Special
GANG PARADE『Beyond the Mountain』ガチンコインタビュー
「あと数ヶ月で君が現れる こんなことが信じられるのかい」
BiSやBiSHといった異端児グループを輩出してきたWACKだが、その中においてもよりマイノリティ……レジスタンス的な立ち位置におり、格上から大金星を掻っ攫っていくもことも多々あるGANG PARADE(通称ギャンパレ)。メンバーたちはいたってフレンドリーで“おバカ”な要素も満載なのだが、相手が強敵であればあるほど、超えなければいけない山がデカければデカいほど、愚直なまでに熱く激しく突進していくその様はいつだって胸を打つ。
そんな彼女たちが新体制で臨んだ格上・BiSHとのガチンコバトルや、美人担当が加入してからの化学反応、壇蜜的エロス、WACKとは真逆に位置するはずのハロー!プロジェクトからの多大なる影響(主に℃-ute、モーニング娘。'17の生田衣梨奈/小田さくら)、そしてギャンパレの未来を占う新作『Beyond the Mountain』について等々ガチンコで語ってくれた。ギャンパレはここからが面白い。そう思わずにはいられないインタビューになっているので、ぜひご覧頂きたい。
参加メンバー:
ユメノユア(悩める子羊担当)ヤママチミキ(カミヤサキ担当)
キャン・マイカ(イエス・ウィーキャン担当)
ココ・パーティン・ココ
テラシマユウカ
ユイ・ガ・ドクソン
アヤ・エイトプリンス(美人担当)
女らしさとエッチな感じを出していこうと思って“壇蜜的エロス”
--このグループの発起人であるカミヤサキは古巣であるBiSへ、BiSのアヤ・エイトプリンスがギャンパレへ移籍(9月までのレンタルトレード)し、新しい体制での活動がスタートしてから3ヶ月が経ちました。今のギャンパレはどんなグループになってきていると感じていますか?
ユメノユア:ひとりひとりが前よりグループのことを考えるようになったかな。例えば、新曲の振り付けを練習しているとき、マイカが中心になって振り付けを考えてくれているんですけど、他のメンバーも「こうしたほうが良いんじゃないか」みたいな意見を出すようになってきた。そういうところが変わったなと思います。 ヤママチミキ:みんなのキャラもより強く出てる気がします。 ココ・パーティン・ココ:そう! キャラが強くなった!--あなたは元々キャラ強いでしょ(笑)?
ヤママチミキ:こうやってグイグイ出てくるようになったなって。ピンクの坊主というキラーコンテンツの方が居なくなったからこそ、みんな前に出るようになったんだろうなって思います。 ユイ・ガ・ドクソン:あのキラコンね。--そのキラコンが居なくなったから、ココさんは髪の毛を黄色く染めたんですか?
ココ・パーティン・ココ:いや、別にそういう意味ではないです。その穴を埋めたかった訳じゃないし、坊主の代わりをやろうと思った訳でもないんですけど……攻めの気持ち。攻めたくなっちゃって、そうなったらまずビジュアルから変えるしかないかなって。--なんで攻めたくなったんでしょう?
ココ・パーティン・ココ:グループとしても個人としても保守的な期間が続いていたんですよ。5月とか6月とか、アヤがトレード移籍してきてからしばらく。それはその時期がギャンパレのターンじゃなかったから。BiSのリキッドルームワンマン(http://bit.ly/2uzVCwB)があったり、BiSHのアルバム(http://bit.ly/2uA98R2)があったり……--要するに事務所のムードもギャンパレ中心ではなかったと。
ココ・パーティン・ココ:そうです。その時期はギャンパレにとって準備期間だったんです。だから自分たちのターンになったタイミングでガッと鋭い攻め方を見せたかった。だから髪の毛も黄色くして。
▲左から:
ユメノユア/ココ・パーティン・ココ
/キャン・マイカ
--その鋭く攻めた効果は出てきてるんですか?
ココ・パーティン・ココ:それはもちろん! 新しい衣装にバッチリ合ってるし。--それによって人気も上昇した?
ココ・パーティン・ココ:人気はなんなら出てないんですけど……--落ちてはない?
ココ・パーティン・ココ:落ちた……かな?--じゃあ、失敗じゃないですか(笑)。
ココ・パーティン・ココ:でもファンの人を増やす為に髪色を変えた訳じゃないから。増やそうと思ったらこのアプローチはしないんですよ。 テラシマユウカ:気持ちだよね? ココ・パーティン・ココ:そうなんですよ。ファンの人を増やす為にビジュアルを変えるんだったらコレじゃないし、前のほうが良かったことは重々承知。だけど、重きを置いている部分はそこじゃない。--具体的には、どこに重きを置いてるんですか?
ココ・パーティン・ココ:うーん…………アヤが入ってすぐ【ギュウ農フェス】に出たとき、まとまりが良すぎちゃったんですよ。だからちょっと乱したかったのかな。取っ散らかっているように見えて、実は取っ散らかっていなかったから、その良くなり過ぎたバランスを掻き乱したかったのかもしれない……どう?--「どう?」って聞かれても(笑)。ドクさん、どうですか?
ユイ・ガ・ドクソン:たしかにまとまってた。でもそれが「すごく揃ってて素晴らしいね!」という感じよりは、プラスに捉えられていない感じで。歪でバラバラな個性同士が時を経て「まとまってきたね」と言われたら、それはきっと良いまとまり方なんですけど、私たちは……まとまっていたくないなと思ったんです。--うーん……テラシマさん、上手く通訳できますか?
テラシマユウカ:アヤがトレードで入ってきて、まとまったというか、みんなの想像を超えれなかった。みんなの想像していたものを良い意味で超えられたら良かったけど、変に落ち着いた感じに見えてしまったから、何かパンチが欲しかったんだと思います。一同:おぉー!(拍手)
ユイ・ガ・ドクソン:想像通りだったから。 ココ・パーティン・ココ:その範疇を超えられなかったから。 テラシマユウカ:そこはやっぱり超えていかないと…… ココ・パーティン・ココ:そうそうそう。--要するに驚きとか衝撃を与えられなかったということですよね。もっと言えば「これだったらカミヤサキがいたときのほうがインパクトあったじゃん」という。
ココ・パーティン・ココ:インパクトね。 テラシマユウカ:変に落ち着いちゃった。--どうだったんですか? 他のグループから入ってきた身としては。
SOCiALiSM / BiS-新生アイドル研究会- [OFFiCiAL ViDEO]
--今はどうなんですか?
アヤ・エイトプリンス:そのときよりは自信をちゃんと持って舞台に立ててると思うんですけど、まだみんなよりミスしてしまうことも多いので……もっともっと期待に応えられるように、ちゃんと頑張ります!--マイカさんは、前回のインタビュー(http://bit.ly/2tyx1a2)で「BiSから美人担当のアヤ・エイトプリンスが入ってくることにより、ちょっと自我のバランスが崩れるんじゃないか」とカミヤさんに心配されていました。自身でも「果たして私は本当にかわいい担当なのか? 大丈夫なのか?」と仰っていましたが、実際に同じグループで活動してみていかがですか?
キャン・マイカ:もっと焦るかな、もっとキャラ被りするかなと思っていたんですけど、なんか全然そんなことないなって自分では思ってるんだけど…… テラシマユウカ:被ってはないよね。 キャン・マイカ:新作『Beyond the Mountain』で新しいビジュアルを見せるタイミングでアヤもショートにしたし、私も髪を流すっていう……--大人っぽくなりましたよね。
キャン・マイカ:自分的には女らしさとエッチな感じを出していこうと思っていて。で、アヤはキレイだし、美人なんですけど……なんて言うんだろう? ユメノユア:エッチな感じじゃなくて、騒がしいというか…… キャン・マイカ:爽やかというか…… ヤママチミキ:全然違う(笑)。 ココ・パーティン・ココ:騒がしくて爽やか(笑)。 アヤ・エイトプリンス:どっちや? ココ・パーティン・ココ:でも爽やかっていうのは分かる! ユイ・ガ・ドクソン:凛とした感じやろ? キャン・マイカ:そう、凛とした……例え合ってるか分かんないけど、宝塚みたいな。手足も長くてステージ映えするし、シュッとしてる。でも私はそっちではなくて…… ココ・パーティン・ココ:奥行きがあるってこと?「私のほうがエロに深みがあるわよ」みたいな?- 【THE DUEL】BiSHが勝った……誰も言ってなかったけど、みんな感じていたこと
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リリース情報
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
Beyond the Mountain
2017/07/25 RELEASE
TPRC-182 ¥ 1,100(税込)
Disc01
- 01.Beyond the Mountain
- 02.ペニンシュラ
- 03.Happy Lucky Kirakira Lucky
- 04.Beyond the Mountain
- 05.ペニンシュラ
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