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オースティン・マホーン 来日インタビュー



ZEDD インタビュー

 昨年、「ダーティ・ワーク」がここ日本で大ヒットとなり、Billboard JAPANの洋楽チャート“Hot Overseas”の年間チャートで、エド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」に次ぐ2位を獲得したオースティン・マホーン。そんなオースティンが2018年の第一弾シングルとなる中毒性の高い、トロピカル・ハウス風の新曲「ソー・グッド」を発表。この曲のプロモーションとミュージック・ビデオの撮影を行うために来日した彼に、新曲をはじめ、現在制作中のニュー・アルバム2作品や今年5月~6月にかけて行われるジャパン・ツアーについて話を訊いた。

Photo: Getty Images Entertainment

来日するといつもホテルでアイディア、詞、思い浮かんだメロディを書き留めている

――昨年からニュー・アルバムの制作に取り掛かっているそうですが、進捗を教えてください。

オースティン・マホーン:いい具合に進んでいるよ。もうすぐ日本での2ndアルバムがリリースされる予定なんだ。音楽はほとんど完成していて、あとはそれをアルバムにするだけ。本国アメリカで発売されるアルバムの制作にも取り掛かり始めたばかりなんだ。両方とも、年内にはリリースできたらと思っているよ。

――アルバムのサウンドやヴァイブについて詳しく教えてください。

オースティン:日本のためのアルバムは、エレクトロニック/ダンスっぽい感じで、アップビートな思わず体が動いてしまうようなものを目指していて、アメリカでリリースするアルバムはディスコっぽいフィーリングを意識している。

――へぇ~、ディスコですか。どんな部分に惹かれたんですか?

オースティン:今、あまり注目されていないから興味があって。だって、ディスコ・ナンバーがかかると、体を動かさざるを得ないでしょ?マイケル・ジャクソンの『オフ・ザ・ウォール』は鉄板で、作品のインスピレーション源でもある。ビージーズも大好きで、特に「ラヴ・ユー・インサイド・アウト」がお気に入りなんだ。


Starting from scratch 🎻

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――マイアミの自宅にはスタジオがあるそうですが、ソングライティングのプロセスについて教えてください。

オースティン:そう、マイアミには自分のスタジオがあって、LAで作業する時は行きつけのスタジオがあるんだ。大体の場合、スタジオ入りして、一から曲に取り掛かる。ギターを弾きながらコード進行を考えて、キーボードやベースを加えてみたりして形にしていく。出来上がっているトラックがある場合は、それに合わせて詞を書くんだ。毎回やり方は違って、フィーリングを確かめながら進めていく感じだね。そして取り掛かっている曲が何らかの理由で上手くいかない時は、新しい曲を書き始めるんだ。

――新曲と言えば、最新シングル「ソー・グッド」はどのように形になったのですか?

オースティン:この曲は完成したばかりなんだ。僕がLAに居たときに日本レーベルが「聴いてみて」って送ってきたから、聴いてみたらクールだったし、詞などを少し変えればいけるかな、と思って1か月半前ぐらいにLAで作業に取り掛かったんだ。それを日本のレーベルに送り、ミキシングとマスタリングが施されて、完成したんだ。

――現在制作している曲の中に、日本にインスパイアされたものはありますか?

オースティン:過去にも、日本にインスパイアされた曲をいくつかリリースしているけれど、日本にはものすごく影響を受けているよ。来る度に美しい場所だと再確認するし、必ず何か新しいことを学ぶんだ。クールだよね。来日するといつもホテルでアイディア、詞、思い浮かんだメロディを書き留めていて、アメリカに戻ったらそれらを読み返して曲にしているんだ。



▲ 「So Good」(Selfie Music Video)


――20歳を過ぎて、自身のサウンドやソングライティングに成長を感じますか?

オースティン:曲を書く度に成長していると思う。常に曲を書き続けているから。

――お手本にしているソングライターはいますか?

オースティン:ジャーメイン・デュプリ、R. シティのティロン…彼とはよく一緒に仕事をしてるし、他にも大勢いるよ。

――一緒に曲作りをしたいソングライターやプロデューサーは?

オースティン:マックス・マーティンのチームと仕事がしてみたいね。彼らは本当に天才的だから。

――彼のチームが作る音楽が、幼いオースティンがポップ・ミュージックに目覚めるきっかけにも?

オースティン:彼がプロデュースしていた大ヒット曲の数々は知っていたけれど、僕は主にカントリー・ミュージックを聴いて育ったんだ。元々はテキサス州の出身だから。生まれたばかりの時から13、14歳ごろまでずっとカントリーばかり聴いていた。そのあと、徐々にR&Bやヒップホップを聴くようになったんだ。

――そういった音楽に惹かれた理由は?

オースティン:う~ん、そうだな。僕はとてもソウルフルなアーティストで、カントリーはソウルに溢れている。R&Bを聴き始めた時も、ものすごくソウルフルな音楽だな、と感じたから…とても心に響いたんだ。それが理由かな。

――近年では、数多くのラッパーやエレクトロニック・アーティストがマイアミを拠点にしていますが、アーティストにとっていい制作環境だと感じますか?

オースティン:もちろんだよ。マイアミの音楽シーンは、10年ぐらい前にものすごく流行って、そのあとやや下火になったけれど、また活気が戻ってきているんだ。マイアミに引っ越したのは、数年後にまた流行ると予想していたから。そしてそうなったからには、もうどこにも引っ越したくないね。住み始めて、もうすぐで7年になるよ。

――オースティンが様々なラテン・アーティストとコラボをしているのも、マイアミならではですよね。

オースティン:そう、マイアミはラテン・ミュージックが盛んで、著名なラテン・アーティストはみんなマイアミを拠点にしている。そういったアーティストたちと頻繁にコネクションを作るようにしているんだ。

――ラテン系の血を引き、同じくマイアミを拠点としているカミラ・カベロもソロとして大ブレイクを果たしましたね。

オースティン:本当に最高だよ。彼女のことを心から誇りに思うし、ものすごく嬉しい。スター性があって、それが見事開花した。彼女の音楽は大好きで、デビュー・アルバムの内容もアメイジングだった。



▲ 「Lady ft. Pitbull」MV


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