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THE ALFEE meets The KanLeKeeZ『あなたに贈る愛の歌』インタビュー
いつまでも3人でステージに立ち続けること。これが今のTHE ALFEEの夢ですね。
メンバー3人揃い踏みで語る現在のTHE ALFEE。桜井賢、坂崎幸之助、高見沢俊彦のミュージシャン評と歴史、ムッシュかまやつが亡くなる前によく言ってくれていた言葉、誰にも真似できないコンサートの凄み、新シングル『あなたに贈る愛の歌』、The KanLeKeeZ結成エピソード、43年目の夢……これを読まずにTHE ALFEEも日本の音楽史も語れず! ぜひご覧下さい。
ムッシュ(ムッシュかまやつ)も亡くなる前によく言っていたんですよ
--43年目のTHE ALFEE。自分たちでは、今どんなバンドになっているなと思いますか?
THE ALFEE - 「あなたに贈る愛の歌」プロモーション映像
--「解散しているから、今活動していないからもう一度観たい」という理由じゃなく、あのランキングに入れるバンドは稀有だと思います。
高見沢俊彦:ありがとう! 80年代なんてもう30年前だからね。その前から僕らは活動している訳だから…… 坂崎幸之助:70年代のバンドだからね(笑)。 高見沢俊彦:そう考えると、この春も全国30ヶ所のツアーを廻っている中でも「まだ生きてるんだなぁ」って思いますね(笑)。 坂崎幸之助:長くやってるなと思います。あと、客観的に見ると、若い人たちからすると「いつの間にか知ってたバンド。ずっといるなぁ」だし、でも先輩方からすると意外と理解しづらいバンドかもしれない。 高見沢俊彦:なんでこれだけ長く続けられるのか分からない。 坂崎幸之助:「なんであんなにツアー出来るんだろう?」とか。ムッシュ(ムッシュかまやつ)も亡くなる前によく言っていたんですよ。「これだけ長いこと付き合っているけど、なかなか捉えどころがない」って。 高見沢俊彦:それはムッシュにも言えたけどね(笑)。 坂崎幸之助:ムッシュの教えだったかもしれない。わざと捉えどころのないように生きていく(笑)。でもそれは拓郎さん(吉田拓郎)も言っていて。続けてきていることだけは確かだから、そこの評価はできる。だけど「よく分かんねぇな、おまえらは」みたいな。だからそんなに個性的なバンドではないと思うんですよね。長いことやってるから認識はされているけれども「何をやっているのか分からない。どこが良いのか分からないなぁ」ってなる。 高見沢俊彦:それ、良いね。「どこが良いんだ? THE ALFEEは」っていう評価がいちばん嬉しいな。 坂崎幸之助:「だけど、毎年武道館やってるのすげぇな」みたいな。そんな感じが良いですね。バラエティ番組にも出て行く高見沢がいて、おっさん方とセッションばっかりしてる坂崎もいるし、そういうよく分かんない感じが良いんじゃないですか。してやったり。僕がよく言われるのは「なんでTHE ALFEEにいるの?」ですからね。--43年やってきて「なんでTHE ALFEEにいるの?」は凄いですね(笑)。
坂崎幸之助:「なんでTHE ALFEEにいるの? なぎらさん(なぎら健壱)と一緒にやったほうが面白いんじゃないの?」って言われたりします(笑)。--桜井さんは、THE ALFEEをどんなバンドだと思いますか?
桜井賢:「THE ALFEEとは、どんなバンドか?」いちばん分かってないのは本人たちだったりもするし、なんで分からないかと言うといろんなことをやってるから。音楽だけ取ってもハードロックなのか? フォークなのか? ジャンルの壁を超えていろんなことをやっているし、活動に関してもソロで動いたり、ラジオに出たり、テレビに出たり、コンサートはコンサートであれだけ幅のある音楽が全部出てくるから、10個ぐらいのバンドを1回で観たような感じになる。なので、THE ALFEEのどこを好きになったかは人によってそれぞれ違うと思うんですよ。だから嫌いな部分もあると思うんだけど、観ているうちにだんだん……みたいな感じでTHE ALFEEのファンになってくれてるのかなって。だからこれだけ長く続けられたんだろうし、僕らはひとつひとつ積み重ねてきただけなんだけど、そこだけはマジメに取り組んできたと思うし、その結果としてこういうバンドになれたんだと思います。--昨年、横浜アリーナにて【30th Summer! Best Hit Alfee 2016 夏フェス!】(http://bit.ly/2qdRh3r)を拝見させて頂いたのですが、これだけキャリアのあるバンドであるにも関わらず、桜井さんがペンギンの着ぐるみ姿で出てきたときは衝撃を受けました。
桜井賢:自分がペンギンになってるけど、あれは必要かどうか分からない(笑)! 坂崎幸之助:必要だよ~。 高見沢俊彦:必要でしょ。 桜井賢:俺は必要だと思ってやってないんだけど! 高見沢俊彦:涼しさを生む為には必要だよ。 坂崎幸之助:寒さを呼ぶ(笑)。--40年以上活動しているバンドがライブで着ぐるみ。世界広しと言えども、THE ALFEEぐらいしかいないと思います。
桜井賢:別にしたくてやってる訳じゃないんだけどさ! 上手い具合にね、これは必要なんだとか言われてね、気付いたらやらされてるんだよね(笑)。--続いて、せっかく御三方お揃いですので、各メンバーそれそれどんなミュージシャンだと思うか。皆さんで語って頂きたいのですが、まず桜井さん。
坂崎幸之助:桜井のことをどう思うか…… 桜井賢:「ミュージシャンじゃねえ、ペンギン芸人だ」 坂崎幸之助:いやいや(笑)、桜井は元々はシンガーですよね。高校のときから。僕が最初に観たときは楽器弾いてなかったんですよ。ふたりギターがいて、桜井が真ん中にいて、それで「歌上手いなぁ、良い声だなぁ」と思いましたね。今よりもうちょいソフトな歌い方でしたけどね。まだハードな曲は歌っていなかったから。 桜井賢:だから音域も全然狭かったんですよ。 坂崎幸之助:でもすごく良い声で、その時点でプロに誘われていたぐらいなんで。 高見沢俊彦:他のメンバーはどうだったの? 坂崎幸之助:他のメンバーの声はクセが強かった。ハモってるのが不思議なぐらいだったもん。あ、アマチュア時代に居たメンバーの話なんですけど、そいつの声はフォーク系の泥臭い感じ。それに対して桜井は上のハーモニーが綺麗で…… 桜井賢:坂崎が入ってから綺麗にハモれるようになったんだよね。 坂崎幸之助:声が上手く合ってね。で、プロになってからベースを始めたんですよ。--あ、デビューすることになってからベースを持ったんですね。
坂崎幸之助:それまでは、みんなで持ち回りでベースやってたの。曲によって。で、貯金していた11万円で「桜井、ベース買えよ」って(笑)。そこから今の形になったんです。 高見沢俊彦:そう!デビューしてから今の形になった。 坂崎幸之助:だから大変だったと思いますよ。桜井はメインボーカル多いですけど、ベースでビート刻みながら全然違う譜割りで歌う訳ですから、これはなかなか難しい。 高見沢俊彦:だからベースでリードボーカルってなかなかいないのかもね。 坂崎幸之助:しかもプログレ的な曲も演奏する訳ですから。ロックンロールだけならね、エイトビートだからそこまで難しくないかもしれないけど、変拍子でベース弾きながら歌うっていうのは…… 高見沢俊彦:絶対やりたくねぇな! 坂崎幸之助:やりたくない!一同:(笑)
高見沢俊彦:ひとりでの練習もしたくない(笑)。 坂崎幸之助:でも桜井は楽屋で歌いながらひとりで練習してるんですよ。「あれはやりたくないな」って思う。 高見沢俊彦:絶対にイヤだね(笑)。--でも2人がベースを薦めたんですよね?
坂崎幸之助:俺たちはギター弾いてたから。 高見沢俊彦:ベースを買える財力が桜井にしかなかったから。 桜井賢:(笑)。でも自分自身もベースに興味があったんですよ。で、坂崎がベースを教えてくれたんです。だから坂崎は師匠なんです。今でも俺がハンドマイクで歌うときは、坂崎がベース弾いてますし。その師匠の教え方も良かったんで……細かいフレーズはたしかにね、あんな太い弦で弾くのは大変でしたけど。 坂崎幸之助:しかも当時は3人でライブしていて、生ギター2人にエレキベースだったから大変だったと思う。ドラムがいればまだ良かったんですけど、リズム楽器が他に居ないからね。そこは大変だったと思いますよ。 高見沢俊彦:ベーシストってさ、決まりきったイメージがあるんですよ。でも桜井のベースは歌うベースだから、ちょっと変わってる。歌っていけるベースだから、ベースだけじゃないイメージを出し続ける。そういう部分では、他にはいないベーシストなんじゃないかなと思います。ちょっと持ち上げて言ってますけど。 桜井賢:どの辺で落とされんのかな? 高見沢俊彦:でも今後も着ぐるみは着てほしいと思う(笑)。--ボーカリストとしてはどうですか?
高見沢俊彦:桜井の声を初めて聴いたとき「艶と幅があるな」と僕は思ったんです。綺麗な声だけじゃなく野太い声も出るんじゃないかなって。それでハードロック色の強い曲を作ってみたらバッチリ合って! そういう意味では、坂崎と違って器用なタイプではないけれど、確実なミュージシャンだと思う。- アンバランスに見えるかもしれないけど、非常にバランスは取れている
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リリース情報
あなたに贈る愛の歌
- 2017/05/24
- 通常盤[TYCT-30064(CD)]
- 定価:1,080円(tax in.)
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関連リンク
Interviewer:平賀哲雄
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