方達と話したりして?
ヨンミン:それが一番の勉強になります。
クァンミン:毎日勉強です。
−−日本と韓国のファンの違いはありますか?
ヨンミン:日本のファンのほうが、年齢層の幅が広いような気がします。
−−日本のファンに喜ばれる台詞はありますか?
ミヌ:僕たちが日本語で頑張って話す姿を見せたら喜んでくれるんじゃないかなと思います。
▲BOYFRIEND - "Try my wings"
毎回のライブを、今までで一番楽しいライブにしたい
−−皆さんのトークはすごく面白くて、パフォーマンスしている時のカッコいい皆さんが、トークになると柔らかい印象になるのが素敵でした。先日のライブではダンス・パフォーマンスが無かったのですが、ダンスレッスンやトレーニングはしていますか?
ミヌ:日本に久しぶりに来ると、久しぶりにやる曲も多いので、日本に来る前に先生やメンバーと集まってレッスンをします。
−−どれくらい練習するんですか?
ジョンミン:昔の曲は忘れちゃったりするので、2~3週間前から練習します。
ミヌ:新しい曲が出ると2か月くらい練習して準備をします。
−−それでは今回の来日前にもたくさん準備をされてきたんですね。デビュー当時から今を比べて、グループのどういうところが成長したなと思いますか?
ヨンミン:やっぱり、日本語がちょっと成長しました。
ジョンミン:舞台の上で日本語を話すことができるようになって、成長したなと思います。
−−今はもう日本語に自信がありますか?
クァンミン:もう!自信!ある!です!
ジョンミン:昔は普段の話ができなくて緊張していたのですが、今は楽屋での話とか、何を食べたかとかを話せるようになりました。
ヨンミン:昔は全部台詞を準備してました。
ジョンミン:全部覚えて話してました。今は普段の話もできます。
ヨンミン:今は通訳さんもいないし。
−−そうですね、今日もいらっしゃらないですもんね!音楽的な面ではどうでしょう?
ジョンミン:昔に比べて自分たちでできることが増えました。僕達だけで相談してレコーディングして、振り付けも皆で相談して作っているので、成長したなと思います。
ドンヒョン:あと、ジョンミンの作曲が成長したと思います。
ジョンミン:ありがとう。
−−曲を作る時、どこからインスピレーションを受けているんですか?
ジョンミン:記憶に残っている思い出や、映画や本からですね。曲を作るときは、メンバーのパートも考えて作ってます。
−−最近何か影響を受けた作品はありますか?
ジョンミン:僕は日本の映画が好きでよく見るんですけど、『君の膵臓をたべたい』を観て、一曲作りました。公開はまだシークレットです。
−−そうなんですね!公開を楽しみにしています。皆さんも何か影響を受けて、パフォーマンスに取り入れていることはありますか?
ミヌ:他のアーティストさんの映像を見て、「僕もこんなのやってみたいな」って思って練習したり、ライブに取り入れたりしています。
−−なるほど。憧れている人はいますか?
クァンミン:僕は、僕達のリーダーを尊敬しています。
ヒョンソン:おぉ!
ドンヒョン:クァンミンの為に、もっとカッコいい人間になれるように頑張ります。
ジョンミン:僕はマイケル・ジャクソン!昔から彼の音楽をたくさん聴いてました。
ドンヒョン:僕は小さい時からBoAさんのファンだったので、今も尊敬する人です。
−−皆さんが普段聞いている音楽やアーティストさんはいますか?
ヨンミン:僕は、サム・スミス。「レイ・ミー・ダウン」という曲が本当に好きです。声もきれいです。
ジョンミン:僕はサザンオールスターズの「TSUNAMI」が好きなんです。昔は日本の曲だとは知らなかったんです。ライブ映像を観て涙が出ました。
クァンミン:僕は『君の名は。』が好きなので、RADWIMPSの「前前前世」が本当に好きです。毎日聴いています。
ヒョンソン:本当に?
クァンミン:本当に毎日。さっきも聴いてたよ。
ヒョンソン:そうか。僕はONE OK ROCKが好きで、最近『Ambitions』というアルバムを聴いています。
ミヌ:僕は最近AAAが好きで、色んな曲を知っています。
ドンヒョン:僕はアデル。すべての曲が好きです。「こんな声の人がいるんだ」と思いました。
−−皆さん、いろんな音楽を聴いているんですね。話は変わりますが、「TT」ポーズや指でハートを作るポーズなど、韓国が発祥のダンスやポーズが日本では流行ることが多いのですが、みなさんが好きなポーズはありますか?
ヨンミン:僕はこれです(親指を立てたグーのポーズ)。これをしたら僕が一番になれる気持ちになります。
ジョンミン:高校生の時に流行ってたポーズは、これですね(目元でピース)。
クァンミン:僕は投げキッス。毎日鏡の前で練習しています。
ドンヒョン:僕はいつもファンの皆さんと一緒に写真を撮る時にこのポーズをしますね(顎の下でVポーズ)。このポーズはちょっと顔が太った時に良いポーズです(笑)。
ヒョンソン:僕の場合は笑顔ですね。
−−(笑)。丁寧に教えていただいてありがとうございます。では最後に、今後のグループとしての目標を教えてください。
ヨンミン:毎回のライブを、今までで一番楽しいライブにしたいです。
−−わかりました。お忙しい中、ありがとうございました!
メンバー一同:ありがとうございました!
6人組K-POPグループのBOYFRIENDが2018年5月11日にビルボードライブ東京、16日にビルボードライブ大阪でライブを開催した。本レポートは東京公演のお昼の部の模様をお伝えする。
【Precious time ~BESTFRIEND with BOYFRIEND~】と題した本公演。タイトル通り、プレシャス(大切)な時間を演出するべく、今回、ドラム、ギター2名、ベース、キーボードの生バンドを従え、メンバー全員、スーツ姿でステージに登壇した。まず1曲目に選んだのは今年2月にリリースされた「Try my wings」だ。お気に入りのメンバーの名前を呼ぶ観客。それに反応するように、メンバーも手を振ったり笑顔を見せたりと、ファンサービスが交差した。ドンヒョン、ヒョンソン、ジョンミン、ヨンミン、クァンミン、そしてミヌの6人が、「前からバンドとライブがしたかった」「こういうライブがしたかった」「夢が叶ってうれしい」と口を揃えて話すように、いつもとは違う会場の雰囲気と生演奏のライブは、ファンにとっても、メンバーにとっても初めてのことで、新鮮だったことだろう。「Remember」や「通り道」、「名もなきlove song」などが続き、メンバーは一旦ステージを降りる。デビューから7周年イヤーの彼らのインタビュー映像の時間を挟んで再び登場したBOYFRIENDは、今度はカジュアルな衣装にチェンジ。先ほどのビシッと決めたスーツ姿から、親しみやすいお兄さん(もしくは男の子)に早変わりし、そのギャップにやられたファンもいるのでは?
そのギャップはトークでも見られた。隣に立つメンバーを“めちゃ褒めーる”場面では、クァンミンがドンヒョンに向かって恥ずかしそうにしながらも「最高のリーダー」とべた褒めしたかと思えば、「優しくて、カッコよくて、声もきれい。あと肌が白い!」と告白。ドンヒョンからミヌに至っては「掃除が上手。あと、いつも変わらないヘアスタイル」と、褒め言葉なのかどうか分からないポイントで会場の笑いを誘った。先ほどまでクールに美声を響かせていた彼らが、MCでは、ゆっくりと丁寧に言葉を選びながら、かつコミカルな場面を作る姿に筆者も食い入ってしまった。アーティストから普通の男の子まで、その両極の差と、彼らが頑張って日本語を話す姿を見ていると、ファンが彼らを応援したくなる気持ちがよく分かる。「BOYFRIENDの音楽を違うアレンジで見せていますが、どうですか?」という問いかけに「イエーイ!」と返すオーディエンス。メンバーたちも、きっと新しいBOYFRIENDの手ごたえを感じたことだろう。
ライブ後半では、ギターの音色を響かせる「You’ve moved on」や、コール&レスポンスありのアップテンポ「One Day」を披露。本編ラストは「To my Bestfriend」をファンに捧げ、再び6人はステージを後にした。“BOYFRIEND”コールが鳴り響き、すぐさまアンコールに突入。アンコール2曲の「I’ll be there」と「GLIDER」では、なんとメンバーは客席を歩きながら、ハイタッチや握手をしてファンサービスを見せる。中には、メンバーと一緒に椅子をシェアするというラッキーなファンもいた。時間の許す限り、客席の隅の隅まで回ったメンバーたちは、再びステージに戻ると、会場に来てくれたファンへ感謝を述べ、「以上、BOYFRIENDでした!」という掛け声でこの回の幕を下ろした。憧れのメンバーを、そしていつも応援してくれているファンを目の前にして、ファンもメンバーたちも互いにプレシャス(大切)な時間を堪能したことだろう。また見たいと思わせてくれる、そんなショーだった。
公演情報
【Precious time ~BESTFRIEND with BOYFRIEND~】
ビルボードライブ東京 2018年5月11日(金)
ビルボードライブ大阪 2018年5月16日(水)
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