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noovy 2ndシングル『singin’ for you』インタビュー
「日本の台湾バンドといえば“noovy”って言ってもらえるように」
昨年9月にメジャーデビューを果たした台湾出身のイケメン4人組バンド noovyが、まるで青春ドラマのワンシーンを思い描いてしまうようなラブソング「singin’ for you」をリリース。
“君だけに咲く 花になるよ”。いまの彼らにだからこそ言ってもらいたい、そんなフレーズに胸キュンしてしまう「singin’ for you」、ボーカル Shawnが作詞・作曲を手がけたカップリング曲「First Kiss」含む本シングルについてはもちろん、メジャーデビューしてからのnoovyの成長や最近の音楽の好み、ギター Hankの女性のタイプ(?)まで。
Shawn(vo,g)、Hank(g,cho)、JK(b,cho)、Mark(dr,cho)の4人に訊いた。
“遊び心”を表現していくことが僕たちの強み
--新年を迎えて早速2ndシングル『Singin' for you』のリリースとなりました。年末年始はゆっくり過ごせましたか?
Shawn:そうですね、僕は台湾で一番高いビル「台北101」から花火を見ながらカウントダウンを楽しみました! JK:僕は家族と一緒にマッサージや足湯に行って癒やされてきました。--家族とはよく旅行とか行かれたりするんですか?
JK:最近はなかなか一緒に過ごす時間がとれなかったので、久しぶりに一緒にのんびり過ごせましたね。--昨年 noovyは日本メジャーデビューを迎えて、たくさんの時間を日本で過ごしてきました。そこで思い出に残っていることは何かありますか?
Shawn:みんなで一緒に車移動したことですね。台湾ではそういった経験がなかなか出来ないので、機材をいっぱい積んだ車に乗り込んで日本の各地へ移動していったのが凄く思い出深かったです! 車中での長旅に辛さとかも感じたんですけど、今振り返ってみると楽しい時間だったし、大事な思い出の一つになりましたね。--台湾ではそういった文化はないんですか?
Shawn:あまりないと思います。だから、その移動が新鮮でしたね。アメリカのバンドのドキュメントリーとかでは見たことがあって、みんなツアーバスとかで一緒に行動してるんですよね。それに憧れもあったので、実現できた!って感動がありました(笑)。--前回のメジャーデビュー時のインタビューでは「いろんな日本のミュージシャンと共演してみたい」と仰ってました。実際にそういったライブイベントにも出演してみて、いかがでしか?
JK:参加させていただいたイベントは、どれも勉強になりました。 Mark:(共演した)どのミュージシャンもレベルが高くて、僕たちももっと練習を積まなきゃ!と凄く刺激をもらいましたね。 Shawn:先日 渋谷duo MUSIC EXCHANGEで共演したBuZZというグループがいて、バックに生バンド、フロントでボーカルがダンスしながらといったパフォーマンスをしていて、お客さんの煽り方やMCとか、パフォーマンスの面でとっても勉強になりました。--勉強する点、刺激をもらう面が多くあったということですが、改めて自分たちの持ち味は何だと思いますか?
Hank:ライブの中の“遊び心”ですかね。以前やったライブでは「夢」というコンセプトを掲げて、全員パジャマの衣装、MCもファンとの会話は夢の中、そして夢から覚めてライブを終えるといった形にしてみたんです。その時は可愛らしいコンセプトだったので“可愛いnoovy”が強く出たんですけど、自分たちなりの“遊び心”を表現していくことが僕たちの強みなんじゃないかなって思います。「壁ドンしてください!」ってよく言われます!(笑)
▲YouTube「純粋な恋心を取り戻す!noovy -《Singin' for you》MV 淡い胸キュン青春ドラマ」
--本作『Singin' for you』も遊び心がつまった作品になっていますよね。早速タイトル曲の話なんですけど <君だけに咲く 花になるよ>って…、noovyらしさ溢れるフレーズです!
noovy:そうですね! Mark:青春の輝きみたいなものを表現することの多い僕たちにはピッタリの一曲ですね。--noovyのメンバーには“壁ドン”とかやってほしいです(笑)。
Shawn:「壁ドンしてください!」ってよく言われます!(笑) 日本の女性の方はそういったシチュエーションがホント好きみたいで、女の子っぽくて可愛らしいなと思います。--Shawnさんは青春ドラマのようなラブソングを歌う恥ずかしさとかあります?
Shawn:正直、恥ずかしい気持ちはそんなにありません。歌っている時はその曲の主人公になりきって、普段では言えない気持ちを歌う、想像してみて歌うってことをしています。この曲の主人公の男の子はちょっと照れ屋さんの部分があるので、恥ずかしそうな一面も感じられるのかもしれませんね。--では、プライベートでこのセリフは?
スタッフ:中国語にしたら言えないかもしれないね?(笑) Shawn:普段そんなセリフを言わないので、恥ずかしいかもしれないけど、歌にしたら(中国語でも)歌えると思いますよ!(笑)--実際にライブを見させてもらって感じることもそうでした。青春時代のトキメキ感だったり、音楽に対する好奇心にワクワクさせられましたね。
Mark:僕たちはそういったテーマの曲が多いんですけど、自分たち自身も爽やかさだとか青春の輝きってものをテーマにしているので、そういった気持ももちろん大事にパフォーマンスしていきます。- “早くキスをしようよ”って迫るくらいの大胆な男の子
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noovy「Singin' for you - EP」(Apple Music)
リリース情報
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Interviewer&hoto:フルカワタイスケ
“早くキスをしようよ”って迫るくらいの大胆な男の子
--Shawnさんは2曲目「First Kiss」の作詞・作曲を担当。そこでは甘酸っぱい気持ちを綴っていますね。
Shawn:「Singin' for you」は“大好きだけど言えない”照れ屋さんが主人公、「First Kiss」は一目惚れした女の子に対してガンガンいくような感じの主人公で“早くキスをしようよ”って迫るくらいの大胆な男の子のイメージなんです。けど実は……“夢”なんです!(笑)本当は夢で結局その男の子は彼女に対して何も言えなかったっていうコンセプトなんです。最初は息を吸って決意を固めているイメージ、最後はため息でがっかりしている印象になっていたり、僕の思い描いたストーリーに近づけたドラマチックな演出もたくさん取り入れた一曲になりました。
--他のメンバーの方は自分だったらこんな曲やりたい!ってあります?
Mark:やっぱりnoovyらしい友情や仲間をテーマにした楽曲で、踊れるような速いテンポのものにも挑戦してみたいなと思っています。 JK:ラップ! Hank:台湾で出した作品ではラップをしていたこともあるんですよ。JKはヒューマン・ビートボックスなんかもできるんですよ。 JK:~♪一同:おー!(笑)
--インタビューでもnoovyは“遊び心”が凄い!(笑) いつ頃からそんな自分たちを表現できるようになったんでしょう?
Shawn:去年3月にやった渋谷LUSHでのライブですかね。本当に自分のやれる全てを出し切れたなってライブはそれが初めてで、そのときスッキリした気分になったんです! とっても達成感もあって、「自分が本当に楽しめないと、それがお客さんにも伝わらない」って凄い実感できました。--noovy結成前からバンドを経験していたMarkさんから見ても、そのときバンドの変化を感じましたか?
Mark:僕がバンドとしてnoovyがよくなってきたと感じたのは、初めてのワンマンライブを終えてからですね。CD 1000枚を手売りして、初めてのワンマンが出来て、そのとき皆の気持ちが一つになったなって。それからnoovyが軌道に乗ってきたかなって思いますね。「自分らしく生きている女性は好きですね」
--また変わった点といえば、今年からライブ中の撮影NGをお知らせをしていましたね。
Shawn:来てくれたみんなにnoovyのライブをもっと純粋に楽しんでもらいたい気持ちから、そうさせてもらいました。 JK:「撮っていいよ」って言われるとどうしても撮りたくなっちゃうじゃないですか? 僕らが撮影OKとしていたので、そこはまた僕たちから言わないとイケないなって思って公式でお知らせしました。(撮影していると)カメラの方ばかりに集中してしまうので、単純にライブを楽しんでもらえないんじゃないかって思いますし、せっかく来てくれたお客さんにはライブに集中して楽しんでもらいたいし、僕たちもそんなライブを届けていきたい思いもあるので。 Hank:それといま企画中なんですが、ライブ中にもファンの方とのコミュニケーションは今まで以上に多くとっていきたいので、そのためにも今まで以上にライブに集中してもらいたいんです。--そうですね! そしてシングル3曲目はライブでも人気のある「bye bye darling (English ver.)」。この曲はnoovyの成長と共にあった一曲で、自分たちの中でも思い入れが相当あるんじゃないでしょうか?
Hank:ホントそうですね。そして、この曲の歌詞はわりと変わってまして、あえて女性目線で描いた歌詞になっているんですけど、それがわりと僕らにしたら新鮮でしたね。外から見れば完璧な彼氏のいる女性なんですけど、でもその彼って実は自分に合わないんです。浮気されるだとか外からどう見られるかとかより、自分が彼のことをどう愛せるかを大事に思う女性なんです。そんな女性はとってもクールだなと思って、僕はそれに共感していますね。
--Hankさんはそういった女性が好みだったり?(笑)
Hank:ん…、自分らしく生きている女性は好きですね(笑)。noovy「Singin' for you - EP」(Apple Music)
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Interviewer&hoto:フルカワタイスケ
noovyの多面性を見せていきたい
--本作『Singin' for you』を聴いて、それぞれの楽曲の世界を表現できるだけメンバーの成長も感じました。そこでお一人ずつメンバーの成長したなと思うところは? JKさんから。
Mark:JKはベース経験ゼロから始めたわりに、この成長はすごいな!って思います。ベースに対する姿勢がすごく紳士で、それがいまの成長につながっているなと思いますし、今後もっと良くなっていくと思いますね。--Markさんは?
Shawn:Markは経験者ってこともあって音楽の面では僕らを引っ張っていってくれる存在です。だから練習のとき、ライブのときの集中力は誰よりもありましたし、頼りになりました。そして今は音楽の面だけじゃなく、バンドのこともよく考えてくれるようになったなと感じて、より頼れるメンバーになりましたね。--Shawnさんは?
Hank:Shawnはnoovyのフロントマンということもあるんですが、バンドの広報みたいな感じでMCだとか、皆をまとめるのがすごく上手くなったなと感じます。ライブのときも、インタビューを受けているときも、率先して話してくれますし、日本語も一番うまい。安心できるメンバーですね。--Hankさんは?
JK:HankはSNSが上手!(笑) いろんな僕らの情報を発信してくれているところが助かりますし、ファンとの繋がり、コミュニケーションの面ですごく心強いですね。--そして、東名阪での対バンツアー開催も決まっていますね!
Shawn:はい、対バンということで今後も共演するミュージシャンの方に負けないくらい楽しみたいと思います! それと、これまで色んなことをチャレンジしてきたので、noovyの多面性を見せていきたいなと思いますね。--その先に掲げる目標はあるんでしょうか?
Shawn:今年は日本1stアルバムを出したい! そしてワンマン・ツアーを開催するのが目標です! で、今まで以上に常にファンに寄り添う存在にもなりたいです。活動が忙しくなったとしても常に等身大で、聴き手に寄り添う歌詞を届けていきたいし、リアルな自分を見せていきたいですね。「日本の台湾バンドといえば“noovy”って言ってもらえるように」
--リスナーとしてのnoovyは最近どんな音楽を聴いているんでしょう?
Mark:僕は世界のトレンドの楽曲はよく聴いていますね。 Shawn:日本の音楽だと、イベントで知り合ったバンドの方とはCDを交換したりするので、彼らの楽曲はよく聴いていますね。--ちなみにいまのお気に入りの曲って?
Shawn:ONE OK ROCK「We Are」、ワンオクロック、ずっと昔から好きなんです。 Mark:Snarky Puppy「What About Me?」、日本のバンドだと共演したこともあるKing gnuですね。 JK:Bee Gees「Too Much Heaven(邦題:失われた愛の世界)」 Hank:Harry Styles「Kiwi」 Shawn:JKに影響されてEDMも最近聴くようになりましたね。ちなみにC-POPとか聴きます?--C-POPはあまり聴かないんですが、それこそ台湾のバンド Maydayの「知足」などのバラードが好みでよく聴きます。Maydayは世界でも活躍している台湾が誇るスーパーバンドで、noovyにとっても一番勉強になる身近な存在なんじゃないでしょうか?
Hank:そうですね、やっぱりパフォーマンスですとか、ファンとのコミュニケーションのとり方は流石すぎますね(笑)。 Mark:うん。大きな活躍の中でも初動を忘れず、若者の心にも刺さる音楽を発信し続けるというのがいつも凄いなと尊敬しますね。僕らもずっと初心を忘れずにいきたいし、人の心を打つもの、精神的なものをこれからも磨いていきたいなと思います。 Shawn:そしていつか「日本の台湾バンドといえば“noovy”」って言ってもらえるようになりたい。僕らも日本武道館の会場を日本のファンの方で埋めたい。そんな大きな目標もいつか実現できるように、これからも夢に向かって頑張りたいです!noovy「Singin' for you - EP」(Apple Music)
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Interviewer&hoto:フルカワタイスケ
Singin’ for you
2018/02/07 RELEASE
SRCL-9655/6 ¥ 1,834(税込)
Disc01
- 01.Singin’ for you
- 02.First Kiss
- 03.bye bye darling (English ver.)
- 04.Singin’ for you (instrumental)
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