Special
ばってん少女隊『MEGRRY GO ROUND』西垣有彩単独インタビュー
2才で「もう2年生きてしまったなぁ」と思ったアイドルの物語
若干15歳にして「ばってん少女隊の活動も楽しみだし、学校も充実してるし、すごく良い人生です!」と言い切ってみせる、天真爛漫でちょっと風変わりな(?)女の子・西垣有彩(にしがきありさ)。ばってん少女隊『MEGRRY GO ROUND』のリリースを記念し、今の彼女が形成されるまでの生い立ちを語ってもらうべく単独インタビューを敢行しました。とてもほっこりする可愛らしい内容になっています。西垣ワールドに思い存分癒されてください。
2才ぐらいのとき、トイレの中で「もう2年生きてしまったなぁ」と
--今、西垣さんの中でばってん少女隊はどんなグループになっていると思いますか?
▲ばってん少女隊 MEGRRY GO ROUND (YouTube Ver.)
--田舎っぽさが個性と仰っていましたが、西垣さん自身も自分で田舎っぽいと思う?
西垣有彩:ふいに高層ビルを見上げたり、東京はマンションとかも高いじゃないですか。だからついつい見上げちゃいます。私の地元・山口はアパートしかない、アパートまみれだから。なので、スカイツリーを初めて見たときは本当に驚きました。それぐらい田舎っぽさ満載です(笑)。--ばってん少女隊の中ではどんなポジションのメンバーだと思いますか?
西垣有彩:うーん……最近はお客さんへの煽りを担当して、コール&レスポンスのコーナーで「セイ!なんとか~!」って皆さんを盛り上げるようなことをしたりしていますね。東京なら「セイ!スカイツリー!」って叫び合ったり、各都道府県の有名な方の歌を歌ってみたり、お客さんに「何がオススメ?」って聞いてみたり、みんなにも参加してもらって盛り上げています。--では、ひとりの女の子としてはどんな人だと思いますか?
西垣有彩:小動物が好き。週イチペースでペットショップに通って、いろんな小動物を眺めて癒されて、ペットも過去にウーパールーパーを6匹飼ったり、他にもグッピーとかメダカとか綺麗な魚とか飼ってたし、今はうさぎちゃんとかインコちゃんも飼ってるし、朝は小鳥のさえずりで起きて、うさぎちゃんに癒されて、魚を鑑賞して……それぐらい大好きです。--では、小動物がいない生活は考えられない?
西垣有彩:考えられない。私、インコちゃんが居なくなったらもうダメだと思う。--インコちゃんに救われているんですね(笑)。
西垣有彩:そうです。インコちゃんが「ピッピピッピ」鳴いてると心が落ち着く。--でもそれだけの種類のペットと暮らしていると世話が大変ですよね?
西垣有彩:大変です。ただ、最近は遠征が多いからお母さんに任せちゃってます(笑)。それでも私が帰ってくると喜んでくれるんですよ! 本当にかわいい。--小動物が大好きなのはよく分かりましたが、自分自身はどんな性格の女の子だと思います?
西垣有彩:みんなには「非凡」と言われるぐらい、結構ヘンなことを考えてるみたいです。少し前までは「5円玉にはなんで穴が開いているのか」とか……それを口に出してたら「何を考えてるの?」と言われました(笑)。--その謎は解明できたんですか?
西垣有彩:できました! でももう忘れちゃったなぁー。--解明しても忘れちゃうんですね(笑)。
西垣有彩:最近もひとつ気になったことがあって……なんだたけなぁ?--気になったこと自体も忘れる(笑)。
西垣有彩:それぐらいどうでもいいこと、すぐ忘れるようなことばっかり気になるんです。でも自己解決してすぐ忘れちゃう。--前回のインタビューでは「極度の人見知りだった」と語ってくれましたが、そこはばってん少女隊としてデビューしてから変わっていってる?
西垣有彩:変わっていってます! 最初の頃はガッタガタのブルッブルだったんですけど、最近は初めて会う方とも普通に話せるようになったり……1対1になるとまだちょっと話が続かなかったりもするんですけど(笑)、以前より通常運転で話せるようになりました。--そんな今の西垣有彩さんが出来るまでの生い立ちについても触れていきたいんですが、今頭に残っているいちばん古い記憶ってどんなもの?
西垣有彩:いちばん古い記憶は……2才ぐらいのとき、トイレの中で「もう2年生きてしまったなぁ」と思ったこと。--え、ちょっと待ってください。
一同:(笑)
--2才で「もう2年生きてしまったなぁ」と思う子供なんているんですか?
西垣有彩:思いました! 100歳まで生きれるとして「あと98年しか生きられない」と思ったんですよ。そう思ったことをすごくよく憶えてます。最近、家庭科の授業で「いちばん古い記憶はこれから大事になってくること」と教わったので、もしかしたら100歳まで生きられるかもしれない。--ちなみに今は15歳ですよね?
西垣有彩:もう15年も生きてしまいました!--どんな気分ですか?
西垣有彩:以前は誕生日が大好きで、年齢をひとつひとつ重ねていくのが嬉しかったんですけど、今はまた「もう1年過ぎちゃった!」みたいな気持ちのほうが大きくて。だから逆に「まだ15年だぞ!」って自分に言い聞かせるようにしています(笑)。リリース情報
MEGRRY GO ROUND
- 2017/12/06 リリース
- 初回限定盤[VIZL-1281(CD+DVD)]
- 定価:3,000円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:山田秀樹
砂を濾してサラサラにして「誰がいちばんサラサラか」を競う選手権
--1年1年、1日1日を大事に過ごしたい意識が強いんですかね?
西垣有彩:どうなんだろう? でも有言実行ができないタイプです。結構忘れっぽいというのもあるんですけど、何でも後回しにしてしまう。「掃除しよう」と思っても「あと10分後、15分後……」ってなっちゃうし、「傘を絶対に忘れないようにしよう」と思っても忘れてるし、この衣装も「絶対に汚さないようにしよう」と思っていたのに汚しているし……--気を付けようとしているのに失敗しちゃう。
西垣有彩:もうやめてほしい。--「やめてほしい」って自分のことですよ(笑)。幼い頃はどんな子供だったんですか?
西垣有彩:幼稚園の頃は結構なやんちゃガールでした。--どんなやんちゃをしていたんでしょう?
西垣有彩:お母さんに甘えたいからわざと廊下でコケて泣いたフリしたり(笑)結構悪ガキでした。何かやることに対してウラがある。先生に「どうして今日は帽子忘れちゃったの?」って言われても「用意されていなかったからです」と答えたり、結構反抗してましたね。あと、シブいものが好きでサキイカとかよく食べてました(笑)。--子供の頃から歌ったり踊ったりすることは好きだったんですか?
西垣有彩:幼稚園のときに『きらりん☆レボリューション』というアニメが大好きで、それからはもう「アイドルになりたい!」と思うようになって、ちょっと小さい団体のミュージカルに参加したり、ちょっと大きいミュージカルにも出てみたり。--ちなみに『きらりん☆レボリューション』のどんなところに魅了されたんですか?
西垣有彩:まず主人公の女の子(月島きらり)がすごく元気でおっちょこちょいで可愛らしくて、その子は元々他のアイドルさんの現場に間違えて入っちゃってデビューするんですよ。そういうところにも親近感が湧いたし、それで曲もよく聴いていましたし、「あんな風になりたいなぁ」って憧れていました。--他にはどんなことに興味のある子供だったんですか?
西垣有彩:小さい頃からキャンプとかスキーとか釣りとかに連れて行ってもらっていて、そうやって外で遊ぶのも好きでした。キャンプでいつも花火して、走り回って、セミ獲って……--今、手で掴む仕草してましたけど!
西垣有彩:掴んでました(笑)。でも今は触れないです。--外でよく遊んでいたということは、運動神経は良かったんですか?
西垣有彩:全然良くないです! 本当に足が遅くて、50メートル走が9.96でした。学年で下から二番目(笑)。だからスポーツが得意だった訳じゃなくて、単純に外で遊ぶのが好きだっただけなんです。友達と砂場で遊んだり。サラサラした砂があるじゃないですか。その砂の上にちょっと湿っている砂を置いて、それを足で踏んで「牛の柄」とか言って遊んでました。あと【サラ粉選手権】という……--どんな選手権なんでしょう?
西垣有彩:砂をすっごい濾して濾してサラサラにして「誰がいちばんサラサラか」を競う選手権です。なんかある日「家族ごっこしよう」ということになりまして、でも誰が何の役をするのかジャンケンで決めるのはつまらないから「【サラ粉選手権】で決めよう」と自分が提案して。ただ、サラ粉を作るのにはかなり時間を要するので、結局それだけやって終わったりしてました(笑)。--西垣さんは【サラ粉選手権】では強者だったんですか?
西垣有彩:結構強かったと思います。コツを掴んでいたので。普通は網みたいなもので濾していくんですけど、私の場合は道具を使わず手で磨り潰していくんですよ。それでパパパパパパッて細かい砂だけを残していって「出来ました!」みたいな。それでどっちのほうがサラサラしているのかジャッジして勝敗を決めるんです。「あ、この子はちょっとザラザラだな」とか。--どれぐらいの時間がかかるもんなんですか?
西垣有彩:放っておけば一生やってると思います。--終わりがないんですね(笑)。
西垣有彩:だから家族ごっこが出来ない。--そんな女の子が小学5年生のときにオーディションを受けることになります。そしてレッスン生になる訳ですが、最初は学校との両立が大変だったんじゃないですか?
西垣有彩:今までしたことのないことをしていたから、どちからと言うと「大変」というより「ワクワクでキラキラ」みたいな気持ちで給食を食べていました。--給食を食べていました(笑)。それぐらいどんな時間もワクワクだったということ?
西垣有彩:そうですね。「このあとのレッスンも楽しみだなぁ」と思って。--その間に中学生になっていく訳ですが、どんな女の子になっていくんですか?
西垣有彩:人見知りだったから「先輩」というものがちょっと怖くて、それで靴とかもめっちゃ白いものを選んだし!--先輩に目を付けられないように?
西垣有彩:はい! とにかく白を選んで、カバンとかも普通のモノを選んで、とにかく影の薄い人間になろうと思っていたんですけど、いざ中学校に入ってみたら先輩が優しくて! それですぐにピンクがちょっと入った靴に履き替えて、廊下で走り回ったりしてました(笑)。--部活は入っていたんですか?
西垣有彩:生け花部に入りました。--なんで廊下で走り回るような女の子が生け花を選んだんでしょう?
西垣有彩:実のことを言うと……先生からときどきお菓子がもらえるのと、活動が週イチしかないという理由で選びました。「シュークリームが食べれるぞ!」って。--生け花自体に興味ないじゃないですか(笑)。
西垣有彩:あ、でも小学5年生のときにお花の教室にちょっと通っていたんです。そのときに先生からすごく褒められたから「やってみようかな?」と思って。リリース情報
MEGRRY GO ROUND
- 2017/12/06 リリース
- 初回限定盤[VIZL-1281(CD+DVD)]
- 定価:3,000円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:山田秀樹
憧れのアイドルは、エビ中(私立恵比寿中学)の廣田あいかさんです
--今は15才だから中3ですよね? アイドル活動を続けながら学校に通うのはどんな感覚なんでしょう?
西垣有彩:いろんな友達に「がんばってね」って支えられています。すぐに授業が進んで行っちゃうからノートを見せてもらったり、協力してもらいつつ……なので、ばってん少女隊の活動も楽しみだし、学校も充実してるし、すごく良い人生です!--15歳にして「すごく良い人生です!」と言い切れるのは凄いですね。レッスン生時代のツラかった思い出とかないんですか?
西垣有彩:ツラかった? ツラかったことはなかったと思います。とにかく楽しかったです。学校ではクラスメイトとちょっと喋って「仲良くなりましたー」みたいな感じだったけど、当時はまだメンバー同士馴れてないところもあったりして、本当にそれぞれ違うところから集まった7人だったから「どうやって喋ればいいの? 都会の子ってどんなこと考えてるんだろう?」と思ったりしつつも、それでも仲良くやってこれたし、本当に楽しいことしかなかったです。--なんでそんなに楽しく過ごせたんですかね? メンバー同士の相性が良かった?
西垣有彩:それもあるし、みんなおっとりしているというか、最初は「みんな、都会の人」と思っていたけどそこまで都会の人じゃなかった。失礼だけど(笑)。話を聞いているうちに分かるじゃないですか。「あ、そういう生活を送ってるんだ?」とか。それですぐ馴染めたんです。だから良かったなって。--ばってん少女隊としてのデビューが決まったときはどんな気持ちになりました?
西垣有彩:「来た!」と思いました。すごく嬉しかった。「この日を待ち望んでいた」そんな気持ちでした。幼稚園の頃からずっと追いかけていた夢だったから、お家で「きゃー!」って舞ってましたね(笑)。--今日ここまでの話を聞いていると、基本的にすごくポジティブな人なんですかね?
西垣有彩:どうなんだろう? 日によって違います。--ネガティブになることもある?
西垣有彩:なったらなったですごくネガティブになります。どんどん過去のことを思い出してウワー!ってなるし、そういうときは独り言をすごく喋ってます(笑)。それで気付いたら歌っていたり、勝手に作詞作曲しているときもあります。適当に歌いながら。--どんな曲を作ってきたんですか?
西垣有彩:すぐ忘れちゃうんですよね……。あ、でも小学生のときに作曲した曲は憶えてます。クリスマスの歌。「メリーメリークリスマース♪」っていう(笑)。あと、うさぎの歌。「ぴょーんぴょーんぴょんぴょんぴょん! ヘイ!」みたいな。--キャッチーな曲ですね(笑)。ちなみに、ばってん少女隊の結成から2年以上の歳月が流れましたけど、どんな日々だったなと思います?
西垣有彩:まだ15年しか生きてないけど、こんなに充実した日々を送れた2年間は今までないですし、楽しいことも悲しいこともいろいろあったんですけど、それでもすべてが今プラスになっているし、この2年間の活動がもしなかったら未だに人見知りで、たまに廊下を駆け回っている謎の人でしかなかったと思います。でもこの2年で自分の人格も変わっている気がするし、生活していく中での大切なこととかも知れたりして、本当に自分の為になっているなと思います。--ばってん少女隊のメンバーになれてよかった?
西垣有彩:よかったです!--西垣さんにとってばってん少女隊はどんな場所になってるんですか?
西垣有彩:別荘。--別荘?
西垣有彩:今日は別荘に来てます(笑)。--もうひとつの家みたいな?
西垣有彩:そうです。毎日、別荘に通ってます。すごく落ち着きますね。すごく楽しいです。「行きたくないなぁー」と思ったときがないし、どんなことがあっても「行ってやるぜ!」って思うから、本当に別荘です。--そこで共に暮らすメンバーはどんな存在になっているんですか?
西垣有彩:別荘の流れのまま行くと、枕とベッドとスーツカバーと……--全部、寝具(笑)。
西垣有彩:それぐらい落ち着く存在。話していて本当に楽しいし、会話が尽きない。たまたま集った6人なのに上手くやっていけてるし、このメンバーで本当に良かったなと思います。--ちなみに、西垣有彩なりの理想のアイドル像ってあったりするんですか?
西垣有彩:憧れのアイドルは、エビ中(私立恵比寿中学)の廣田あいかさんです。本当に表現力が豊かで、インタビューとか読んでいても「すごくしっかり考えているんだな」と思ってそういうところも尊敬できるし、廣田あいかさんの世界観がすごく好きです。なので、私もしっかりとした自分を持ちたい。肝の据わった人間になりたいです。--新シングル『MEGRRY GO ROUND』の歌詞同様「もっと笑っていきたい もっと変わっていきたい もっと光っていきたい」みたいな想いもあったりしますか?
西垣有彩:ありますね! そこの歌詞が『MEGRRY GO ROUND』でいちばん意味深いところなのかなと思いますし、これからどんどんどんどん歌って積み重ねていくうちに私たちらしい歌になっていくと思いますし、その為にも「もっと笑っていくよ!」とかそういう気持ちを大切にして活動していきたいなと思います。--そうした想いを胸に突き進んでいった先にどんな未来が待っててほしい?
西垣有彩:ばってん少女隊の大きな夢は、福岡ヤフオク!ドームでの単独ライブなんですけど、そこでたくさんの人の笑顔が見れたらいいなと思います。(突然大声で)みんなで一緒に行こう! ヤフオク!ドーム!!!!!!取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:山田秀樹
リリース情報
MEGRRY GO ROUND
- 2017/12/06 リリース
- 初回限定盤[VIZL-1281(CD+DVD)]
- 定価:3,000円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:山田秀樹
関連商品