Special

Do As Infinity『To Know You』インタビュー



Do As Infinity 『To Know You』 インタビュー

 世界中で熱狂を生んでいるDo As Infinityの今。

 南米ツアーや台湾で待ち続けたファン達の愛~海外で熱烈歓迎されてる要因、アニメ『進撃の巨人』や『ガンダムUC』等でお馴染み澤野弘之とのコラボ作第2弾『To Know You』、伴 都美子にとっての「唯一の真実」や名曲「あいのうた」について等々ガッツリ語って頂きました。あの伝説のハーレーの行方についても!?

海外での熱烈歓迎「純粋をたくさん受け取った感じ……感無量でした」

Do As Infinity『To Know You』インタビュー

--今夏は初の南米ツアー【Latin America Tour 2017】がありました。メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、チリと廻ってみていかがでしたか?

伴 都美子:「行ってよかったなぁ」という気持ちと「無事に帰ってこれてよかったなぁ」という気持ち。4ヶ国、前半ふたつがワンマンで、後半ふたつがイベントだったんですけど、感無量というか……すごく達成感がありました。

大渡 亮:やっぱり遠いね(笑)。日本から17時間。ライブだけじゃなく移動もメインイベントみたいな。でも行った先々で本当に良くして頂いて、歓迎されて、胸いっぱいの2週間でありました。過酷な旅をみんなで乗り越えた先に、そういうピュアな素晴らしき歓迎をしてもらえたというね。

--旅というより冒険みたいな感覚もあった?

大渡 亮:そうですね。ただ、南米と言うとカントリーサイドのイメージがあるじゃないですか。メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、すべてNHKとかBSでやっているような旅番組のイメージ。「あれ? ここの国の人はロバに乗ってるんじゃないの?」みたいな。東京で例えると「あれ? 東京タワーの下にサムライ歩いてるんじゃないの?」みたいな植え付けられたイメージがあるじゃないですか。でも僕らが行った場所はどこもシティでした。特にアルゼンチンとチリに関しては、ヨーロッパと変わらない都市で驚きましたね。

--そもそもどういった経緯で南米へ行くことになったんですか?

Do As Infinity / 真実の詩(Shinjitsu no Uta)
Do As Infinity / 真実の詩(Shinjitsu no Uta)

伴 都美子:やはり日本のアニメが向こうで人気というところがあって、私たちは『犬夜叉』のテーマ曲をいくつか担当させて頂いた経緯で、それで南米でも認知されているところが大きかったんだと思います。それで実際に行ってライブをしてみたら、ラテン気質なのか、鼓膜が破れるんじゃないかと思ったぐらい、悲鳴に近い歓声があって。イントロから物凄いリアクションで、私が歌い出したらみんなも大合唱みたいな。それは日本ではなかなか味わえない体験でしたね。地球の裏側で、まさかチリにも私たちの曲を知っている人がいて、一緒に歌ってくれるなんて。あと、Meet&Greetを4ヶ国それぞれでやったんですけど……ね?

大渡 亮:泣いて喜んでくれたりして。

伴 都美子:もらい泣きしちゃいましたよ。

大渡 亮:純粋をたくさん受け取った感じ……感無量でしたね。

伴 都美子:この先ツラいことがあったら思い出します。皆さんの顔を。それぐらい大きな体験でした。

--南米各国のファンからすると、Do As Infinityが今回初めて自分たちの国に来てくれたというのは、極論を言えば、ずっと待っていたビートルズが来日したぐらいの感覚だったんですかね?

大渡 亮:そこまでは言えないけど(笑)、似たような歓迎ぶりだったと思います。

伴 都美子:これまで何度もお話を頂いていたので。

大渡 亮:解散前から数えると、(※Do As Infinityは2005年に一度解散している。2008年夏に再結成&再始動)5,6回誘われていたんです。それで今回ようやく実現して……やっぱり異国でライブするというのは良いですね。この上ない刺激があります。お客さんのリアクションだったりもそうなんですけど、道中の街の雰囲気だったり、文化だったり、そういうものに触れるというのはやっぱりエキサイティング。

伴 都美子:スムーズに行かないこともいっぱいあったもんね。

大渡 亮:入国手続きとかね。

伴 都美子:「待つのも仕事」みたいな。会場入っても電源が入れられなかったりね。

--日本のライブ会場ではあたりまえのようにあるものが……

大渡 亮:なかったり。そういうアクシデントもたくさんありました。

--どう対処したんですか?

大渡 亮:待つ。

一同:(笑)

大渡 亮:用意してあったものが粗悪で使えなくて、街のホームセンターに買いに行くんだけど、でもまだ開いてなかったりして、開くまで待つみたいな。海外あるある。

--でも言葉も環境も全く違う異国で生きている人たちが、Do As Infinityの歌や音楽に共鳴して熱狂してくれている。その光景を見たときはどんな感覚だったんですか?

大渡 亮:正直、不思議な感じでした。「こんな遠くの国の人たちが俺たちのことを知ってるんだ?」と。それはもちろん嬉しいことだけど、不思議な感覚でしたね。

伴 都美子:本当に「音楽に国境はないんだなぁ」と心底思ったし……「生きててよかった」としみじみ感じました。

--その後、台湾でもライブされていましたよね。反応はどうだったんでしょう?

Do As Infinity / Tangerine Dream
Do As Infinity / Tangerine Dream

大渡 亮:アンコールのときにアカペラでお客さん全員が「Tangerine Dream」(※デビューシングル)を歌ってくれたんです。ひとり音頭を取った女の子がいて、事前にみんなにビラを配っていたみたいなんだけど、僕らがステージを一度捌けたら「いつの日か~♪」って台湾のファンがみんなで歌うんですよ。

伴 都美子:それで「いつ出よう?」みたいな(笑)。

大渡 亮:ずっとリピートで歌ってくれてるから(笑)。それで途中で出て行って、嬉しかったから僕らもギターと歌だけで「Tangerine Dream」を演奏して。

伴 都美子:その後に予定していたアンコールの曲も歌って「ありがとうございました!」と捌けて、みんなで「おつかれ!おつかれ!」缶ビールプシューッ!みたいな感じだったんだけど、まだお客さんは帰らないんですよ。それで「こりゃ帰れないぞ! 何かやらないと収拾つかない!」となり、「ふたりで何かやれる曲あるかな?」とその場で考えて「遠雷」をふたりでやったんです。そういうハプニングというか予期せぬ出来事もあって、嬉しかったね~。

--その「まだ帰らないでくれ!」「もっと歌ってほしい!」という初期衝動とも言える熱量が海外ではまだまだ生まれるということですよね。Do As Infinityとその音楽を待っている人が世界中に存在している。

大渡 亮:今回の台湾でのライブには、日本からも50名ほど観に来てくれていて。その人たちはその光景を見て嬉しかったんじゃないかな。

NEXT PAGE
  1. 澤野弘之とのコラボ第2弾「今作は発案が2曲とも伴ちゃんなんです」
  2. Next >
インタビュー写真

Do As Infinity『To Know You』インタビュー Do As Infinity『To Know You』インタビュー Do As Infinity『To Know You』インタビュー

Do As Infinity「To Know You」

To Know You

2017/09/27 RELEASE
AVCD-83917 ¥ 1,980(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.To Know You
  2. 02.唯一の真実
  3. 03.To Know You (Instrumental)
  4. 04.唯一の真実 (Instrumental)

関連キーワード

TAG

関連商品